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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
やっぱ最後に相談するのは双葉先生なんだよなぁ……第12話。すっかり戦隊ものの博士ポジションみたいになっとる。何気に隣に姫路が座ってたのワロタ。結局姫路にもなつかれたんか。 さておき、そんな双葉先生と症候群専門家の梓川先生がタッグを組んでも一筋縄ではいかない、シリーズ史上最大規模で混迷を極める症候群の嵐。この度最も顕在化したのは岩見沢寧々(エンディングから本名で確定)の認識阻害現象だが、なんとこれ、岩見沢単体ではなく「霧島透子に関わった者」全てに伝播した現象かもしれないということが美東の調査によって明らかになった。正確に言及するなら「不特定多数から霧島透子ではないかと推察された人間が認識できなくなる」という状況で、岩見沢と同じようにしてメディアで「霧島っぽさ」を発信した人間が悉く「透明」になってしまっているという。 この透明化現象、すでに桜島麻衣の時の症例なんて忘れてしまったのだが、こんなにがっつり世界から「消える」現象だったんだっけ。見えない感じないは分かるが、記憶からも完全消去され、さらに今回は「その人物が関わった動画なども全て見聞きできなくなるため、なんぼ音量をでかくしても聞いてもらえない」という状況も確認されている。つまり「カメラを通せば見える」とかいうものではないわけで……じゃぁ、岩見沢が必死で撮影してたPVってなんのためにやってたんだっていう。姿が認識されない後ろ姿とかなら大丈夫、とか言ってたが、その辺りの差が厳密にどこから生じるのか、謎は深まるばかりである。 そして今回暴かれた岩見沢の真実。相変わらず人間関係はミニマムで回っているようで、なんと偶然にも咲太が大学で知り合った友人・福山はかつての岩見沢の恋人だったという。咲太は彼の記憶の欠落や出身地の共通項からその関係を看破し、岩見沢から情報を引き出すことに成功している。また、麻衣さんの苦労を考えるとちゃっちゃと岩見沢が「自分が霧島透子だ」と言い出してほしかったもんで、彼女を福山と引き合わせて強引にでも現象を解除することを狙う。かつての自らの体験を参考にするなら、やはり症候群の解消のためには「対象を好いている人間の感情」を引き起こすのが手っ取り早い。かつての麻衣に対する自身の立場が、今回は福山に当たると読んだのだろう。 しかし、結局その願いは届かず福山の認識は戻らない。その厳しい現実を突きつけられ、どうやら岩見沢はさらに症状を「こじらせた」ようだ。いや、そもそも今回の認識阻害も「岩見沢発信のもの」ではない説が濃厚になっており、どちらかというと「霧島透子という(実在するかどうかもわからない)何者かの症候群」に分類できそう。となれば、最悪のケースとして岩見沢は認識が戻らない上にもう1回何かを狂わせることが可能なのである。 まぁ、今回の彼女の極まった言動が症候群なのかどうかは分からないが……霧島透子への同化を進める岩見沢。クリスマスグッズの買い集めなんて可愛いもんかと思っていたが、咲太が訪れた彼女の部屋はだいぶ病的な様子。何が怖いって、クリスマス雑貨屋の店員が「ブリキのトナカイは最近何個か売れている」と証言しており、岩見沢同様に切羽詰まっておかしくなっている人間が複数存在する可能性を示唆しているのだ。もし、その全員が「現状の霧島透子最有力候補・桜島麻衣を亡き者にすれば」と考え始めたら……そりゃ未来は暗澹たるものになるだろう。シンプルな加害案件になりそうな今回のケース、咲太は捌ききれるのだろうか。 ちなみに、今回の一件での大きな疑問が残ったポイントは「霧島透子だと思われた時点で認識が消える」のであれば、現時点で一番消えてしまいそうなのは桜島麻衣その人であるということ。にも関わらず、彼女は変わらずテレビで活躍し続けている。これって、過去に何度か消えた経験から免疫でもできてるってことなんだろうか……。 PR エンディング歌ってんの誰だよ!?!?! 第11話! いつもの歌なのに「あれ? これキャスト誰?」って思ってクレジット待ってたらまさかの「霧島透子」表記である。……これ、まだひとネタあるってことやもんな。少なくともうえしゃまではないし、どう聞いても瀬戸ちゃんでもなかった。もっと聞き込んだら誰だかわかんねぇかな。でもピンと来なかったのよなぁ……。どういうことだよ。 というわけで作中世界も混沌の中ですが、視聴者もだいぶ混乱しております。謎が謎を呼ぶ霧島透子、そして「夢見る」をめぐって混乱度合いも多分作中で一番大きな現象になりつつある。思春期症候群なんてものは偶然咲太の周りで発生してる局地的な何かだと思っていたのだが、少なくとも「夢見る」現象については日本全土で広く観測されている。おそらく、もはや一個人の能力とかじゃないんだろうな。「大人は夢を見ない」という条件は絶対のようなので(麻衣さんが見てないのはまだどういう理由か確定してないと思ってる)、おそらく夢見るターゲットは広く「思春期」に限られると思われる。これはもはや、該当する全員が能力持ちになっているような扱いだ。まぁ、麻衣さんやミニスカサンタの「認識阻害」だって見方を変えれば周りの全員が同時に発症していると言えなくもないからな。 さて、この「夢見る」を前に、咲太はどう動いたらいいのか。正解は「いや、別に」であった。そりゃま、どう考えても症候群がらみのゴタゴタが起こっており、自分も見てしまったフェスの夢のせいで日本中が「桜島麻衣=霧島透子」と勘違いしている状態ではあるが、それだって別に咲太たちに実害があるわけじゃない。単に「事実と違うことがさも真実であるかのように流布されている」という状態なので、ネットのデマと大差ない迷惑度合いである。赤城さんの分析でここでも「別の世界線の可能性」みたいな話は出てきたし、4月になっても霧島透子の存在が謎のままである可能性は充分残されている。 ただ……今回の現象で厄介なのは、その規模があまりにでかいことと、無闇に再現性があること。SNSの力を利用して拡散された「夢見る」の噂は、少なくともこれまでに何例かの「成功例」がなければ広まらない。咲太も赤城がらみでその「成功例」を何度も目撃しており、少なくとも根も葉もないデマ拡散装置ではないということ。そして、こうして「不特定多数の人間が、夢で見た光景を未来予知だと思ってしまう」という状況そのものが、未来を変質させる力を持ち得てしまう。具体的には、咲太たちがニュースでみていた「未来がダメだという夢を見てしまったせいで自暴自棄になり、マジで未来をダメにしちゃうやつ」みたいなのが出てくると、それこそ夢が先か、現実が先かという問題になってくる。こうして、「桜島麻衣=霧島透子」という(誤った)事実を完成させるための下地は揃いつつあるのだ。 でもまぁ、それがなんぼのもんじゃい、と思っていればよかったのだが、やはり気になるのは赤城を通じて得られた異世界からのメッセージ「霧島透子に気をつけろ」。そしてさらに、健気な後輩古賀の頑張りによって「2月になったらイベントで麻衣さんが大怪我するよ」というとんでもない「夢」も出てきてしまった。異世界咲太が「気をつけろ」と注意を促すなら、よっぽどこの事件の方が危なそうではある。咲太はなんとかして、「夢見るなんて嘘っぱち」ということを突き止め、世に知らしめてやる必要が生まれてしまった。 こうなってくると、やはり症候群をめぐるキーパーソンはミニスカサンタということになるのだろうか。どうやら岩見沢何某という名前でほぼ間違いなさそうなミニスカサンタ。これまで飄々と議論をかわしてきたが、今回咲太からの質問で言葉に詰まってしまったり、どうにもバックグラウンドだけを見たら案外チョロいやつのようにも見える。そして怖いのはそんな岩見沢の姿を視認しているという同級生の美東。こちらはこれまで積極的に絡んでこなかったが、認識可能ということは岩見沢の関係者とかその辺なのか。でも、少なくとも今回の話では面識は無いっぽかったが……彼女がずけずけと言い放つ「なんで岩見沢は症候群を発症したり、ことさら霧島透子にこだわってるんでしょうね」みたいな問題への解答案、特に根拠もないくせして妙に説得力があるのが怖いんだよな……こいつももしかしたら別世界の存在知ってたりするんじゃなかろうか。咲太の周りって、なんでこんなめんどくせぇ女しか集まらないんだよ。……まぁ、本人の人徳かぁ。 パワープレイがすぎる、第10話。よってたかって大学生カップルがJKをフルボッコにする図、なかなかえぐい。ちなみにこの3人の座組み、現状で盾の勇者御一行と(中の人的に)全く同じなのがちょっと面白い。 というわけで「マイスチューデント」編は一気に決着へ。そりゃま、いうても姫路ごとき小娘が咲太をどうこう出来るとも思っていなかったが、とっととジョーカーを切って殺しにくるとは思わなんだ。前回までが「俺の彼女は桜島麻衣なんだが?」という圧倒的マウントから余裕の攻撃を繰り出していた咲太だったが、今回まさかの「私がその桜島麻衣なんだが?」ではるけき高みからのマウント展開に移るとは。ズルいといえばズルいのだが、いかんせん桜島麻衣という女は(咲太のためなら)平気でこういうことをする女でもある。そもそもスタート地点からバニースーツで街をうろついてた奴だし、いざという時に何しでかすか分からないポテンシャルこそが、咲太の心を惹きつけて離さない麻衣さんの最大の魅力であろう。 咲太は「クリスマスのご予定、叶えられないかもしれません」という負い目があったせいでおそらく全ての事情を麻衣に話してしまっていた。具体的には「霧島透子の謎を解かないと危ないかもしれません」→「その霧島透子からクリスマスのお誘いを受けたので行くしかないです」→「その霧島への対抗策として、姫路の能力が有効な可能性が出てきました」→「だからクリスマスには姫路を連れて行くしかなく、これって“夢見る”の予言通りになっちゃいますね」までの一連の流れ。ここまで全部説明されたら、なるほどクリスマスにデートを差し置いて教え子とデートする理由も成立してしまう。だからこそ麻衣さんはOKを出してはいる。 しかし、桜島麻衣はそこで終わらない。咲太が「これはもう、温泉デートは諦めるしかない」としょんぼりしている時に、麻衣さんは「上述のフローチャート、別に私が隣にいても問題なく成立するな?」という斜め上の判断を下し、デートの冒頭からがっつり同道するという荒技を披露。そりゃぁ姫路さんだって面食らう。そして咲太すら与り知らぬところでグイグイ牽引する麻衣さん。その目的はただ1つ、生意気な小娘に現実を叩き込むことである。終始穏やかに、ただ思っていることを素直に口にしているだけの人気女優は、おそらくそれが一番「効く」ことを知っている。圧倒的な惚気を自分が叩き込むことが、一番小娘の心を折れることを知っている。だから後になって「ちょっと言い過ぎちゃった」と表現しているわけだ。「レベル上げに行こうと思ったらラスボスがいた」状態の姫路さんに勝ち目などないのである。 さらにさらに、姫路さんが「自分の能力は千里眼です」という重要情報のCOをしてしまったせいで(このCOはクリスマスデートの動機作りのために必須だった)、咲太が「量子もつれか……」という超次元の解釈を経て姫路の目論見を飛び越えて千里眼が双方向通信になってしまうというトラブル。思春期症候群「慣れ」している咲太は当たり前のようにこれをフル活用し、現状の姫路の内面を確認、さらに離れた場所での麻衣さんとの一騎打ちをリアタイ配信で視聴。そして「姫路が能力を失った」瞬間までも認識した。おそらく姫路の症候群は「他人によく見られたい」「あの人の心を知りたい」という自己顕示欲から発生したココロコネクトだったのだろう。ファムファタール気取りで自分ならこの能力をうまく使いこなせると信じていたからこそここまで好き勝手に動いてきたわけだが、「能力などあっても何の意味もない」化け物を前にし、さらに相手が「共有しようぜェ」と迫ってきたことが恐怖につながった。今更桜島麻衣の内面を見たところでそこには攻略情報など何もなく、いかに自分が矮小で相手になっていないかが羅列されているだけだろう。そんな「真実」を見せつけられたらたまったものではない。初めて「他人の内面を見たくない」と強く思ったタイミングで、症候群は「完治」してしまったのだろう。ご愁傷様である。麻衣さんも流石にそこまでは狙ってやってないだろうが、結果的には「力でねじ伏せる」ワンサイドゲームとなってしまったわけだ。 これにて姫路は陥落。咲太に余計なことをするのは諦めたし、能力を失ったので霧島透子攻略のメンバーからは外れることになった。まぁ、元々相手になる器でもなかったのだろう。しかし、そんな霧島透子にも少しずつにじり寄って行く咲太。岩見沢某というその女の「素性」を見た咲太。とりあえずストレートをぶっ込んでみたところ、鉄面皮に多少のヒビくらいは入ったっぽい。周りに残った症候群がらみっぽい現象は、これで霧島の「認識阻害」と「夢見る」の2つ。麻衣さんとの運命はどう変わっていくんだろうか。まぁ、温泉デートは実現しちゃったから少しは自重してもいいとは思うが……マネージャーもさ、所属タレントの彼氏とのデートにヘロヘロついてきて風呂まで入ってくる関係ってすげぇよな。 追伸:今回も一瞬だけ(電話口で)出番があった双葉さん。「1分だけ貸して」とお願いしてジャスト1分で通話を切るあたりがあまりにも双葉さんすぎてサイコー(ちなみに計測したら放送時間的には30秒ジャストだった)。 クリスマスに女性との予定だけでトリプルブッキングさせる男、梓川咲太、第9話。……普通に考えたらそれだけで万死なんですが、咲太の場合はそれが一切幸せ要素になってないっていうね……。 今回の展開だけ見てると姫路さんの存在の方がよっぽど「プチデビル」だったんじゃないかと思うのだが、あくまでもマイスチューデント。大学生になって少しは「思春期」とおさらば出来るんじゃないかと思っていた咲太さんだが、残念ながら彼の人生は常に思春期と共にあり、思春期が追いかけてくるような展開である。さぁ、厄介な後輩の思春期症候群はいったいどんな技なのか。 現状ではまだその謎は解明されていないが、前回時点では悠然としてつかみどころがなかった姫路も、今回相変わらずの梓川流に翻弄されてちょっとずつボロが出てきた。この辺りは咲太の人生経験が上回っている部分だろうか。まぁ、姫路さんも単に能力がたまたま何かにハマっちゃっただけで、そこまで試合巧者にも見えないのだが。そもそも何の試合なのかもよく分かってないのだが。 一応、今回明かされた事実で一番のポイントは、「姫路は幼馴染の加西くんからフラれた(もしくはそう感じた)時点で症候群を発症した」という部分だろう。なんだかうまい具合の能力バトルみたいなツラしてはいるが、結局今作で出てくる現象は全て「症候群」であり、彼女も別に望んで今の状態になったわけではない。何かしらのネガティブな環境があり、そこから脱却するために望むと望まざるとに関わらず、今の「状況」になったのである。その発端が幼馴染との何かしらの感情だったということが分かっただけでも、名探偵咲太の手にかかれば反撃のとっかかりになりうるのだろう。いや、視聴者目線ではさっぱり分からんが。そもそも「なんか知らんけど惚れさせにくる」というある意味で超厄介な能力に対して、「麻衣さんという絶対にして不動の彼女がいるから」という問答無用の耐性を持つ咲太だからこそ余裕を持ってJKの攻撃を分析できるわけでね。やっぱずるいよね。 姫路はおそらく「咲太で遊ぶ」ことを狙ってはいたのだろう。周りの男子をコロコロするのがきもちよくてあんなムーブになっているのは間違いなく、その際に周りの女性キャラは全員障害にしかならない。どうしようもない感情を2人の高校生から向けられている双葉先生はほんとに被害者でしかない。そんで一番被害者の窮状を理解してる咲太先生が全然助けてくれないのがひどい。咲太とのツーカーの会話劇のスマートさは常に双葉の見せ場だが、今回も「余計なこと言うな」の一幕は「必要最低限の言葉だけでお互いの意図が全部伝わっている」という救いのない状況が嫌でも伝わってくるシーンである。なんでこいつ、双葉と付き合ってないんだろうな(まぁ、双葉が好意を持ってるわけじゃないからだけど)。 とはいえ、姫路というJK単体なら咲太のテクニックでどうとでも処理できそうなのに問題はさらに散逸していく。双葉と加西くんの方は当人どうしで解決してもらうとしても、当座の咲太の最大目標は「クリスマスイブしっぽり温泉デート」である。そのために倒さなきゃいけないのは姫路のようにも見えるが、実際は姫路は「夢見る」とは関係なさそう。彼女の症候群を打破したとて、「夢見る」の呪縛を乗り越えることができるかどうかはまだ分からない。そして暗躍している……かどうかもよく分からない霧島透子。いや、霧島透子と名乗る女。やはりこいつが一番の厄介。「お前が症候群を生み出してるなら姫路の事例も知ってるやろがい」と振ってみるも「そんなんいちいち覚えてない」というにべもない返事。挙句クリスマスイブを潰そうとする悪辣ムーブ。姫路さんは別に意図してそう動いてるわけじゃないのに、こいつの場合は「そりゃ咲太はイブの予定埋まってるやろ」と分かって言ってるだろうからタチが悪い。まぁ、姫路さんさえ対策できちゃえば別にサンタの言うことを聞く義務はないのだが……。何がどう影響するかが読みきれてないので咲太としても不安。結局、「思春期症候群が麻衣に危険を及ぼす」というふわっとした予言だけでは、どうにも動きにくい。 そして事態は更なる混迷へ。偶然見つけた「あの女」の情報。そこに書かれていた名前は、やはりと言うか何と言うか、「霧島透子」ではなかった。……いや、だとしたら誰ぇ? もう、咲太さんの周りの女子の数が多すぎてどうしようもないよ! 麻衣さん、やっぱそいつどうにかしようよ!
「エンディングは小原好美が歌っています」←これだけで全人類が身構える、第8話。いや、別に今作は何の心配もないのですがね。未だあの呪縛に囚われ続けてる人類もいるに違いない……。 というわけで、お話としては小原好美がCVを担当するヒロイン・姫路さんへとバトンが渡ったようである。前回の引きからてっきり霧島透子という謎の存在にスポットが当たるのかと思っていたが、そこに辿り着くまでにはもう1つ難関を突破する必要がありそうだ。作品タイトルは「ナイチンゲール」から「マイスチューデント」へ。……なんか急に現実感のあるタイトルになったような気はするが、咲太先生は相変わらずハーレム力が尋常じゃない。ここまで来て改めて戦慄するが、結局話の展開云々を差し置いて、毎回ほぼヒロインは総出演の勢いで登場してるんだよな。まぁ、流石に牧之原さんはレギュラーってわけにはいかないが、今回も古賀・双葉に加えて下級生アイドル組も全員出てきて(当然赤城も出てきて)毎回キャストロールが大渋滞である。よくもこんなもん毎週制作できてるもんだ(アフレコスタジオを想像するだけで羨ましい)。 まぁ、今回は一応塾の学生が対象ってことで双葉が出てくる理由はあるかもしれないのだが、咲太が双葉に会いに行ってるのが塾関係の相談じゃなくて全部思春期症候群がらみの相談であり、もはやなんでも相談できる最強カスタマーサポートとして機能している。毎回ちょこちょこでてくる古賀についても、今回は「姫路が下級生だから」というので一応理由はあるのだが、単にバイト先で咲太が女の子つつきたいから出てきてるようにも見えるし。この世界の女性陣は、霧島さんの言葉を借りればみんな男の趣味が変なのだろう(ただ、視聴者目線では咲太がモテるのは致し方ないとは思っちゃうが)。 閑話休題、話の中心は実際には姫路ではなく、あくまで霧島透子の方である。前回赤城が受信したアカシックレコードから(ではない)メッセージに尻を叩かれる形で霧島透子の調査をせざるを得なくなった咲太。こないだの嫌がらせみたいな絡みの時点でがっつり連絡先をゲットしているという超人的な能力を発揮しつつ、多少強引ながらもミニスカサンタへの接触を図る。別に霧島側からは着信拒否なりなんなり、シカトしても構わない存在のはずなのだが、何か狙いがあるのだろうか、咲太の呼び立てにも(性格の悪さを滲ませながら)応えてくれている。現状、彼女のモチベーションがなんなのかはさっぱりわからないし、引き続き煙に巻くような言動が多いのでその軸となる部分はさっぱり捉えられていないのだが、流石にここまでくると実存性はみとめてしまっていいのだろう。 最近は思春期症候群もだいぶ無茶なものが増えてきているので「もはや実在しない」まで危ぶんでいたのだが、流石にこんだけ密に絡んでいる事実があり、「電話かけたら出る」んだから、霧島透子は間違いなく存在しており、あの上田麗奈ボイスの女性がその霧島透子であることは間違いない。彼女の言動からして、ネット上で歌声を拡散しているのが彼女だというところまでは認めてもいいのかな? そうなると「霧島透子と桜島麻衣が似ている」という情報がどんな意味を持つのかが気になるところだが……霧島サイドから一方的に絡まれてる状態なので、ここはまだ様子を見るしかない。咲太と麻衣さんのカップルにとって、クリスマスという日にちは世の凡百のカップルとは違う次元で重要な意味を持つ。そのクリスマスに向かって2人が進んでいることが、霧島の存在と関わってくるのかどうか。 そして、そんな2人の幸せなクリスマスデートに水を差す存在が、マイスチューデント・姫路ということになる。彼女はついに現れた「思春期症候群を受け入れ、それをまるで念能力のように使いこなす」という厄介な敵キャラ(?)である。彼女の能力が何なのかはまだ予想もつかないが、前回の赤城みたいなレベルの超絶症状だとしたらもう予測も無理だろうから余計なことは考えないようにして、症候群専門家の咲太先生に任せるしかないだろう。まぁ、最終的には「本人が気にしてないっつってもそれは『症状』なんやで」っていって咲太がねじ伏せてしまいそうだけども。 現時点でクリスマスに会えないことがほぼ確定してしまった咲太と麻衣の未来はひっくり返せるのだろうか。そして、「クリスマスにはお兄ちゃんは彼女と温泉旅行にでも行ってしっぽりするんだよー」とか言われちゃった妹さんはどう反応すればいいんだろうか。咲太さん、節度を持ったお付き合いを心がけてくださいね。あと、猫に踏まれて起こされることは人類の至福だと、しっかり噛み締めておけ。 状況っていうか、世界線が錯綜しまくってる、第7話。前回時点で「何が起こってるんやろなぁ」とぼんやり眺めていたが、咲太さんは卒アルの手がかりだけで一気にここまで推理進んだのかよ。もはや超探偵じゃん。 というわけで、一応は「ナイチンゲール」編の解決ということになるのだろうか。赤城郁実の思春期症候群は、なんと「世界線渡航」。曰く「なんかもうヤになっちゃったから」ってんでほかの世界線の自分自身とポジションを入れ替えて生活を続けていたという。まぁ、思春期症候群については今更世界線跳躍くらいで驚きゃしないし、過去の症例も捉え方次第では「世界線の改変」と言えるものが何個かあるのでそこまでとっぴな話でもないのかもしれないが……だとしても咲太さんは仔細に分析できすぎだとは思うんですけどね。 しかしまぁ、赤城郁実本人が自分の「症状」を自覚しているってのは別に問題ではない。あの様子だと「なぜ発症したのか」という思春期的な理由(自分への無力感と罪悪感)もなんとなく自覚はあったのだろう。これまでの罹患者とは違って、赤城郁実という女性は「起こってしまったことはしょうがないのでこれを最大限に自分のプラスになるように使いこなしてやろう」という発想があったらしい。今回同窓会に向けて仕掛けたトリックは、自分の症状を十全に理解し、さらに梓川咲太という人間を理解していなければそもそも設定しようとすら思わない奇策である。ボランティア活動なども含め、自分の思ったことを実現させるだけの行動力があるからこそ成し得たものだろう。 ただ、それを成し得たからと言って2人の赤城が救われるかどうかと言われたら別問題である。結局、赤城が逃げ出すくらいなのだから過去のクラスメイトのみんなだって逃げたいような話だということ。それを強引極まりない方法で眼前に突きつけたとて、かつての「級友」たちが態度を改めるとは限らないのである。その辺りは、言ってしまえば赤城の押し付け以外の何物でもない。我を通すことに失敗してしまった赤城をみて、世話焼き咲太さんは全部をまるっと飲み込んでうやむやにさせてしまう。この男はいつだってそうだ。誰が困ってても、結局は助けちまうんだ。まぁ、だからこそ腹に麻衣さんを仕込む権利もあったんでしょうけどね。刺されることまで覚悟して備えていたのだから、多少滑った空気になったうえでもう二度と中学の同級生と顔を合わせられないってことくらいは軽いもんですよ。 赤城の野望は潰えたが、謎を解き、2人の赤城を「見つけた」時点でとりあえず咲太の勝ち。赤城たちもおとなしくあるべき場所に収まり、事態はとりあえず一件落着…… のはずだったのだが、なんとそんな赤城を通じて異世界からのメッセージ。さぁ、改めてここで霧島透子の名前が出てきた。咲太にしか見えてない謎のサンタクロースのことをさしているのか、それともネットでバズってる謎のアーティストのことを指しているのか、「向こうの世界」の様子が見えないのでよく分からないが……またしても、咲太まわりのいざこざには麻衣さんは関わらざるを得ないようである。ご面倒かけて本当に申し訳ないので、咲太さんは誠心誠意謝って。 いい話だったな〜、第18話。今作は毎回感想は書いてないけど引き続き楽しませてもらっています。残念ながら読売での放送が関東圏から1週間近く遅れているというのもあり、あんまり感想書くモチベがね。 でもまぁ、今回は多分2期前半戦終了ということで節目のお話になったのでせっかくなので触れておきたくて。気づけばしれっとコンテに斎藤圭一郎が混ざってるあたりがCloverWorksの抜かりのないところで。今どこで何の作業してるんでしょうね。 いわば「ミスコン編」の決着ということになるのだろうが、今作の良いところを改めて確認させてもらったお話。1期の時から割とそういう性格は強い作品だったと思うのだが、今作はね、基本的にあんまお話が暗くなりすぎないというのがよい。肝心のごじょーくんがそこまで根の明るい人間じゃないので一人思い悩んで沈む展開は多いんだけど、その場合でも基本的に周りの人間が全員「いい人」なので嫌な展開に繋がりにくくて、ちゃんと報われる展開になるのよね。海夢の存在は言わずもがなで、真っ直ぐ明るく、ごじょーくんを支えてくれる素敵な彼女のおかげで色んなところでネガティブに行きかけるのをすぐに止めてもらえる。 そして一番大事な要素として、ごじょーくんにしろ海夢にしろ、そうして「報われる」権利をしっかり有しているというのが分かるところなんだよね。海夢さんって別に「オタクに優しいギャル」とかいう理不尽な全肯定マシンではなくて、「正しいものをちゃんと正しいと評価できる人間」なだけで、彼女が惚れ込んだのは五条新菜という1人の男の誠実さであり、彼が研鑽を積んできた技術へのリスペクトである。視聴者目線でも彼がストイックに自らの「好き」を貫いてこれまでの人生を捧げてきた結果としてああした技術を習得していることは分かるので、ごじょーくんがモテることに特に不満もない。逆もまた然りで、海夢がここまでカリスマ性を持つのは、「好きこそものの上手」を貫き続けた彼女がブレずに真っ直ぐ自己を表現しているから。互いの一番いいところを認め合うカップルが、互いの一番いいところを世間的にも評価されて絶賛されるお話、とても良いじゃないですか。 しかも今回はクライマックスってんでその「技術」を披露するシーンががっつりと描かれている。これまでも「五条は頑張ってるだろ」というのでクラスメイトが全面的にサポートしてくれる描写が多かったり、恵まれてきたごじょーくんであるが、今回はそんなたくさんのクラスメイトの「期待」を意識して固まってしまい、そこから改めて海夢との関係性を思い出し、自分の中の大切なものを意識することで最大のパフォーマンスを発揮することができた。「女の子の顔にメイクする男子高校生のシーンを格好良くクライマックスに持ってきてください」とか、アニメとしてはかなりの無茶だとは思うのだが、そんな要請に一分の隙もなく答えられるからこそのCloverWorksである。 お見事。
ヒロインどうしの繋がりが多すぎる、第6話。毎回「よくもこんなにヒロインズがとめどなく押し寄せるもんだなぁ」と思ってるわけですが、今回もふつーにいっぱい出てきます。個人的にはどうしてもそんな中の双葉さんの立ち回りばっかり気にしてしまうんですが、絶対彼女は今回の話と本質的な関係はないよね。次章以降への伏線張ってるのかしら。 さておき、ヒロイン数は多いが今回は割と真っ当に赤城郁実という人物が掘り下げられたように思う。どうにも本人がその大願である「利他」の精神を体現するかのように個性を消す「滅私」の姿勢のせいでここまで登場したヒロイン勢に比べると押し出しが弱い印象はあるのだが、逆にそうして咲太との関わりを最低限にしつつ、余白で攻めてくる戦い方は新鮮ではある。「中学時代の咲太自身との対話が描かれているのでは?」という前回の予想も大きく外れてはいなかったようで、赤城曰く、自分の思春期症候群は確実に咲太という存在に関係があるとのこと。中学時代の何かしらが、現在の彼女に(悪)影響を与えている。 そして、赤城がやや特殊な状態にあるのは、そんな咲太の苦境を見てきたせいか、「思春期症候群」を受け入れる姿勢が割と素直で、「自分はこのような症状(現象)に巻き込まれてしまっている。理由はおそらくこれこれこういうものだし、対処法も知っている」と、全てが自身の中で理屈がついている状態なのだ。過去のヒロイン勢は症候群の発生が無自覚であったり、怯えながら付き合い方に苦しんでいたのに対し、赤城は苦しんでこそいるものの、そこにさしたる理不尽を訴えるでもなく、粛々と「あるもの」として受け入れつつ、何かしらの決着を待っている風である。それは理知的な行動であると見ることもできるかもしれないが、どうにも自分に重きを置かない、「気持ち悪い」ほどの滅私の成れの果てのようにも見える。事実、花楓の時にも見た具体的な「ダメージ」は咲太目線では放っておけるものではなく、1人で抱えるには重すぎるように思える。 そしてそこに「この症候群はお前に関わりがある」という赤城の宣言。そこまで言われて強引に引き摺り込まれてしまったら、世話焼き人間梓川咲太は介入せざるを得ない。目の前の「知り合い」がどこかで苦しさを覚え、それを訴える相手がいないのだとすれば、それこそ中学時代の自分がフラッシュバックする部分もあるだろう。赤城はおそらく咲太の積極的な介入を望んではいないが、彼こそが一番のショック療法になり得ることもおそらく理解している。だからこそ、あんなにそっけない態度で咲太を「拒否しつつ」土俵にあげたのだろう。本当に、彼女の中では咲太との接し方をまだ決めかねている部分もあるのかもしれない。 思わせぶりな赤城の態度に、望むと望まざると、咲太は引き摺り込まれていく。そんでこの世界は不思議と、そこまで積極的に調査せずとも厚めの人間関係から勝手に情報が引っ掛かることも多い。花楓の知り合いからは高校時代の赤城の情報が入ってきたし、なんとあの友部さんからも現在の赤城の活動状況が入ってきた。既存の人間関係、ヒロインネットワークがやたらと広範だからこそできる咲太ならではのパワープレイである。さらにそこから元カレにまでつながってしまったり、そりゃ麻衣に言い訳できないくらいに不自然な繋がりだってあってもしょうがないじゃない。咲太の状況を見て膨れっ面の双葉さんも可愛いですね。 そうしてネットワークの成果物が得られている咲太、さらに他にも「卯月から古賀への合格祝いを横流しする」とか、細かいところでサービスを忘れずにヒロインネットをより頑強な物にしてるあたりが恐ろしい。加えて麻衣さんとは久しぶりに梓川の実家にいってすっかりお嫁さんムーブである。両親との関係性が良好な咲太、今では普通なんだろうけどやっぱりちょっとホッとしますね。 そして、再び目の前に現れる幻影の如き霧島透子。未だ煙にまくばかりでその存在感は全くはっきりしていないのが不気味である。そして卒アルの小さな手がかりから赤城の違和感に勘づく名探偵咲太。もはや彼が何に気づいて、どのように症候群の内容を推理しているのかは分かりません。症候群の内容は本当に「何が起きても不思議じゃない」ので、ぶっちゃけ1つに絞り込むことは不可能な気はするが……ここはもはや、数多の症候群の実例を目撃してその「肌感」みたいなものを捉えている症候群マイスターである咲太に任せるしかないだろう。 赤城とのヘンテコな「勝負」の決着、咲太はどのように落とし前をつけるのだろう。 このアニメも猫が可愛いのかよ……第5話。OKなすの、お前がナンバーワンだ。 などと本筋とはさっぱり関係ない話からスタートしてみたが、さて、今作はどこを中心に話が収束していくのか。いや、そりゃ今回のタイトルが「ナイチンゲール」なんだから赤城郁実なのだろうけど、そんな彼女と咲太の関係性を描写するために、今回はだいぶ外堀からいろんな記憶を埋めていってくれている。これが存外ありがたいことでして……。 申し訳ない話なんだけど、私は原作をあたったりしてないライト追っかけ野郎なもんで、正直だいぶ前の話はあんま覚えてないわけですよ。今回のお話を観て「あ、この上里ってのが国見の彼女なんだっけ」とかいうこともさっぱりだったし、実は牧之原さん関係の顛末と因果関係とか、映画であれだけ感動したってのにディティールは割とあやふや。彼女に対して麻衣さんがどんな感情を抱いているのかとか、その辺りまで言及しなきゃいけなくなるとちょっと心許なかったりする。そういうところをきちんと埋め合わせしてくれるような進行になってるのが助かる。 そして、どこまでが親切設計でどこからが本当に必要な骨子の部分なのかは定かじゃないのだが、改めて今回のお話を見ていると今作の特異性というか、ヘンテコなところが見えてくる。「赤城郁実が今回の中心人物である」というのは明らかなくせして、今回のエピソードで赤城に触れてるシーンってそこまで多いわけじゃないんですよ。家に豊浜が来たりして、卯月が相変わらずきゃんきゃんしてるおかげで、「その他ヒロインズ」に割かれてる時間が結構多い。こうしてハーレムでもないはずなのに圧倒的ハーレム模様を展開できるのが咲太さんのナチュラルな強みなんですよね。自宅に帰ってアイドルと現役女優だらけの女の子4人(かわいい猫含む)に出迎えられる一介の大学生マジでなんなの。過去に色々と観てきたラブコメやら青春ラノベで一番羨ましいスタンスなのは間違いなく梓川咲太その人だわ。そして、「まぁ、咲太ならしょうがないか……」っていう諦観も混じっちゃうのがなんとも悔しいところで。 今回の回想で咲太の中学時代の苦闘っぷりが久しぶりに語られ、「確かに梓川家のあの後のゴタゴタ考えると、色々と辛かったんだろうなー、俺たちバニーガール後の咲太しか見てなかったからあんまり意識してなかったなー」ということが確認できたわけだが、あんな学生生活を送ってきた男が、なんで現在はこんなに女の子のあしらい方が手慣れているんだろう。天性の女たらしかこんちくしょう。同時に男もたらしこんでるからなんも文句言えねぇや! 双葉さんだけでいいから僕にください。 とか言うてると、また咲太が新しい女の子を気にかけにいく。今回のターゲットである赤城は本人のやたらめったらな滅私の精神も色々と考えどころだし、彼女の利他の精神がどのように変化していくかが今後の勝負どころになるとは思うのだが、それと同時に、どうやら赤城との接し方が咲太にとって「中学時代の自分との対話」みたいになっているところもあるようだ。あんまり過去に戻りすぎると麻衣さんたちが関われなくなるのであくまでも「今の咲太が俯瞰でかつてのクラスメイトとの関係性を見る」程度にとどまるとは思うのだが、久しぶりに目の前には明らかにそれとわかる思春期症候群が発動している。当然、咲太の中では妹の苦境がフラッシュバックしているだろう。この状況で、咲太はどこまで赤城のことを思えるだろう。本人が、あまり自分を大切にしていないように見えてしまう、この1人の「旧友」に対して。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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