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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 夢と現実とまた夢と、第4話。相変わらずの凄まじさ。これが現代アニメとして毎週放送されるのは結構な事件ですよ。

 疲れるどころか、毎話毎話さらにテンションを上げてパワーが高まっているかのような作品展開。どうやら作り手側も本当に今作のオリジナリティを最大限に発揮できるよう、出し惜しみなく全ての要素をぶち込んでいるようだ。前回は一人コンテ・演出・作監回というハイカロリーな陣容だったが、今回もコンテ演出は一人で担当しており、作り手側のこだわりが随所に感じられる、なんとも内省的な仕上がりになっている。なんだかフラクタル構造のような本作だが、おそらく作中の浅草氏・水崎氏のこだわりと、本当にアニメを作るスタッフのこだわりは必ずしも同じものではないはず。それを理解した上で、どうやったら女子高生の「夢」を現実に形作ることができるかをひたすら実験的に掘り下げている。1秒たりとも手抜きカットが無いというのは本当に作り手冥利に尽きる作品なのだろう。今回コンテ演出を担当した山代風我という人はもともと作画畑出身ではないらしいのだが、その演出プランに並々ならぬこだわりを持っている様子。やっぱ湯浅さんのところに集まる人材って、そんだけ個性もこだわりもまるっと抱えている人たちになるよなぁ。

 今回の見どころは大きく3つ。1つ目は序盤に描かれた、金森氏にせっつかれた結果の「省エネ作画術」の数々。世間知らずの水崎氏に対して金森がバシバシ現実を斬って捨てていく訳だが、そこに妥協案として浅草が持ち込む「省エネ裏技」。これらは業界的にはある程度常識になっている部分なのだろうが、改めてアニメ視聴者に丁寧な解説付きで展開されるというのがどうにも滑稽である。実際の画面を丁寧に見せてくれるので、「あ〜、あるある〜」ってな感じでアニメ業界の苦労と歴史を感じさせるものになっている。かける手間と画面の「見栄え」が必ずしもイコールでは無いってのがわかるのは面白いね。

 2つ目は、初登場であまりにキャラが濃い生徒会の面々。まぁ、この学校の生徒たちはどれもこれも無駄にキャラが濃い連中ばっかりで、映像研の前にプレゼンしてた炭水化物云々の奴らだって充分おかしかったのだが。生徒会長とそのサポートの黒い人、あの金森氏を前にして一歩も引かぬバトルができるのはなかなかの胆力。それでも金森氏の面の皮の厚さはさすがだが、これでは学内での活動も一筋縄ではいくまい。しかしまぁ、きちんと良いものは良いと評価する公平な精神も持ち合わせているようだし、ものを見る目はもしかしたら金森氏以上に持ち合わせているのかもしれない。今後も映像研とのバチバチに注目したい。強いて難を挙げるなら、浅草氏の中の人が少し頑張るとボロが出てしまうので、今回の啖呵を切るシーンなんかが物足りなかったことくらいか。

 そして3つ目は当然、完成した映像研のプレビュー映像だ。確かに尺は短くなったというが、それでも文句なしで聴衆を惹きつけるだけのパワーを持っていたし、そこかしこに2人のクリエイターのこだわりが感じられる集大成。さらにちらほらとアラが見えるように作ってあるのも心憎いところで、まだまだ夢には程遠い途中経過であることもよくわかるようになっている。1発目の完成品としてはむしろ出来過ぎの部類ではあるが、さて、ここから映像研はどんな進化を見せてくれるのだろうか。

 いろんな方面から楽しみの多い作品であるが、毎回観終わるたびにどっと疲れるのが悩ましいところではあるな。これだけのエネルギーを持つアニメ、なかなか無いからなぁ。

 

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 なんか嫌いじゃない、第5話。相変わらず訳のわからん作品には違いないのだが、「どうせ訳わからん」と割り切ってこの世界の理に身を委ねると、連鎖的な不条理の接続が気持ちよくなってくる。なんだか不可思議なドラッグみたいなアニメである。

 流石にこれだけの話数を重ねると、この世界のルールについては随分馴染んでくる。「殺人衝動」というなんともいえない物を察知する機械が開発された世界。その衝動を追跡することで「イド」と呼ばれる概念世界を開くことが可能で、その内部世界には犯人の衝動の根源が様々なヒントとして散りばめられている。それがダイレクトに犯人に接続することもあるし、ワイダニットの側面から犯行実態に迫り、現実世界での犯人の足取りを掴むこともある。全ては「なんとなく」の接続なのでそこにロジックは存在しないのだが、珍妙な捜査機を活用しての地取り捜査を繰り返しているのだと考えれば、割とオーソドックスな刑事物のフォーマットの転用と言えるかもしれない。

 今回の主人公は、1話目時点で割と気になっていたショタとロリの間を行き来する絶妙な存在である本堂町。彼女の調査と推理が「墓掘り」の本質に意外な方向から接続する様子が描かれており、これまでのお話の中で一番「現実パート」が重要になってくる展開だ。その分イドの中での酒井戸の活躍はあっさりしたものになっており、カエルちゃんと出会って1秒でのスピード解決(?)。まぁ、「カエルちゃんの死の不自然な点を暴く」っていうのは解決じゃなくてスタート地点ではあるのだが。

 前回のスナイパーのお話もそうだし、今作の見どころの1つは、無茶苦茶な世界設定になったイドの中で、どんな突拍子も無い謎が与えられ、どんな突拍子も無い解決を導くかという部分。ここにもロジックらしいロジックは無いのかもしれないが、非常に「画面映え」する謎になっているというのがアニメ的な見どころになっていて、例えば前回の「回転する塔」なんてのは現実世界じゃありえないのは間違いないし(「賭ケグルイ」は?)、今回の「無重力死体の謎」にしたって、本気のミステリでやろうと思ったら場面を用意するだけで一苦労。イドの中だからこそ、気軽に提示して、気軽に解決できるバランスになっているのである。こうして「見た目優先の不条理謎の展開」っていう目的のための世界なのだと割り切ると、なかなか楽しい作品なんじゃなかろうか。個人的には犯人サイドのキャラが実に濃いのも魅力的な部分で、まさか最初の犯人である穴空きさんがこんなに出ずっぱりで活躍できるキャラになるなんて思ってなかったし、今回の犯人(?)もなかなか意味深な言動が多くて楽しい。どうせ前例のない世界なんだから、やれる限りの無茶苦茶をやってほしいところだ。

 

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 食堂のおばちゃんのキャスト誰やねん、第3話。ただでさえキャストの少ないアニメで突然見たことのない名前が出てきたからびびったわ。

 さて、今期新番組もあらかた放送されて落ち着いてきたので、3話目から個別感想を書く作品を模索していくことになるが、第一印象で抜きんでていた今作はどうだろうか。毎度毎度本当に刺激的な画面を見せてくれるのだが、残念ながらこちとらアニメーション技術については大して詳しくもないので、なかなか今作についての有意味な感想が書けないのがもどかしい。結局大半のアニメファンなんて「なんかすげぇ」で終わってしまうものでなぁ。

 それにしても、今作の場合は本当に「アニメを作ること」という楽しみに内容が肉薄しているおかげで、1つ1つのツールの意味合いが際立っているのがおいしいし、ありがたい。普通のアニメでどれだけ作画がほとばしろうとも、受け取る側が流してしまえばそれでおしまいだが、本作では作品内でダイレクトに「動画とは如何様なものか」ということを繰り返し話題にしているため、視聴者側はどうしたって動画に注目せざるを得ない。前回の風車のシーンもそうだったが、「女子高生たちが色々言ってるけど、実際に日本のアニメーターはそんなことできんの?」ってな意識が強く立つわけだ。そんな風にしてどこまでも自己言及的なアニメーションなので、あげまくったハードルを乗り越えるのは大変なことだと思うのだが、幸いにして今作はその辺りの任を見事にこなしてみせている。これがNHKマネーの力なのか、単に湯浅さんのスタジオに地力があるおかげか。

 作中では浅草氏と水崎氏の理想のアニメーションが語られ、設定厨の浅草氏が見せる、ギリギリで現実と嘘がせめぎ合うアニメーションの面白みに加え、水崎氏が思い描く「動きの妙」がこれでもかというくらいに自己主張を繰り返す。この作品の宿命として、そうした「ネタ見せ」以外のパートでも何気ない動画にどうしても目を光らせてしまうが、それこそ作中でバラされていたような省エネ作戦も駆使しつつ、文句なしで成立するレベルに引っ張り上げているのは偉い。個人的には手足の長い金森氏がどんな動きになるのかっていうのが一番興味のあるところだったが、例えば電車に乗るときにちょっと頭をかがめて入るところとか、そういう動きには文字通りに「筆を割いて」いるのがわかるのである。

 あとは大見得を切った「動画勝負」のパートを堪能するだけ。今回の演出でいうと、たとえばスケッチブック旅行のシーンなんてのは遊び心に溢れていてとても良いし動画用紙のラフが駆け回るところなんかも「省エネ」のはずなのにやたらとカロリーが高いのは笑いどころかも。そして水崎氏の渾身の訴えからの様々なモーション作画の妙。アニメーターさんが机の上で刀をいじる何気ない仕草からお侍さんの大立ち回りシーンにつなぐことで様々な作画のカロリーの違い、見せ方を意識した時のアニメの力というものを見せつける配置。本当に今作「ならでは」の展開だ。

 思い返すと、こうして「アニメ製作」そのものをテーマにしたアニメ作品って、あんまり目立った成功例がないんだよなぁ。多分筆頭に出てくるのが「SHIROBAKO」だと思うが、あちらはどっちかってぇと「製作」じゃなくて「制作」のお話だったしね。そういやあちらも劇場版の放映が近づいてきているらしいが……なんとも奇妙な巡り合わせ。今年はアニメofアニメの年になるのかしらねぇ。

 

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 エンドロールで終わらないで〜、最終話! うーん、これこれ。この適当さ、底抜けの幸福感。これこそがえんどろ〜の世界。無限に続く白紙のページ。

 「こまけぇことはいいんだよ!」の精神ながら、実は1つ1つの精神性はなんとなく理解できる部分もあるという不思議な感覚。全ては予定通り、というわけではないけど、そこまで特別なことじゃないんだよ、っていう日常感。言われてみれば確かに、今回の件だってマオが「目覚めた」わけではなくて最初から魔王として振舞っていたはずのものが、ちょっと表に出ただけのこと。メイゴが出てきちゃったことで問題が表面化したが、彼女はむしろトラブルの種ではなく解決の糸口を持ってきてくれたのである。もし彼女が現れず、このままダラダラとマオたちの関係が続いていたら本当に世界が滅んでいた可能性もあるわけで、全てが丸く収まったのは奇跡的な話なのだ。いや、まぁ、そういう風に世界ができてると言われればそれまでなんだけどさ。

 前回の話で急展開だったもんだから色々と勘違いしていた部分もあって、ユーシャたちは「一周前の勇者」ではなく、あくまでマオが持ってきた「未来の記憶」をインストールされただけのペーペー勇者だった。まぁ、それでも元からポテンシャルが高かったから数々のクエストもクリアできたということで、おそらく勇者の周りにいろんな意味で奇特な人間が集まるというのも運命的に定められているのだろう。それがたまたま、「クラスで近くの席に座った」というつながりになっただけでね。まぁ、チビの存在だけは何をどう頑張っても一切説明はつかないのだけど……そういうやつがたまたま次元の狭間にいたんやろなぁ。やっぱりあいつがラスボスだったじゃねぇか。

 何が嬉しいって、チビというブラックボックスが残った状態なら、いくらでもこの世界は広がりを見せて構わないということだ。やろうと思えば、マオを放っておいて新たな世界の危機に立ち向かう第2シーズンだって……作ってくれませんかねぇ。別にそんな面倒なシナリオ考えなくていいんですよ。1クールやるなら4人+ローナ+マオで6人分の個別エピソードをやるだけでも話数が半分は潰れるわけじゃないですか。あとはパーティできゃっきゃしてる様子さえ見られれば視聴者は不満なんて感じないわけで。無限に続くこの平和な「魔王と勇者の世界」を垂れ流し続けてほしいんだよ。

 ダメですかね? できることなら今回のスタッフを再結集してセカンドシーズンプリーズ。

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 超展開キタコレ、第11話。まぁ、いつかどこかで決着をつけなきゃいけない問題だったのだろうが……それにしてもまさかこんな方向から……。

 事件のピタゴラスイッチみたいな展開で、とんとん拍子に最悪(?)の未来につながってしまった。まず最初に驚くべきことは、実はユーシャたちは「過去のユーシャ」ではなく、マオと一緒にタイムワープさせられた「実績持ちユーシャ」だったということである。自分たちで起動した魔法だというのに何故かマオと違って記憶は保持できなかったが、実はその身に宿した経験値はそのままで過去の世界にたどり着いていた。つまり、これまでのお話で「充分強いやんけユーシャパーティ」と思っていた出来事は、すべて「強くてニューゲーム」状態だったということ。いや、まぁ、そんなに大したクエストこなしてなかった気もするけど……邪神やっつけたのは純粋に実力だったんだろうし、もしかしたら大食い大会も、カルタード探しも、全部強力な勇者パーティだったからこそできたことなのかも。ファイの強さなんて最初からフル回転だったもんな(あれ、でもどこぞの塔で蜘蛛型モンスターに苦戦したこともあったっけ?)。

 まぁ、とにかくそうして強いユーシャパーティだったもんだから、自然とユーシャの「魔王倒したい欲求」は高まる一方。作中でも言われていたが、魔王あっての勇者である。脈々と受け継がれる伝統的マッチポンプ。溜まりに溜まったユーシャの欲求は、どこかで爆発していたのかもしれない。それを紛らわせる目的もあったのか、マオちゃんが自宅へ誘ってのお食事会。マオとセイの間で謎の友情タッグが形成されており、実はそれですら「長命の種族にしかわからぬ共感」という部分ではさりげなくマオちゃんの魔王っぽさが出ていたシーンとも言える。そうしてマオが料理を作る展開になり、そこでまさかのファイナルデッドエンド。「そこかよ!」って突っ込むよね。意味わかんないしね。

 出来上がったカルタードいらずの料理の味は存分に魔王級。マオちゃんは人間界の料理も美味しく食べるくせに、自炊(魔法)だと異次元になるってのはどういう仕組みなんでしょうか。とにかく、今までで一番簡単にユーシャパーティを倒してしまったわけだが、その余波でなんとチビドラゴンまでリバース。今まで散々気にしてきたチビの「なんか強すぎるフラグ」は、このシーンで手がかりを吐き出しまくる悪食を示すためのものだったのか。そして出てくるメイゴちゃん(CV佐藤聡美)。またお会いできるとは思っていませんでしたわ。多分、前の周回の時にユーシャたちが倒したのを食ってたんやろなぁ。

 マオとメイゴ、出会ってはならぬ者の再会。それでも記憶を失っている間はそれなりにうまくごまかせていたが、結局こんな歪な関係は長くは続かないということか。まさかの超レアカルタードの力で蘇ってしまう記憶(そっちかい!)、そして繰り広げられるマオの葛藤、決断、悪ノリからの暴走。ねぇ、マオちゃんってもしかしてタイムワープ前からずっとこの調子で勢い任せの処理しかしてなかったのでは? とりあえずマオちゃんが困っていることはメイゴさんもローナ姫も理解してくれているみたいだが……メイゴさんが「魔族の矜持」にどこまでこだわるかっていうのが問題だよなぁ。ユーシャたちもマオちゃんの正体を知ってしまうとなかなか決断できないだろうし……。

 まぁ、この作品に限って言えば、最終回で救われない展開なんてあるはずもないだろう。みんなで笑ってお家に帰れる、そんなエンドロールが見てみたいもんですね。それにしても、胸からカルタードを取り出した時のセイの反応よ……。

 

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 えっ、なにこれ……第10話。1クールの10話目でやる話か? ……このアニメはこれで良いってことなのか……まじで「ギャラクシーエンジェル」とか「ミルキィホームズ」の後継たりうる絶望的な展開じゃぁないか。

 起承転結のどの要素もよくわからないというのが凄まじい。「起」、雪山に薬草取りのクエスト、マオ曰く超簡単らしいんだけどたまたま吹雪いて遭難したっていう。マオちゃん先生が今更ユーシャたちをはめようとするとも思えないから、多分偶然だ。今まで一度たりともクエストでピンチになったことがないユーシャ御一行が、まさかこんなところで命の危機とは。

 「承」、寝てはいけないからそれぞれの夢の話をしようとする。割と付き合いが長いと思ってたのに、各々の具体的な夢が全部初耳っていうのがまず意外だ。意外と不干渉なのかと思ったが、それぞれの取り止めのない夢の話を興味深そうに聞いているあたり、別に仲が悪いわけでもない。(セイをのぞく)3人の夢なんて、わざわざ聞かずともだいたい知ってるようなことばっかりだったけど……いや、でもやっぱりメイの夢だけは頭一つ抜け出ておかしいな。可愛いだけじゃない、キモさも兼ね備えているあたりもカオスアニメの条件といえるな。

 「転」、実はこの夢もモンスターとの攻撃と判明し、最も現実を見る女(夢を見られない女)であるセイが立ち上がる。そういう意味では前回の予想通りにセイちゃんメイン回ではあるのだが……残りの3人のフリーダムっぷりがそれぞれにひどいな。ユーシャは本当にワンパターンしか思考がないのでごくごく単純。ただ、彼女の場合はタイムリープ前の記憶がどこかで引っかかってるみたいな描写があったのがちょっと怖い。偶然だったのか、なんらかの因果が働いているのか。勇者たるもの、リーディングシュタイナーくらい持っててもおかしくないよな。そして、本能のままに生きる3人は一応の理論武装を施せるメイを中心に一致団結。自分の夢だけは虚しさしか残らないというのでキレたセイを相手どり、今までにないチームワークを発揮する。魔王なんかよりもメイの方がよっぽど脅威らしい。そしてその結果が「おいしい魔王のカルタード」……。一応全力でカルタードを食べるってのがモンスター・カルタイーターの生態の伏線になって……とか多分関係ねぇな。ファイは目の前にうまいものがあればなんでもかなわないのだろうが、ユーシャは曲がりなりにも魔王だったものを食べるのはいいんだろうか……。

 「結」、セイのおかげで目が覚めました、雪もやみました。めでたしめでたし。

 ……なにこれ?! 改めて「最後までなにもないのだろうな」ということを確信させてくれる、ある意味ターニングポイントと言えるエピソードなのかもしれない。まぁいいや、ファイのおっぱいもエロいアングルで拝めたことだし。セイの耳の甘噛みはすでに定番になりつつあるんですが、あれって慣れてしまっていいものなんでしょうかね。ちょっと気になったのは、Aパートの段階では「寝るな〜!」っていう一連のくだりにファイが参加してないんだよ(眠そうな顔も見せない)。あれは単に腹が減って寝るどころじゃなかったのか、潜在的なスタミナの強さを見せつける描写だったのか。ファイだけ特別なのかと思ったらBパート入ったら普通に寝てたしな。このアニメについて色々詮索する方が無駄なんだろうけどさ。

 

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 マニアのマニアたるお話、第9話。ついに待ちに待ったメイちゃんメイン回であるが、なんだろ、割と不遇なシチュエーションばっかりだったような気が……。こないだの姫様回でもそうだったけど、結局誰がメインでも最終的にファイが最強すぎるんだよな。

 カルタードの謎に迫る、ファン垂涎の(?)お話である。あまりにも雑多にカルタードのあれこれが明かされていき、単なるマニアだったらなんだか神通力が切れてドン引きしてしまいそうな要素もちらほら見受けられたが、大丈夫、メイの愛はそんなことでは揺るがない。むしろカルタードの神秘を目の当たりにし、より根の深い方向への愛情を確固たるものにしたようである。一応事前知識が多い状態(文献)で挑んでいるのはメイだけなので、例えばカルタードが魔術アイテムではなくて単なる農作物だったことなんてのは知ってたんだよね。もしかしたらマニアの間では常識なのかな。メイがマニアの中でも上位の激オタクだったから貴重な貴重な情報を聞きかじっていたという可能性もあるな。少なくともセイが知らなかったレベルだから、やっぱり一般的には「どないやねん」という事象なんだろう(ユーシャやファイが知らないのは仕方ないとして)。

 あくまで、メイはそうした事実をその目で見ることが目的であり、そこで一山当てようとか、タルカ族をだまくらかして悪用してやろうなんて考えているわけではないので、本当にただ純粋な好奇心を満たすだけのお話。おかげでヤマなしオチなしイミなしである。まぁ、こういうお話もいかにもえんどろ〜っぽいとは言えるが……「よく分からん地方の祭りに巻き込まれる」っていう展開、最近どこかで似たような遣る瀬無さに遭遇したな、って思ったけど、多分「ミリオンアーサー」のたくわん祭りだ。こういうシュールすぎる投げっぱなしなネタ回しはどこかで「ギャラクシーエンジェル」なんかに繋がってる気もしますね。

 気づけばメイは今回「ドヤァ!」と声に出して言ってないんスね(顔では散々醸し出してたけど)。そんなことしてる暇もないくらいに色々と見るべきものがあって大変だったってことでしょうかね。他の面々に関しては、ユーシャはぶっちゃけ今回ほとんど何もしてない。単に変な格好で崖を駆け上っていただけ。ファイは相変わらずの野生っぷりでやりたい放題。やっぱりパーティの切り込み隊長はこの子である。特別な祭りの装束だって彼女のおっぱいは侵害できない。そして対照的にツルンでストンなセイさん。ひんにゅーは、ステータスだよ……。何気にばっちり着替えシーンが描かれてるのにあんまりエロくないのはこの作品ならではである。メイさんとかさりげなくガーターベルト(?)をチラ見せしたり、セクシー要素も結構あるはずなんですけどね。

 次回予告の感じからすると次回はセイちゃんメイン回なんでしょうかね。もうそろそろ1クールの終わりが見えてきたが、この作品は……エンドロールじゃ終わらないんだよ。

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 ローナ姫の名前の由来ってもしかして「RPGでさらわれる姫」のパイオニア的存在であるロー○姫なんでしょうか、第8話。だとしたら最終回は延々ユーシャちゃんにお姫様抱っこされた状態で「ゆうべはおたのしみでしたね」とか言われることになるんだろうか。

 なんだかシリアスとギャグの間の、確実にギャグ側なんだけど微妙に隣の匂いもする不思議な領域を突いてくるようなお話。毎回そんな雰囲気を感じながら「まぁ、そんなはずないんだけどね」と思っているわけだが、一応「宿敵の魔王を倒すための存在である勇者」が主人公なので、いきなりまじバトルになる可能性もゼロではないんだよな。まぁ、その魔王が完全に指導者としての保護者責任を感じてしまっているので、もしラストバトルがあるとしたら誰と戦ったらいいのか分からないのだが(だからチビと戦ってほしい)。どこかに封印しごろの邪神でもいないのかしら。

 今回はどっちかというとユーシャパーティよりもマオの活躍が目立ったお話。ちゃんと手に職を持ち、人間としての規則を守って清く正しく生きるマオちゃん先生。やろうと思えばまさに魔王らしく「ほしいものは力づくで」奪えるとは思うのだが、そうはせずに労働から賃金を得て生活しているため、私室が質素でなぜかローナとの対話も木箱の上。先生なんだからもうちょっと内装には凝るくらいの収入があってもいいと思うのだが……むしろ帰って寝るだけの部屋にあまり興味が無いタイプなんですかね。こないだのお話だと冷蔵庫(?)の中も空だったし、仕事の後は酒場で管巻いて寝るだけなのかも。そしてローナの誘いには乗り気でなかったのに、積まれた金の額で心が揺らいでしまうという俗っぽさ。まぁ、どちらかというと王室の方が圧倒的に俗物だけど。この国の王室、大丈夫なんでしょうかね。四天王は優秀みたいだけどさ。

 そして、まさかのタイミングで実現してしまった「現時点でのユーシャVS魔王」の図式。戦闘と言っても完全なワンサイドゲームで、なんと開始数秒で3人を無力化。かつてマオが経験したユーシャ戦とはえらい違いだが、もしかしたらあの反省を活かしてユーシャたち4人が連携できないように処理しただけなのかもしれない。多分あのまま本気で攻撃してたら今のユーシャは太刀打ちできずにそのまま人類が滅ぶ可能性もあったのだが……マオちゃんは別にそういう部分に興味は無いのね。「どうせこいつを倒しても次の勇者が来るしなぁ」くらいの気持ちなのかもしれない。餌をぶら下げられても結局スルーしたのはマオもそうだし、ローナもそうだし。さて、勇者ってのはどれくらい実動する職業なのか……。

 次回は待ちに待った(?)メイのメイン回だろうか。今週はドヤるべきタイミングでどやってたので文句は無いんですが、カルタードの歴史について、もしかしたらマオちゃん先生はその成り立ちを知ってるかもしれないんだよな。実際のところ、あれってなんなんでしょうね。

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 エンドレス久野ちゃん地獄、第6話。久野ちゃん地獄は金朋地獄ほど精神に悪影響を及ぼすわけではないが、やはりどこか安定感を喪失したような危険な精神作用を伴う。長時間の服用には専門医の診断が必要です。

 このタイミングでマオちゃん先生の裏話が挿入された。展開としてはいつも通りのゆるゆるではあるのだが、なんだかどこか切なさを感じさせるような不思議な味わいのお話。幸い、基本の絵面がちょっと背伸びした幼女でしかないので全体的な可愛さは一切損なわれない。今作の絵で特徴的なのは目の描写かもしれないな。昨今の流行はディティールまで細かく描き込んだ線の細いデザインだが、今作はまるでパステル塗りのような淡い輪郭で、その実、手がかかっている不思議なデザイン。マオちゃん先生のように表情がコロコロ変わるキャラだとその目の魅力が一層伝わりやすい。

 で、魔王熱という奇病(?)にかかってしまった不摂生なマオであったが、熱に浮かされながらこれまでの人生を振り返り、良いこと、悪いことを様々に思い出す。意外だったのは、CV玄田哲章バージョンがマオの完成形なのだとばかり思っていたが、あれもマオが勇者たちに気を利かせて(?)変身した姿だったという事実だ。確かに、考えてみりゃ討伐にきたユーシャたちの様子を見る限り、「現在」からそこまで未来の話ではないんだよな。いきなり久野ちゃんが玄田さんにまで成長するわけがないか。おそらく勇者に舐められないように精一杯強そうに見せた結果があれだったのだろう。いや、実際に強いんだろうけど。ユーシャが壊れだっただけでね。「現在」のユーシャの実力と、魔王と退治した時の実力でどれくらいレベルに差があるもんなのだろうか。少なくとも今はそこらへんの雑魚蜘蛛にも割と苦戦していたはずだが……(そのついでに邪神も封印してるが)。

 また、この手の世界のお約束として、勇者と魔王の因縁は何世代にもわたって続いているという面倒くさい事実も裏付けられている。王立で勇者学校があるのだから定期的に魔王の脅威が降りかかっているのは間違い無いのだろうが、どうも村人たちの様子を見る限りではあんまり危機感がないんだよな。ファイブテイルドラゴンに限らず、モンスターはそれなりに強そうにも見えるし、魔王が本気出せば確かに世界を壊滅くらいできそうなものなのだが……それだけ勇者ってのが絶対的な存在なのかしら。なんでこの世界はこんな面倒くさいマッチポンプを繰り返しているのだろう。マオだって、今の性格を考えれば進んで世界征服なんて望むような性格でもなさそうなのだが、歴代魔王の因縁の記憶に加え、外付け学習装置としてのメイドゴーレム(CVしゅが美)の尽力もあって、いつの間にか世界征服を人生目標に設定してしまってるのだなぁ。

 今回のお話は、そんな虚ろなマオの目的意識を根底から覆すためのお話なのだろう。ユーシャはこうして図らずも「魔王討伐」してしまうということなのかな。ただ、個人的にはやっぱりちびドラゴンの動向が気になってしょうがない。いや、Gを食ってたことではなくてね。その前に蜂蜜を舐めるくだり、結果的にはマオとちびの間接キスの形になっており、ちびは魔王の遺伝子を受け継ぐ機会を得ているんだよね。こないだの邪神吸収の流れといい、やっぱりちびがラスボスになるフラグが着々と立てられているような気が……。いや、絶対に取り越し苦労なんだろうけど。単に「ラスボス・西明日香」っていう構図が見たいだけなんだけど。

 今週のまとめ:メイの女子力が高いのはなんか釈然としない。

 

 

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