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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 いい話しかない、第3話。ツインターボ可愛い。

 正直言うと、ウマ娘のレースを観た後に「史実」(ネタバレ)観にいくのが好きなんですよね。多分おんなじこと考えてる人がたくさんいると思うんだけど、実際に(溜めといたもんだからだいぶ遅れて)3話を観た後に「メジロマックイーン」でググったらわざわざ探さなくても「メジロマックイーン 阪神大賞典」のサジェスト出たもんだからすぐに今回のレースを見ることができました。1期の時からそうだけど、やっぱりレースの再現度が高くてねぇ。もちろん、そのまま垂れ流すだけじゃ能がないのできちんとアニメ的な要素は落とし込んでいるし、実況解説の台詞回しなんかも本歌取りしつつちゃんとあけこのオリジナル台詞になるように構成されてる。それでもやっぱり、観てると「うぉお、あのレースだ」ってなって盛り上がれるんですよ。多分正常な競馬ファンとか、先にネタバレ観ておく人とかは実際の競馬を観て、ウマ娘を見て「あのレースか」ってなると思うんだけど、私の場合は逆で、先にアニメ観てるから実際の映像を観て「あのレースか」ってなる。変な感覚だけど、その分だけおウマさんたちにも感情移入できるというか、「マックイーンさんかっこええ……」って素直に惚れ込むことができるんですよね。よく言われることなんだけど、やっぱり走ってる馬って格好いいし、賭け事抜きにして競馬が好きだって言う人の気持ちは何となく分かりますわね。

 そして、アニメ的にはレースを再現するだけでも「筋書きのあるドラマ」が成立するが、作品内では「テイオーとマックイーンの友情」という解釈で新たな物語を紡いでいる。この2人が、最終的に直接対決をすることになるのか……なんかもう、そのレースを想像するだけで今から泣けてきてしまう。なんでだろ、この作品を観てる時はいつも以上に涙腺がガバガバになる。やっぱ一生懸命生きてる女の子って素敵だもんなぁ。いや、実際に牝だったか牡だったかは知らんが……。お馬さんたちも、「走るためだけ」に生まれてきてる運命を受け入れて走っているのだとしたら、まさに命がけのドラマよなぁ……。

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 おっちゃん普通に泣いたんだが? 第2話。なんやろ、別におかしな話してるわけでもないのに、自然にテイオーに惹きつけられていって、最終的にレースをみながらテイオーの涙でもらい泣きしてた……なんだこれ。

 やっぱりこの優しい世界観と過酷なレースの組み合わせのアツさなのかなぁ。事前に「レース結果なんかはほぼ現実世界の通り」ってことは分かっているので、そこにはまさに「筋書きのないドラマが作った筋書き」があるのよね。今回の流れなんか、何にも知らない人間からみたら「結局テイオーは出るの? 出ないの?」ってところから気になる展開になっているし、いざ出られないという結果をみても、「出なかったレースを悔やんでもしょうがないやんけ」という気持ちには一切ならない。なれない。テイオーの悔しさと、それを受けて全力で応えながらも、隙あらば自分たちが主役に躍り出るのだという野心に溢れるライバルたち。ライバル連中の情報なんてほとんど知らないのに、終わってみればネイチャの涙にももらい泣きである。あまりに残酷で、美しい世界である。

 もうテイオーもこんだけの展開見せてくれたら満足だろ、と思いきや、「ここからが本番」だとかなんとか。競馬界、ウマ目線だと本当にアツい世界なんやなぁ……。

 

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 一人の間抜けな“詐欺師”のお話、最終話。ここまで頑なに「一般人」で通してきたクレジットが最後は見事に一枚看板で「詐欺師」になるのはやっぱ格好いいよね。

 ただまぁ、これだけ見事な「詐欺師」のお話にするなら、やっぱり詐欺師生存エンドが欲しかったなぁ、というのが正直なところ。後半怒涛の退場展開が続いていたのだからこの流れも予想は出来た部分ではあるのだが、最後に「命を賭した最後のペテン」をするよりかは、「自分の死ですら周りを欺いて生き残る」っていう方がミラクル度合いは上がったと思うの。まー、いくらなんでも無理だったってことなんだろうけど……結局アクダマで最後まで残ったのが運び屋だったしなー。

 終わってみれば最後のたたみ方もどこか天丼風で「やっぱこういう世界観が好きなんだろうな」っていう印象しか残らないのだけど、後先考えずに世界の全てをぶっ壊してまとめてやろうっていう勢い自体は嫌いではない。まぁ、同じように世界の全てを何回もぶっ壊しておいてのうのうと続編を出すダンガンロンパっていうとんでもない作品があるのでどうしても「今作はもうちょい綺麗にやれや」という気もするのだが、流石にこっちは続編ないだろうしね。カントウが崩壊して、カンサイもあの調子じゃぶっ壊れ。シコクへ逃れた兄妹の未来もどうなるもんかね。まぁ、2人して不死だからカントウ権力に捕まりさえしなければどうとでもなるのだろうが……成長して、地方で力をつけて改めて中央政府を叩いて日本を取り戻すっていうのが最終目標かなぁ。「兄妹」とは言っても実際の血の繋がりはないので、やろうと思えば2人でアダムとイブになることも出来るし……うーむ、そんな薄い本は別にいらんか。

 しかし、やっぱり詐欺師の死亡は頭では理解できても釈然としないエンディングだったな。だって、彼女が「とばっちりで巻き込まれただけ」ってのは間違いない事実なわけで、道中でどんだけ悪辣なことをしたかを考えれば殺されるのもやむなしではあるが、それってやっぱり薄情な気もする。彼女の幸せはそこにはないんだもんなぁ。なんかこう、スピンオフとかで兄妹と詐欺師が幸せに暮らす世界線のお話とかがあったらいいな。それこそ薄い本でも頼むしかないか。

 

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 つくづく視力が悪くなりそうなアニメ、第11話。これ、制作側はどれくらいビジュアル面を把握して作り込んでるんだろう。もう、人間の目で認識できるレベルを超えてると思うんだけどね。

 ちゃぶ台をひっくり返してはいるのだが、もうハッカー自身の口から「どっかで見たようなありきたりなSFみたいな」って言わせちゃってるからあんまり文句を言う筋合いでもないな。「あ、いつものそういうやつか」くらいのもんだしな。やっぱりというか、よりによってというか、設定としてはダンガンロンパのあの辺とかあの辺とだいたい一緒だ。特に驚くでもなく、その辺に落としとくと色々とぶん投げられるから楽だよね、くらいの印象。冷静に考えるとカントウの動きがこれまでの歴史の中でどうなってたのかよく分からないし、結局兄妹がアクダマたちに助けを求められたのってほんとのほんとに偶然以外の何ものでも無かったわけで、詐欺師からしたらとんだ迷惑だし、奇跡の体現者になったのはラッキーだとも言える。全てはいきあたりばったりである。

 解体してしまえば陳腐なお話。ただ、そうして無茶苦茶な設定をぶん投げてしまったことをどれだけこけおどしで埋め尽くせるかっていうのが今作の見どころなわけで、新鮮味がないとか、ディティールがワカンねぇとかいうのはあんまり文句を言うもんでもないだろう。カントウのビジュアル見た時には「うん? イドに潜った名探偵かな?」とか思ったけど(ちょうど1話目で酒井戸が潜ってた富久田のイドと似たようなビジュアルだし。ふわふわ立方体は「正解するカド」っぽくもあるし、最近だったらベルリンの壁ネウロイさんと似たような挙動にも見える。とにかく、どっかで見たことがある気がするようなデザインではあるのだが、それを大量のガジェットで覆うことで「なんかすごいことやってる感」を出して逃げ切ってしまっている。ハッカーさんがチューブ状のステージをボードで滑り出した時には「うわぁ、ロジカルなダイブだぁ」と懐かしくなってしまった。最終的にお守りパワーでのゴリ押しで突破したわけだが、あわやハッカー1人の手で突破されかねないようなセキュリティって、カントウの集合体たるコンピューターも大したことなかった気もするな。まぁ、これまで散々「シビュラでいいのでは?」って言ってきてたし、対人間の性能はシビュラと同じくらいかもしれん(考えてみりゃシビュラだってでかいカントウだもんな)。

 さて、無事に(?)カンサイへの直帰が決定し、心配していた「処刑課弟子の出番がない問題」は解決した。ただ、すでにチンピラがいない状態だと弟子は誰を誅滅すれば大義を果たせるんだろう。やっぱりそこは詐欺師になっちゃうのかな……。

 どうでもいい話だけど、「髪型が変わるヒロイン」の髪型そのものを時系列の証拠立てとして運用する冒頭の夢パートが割と好き。

 

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 やっぱりシビュラに任せた方がよかったのでは、第10話。途中の大殺戮シーン、どっかで見た気がするって思ったけど、集団ヒステリーのせいでみんなの犯罪係数がぶち上がってガンガンドミネーターが起動した時だ。免罪体質の人間がいない世界だとどうしようもないなー。

 事態は想定した通りに収束へと向かいつつ、さらなるカオスを予感させる。毎回途中で色々ぶち壊していくサメくんウサギちゃんコンビが出てこなかったから「流石にもうこの雰囲気だと出てこらんないかー」と思ってたらラストCパートで登場して爆弾ぶん投げてったのは笑った。なるほどね。物語の肝は最終的にカントウの話になるか。まぁ、カンサイがこんだけめちゃくちゃになったんだからそれも必然か。

 そう考えてみると、途中完全に中だるみしていたと思われてたストーリーラインも、それなりに考えて組まれた伏線構造だったということがわかる。「どないやねん」と思うようなシンカンセンの構造やカンサイステーションのセキュリティなど、一度通ったルートをもう一度使うことによって状況が理解しやすいようになっているし、「あの場面をがもう一回」なのに使い回しという印象にはならず、「あの時と今でこんなにも状況が違う……」と物語の進展(主に悲しい方向に)が感じられるようになっている。序盤に使っていた飛行バスなんかもそうだし、1話で使われたたこ焼き屋&ハンコの組み合わせだってこないだの伏線になっていたとも言える。こうして1クールという短いスパンで、全く同じ舞台を繰り返し使うという二層構造になっているのはなんだか珍しい。思い出してみれば、「ダンガンロンパ」も3章とか4章あたりで作品世界の設定を確立するためだけの大して面白くない話があったもんな(2とかV3の4章あんまり好きじゃない民)。同じようにしてクライマックスで怒涛のちゃぶ台返しが期待できると思えば意味のあるデザインだったのかも。

 そうして積み上げられた巨大なBABELの上で、ぶっ壊されたのは医者の世界だった。前回の流れから「チンピラが最後に一矢報いて手を噛まれる流れやろな」とは思っていたが、そこにきっちり詐欺師の演説が絡み、医者と詐欺師という対極に位置する女性2人の生き様の差がチンピラを動かしている構図がどこか切ない。医者が喧嘩屋の死因についてぶちまけるところは流石にやりすぎじゃねぇかとも思ったが、あれくらいモチベーションをあげてやらないと動けない男だったんやろなぁ。医者は医者で文句なしに最大級の「アクダマ」っぷりを見せてくれたし、最後にあれだけ下に見ていた群衆になぶり殺しにされるあたりはなんとも寓話的な皮肉に満ちている。こういう露悪的なデザインはやっぱり見ていてニヤニヤさせられるわね。

 唯一心残りがあるとすれば、結局処刑課弟子が何もできずにいいように振り回されていたことだろうか。弟子の弟子(孫弟子)が本当に役に立たなくて、あんなもん押し付けられても迷惑でしかないのだが、それが結果的に彼女の安全弁の役割を果たし、人間の領域に思いとどまったのだとしたら、なるほど処刑課のツーマンセルシステムは見事に効果を発揮していたか。ステーションに残されたってことは、このままカントウ行きの車内に介入できないってことになるので、弟子はここで退場になるんだろうか。流石に何かもう1つ活躍シーンが欲しいところだが……。まぁ、次回はハッカーも帰ってくるみたいだし、どこで何が絡むかは神のみぞ知る。そしてカントウに何が待っているのか。やっぱりダンガンロンパな世界だったというオチなんじゃなかろうか……。

 

 

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 黄前久美子VS滝昇、最終章、第9話。だから、どっちかっていうとテンションは松野家長男だっての。こういうストレートにぶっ壊れた櫻井孝宏は久しぶりに聞いた気がします。楽しそうで何よりだ。

 前回も確認した通り、アクダマたちが十把一絡げの仲良し集団ではなくなったおかげでストーリーに色々と刺激が多くなってきた。それはもちろん詐欺師と殺人鬼の関係にも表れているし、今回なら医者とチンピラのびっくりベッドシーンにも表れている。チンピラさん、喧嘩屋の前では霞んでしまってたけど、脱いだら割といい身体してるのね。懲役5億年は嘘だとしても、もうちょい頑張ればそれなりのアクダマになれたのかもしれない(なりたくはないだろうが)。そして、そんなチンピラは半ば脅されるようにしてベッドインしたであろうことは想像できるが、医者の方のモチベーションはというと「単なる気まぐれ」っぽいのがなかなか。色気も何もあったもんじゃないが、さて、医者は実際にはおいくつなんでしょう。彼女の物言い(と要所の顔の作画)からしてそれなりのお年にはなっているようだが……この世界の超絶科学がどの程度のレベルなのかが定かでないので、彼女が不老不死の研究にどこまで肉薄してるかはわからんな。とりあえず、北九州プラントでは一部の不老不死化には成功してるわけなので、頑張ればそこそこのレベルには到達できるって認識でいいのかしらね。

 そうしてチンピラと医者がランデブーしている間、残りの面々は兄妹(兄)を救出するために策を練る。運び屋のモチベーションはいまだによくわかっていないのだが、百戦錬磨の彼の手管に詐欺師の熱意がプラスされて確実なベクトルが生み出されている。詐欺師は思いつきでやったとのことだが、ネットによる民衆扇動作戦は想像以上の効果を発揮し、見事に活路を切り開いた。彼女自身が気づいているかどうかは定かでないが、ネットにちょろっと情報を流すだけで民衆の不安を煽り、あれだけの惨状を引き起こしているのだ。すでにもう立派な詐欺師に成り果てている。目の前で多数の人間が死んでいく様を見て、彼女は一体何を思うのだろうか。正直あんまり気にしてる様子は無いのだが……彼女の中で確実に「アクダマ」が育っているということなのだろうか。今週になって今更気づいたけど、エンディングのキャストクレジットでは頑なに「一般人」なのよね。もう、そんな名乗りも虚しいだけだが。

 そして、それに対応する形で動く処刑課も必死である。課長のCVのせいで「もうシビュラに任せた方がいいのでは?」みたいなことを考えてしまうが(そういやだいぶ質が違うけど槙島さんもおるやん)、残念ながらこの世界の統治システムは随分脆弱なようだ。もともとカンサイはスラムまがいのギリギリの治安で成り立っていた場所のようなので、扇動されてタガが外れた民衆をコントロールすることは難しい。警察は警察で頭を抱え、その間になんとか処理しようとしていた処刑課には殺人鬼がダイレクトアタックを仕掛ける。“師匠”相手にはアクダマが束になってもやっとだったのに、処刑課の基地に詰めてた連中はやたら弱いな。手負いの殺人鬼相手に文字通りに死体の山を築くのは流石に戦力として頼りなさ過ぎる。まぁ、殺人鬼は殺人鬼でなんか変なスイッチが入っちゃった可能性はあるけども。

 そんな殺人鬼が血眼で求めていたのはやっぱり詐欺師。彼女が背負う「赤い天使の輪」は、どうやら殺人鬼の妄言ではなく、何かしらの「見える」対象ではあるようだ(そうでないと殺人鬼が処刑課基地に殴り込んできた理由がわからない)。他のアクダマももちろん大したもんだったが、もしかしたら詐欺師ももともと何か特大の業を背負った人間だった可能性がある。彼女の「輪」の正体が明かされるかどうかは微妙なところだが……できれば殺人鬼の冥福を祈るためにも何か意味を与えて欲しいもんである。

 さて、アクダマの数はさらに減り、いよいよ詐欺師・運び屋コンビと医者・チンピラ組を残すのみ。次回予告からすると、チンピラさんが危ない感じはあるのだが……彼はあんまり悪い死に方して欲しいとは思わんなぁ。処刑課弟子がどこで仕掛けてくるか……。

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 ヒロインのヘアスタイルが変わるアニメは名作、第8話。ちなみに同じような話に言及した過去作は確認したら「宝石の国」だったんだが、黒沢ともよヒロインがこうして再び髪型を変えることで、物語はどんな変節を迎えることになるのか。ようやくエンジンかかってきたやんけ(遅くない?)。

 なんとなくわかってきたけど、今までどっか振り切れないイメージがあったのって、アクダマが別に悪いことしてなかったからなんだ。みんなして同じミッションに協力して挑んでる姿は、単なるなろう世界のチートパーティーと変わらなかった。

 そういう意味では、こうして散り散りになったアクダマの物語が進行し始めてからはようやく「色」が見え始めたと言える。まぁ、散り散りになる過程で1人は去っちゃったし1人はお亡くなりになってるわけだが、こうして人数が減ったことによってみやすくなった側面もあるだろう。最初の設定がどんだけ煩雑だったかがよくわかるが、もともと演出面も含めて虚仮威しの多い作風なのでそのあたりは致し方あるまい。

 今回だって冷静に見れば色々と納得できない部分が多い。一番の疑問は「なんで一番弱っちいはずの詐欺師がここまで処刑課から逃げきれてんだよ」という部分で、ロケット落下地点は処刑課だって把握してるだろうし、そこから人海戦術で足取りを追えばいくらでも追い詰めることができただろう。挙句大阪の街中で堂々とハンコを使ってアラームを鳴らしてしまった間抜けな詐欺師が、あの状態から逃げきれちゃったのはいくら何でも処刑課の怠慢であろう。そりゃあのおばちゃんのクビが飛ぶくらいじゃ済まないのは当たり前なのである。他にも、いくら詐欺師が弱そうで油断したからって、一度殺意を見せた対象に対してクソザコ3人組が弱すぎただろうし、ギリギリのタイミングで運び屋が駆けつけられた意味も分からない。運び屋が詐欺師たちの場所をピンポイントで特定する手段って何かあったんだっけ? 兄妹の兄の方のお守りにGPSが仕込まれていたが、それは運び屋の方が持ってたはずだし……まぁ、そのあたりは至極御都合主義なので、飲み込む以外にはない部分なのだろう。

 そうして細かい部分を気にしなければ、今回の展開は心踊る部分が多い。無罪放免のはずが、アクダマスピリットを貫き通すエロ医者。そしてそこに不運にも合流してしまい、いよいよ克己の物語に繋がりそうなチンピラという凸凹コンビ。よりによってこの2人が行動を共にすることになるか。完全にキラーマシーンと化した処刑課弟子にも期待がかかる。彼女は彼女なりのドラマがあるのは間違い無いのだが、チンピラたちの生き様とは真っ向からぶつかるものになったので、おそらく悲しい復讐鬼はどこかで負けてしまうことになるのかなぁ。

 そして何と言っても詐欺師があれよあれよと「アクダマ」へと落ちていくその展開。髪型の変化はそうした彼女のフェイズの変化を如実に表しているわけだが、人を何人殺したところで、彼女が「詐欺師」ではなく「一般人」であるという事実に変わりはないし、彼女の心根にも変化はない。確かに、クソみたいな口癖は移ったかもしれないし、多少汚れ仕事への心理的抵抗は薄れているかもしれないが、彼女が行動する最大のモチベーションは殺意でも我欲でもなく、あくまで思いやりである。その部分がブレず、アクダマの中のイレギュラーとして確固として立ち続けられるなら、彼女は償金額の通りに、厄介なアクダマへと成り上がるのかもしれない。そして、その傍らにはまだ生きてた殺人鬼の影も……。殺人鬼・医者あたりの退場パターンがどうなるかが見ものやね。

 

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 滝昇を殴りつける黄前久美子の図、第6話。まぁ、残念ながら時節柄タキセンじゃなくてどこぞの長男にしか見えないけど。

 今週はよかったんじゃないでしょうか。まぁ、人死にが出ると少なからず心が動かされるから、ってのもあるんだろうけど、第6話ってことは中盤の区切りなので、この辺りで1つ山場を設けるのは当然の配慮と言えるだろう。ついでにチンピラも死んだやろ、と思ったけど、なんか、次回予告には普通に出てきてたな。

 さて、ここまでの書き方でお分かりかと思うが、ぶっちゃけ本作はそこまで面白くなっていない。1話目でめっちゃテンションあげて「雰囲気サイコーやんけ!」と盛り上がっていたので詐欺じゃねぇかと言われそうだが、本当に「雰囲気」だった。そこからは残念ながら作画リソースも平均レベルに落ち着いて、シナリオもどっかで見たようなものを先も見えない状態でダラダラ進めているだけなので、ぶっちゃけあまり盛り上がりはない。一応独特な風合いは維持されている部分もあるのだが、流石にそれだけだと目が慣れてしまうので毎週大興奮ってわけにもいかないのである。残念ながら、ここまでのところは「1話がピーク」の作品だった。

 しかしありがたいことに、この6話でまた1話目のテンションがいくらか戻ってきた。筋立ては相変わらずの脳筋模様なのであんまり細かく解体するような要素も無いのだが、それを補うかのように、とにかく映像で見せつけようとする姿勢は価値のあるものだ。結局、けばけばしい装飾とこけおどしの迫力が売りの作品なのだから、開き直ってエレクトリカルパレードみたいに飾り立ててくれた方が分かりやすくて良いのである。今回の処刑課とのバトルシーンは、これまでの鬱憤を晴らすかのようにグリグリ動くし目の覚めるカットも散見される。「こういうのが毎週出てくれば退屈しないんだけどなー」と素直に惜しい気持ちになっている。まぁ、毎週こんなことやってたら製作スタッフが死んでしまうだろうけども……。

 それにしても、あれだけ鳴り物入りで登場した悪玉たちが、結局束になってギリギリ処刑課1人に辛勝(引き分けか?)する程度になっちゃうんだよねぇ。処刑課が本気で全戦力を注いだらひとたまりもないと思うのだが、ここからの全面戦争はどういう構図になっていくのだろう。そして、来週からの殺人鬼のテンションはどうなっているんだろう。詐欺師、あいつに見限られるのが一番危ないんだけど、そんなこと計算できる子じゃないからなぁ……。

 

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 なんやねんこのアニメ、第5話。まぁ、本当に今更だけどさ……。想定してない変なところにダメージ与えにくるのやめろ。

 Aパート「まぁな」。こちらは至極普通のネタで、特にオチにひねりもないので意外性はない。最初にトッティが彼女を紹介するところに何らかの叙述トリックが仕込まれているかとしばらく勘ぐってもいたのだが、別にそんなこともなくストレートにラストまで行った。この話で見るべきはやはり六つ子の関係性の部分だろう。最初に登場するのが下3人(一、十四、トド)で、この3人での絡みっていうだけでちょっと珍しいのに、さらにトド松が暴走したことに一松が乗っかり、珍しく十四松が完全にツッコミ側に回った。六つ子の便利なところは、こうして周りの人間に合わせてスタンスがスイッチできるところであろう。東京03のコントみたいな。最近東京03に今更ハマってて、公式の動画を見漁ったんだけど、飯塚がイカれたキャラになる時がほんとに好きなので、こうして普段とはちょっと違う役回りにスイッチしているのを見ると楽しい。

 そして、やはり六つ子の中では(相対的に)一番いい奴に違いないカラ松。彼が弟のことを考えていい話にしかけるのだが、そこはモンスターたるトッティの面目躍如。フルスロットルで話をぶっ壊し、あとは予定調和なバッドエンドへ。まぁ、その辺りはお約束だが、むしろ何のひねりも持ち出さずにまっすぐ転げ落ちたのは意外とすら言えたかもしれない。最後の最後まで十四松(とおそ松)がツッコミ側にいつづけたのも意外だったかな。カラ松とトド松の争いって、一松はどんな気持ちで見ていたのだろうか。

 そして問題のBパート「帰り道」。……なんやねんこれ。そもそも六つ子が招待される結婚式があることが意外ではあるのだが……そこからは、ただ本当に「結婚」について六つ子が何くれと話すだけで終わってしまうという、何を目的としているか全くわからないお話。分からないのだが……この六つ子のメンタリティと、改めて確認している世間的な事実、刺さる人間には刺さるのよ。「知ってるわ、俺かてそうやわ」と。自分がこのクソニートどもと同じスタンスであることがわかると絶望するしかないんですよね。「同棲が無理だわ」……。ちなみに、「駅に向かっている」という想定の夜道なのに、陸橋を渡って線路を超えてしまっていたり、しまいには元来た方向にUターンを始めたりと、何気なく描かれている夜道が六つ子の行く末の絶望感を増幅させているのがさらなる恐怖と絶望を盛り込んでいる。こういう日常にひねりを入れるみたいな小洒落た演出、ダイレクトじゃないだけ余計心に来るからやめてくれ。

 そうそう、十四松は当然のようにメジャーリーグもフォローしているのが確認できた。鳥の名前で真っ先にそこが出てくるのはすげぇよ。

 

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