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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 てっきり今期から新シリーズが始まるものだとばっかり思ってたんだけど、一切そんなことはなかったぜ。なんでポッと1話だけ放送したんだよ。訳が分からないよ。

 すごく久し振りに見たので、設定とか全部忘れてたんだけど、忘れてても全く問題のない内容。本当に、ひどいな(3割褒め言葉)。本編の方もこんなにひどい内容だったんだっけ……そういやそうだった気もするな。いいんじゃないかな、こういうとにかく馬鹿なことをやれる気概っていうのは、大切にしたらいいと思うよ。あと、大切にしたら表に出さずにしまっておいてもいいと思うよ。

 あとはまぁ、中の人ネタをひたすらエンジョイするだけですよ。麻里奈も頑張るなぁ。いつ作った映像なのか知らないけど、今回唯一入れ込んであった中の人ネタが「Rio」だったのはちょっと笑った。もう、あの変な店に舞台を移した時点で「完璧にハワードリゾートじゃねぇか」と思っていたので、こっちの思考が読まれているみたいでちょっと癪だったけども。リオと茉莉花は放送時期的にどんぴしゃりだからいいんだけど、なんで最後の1枠が「月面兎兵器ミーナ」だったんだろうな。メディアファクトリー縛りか。他にも麻里奈がやってる役くらいありそうなもんだけどな。

 他は……エンディング歌唱がすごかった。一夜限りの「やまとなでしこ」復活に胸が熱くなるが、熱くなってる場合じゃないくらいにすごかった。やはり田村ゆかりはすごい。

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  PROJECT A」3本目はなんと監督に本郷みつる。もう、本編は1から10まで遊びっぱなしで、「若手アニメーター育成」という目的を考えると、一番野心的にのびのびやっていたという意味では主旨にかなった素晴らしい作品だし、「若い人材に基礎を学んでもらう」目的で考えるなら、流石にどうかと思う作品。いや、はっちゃけぶりが飛び抜けてたので、観ていて一番素直に「アニメ的面白さ」が出ていたのはこれだと思いますがね。

 しかも、とにかくアニメーションが描きたいだけの作品なので、特にコメントのしようもない。それでも敢えて楽しかったシーンを特にピックアップするなら、最後の敵とキズナのバトルシーンは見応えがありすぎ。個人的には相手がキズナを掴んでぶん投げて、それをキズナが四つん這いでグッと着地するところの流れが最高に楽しかった。あとはジジイの妄想でけいおんパロだったりロボットものパロだったりする、ゆる〜いギャグパートも監督の本領発揮ですかね。

 結局、アニメってのは娯楽なんだから、これでいいんじゃないか、という何ともメッセージ性の強い作品。そして、反論のしようもない。今回は敢えて躍動感を出すために原画の荒い線なんかを残した描画にして癖を出しているけど、そういう部分をもっとクリンナップさせれば、本当にこのまんま劇場作品と言っても通用するクオリティである。作ってる人たちは、さぞや楽しかったろうな。

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  中の人が楽しいから思わず記事を立てる第7話。別に同日放送された「フラクタル」が特にコメントも無かったから代わりに書く訳じゃないんだからね!

 いや、こっちも大して変わらないんだけどさ。今回2種類登場したメガロの中の人が素晴らしすぎたため、そこだけで満足した。1体目の馬メガロの中にはチョーさん。もう、訳の分からないテンションで飛ばし過ぎているせいで登場時間は大して長くないのにキャラが立ちまくっている。多分台詞の半分はアドリブだと推察するが……どうなんでしょう、原作読者の人たち。「いつも元気な○○ちゃんで〜す!」って、「ビーストウォーズ」の時のアドリブでもやってたよな。

 そしてもう1種のクラゲメガロの中には新井里美が登場。こちらはさらに登場時間が短いのにインパクトは絶大。なんで変態じみたキャラクターばかり任されるのだろうな。これで佐藤利奈とのコンビがどちらも「クラゲ役をやった声優」という訳の分からないくくりでまとめることが出来るようになったぞ。うわ、どうでもいい。「百合星人ナオコサン」のアニメDVDをエンドレスでリピート再生するような愚行に走っちゃ駄目だよ。あとは長野県民に任せよう。

 一応新キャラで金元寿子ってのも注目したいところですよね。メインキャストに新人多めだけど、この作品の場合は悪くない分配になっていると思いますよ。おかげで毎回抜群の安定感を誇る妄想ユーの存在も際立つしね。毎回あれだけのベテランを呼んでおいて、一言二言しゃべらせて帰すんだよな。勿体ない作品やで。

 大体中の人についてしか言及しない作品ってのは特に関心が無い場合がほとんどなんですが、この作品はギャグに徹してくれれば嫌いではないんです。「そんなことしたらコクがありまくりになんだろ」とかいう言い回しは何となく笑ってしまうしね。

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 最近ではすっかりお馴染みのOVA商法でありつつ、3年ぶりのアニメ復帰作にもなるという、何とも微妙な扱いの1本。個人的にはスタッフ&キャストの総入れ替えによるまったく別な作品にしか見えないわけだが、おかげでどの程度の出来になっているのかが気になっての視聴である。やっぱり301本で3000円超えはきついんですがね……

 原作は嫌いではない本作だが、アニメ1期の評価を振り返ってみると存外低くて3点を付けていたのに驚いた。当時の迫井作品というとどうしてもピントのずれたものが多くてアニメとしての魅力に欠けていたというのもあるが、放送時はまだ原作を読んでいなかったこともあり、この作品独自の「見方」みたいなものを心得ていなかったことも原因であったろう(それにしたってアニメの出来は良くなかったと思うが)。しかし、それでもシリーズ2クールは全部見ていたわけで、それなりに愛着があったのも事実。特にメインキャストの布陣は最高のものだったと思うので、今回完全な「世代交代」を行った結果がどうなるか、実に気になる部分である(今回のメインキャスト5人の年齢の平均値が22歳というのだからとんでもない「若返り」である)。

 改めてこの作品のエッセンスを原作から確認していくと、1期で四苦八苦していたのは独特の雰囲気作りの部分であったと思う。ホラーをメインテイストにしており、しかもシナリオラインが1話1話でブツ切りになり、捻くれた導入だったり、難解な解決だったり、1本のストーリーとして消化しにくい部分が多い。さらに怪異の表現についても、原作者の癖のある絵柄でごり押ししている部分が少なくないため、アニメ絵にしたときに表現しづらく、何とか画面に表そうと解題すると、どうしてもチープな印象になってしまいがち。ホラーなのに既存のホラーの手法ではうまくいかず、かといって「萌えもの」のようなキャラクター主体の見せ方をしようにも設定がかみ合わない。実にアニメスタッフ泣かせな原作。

 今作はOVA媒体ということもあり、1期では規制されていた残酷描写などはストレートに表現しやすくなっており、緊迫感を出しやすくなっているのは救われる部分。加えていかにもホラーらしい一人称視点の導入など、変化球気味の構図を多用することによって、原作の持つ「不安定さ」みたいなものを再現しようとしている部分は上手い。いわゆる「ホラーもの」であるならば、それなりに満足できるクオリティであろう。

 しかし、この作品はそう簡単ではない。何せ、ホラーと言っても、やってることは実に単純で、「あまり怖くない」内容なのである。今回のエピソードも、ふたを開けてみれば単に「光が苦手な怪物」が大挙して押し寄せるというだけのもので、冒頭から引っ張ってきた「暗闇から伸びる腕」の演出が、終盤になればばるほど単なるこけおどしであったことが分かってしまう。「電気を消すと消えている」といった魅力的な導入もあっという間に意味を成さなくなり、「ホラーとして」見ていると思い切り肩すかしを食らう。こういう「中途半端なストーリー」は原作にも見られるものなのだが、漫画版の場合、これを光永絵の不思議な癖で押し切ってしまう。残念ながら、アニメではそうもいかない。

 メインスタッフは川口敬一郎とタツノコプロというちょっと珍しい組み合わせで、川口さんらしい阿漕なサービス精神はそこかしこに確認出来る。単純な流血描写などによるサービスや、序盤のホラーっぽい仕立て方、姫とヒロの関係性の見せ方なんかは、それなりに満足できるものだ。しかし、やっぱりこの作品は普通のアニメ演出の処理では限度がある気がしてしまう。その証拠に、そういう点を気にしなくていい特典映像の「ケルベロッテちゃん」の方は普通の面白かったりするのである。むーん。

 そして、もう1つの焦点はやはりキャスト変更の結果だ。どうしても先代キャストの完成度に目がいってしまうので、新キャストには微妙な印象を抱きがち。あの喜多村英梨のリザ役ですら、先代が甲斐田裕子である印象が強いせいで違和感は否めないのだ。違和感なく受け入れられたのはフランドル役の井口ぐらいじゃなかろうか。トータルで見ると、井口フランドルは文句無し、キタエリのリザはやや違和感があるけど「これはこれで」くらいのレベル。問題は、先代が大沢コンビ(川澄・能登)だった姫と令裡ということになる(紗和々については先代が反則技なので対象外とする)。

 まず、令裡役の豊崎愛生。確かに頑張っているし、これはこれでアリな令裡像であると思う。ただ、やっぱり「一度能登がやってしまった役を他人がやる」というのは厳しい。あのイメージを覆すのは並大抵の労力ではないからだ。アニメシリーズになってしばらく聞いていれば慣れるものなんだろうけどなぁ。そして、さらに厳しいのは姫役の早見沙織。キタエリ・豊崎の場合は「先代とのギャップが違和感になる」レベルなのだが、早見の姫は流石に分が悪い。言ってしまえば、「威厳が薄い」。もちろん早見は腕のある役者なので、精一杯自分が出来る「姫」に到達しているとは思うのだが、どうしたって音域が高いし、あの姫をやるには声が柔らかすぎる。とにかく音域を抑えることばかりに労力を割かれてしまい、その裏の芝居にまで追いついていないのが現状だ。数多の王位を渡り歩いた川澄綾子と比べてしまうと、どうしたって威厳不足は否めない。

 総じて見ると、キャストの音域が軒並み高音になっており、演出方針とも加味するといくらか「素直な萌え」方向に歩み寄った形の配役になっていることが分かる。もちろん、これはこれでアリな方向性だとは思うのだが、ことこの作品に関しては、食い合わせの悪さが気になってしまうのである。スタッフ陣の力量は決して不足しているわけではないので、何か「この方向性」にしたことによるうま味を、次作でガツンと一発発揮して欲しいとは思うのだが。今のところ一番面白かったのが「ケルベロッテちゃん」というのは、口惜しいではないか。あぁ、でもエンディングテーマは良かったな。結論、フランドル可愛い。

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 あれ? なんでこれ手に入れてるんだろう。OVAなんて高いばかりで買う必要は無いんだけどなぁ……不思議だなぁ……

 原作は既読。結局、どんな漫画だろうと「声優漫画」を銘打っていたらチェックしないわけにもいかないので……というのは嘘で、紺野あずれはデビュー当時からけっこう目にしてる作家なのです。絵柄が独特だからエロ漫画誌にいてもけっこう浮くんだよね。あの淡泊な絵柄が好き、っていう人もけっこういるんだろうなぁ。個人的には可もなく不可もなくなんだけど、ア×ルへのこだわりは尊敬に値するかもしれん。絵柄がライトで描いているものはさわやか青春ラブコメ風なのに、行為自体はアブノーマル。ふむ、クレイジーズとはよく言ったものだ。

 てなわけで、著者初のアニメ化作品ですかね。こうしてエロ出身の作家が少しずつ一般向けに進出してアニメ化しているのを見ると胸が熱くなるな。確か「おまもりひまり」で的良みらんの名前を見た時も同じこと書いた気がするけど。他にも「めだかボックス」の暁月あきらもそうだし、期待枠だと「超弩級少女4946」の東毅(きみまる(えんとっくん))とかも期待できそう。「断裁分離のクライムエッジ」がアニメ化してくれれば緋鍵龍彦もなんだけど、流石に無理かな。「マケン姫」の武田弘光あたりは普通にありそうだ。なんか、どれだけ名前を挙げてもやっぱり完全にエロから脱却してる人間っていないな。

 閑話休題、この作品である。「エロ声優漫画」ということで、やはり見どころはキャスティングも含めた声優の扱いだろう。主人公の柑奈役に抜擢、というか犠牲になってくれたのは、何とあのMAKOである。一橋ゆりえ様を起点として獅子堂秋葉、小梅ちゃんを経てついにはここに。元アイドルユニット出身であることを考えると、なかなか立派な出世コースである。既に秋葉役をやっている時に「やぁ、ゆりえ様も随分達者になったもんだ」と思ったものだが、今回は罰ゲームにも似た無理難題をそつなくこなし、ちゃんと役者としての根性を見せてくれている。エロだから特別難しいということもないだろうが、やはり「声優役の声優」っていうのはメタレベルでややこしいので混乱しやすいジャンルだと思うのだが、そのあたりのジレンマをきちんと消化し、役として成立させていたのは大したものだ。これなら2巻3巻と続けてもらっても問題無いだろう。最終的な代表役がコレになったら笑うに笑えないけどな。中途半端に「全年齢向け作品」だから、変名を使うのも憚られるし、下手なエロより中途半端にエロさが際立つし、絶妙な羞恥プレイである。いいお仕事でした。

 そして、個人的に気になったのはおねーちゃん役の渡辺明乃。あけのんはエロのイメージが一切無い(本人にね)、今のご時世ではちょっと珍しいスタンスの女性声優なのだが、この「エロとかけ離れている感」がドライなおねーちゃんの役に妙にフィットしていて面白かった。平気で隠語だの「ちゅぱ音」だの「フェラシーン」だのと言葉を連ねているのに、本当にしれっと言っているのでどうでもよく聞こえる。おかげで柑奈の恥ずかしがる様子が綺麗に対比されており、今作では陰の立て役者と言えるかもしれない。本当に便利な役者である。中の人の話はこれくらい(千葉進歩の胡散臭さとかも見逃せない要素ではあるが)。

 で、わざわざドラマCDではなくてアニメにしているのだから、ちゃんとアニメとしての側面も見ておこう。紺野あずれの絵は線がシンプルなのでアニメ化しやすかろうと思っていたのだが、実際動かしてみるとキャラの簡略化が独特で、動きを付けようとすると案外難しいみたいだ。特にエロシーンになると身体の線が全部出てしまうし、あまり精密な動きにすると下品さばかりが際立って絵のライトさとのギャップが目立ってしまう。そうした地味に難しいバランスをとりつつ画面を作り上げ、いい塩梅に落とし込んでくれたのが、監督の細田直人である。細田さん、こんなとこで仕事してましたか。独特のぎゅいんぎゅいん動かすこだわりの動画面は流石になりをひそめてはいたが、要所要所での小憎らしい構図の狙い方なんかはいかにも細田流。スタジオ内くらいしかシーンがなくて地味になりがちな画面を、上手い具合に刺激的なものに仕上げてくれた。やっぱりこの人はうまいんですよ。私が感心する動画屋さんは、この人といい「ヨスガ」の高橋丈夫といい、やたらエロ方向に流れる傾向があるな(まぁ、高橋丈夫は元からエロ方面の人だけどさ)。

 エロがある画面、ってことで、今回一番気合いが入っていたのは、やはりクライマックスの指フェラシーン。本番そのものはどうしたって修正が入るので力を入れても仕方がないと割り切ったのか、修正を入れずに全力で描き込める指フェラシーンは、本当にエロい、丹精込めた出来。うん、これが全年齢向けで販売されているのは問題があるよな。良い子のみんな、これを見て変なフェティシズムに目覚めないように注意だぞ!

 ……2巻、どうしようかなぁ。

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 あおちゃんが可愛くてどうしようもない第3話。うん、それだけなんだ。すまない。悠木碧速報とかに名前変えようか。

 この作品自体、悪くない出来なんですよ。今回のターゲットは最初の娘と違って2話かけて扱ってくれたのでそれなりにシナリオラインは理解出来たし、ヒロインの愛らしさもよく出ている。画の品質も高いし、この安定感はなんだか「ハヤテのごとく!」から続く「サンデー漫画」だなぁ、と。スタッフの濃さの割には味がそこまでくどくないのも、逆に見やすい要因かもしれない。

 ただ、それだけにコメントに困るんですよ。毎回それなりに面白く見られるけど、どこか引っかかる部分があった方が、良くも悪くも印象に残る。この作品で「悪い」部分といえば、メインとなる流れがちょっと強引すぎる点くらいだろう。そもそもゲームオタクっていう設定のはずの主人公が万能過ぎて、「ギャルゲー知識でリアルの女性を攻略していく」っていう基本骨子のインパクトが弱くなってしまっているのだね。まぁ、仕方ない部分ではあるが、最終的に「単なるイケメン主人公が女の子をたらし込んでいくだけの作品」みたいになってしまうと、あんまり面白くはないんだよな。エルシィの活躍次第で主人公ももう少しキャラが立ってギャグテイスト強めになってくると思うのだが……まぁ、原作がこうなってるなら文句を言う部分ではないだろう。

 で、この3話に限っていえば、「いい部分」で引っかかったのがヒロインの中の人だったというわけですよ。いやー、いいね。ほんとに最近ベタ惚れですよ。今回のキャラも、本質的な部分で「庶民」と「金持ち」で揺れる部分でまず2面、それにツンデレ部分もあるのでさらに2面という演じ分けになっており、色とりどりの悠木節が堪能できる仕様となっております。中盤の「このすっとこ運転手!」のところの発声とか、マジでツボ。悠木家で運転手をやって実際に言われてみたい。そう言えばあおちゃんパパもお金持ちですよ。何故かマッチョで格好いい会社重役(部長)ですよ。そうしてみると、今回のキャラとの親和性はあおちゃんの持って生まれたもの……なのか? お父さんは大事にしましょうね。

 次回以降はあおちゃん出るのかなぁ……

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 「けいおん!!」からは豊崎繋がりで第3話。この作品は多分毎週感想書くようなことはないんだろうけど、充分楽しんでますよ、っていうことと、あとブラックアスミスの登場記念で一応のエントリー。

 3話目まで見て一番の印象は、「やっぱ小林さんの背景は際立つなぁ」ということ。いかにも「良き日本のアニメ」みたいな空気がそこかしこに息づいていて、メイド萌えだの妹萌えだのと世も末な(というかすっかり形骸化した残念な)モチーフでも、ひとまとめにして飲み込んでしまうような不思議な魔力がある。もちろん他の作画スタッフも頑張って空気作りをこなしているということなんだろうが、学内や店内などの無機的な背景が多いにも関わらず、どこか包み込むような印象がこの作品の持つすっとぼけた味わいを深めているような気がします。

 で、中身の方は3話目ということで、いい感じにキャラも成立したくらいの段階。1話目からばりばり頑張っていた美咲と碓氷はもちろんのこと、3馬鹿トリオもなんだか妙な方向に固まり始めているし、萌えの花を乱舞させるメイド喫茶店長や妹ちゃん、親友二人などのキャラクターも、出番が多くないのにいいバランスで世界を造り、美咲を支えてくれている。やってることは美咲×碓氷の夫婦漫才なので既にマンネリ気味ではあるのだが、この世界ならば別に構わないか、という気にさせられる。

 そして、そんな空気の弛緩を許さないのが、今回覚醒したブラックアスミスである。アスミスは基本的に天然妹系キャラがほとんどなので、なかなかこういう台詞回しはお目にかかる機会がない。ラジオなら天然風味は欠片も無くなるが、残念ながらあちらは腹黒キャラではなくてヤサグレキャラだ。この違いは大きい。あぁ、せっかく買った「ほしふたつ」のCDがなかなか聞けない……

 まぁ、そんな中の人の話以外には特に語ることも無いんですけど。美咲がきちんと「狙った通りの」可愛いキャラになっているので不快感が無いのがこの作品の最大の売り。碓氷も首魁クラスの変態なのにイケメンだから許されるという、本当に駄目なキャラクターなのだが、不思議と様になっているのがむかつくやら助かるやら。岡本君も早口でのメイド大好き台詞ご苦労様です。

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 最後の最後で稔が美味しいとこ全部持っていくはずだったのに、持っていくのに失敗してるようにしか見えない最終話。最後の最後ってことでそれなりの盛り上がりを見せているが、さて……

 「銀河爆弾」を地球に落下させるガクトエル。もう、ノーヴルズだろうが一般人だろうが、とにかく全部殺しちゃおうという破滅思考は完全に狂人の域。流石のトーチもこれにはついていけず、何とか抗ってみようと声を上げる。相棒の最後の抵抗にようやく考えを改めたシェイドもこれに追従しようとするが、ガクトエルの粛清によりあっさり玉砕。ほんと、この2人は何しに出てきたやら。もう少しいい役回りを与えられると思ったんだけど……バックグラウンドも薄かったし、シャドウワーカーの中でも一番どうでもいい扱いでした。一応シェイドは最後の置き土産にガクトエルの視力を封じていったが、もう、いまさらあいつのスペックが下がったところで事態に大きな影響は無いよな。

 そして最後の最後までガクトエルと添い遂げる意向のサフィルと対峙するのは、かつてのパートナー、リュビス。……と思いきや、リュビスがゴーサインを出したところでクフィーユの手で一蹴。おい、扱いが悪すぎる。そりゃまぁ、この手の配置だと誰か1人くらい完全悪役で惨めな最後を迎えるキャラは必要なんだが、それにしたってもうちょっと暴れさせてやれよ。断末魔すらあげず、ガクトエルにも注目されず、流れだけでの最期。理不尽だなぁ。リトゥーシャとパウークは、まぁ、そこそこの扱いかな。ただ、あの演説のどこに説得力があるかは分からないんだけどさ。ノーヴルズって馬鹿ばっかだな。

 そして、「宇宙は滅ぶ」って言われてるのに無駄にあがくGTOの面々。空間の凍結解除でかつてのメンバーが復活し、なんとヴァイオラ・シザーリオコンビと、デクストラ・シニストラコンビが登場。ヴァイオラだけは台詞までありました(そりゃ、シザーリオに台詞があるはずはないけど)。デクストラは……しゃべれないよなぁ。

 「もう宇宙は滅びるしかない」っていう展開なんだけど、アスクールが優しかったおかげで末期のガクトエルに最後の希望を与えることに成功し、その見返りとしてパートナーとの共鳴完成。なんと1人で爆弾の落下を止めるという無双の活躍。そこにクフィーユまで追加して、2件のパートナーを繋ぐ浮気性の主人公が世界を救いました。めでたしめでたし。

 ……ん、まぁ、今回は割と盛り上がったのでいいんですけど、これって完全に「逆襲のシャア」だよね。シャアとガクトエルでは器が違う気もするけど、目的意識は大体一緒。重力に魂を引かれた愚かな地球人にアクシズならぬ爆弾を叩きつけ、キャスバルならぬローゼンブルグ家の復讐戦。トゥイードゥルダムが「伊達じゃない!」なんて台詞も叫んでたし……クェスはサフィルだったんだなぁ。身を挺して人民を救ってぶっ飛んだリュビスはギラドーガか……やってみる価値ありまっせ! じゃん!

 まぁ、劣化「逆シャア」として見ればそこそこの展開だったと思ったんだけど、最後に何の脈略もなく稔が出てきたトコで思い切り腰砕け。しかも渾身の決め台詞が中の人ネタって……ほんと、きれいにハズすよなぁ。脚本書いた人は、このオチで誰が喜ぶと思ったんだろうか。

 最後のエンドロールのところでエクレールたちの後日談が描かれたのがせめてもの救い。エクリュミコンビは新主人公たちの仲良くやれるといいですね。結局局長とゾマは何もしないまま終わったしなぁ。なんだかなぁ…… 

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 クライマックス! ……のはずの第23話。うん、展開としてはそれなりに盛り上がってるはずなんだ。はずなんだ……

 ガクトエルの暴走を食い止めるため、一路北極へと向かうアスクールとクフィーユ。宙域戦闘なんかも絡んでそこまでの道すがらも色々と大変なはずなんだけど、この作品は何故か艦隊戦の演出のショボさについては保証済みなので、ものすごく適当に処理されてしまう。テレポートの距離とか、既に無限遠まで行けるようになってるんでしょうか。サフィルの艦にものすごい近距離重点爆撃で大ダメージを与えたように見えてたのに、何故かけろっとした顔で生きてるし、この世界の宇宙船は無駄に頑丈ですね(兵器が弱いだけなのかな)。

 とにかく何とかガクトエルのところへたどり着いた2人は、「急げ」って言われてるのに律儀に彼の恨み節を全部聞いてあげる。先週までの話で大体分かってたようなことを、いまさら。そりゃまぁ、可哀想な生い立ちだとは思うのだが、破壊衝動の動機がものすごい小物っぽいんだよね。しかも評議会議長とやらが今更「だまされたわ〜〜」みたいな反応してて、この世界の住人達はどこまで適当な戦略構想で動いているのかと。まぁ、世界消滅させようとしてる奴と普通に話をするのが無理な相談ではあるんだが。改めて聞くと、やっぱり「銀河爆弾」って凄い名前だよなぁ。

 そしていよいよ念願叶った直接対決では、ガクトエルVSクフィーユの時間能力頂上対決。あたかも承太郎とDIOの対戦のごとき様相だが、わずかながらも動けたクフィーユがアスクールとの友情を炸裂させ、「なんだかわからんパワー」でもってガクトエルを一蹴。うん、本当になんだか分からなかった。局長も局長で、「今のあなたなら出来るわ!」って、先週までと今週で何が変わったというのだ。無条件主人公補正とか、流石に無茶だろ。そしてゾマの能力で封じたガクトエルは、トーチとシェイドの能力であっさり奪還されてしまう。「幻影でダマされてました」って、いつどのタイミングでやられてたんだよ。藍染隊長だってもう少し礼節は守るわ。

 で、何とか再び凍結させた爆弾だったが、「もうアイネイアースに直接ぶつければいいんじゃね?」というぶっ飛びアイディアを炸裂させた半狂乱のガクトエル。まぁ、悪役の最後としては正しい判断ですが、そもそもあれだけ苦労して時間凍結を解除しようとしてた「空間」を、あっさりワープゲートに引き込んで連れ回せるあたり、もう意味が分からない。それなら最初からアスクールがどうこうとか無視してその作戦を使えば良かったんじゃないのか? それとも、アスクールにおおっぴらにふられたことに対する腹いせなんだろうか。もう、本当に思想がぶれぶれ、設定も適当で、何をどう盛り上げていいのかもよく分かりません。次で最終回なんだろうけど、大丈夫なんか?

 一応面白かったのは、ようやく念願叶ったエク・リュミコンビとの再会シーンくらいか。でも、やっぱり出番少なすぎだよなぁ。エクレールにはもっとアクションシーンで見せて欲しかったのにぃ。あぁ、あとサフィルにボコられるリュビスのシーンも、定番ではあるけど悪くない場面か。まぁ、「突っ込んでくるつららを押さえる」っていうリュビスの行為にどの程度意味があったのかは定かでないけど。空気中の水分を凍らす能力なら、立ちはだかって盾になってもあんまり意味がないよね。改めて見ると、本当にパワーバランスの悪いコンビだったんだなぁ。 

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Thraxi
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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