最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いよいよ本命、ESメンバー大集合の第22話。ストーリーは大きく動き、誰が見ても分かるクライマックスに近付いてはいるのだが、相変わらずところどころにちぐはぐな部分があるため、完全にのめり込むまでいかないのが悩みの種だ。 アスクールはガクトエルの手に渡り、クフィーユも同型能力者として完全に力負け。どうにもしようがない状態かと思われたが、Gソサエティに生じた不和が原因となり、状況は少しずつおかしな方向へ。まず真っ先にガクトエルに対して背を向けたのは、これまで単なるお馬鹿キャラだった気がするリュビス。まぁ、彼女の場合はこれまで純粋に楽しいから戦闘に参加していた部分もあり、裏切り(というか気紛れ?)にもそこまで違和感はない。過去に命を救われた経験からガクトエルに与していたわけだが、クフィーユを駒としか見ずに切って捨てたガクトエルに、過去の自分の敵と同じものを見てしまったと、そういうことだろうか。クフィーユたちに「逃げろ」と言ったところで、どうせ「時間の凍りついた空間」が動き始めたらクフィーユ達がどこに逃げても死んじゃうじゃん、とかいうことは考えないのが彼女の単細胞なところかもしれない。 そして、実際の現場で明かされた事実に動揺を隠せないのはリトゥーシャ。彼女の場合、ガクトエルへの憧れは「エネルギーの平和利用」というでまかせに依る部分が大きかったらしい。「爆弾」という端的な解決法に絶望しつつも、結局自分たちを取り囲む現状を打開する方策もなく、あとは惰性でガクトエルについていくしかなくなっている。 とまぁ、この2人の心の揺れ、造反は意味が分かる。もちろん、一貫して「安っぽい悪役思想」をブレずに演じてくれているサフィルも大丈夫。ただ、他のメンバーがどういう意志で動いているのかが分かりにくい。おそらくシェイドもサフィルと同じく盲信の域なので問題無かろうが、トーチの場合、船中での会話(「敵にも信念があるんだろう」みたいな)を聞くと、どうやらかなり揺れている様子。そんな中で、結局諾々と作戦行動に従事しているのは何故なのか。彼もまた、ガクトエルに見切りを付けるタイミングが定まらないのだろうか。 そして、常にリトゥーシャの影に隠れているパウークも、結局どこまで考えて動いていたのかが分からなかった。一応リトゥーシャよりもことの顛末は知っているようなのだが、それでもパートナーに黙って行動していたあたり、彼の考え方が今ひとつ分からない。多分今回ESメンバーにおさえられちゃったせいで彼らの活躍は今後ないだろうと思われるのだが、結局大した見せ場も無しに、丸め込まれてしまうことになった。 ESメンバーといえば、あれだけの宇宙大戦争が演じられているのに一箇所に全力投入されるのもどうかと思う。あげくサフィルの攻撃に対して「奇襲でも無ければこんな能力大したことない」って、死んだトリクシーたちに申し訳ないと思わんのか。ほんと、内容がバトルになるとこの作品のショボさは揺るぎない。 どうしても「終わらすために終わらせている」感が否めない展開になってきてはいるのだが、一応人命を選択させることでアスクールが悩むところなんかは、王道ながら理解しやすい問題提示である。これまでGTO側とGソサエティ側をまんべんなく描いてきたおかげで、リトゥーシャのばあちゃんを巡ってのお互いの懊悩とか、クフィーユを巡っての仲間意識とか、そういうややこしいファクターが一応キャラの行動原理として機能している部分は見どころといえるかもしれない。これで装置を停止させるシーンとかにもっと緊迫感があれば、サスペンスタッチの物語としてそれなりに見られるものになったはずなんだけどなぁ。トゥイードゥルダムがどこをどう動いたのかとか、さっぱり分からんがな。 ま、とにもかくにもエク・リュミコンビが復活したわけです。彼女たちの活躍を見るために散々文句を言いながら半年観てきたんだから、この後なにも無かったらただじゃおかねぇ。 PR 完全シリアス展開だとDr.モローのアイキャッチがなんだか浮いてしまう第21話。まさかのカボチャプリンマン再登場だったけど、空気読めてない感がたまりませんね。 敵本拠地に単身乗り込んだアスクール達だったが、クフィーユに続いてガクトエルが登場し、気付けば要塞ワープを追えたシャドウワーカーズが全員集合。こんだけ重要なイベントが始まってるんだから、そりゃ全員集まるだろう。本当に何の策も無しに乗り込んできたアスクールが逆に驚きだ。そして、8人で頑張ってもなかなかアスクールを捕獲できないシャドウワーカーの空気っぷりも何とも情けない。そりゃディアの援護があるのでアスクールだって一方的にやられるわけじゃないだろうが、糸、氷、幻術と「殺さずに捕らえる」仕事に向いてる連中ばかりが集まって、ほいほい逃げられてちゃ世話無い。ガクトエルもいざキスしようと頑張って何度も何度も逃がしており、頭目としての面目は丸つぶれ。あげく「最悪生きてりゃかまやしねぇ」と負けフラグびんびんの台詞まで発してしまい、ここに来て少しずつメッキははがれてきている。ホント、この作品はこういう意味のない冗長さが何とかならないと、どうしようもないぞ。 しかしまぁ、今回ようやく判明したガクトエル一家の不遇の過去は、これまでのシナリオから納得出来るレベルの悲劇には仕上がっており、彼のアスクールに対する執着心も理解出来るレベルではある。「確実に宇宙空間で全壊してたラボからどうやって脱出したんだよ」とか、「ガクトエルの能力が完全時間停止と瞬間移動の合わせ技だとしたら、登場時の反乱分子にバラ刺し殺してた奴は案外面倒な事やってたんだな」とか、そういう突っ込みはもう面倒だからいいや。 そしてクライマックスは記憶を(一応)取り戻したアスクールを巡って、クフィーユの処分が決定するバトル。シャドウワーカーの中にも温度差があるのはこれまでしつこく描写してきた部分なのでなかなか面白い構図になっていて、クフィーユとの友情が成立しかけていたリトゥーシャ・パウークコンビは戸惑い、基本的に正義感を理念としたトーチも、直情で動くリュビスもガクトエルのあまりの心変わりに躊躇している。そんな中、真っ先にクフィーユに手を出したのがサフィルで、それに追従したのがシェイドだった。この2人は最後の最後までガクトエル側だろうが、今後の展開としてはトーチが説得側に回ってシェイドと一悶着だろうか。リトゥーシャ組はどういう決着を見せるかは気になるところだ。 そしてクライマックスは、サブタイトル通りに「記憶が蘇ったアスクール」が兄よりもパートナーを優先し、クフィーユの「記憶が蘇る」。ガクトエルの時間停止を吹き飛ばす2人の能力覚醒はどう見てもスタープラチナなんだが、涙ながらにクフィーユを求め続けるアスクールのシーンからの繋ぎは、なかなか盛り上がる場面ではなかろうか。最初はシナリオのグダグダさでげんなりしていたのだが、後半は何とか盛り返して次週以降の最終決戦に繋いでくれた。誰の手によるコンテかと思ったら、サトジュンだったからコーヒー吹いた。 さて、あと残り何話か分からんけど……エクリュミコンビの復活はあるのかなぁ。個人的には、「ディアの後ろから背後霊のようにエクリプス召喚」っていうシーンが見たいです。 序盤ずっと「パウークはボーッとしてないでフォローしてやれよ」と気になって仕方なかった第20話。あんなにリトゥーシャの好き勝手にさせて、それで問題起こしたらあとあと面倒だと思うのだが。ESメンバーもシャドウワーカーもコンビのバランスはちょうどいい連中が多い中、この2人だけは完全にリトゥーシャ主導なんだよな。 「記憶」という本作のキーパーツが2つの方向に転がることで混迷を極めるのが今回の主旨。クフィーユは記憶のロストとシェードの洗脳という二重のハードルがあり、前回までの流れを見る限りではそうそう帰ってこられないように見えたのだが、今回リトゥーシャの嫉妬が原因であっさり「事実」が歪んでしまい、シェイドの外付け妨害装置をもってしても、余計な記憶の喚起を押しとどめることは出来なかった模様。まぁ、「パートナー同士は共鳴し合う」なんてぼんやりした現象が起こる世界なので、うわべだけの洗脳じゃどうしようもない部分はあるのかもね。なんで今までそういう現象が起こらなかったのかは、謎。とにかく、「ストーリーが進んだから」といういただけない理由により、まもなくクフィーユの洗脳も解けそうです。もうちょっと劇的な何かがあれば画面映えするのになぁ。 そして、もう1つの「記憶」はアスクールの過去。Gソサエティの本拠地(どこだよ)に進軍したアスクールは、初めて訪れたはずの土地にデジャビュを感じてしまう。しかもエラい具体的なエピソード記憶を伴って。まぁ、これでガクトエルが言ってた「お前は俺の妹」という妄言まがいの宣告の裏が取れた形になりますけど。次回予告を見る限りではお兄さんが手ずから具体的な記憶まで呼び起こしてくれそうなので、お姫様の記憶物語の方もそろそろ佳境でしょうか。「正義の味方と洗脳されたパートナー」という構図が、実際は「純正培養された正義の味方の子と記憶を失っただけの敵側プリンセス」だったという反転構図は、それだけでも割と面白い。この作品じゃなきゃ、もう少し有効利用出来た設定だと思う。 ま、予想を1ミリもずれることなく、きちんと進むべきストーリーを進んでいる感じです。今回楽しかった部分っていうと、イヴェール局長がちょっと浮かれてたことぐらいだろうか。全く気合いの入っていない宙域戦闘とか正直どうでもいいし、「GソサエティってGTOを乗っ取って実権握ってるはずなのに本拠地が謎めいたところにあんのかよ」とか、「結局単機で突破されるとか、どんだけ防衛体制ショボいねん」とか、色々文句も多いのは相変わらずです。もう、ごちゃごちゃ言わずに無事に終わってくることを祈るのみだなぁ。 覚醒したディアがプリキュアの3人目みたいに見えた第19話。長いこと引っ張った割には随分あっさり正体が割れたもんだな。 シェイドの優秀な洗脳でGTOに攻め込んできた新生クフィーユ。先週も思ったが、やっぱり洗脳されてた方が彼女は活き活きしている。そして戦闘能力も上がっている。もう、このままガクトエルに雇われてシャドウワーカーとして働いていた方が彼女のためなんじゃなかろうか。 とはいっても、元パートナーのアスクールにしてみればそういうわけにもいかない。何とか気付いてもらおうと彼女なりに体を張る。ただ、洗脳された仲間とのバトルというそれなりに盛り上がるべきバトルなのに、どうにも気合いが入らないのがこの作品の最大の難点。冒頭のほっぺ引っ張りとかもそうだけど、一瞬迷ったあげくクフィーユの時間停止の直撃を喰らうシーンなんかも随分短絡的だし、クフィーユが本当にアスクールを殺したいと思う過程とか、過去の仲間を攻撃することで揺れ動く描写とか、なーんか適当。そもそもGTOとGソサエティの関係性もうやむやな状態なわけで、過去には式典をめちゃくちゃにしたり、ESメンバーの命を奪いにきたりしたトーチ・シェイド組の登場にもGTOが何か対策を採っているようには見えない。イヴェールはイヴェールでGソサエティに勧誘されてるし、なんで敵対してた組織のトップがのうのうと生き残れるんだよ。どこまでがガチンコでどこまでがギャグなのかが分からないから、バトルで真剣さをアピールされてもいまいち伝わってこないんだよねぇ。結局ありがちなお涙もののテンプレをなぞってるだけな気がする。 同じような不満はトーチ・シェイド組の過去話にもあって、彼らの信念となるものが伝わりにくい。自らの力で考えようとしているトーチの思考は分かる。現在の描写だけでは張り子の虎でしかないガクトエルの統治に対しては疑問を抱くも、パートナーのシェイドが心酔しちゃってるからとりあえずついていくというスタンスだ。対して、シェイドがどうしてそこまでガクトエルに魂を売ることが出来るのかは、今回のエピソードだけでは分からない。過去には軍警察の上層部に裏切られたという過去があるにも関わらず(そしてそれがシャドウワーカーとしてのモチベーションになっているにも関わらず)、ガクトエルという新たな権威に関しては何の疑問も抱かずに盲信しているシェイド。死に瀕した現場を救われた時点で感謝するのは分かるのだが、何故それだけで「ガクトエル『様』」になるんだろう。流石に考えが足りないのではないか。まぁ、今回の軍警察虐殺シーンは、似たような「考え無しヒーロー」が使っていた絶対遵守の何かの力に似てましたけどね。イエス、マイロード。 まとめると、今回はディアの正体が判明したことが一番の収穫か。エクリプスという大きな存在が完全になくなるとは思っていなかったが、こんなにストレートな形で影を落とすとは。これでディア=エクリプス、クフィーユ=リュミエールなので、あとはアスクールがエクレールになれば完全に1期のメンバーに戻るわけだ。一応アスクール言っていた「ディアが他の誰かのかりそめの姿である」という心配はなくなり、この作品では数少ない、貴重な「外見通りのキャラクター」になったわけだ。何度も繰り返してきた「ディアはディアだよ!」という一言が、ここで大きな意味を持ったのはなかなか面白かった。 髪をおろしちゃったリトゥーシャが普通に可愛い第18話。今回は一応クフィーユにスポットが当たっているはずだったのに、気付けば中心はリトゥーシャ。バトルで凶悪な能力も、悪戯の道具にすれば単なるドジっ子アピール。戦闘も訳の分からない主義主張も絡まなければ、彼女は普通のロリっ子です。今回は色んなところで可愛い絵とかいいカットが多いなぁと思っていたら、なんとコンテ演出においちゃんこと追崎史敏氏。この作品、たまに油断ならないスタッフが混じってるんだよな。 さておき、今回は記憶をねつ造されてすっかり舞い上がっているクフィーユのお話。シェイドにわざわざハーレムクラスの記憶を作らせたガクトエル様の趣味がよく分からないが、気付けばGTOを上から掌握して事実上解体させてしまうほどの政治手腕も持ち合わせる豪傑。「てめぇそんなこと出来るなら、なんでこないだ記念式典を強襲したんだよ」とか、「新参にちやほやしすぎるとか、組織の内部分裂の分かりやすいフラグ立ててんじゃねーよ」とか色々不満があるわけだが、とにかく現状は彼の思い通りにことが運んでいるらしい。一応最終目標はアスクールの引き込みだと思うんだけど、その割には作戦があっちにいったりこっちにいったり。ほとんど万能のキャラクターに見えるのに、無駄に腰が重いのには意味があるんだろうか。 また、そんな彼に忠誠を誓うシャドウワーカーたちも大変。わざわざ本拠地の一部をバラ専用の庭園にしてたけど、あれって誰が管理してるんだろう。トーチ・シェイド組もいきなりクフィーユの護衛なんて訳の分からない任務を言いつけられて、納得出来るんだろうか。シェイド(とサフィル)は心酔してるみたいだからいいとして、流石にトーチまで黙って見ているとは思えないのだが。最後にはついにクフィーユのオプションに成り下がっていたし、彼らのモチベーションが甚だ不安である。だから、施設を強襲するくらいならもっと一気にやるか、速やかに片を付けてくれ。無駄が多すぎるんだよ、この組織。 そして、かたやGTOではクフィーユの出生についての詳しい事情が判明。本局生まれの悲しき戦闘員であることは周知であるが、それがあのエクリュミコンビのコピーであるというのはちょっとしたサプライズ。ただ、能力が中途半端だったりパートナーがいない理由が適当すぎるのが可哀想。いくらプロジェクトが凍結したとはいえ、すでに4体目なんだからノウハウくらい残っていそうなもんだけど。3組目のトリトロコンビがあれだけ高性能だったわけで、4世代目ともなればさらなる奇跡だって起こせたろうに。GTOも資金繰りが苦しかったりするんだろうか。 面白かったのは、クフィーユのプロフィールカードに「Quarter-feuille」と書かれていたこと。なるほど、クフィーユのQはクォーターのQだったのか。フランス語が分からないので「feuille」については辞書検索したのだが、これは「ミルフィーユ」と同じで「葉っぱ」の意味、つまり4番目の葉っぱがクフィーユ。振り返ってみれば「トリクシー」「トロワジェイン」もあからさまに「3番目」なんだな。そのあたりは流石に考えて作ってあったわけだ。 さて、およそ謎もなくなり、あとはアスクールの出自をはっきりさせるだけ。と、その前にクフィーユを何とかして取り戻さないとね。ただ、ぶっちゃけ今週のぱっぱらぱーバージョンの方がGTOでウェイトレスやってるときよりもよっぽど幸せに見えたので、彼女のことを考えたらこのまんまガクトエルの妹でもいい気がする。リトゥーシャも仲良くしなさい。シェイドがいればタイトル通りにリアルシスプリも夢じゃないね! ピカチュウの影響力というのがいかに大きいかが確認出来る第17話。この17話は最速で放送されるサンテレビが何故か1週休んで16話の再放送をするという謎過ぎる対応をしたことで様々な憶測を呼んでいたが、どうやら作中にテロップが出た「ピカチュウフラッシュ」の影響が問題だったようだ。わざわざ先延ばしまでしてどんな対応をするのかと思えば、なんと単にテロップを入れるだけ。そりゃまぁ、いちいち作り替えてられないだろうけど……最初から気をつければいいものを。過去には「ふしぎ星のふたご姫GYU!」で、オープニングの色転換に規定違反があって差し替えたなんて事例もあるけど、今回のは結局放送してしまって良かったんだろうか。 さておき、クフィーユの記憶が完全にデリートされてしまったお話。終始シリアスムードなのでこれまでとは全然雰囲気が違う上、「記憶がなくなった少女が悪の組織に知らず知らずのうちに籠絡され、最終的に敵の催眠で最愛の人の名前まで抹消してしまう」というコンセプト自体がNTR趣味の人間にはたまらないものとなっている。まぁ、この手の話の場合はどうせ最終的に記憶が戻って無事に帰っちゃうだろうことは分かるから、そこまで盛り上がるものでもないのだが。とにかく純真無垢な状態で敵組織と分け隔て無く接し、様々な感情の吐露を聞かされるクフィーユはなかなか興味深い。 そして、ついでに明かされるリュビスとサフィルの過去。割とやっつけ気味の悲劇エピソードではあるのだが、脳天気だと思っていたリュビスにも一応辛い過去があったことが分かり、少しずつではあるがGソサエティにも厚みが出てきた。というか、現時点ではGTOの人間よりも敵側の方がよっぽど見ていて興味を引かれる。ガクトエルに対するサフィルやシェイドの姿勢についても気になる部分は多いし、コンビとコンビどうしの関係性も良いバランス。今のところシェイド・トーチ組もリュビス・サフィル組も政府側からの「転び」であり、リトゥーシャ・パウークたちも祖母を思っての意味のある「敵対」。この組織、GTOに倒させてしまって良いものでしょうかね。 ぶっちゃけ、ここまで進行し続けていたのに14話では一見すると「心配しなくてもいいよ」という落とし方がなされていたクフィーユの記憶障害が一気に進んだのは驚きなのだが、まぁ、あんだけ寒いとこで瀕死になったんだから、それはそれで良しとしようか。ついでに女医の注入した「能力をおさえる薬」の存在もものすごく都合が良くて「その薬を軍事利用しろよ」とか思っちゃうけど、まぁ、そこもいいや。個人的には衝撃のラストシーン、ルージュで鏡に書いたアスクールの文字をあっけなく潰してしまったクフィーユが絶妙な後味の悪さでよろしかったです。ルージュってのは1期のエクレールたちの武器でもあったし、なかなか思わせぶりな道具立てではありますね。 ただ、細かい部分でも気になったので書いておくと、今回クフィーユの長台詞が多かったわけだが、どうもしゃべる量が多くなると舌っ足らずなところが見え隠れしてしまう。中の人、合田彩はまだまだ新人なので致し方ないところではあるのだが、これまであまり気にならなかっただけに、発声の不備はちょっと勿体なかった。アスクールみたいにテンションで押せない分、ごまかしが効かないのが辛いところだ。まぁ、頑張れ。 リュビスが語尾に付ける「じゃん」は、どこぞのアンチスキルよりも随分自然な感じがする第16話。やっぱり語尾にあった性格ってあるよね。直情馬鹿のリュビスの「じゃん」は割とすんなり聞けます。また、今回クフィーユがサフィルの台詞を聞いて「あの人の言葉、信用できるのか」みたいなことを言ってましたが、その関西弁はエセなので信用しない方がいいと思います。 さておき、あまりに分かりやすい敵の奇策ながらも、戦闘経験の浅いお人好し2人はあっさりと引っかかってしまったというお話。視聴者からすると序盤からバレバレなので大した驚きもないのだが、それでもようやく本気のシリアスが見られた気がして、そこだけでも頑張って欲しいと思えてしまうのは激甘な感想だろうか。だって、今までピンチらしいピンチなんて無かったし……まぁ、今回だって「あんだけ怪しい敵の誘いに新米2人だけ送り込むとかどんだけ鬼畜やねん」とか、「ガクトエルはあれだけ悠々とアスクールに接触してきたんだから、部下に頼まなくても誘拐くらい出来るだろ」とか、色々疑問はあるけど目をつぶる。それでも見えたら諦める。 今回のエピソードを通じて、アスクールは出自の悩み、クフィーユは記憶に付いての悩み、という風にきれいに2人のコンプレックスが浮き彫りになっており、特にクフィーユの方は既に4話の記憶すらなくなっているらしく、前々回解決したのかと思われていた悩みが深刻化していることが分かる。彼女の場合は一応イヴェールによる「純正」ESメンバー候補という「位置づけ」があるわけだが、記憶の障害が出てくるとなると、この出自自体も怪しく思えてくる。ただでさえ前作の主人公のエクレールが「記憶」に苛まれていたという事実があるわけで、今後はクフィーユの動向が物語のカギを握ることになるだろう。今回のクライマックスでの必死のザ・ワールドも、一応ESメンバーの矜持が見られました。 他方、アスクールはというと、どうにもシリアスになりきれないのが辛いところ。今回もいいとこ無しだし、普段が普段なので「別にお前ガクトエルの妹でもいいんじゃね?」くらいの感想。せっかくトリクシーから受け継いだ八つ裂き光輪も、リュビスの爪で簡単に弾かれるようでは全くありがたみがない。あれって空間断層かなんかじゃなかったのか? 弱すぎるだろ。 そして意外に気になるのがディアの存在。すっかり携帯用自立歩行型レベルアッパーとして使われている感のあるディアだが、今回の用法を見る限りではレベルアップというよりも単なる体力アップ機能なんだろうか? 回復役はあんまり便利すぎると逆に使いにくいと、JOJOの4部を見て思うわけですよ。 ま、何にせよ一応は主人公チームに興味が持ててよかった。次回は何故クフィーユが命を救われたのかが判明する。といいな。 Aパートを見ていたら本当にサブタイトル通りでどうにもならなかった第15話。ほんとにこの作品、どこに行きたいんでしょうなぁ。「またこんなんか……」と思って絶望して見てたのにロングホーントレインネタで笑っちまったじゃねぇか、この野郎。 というわけで、Aパートは全く意味のないアスクールの夢物語をダラダラやるという、誰も得しない驚愕の展開。あげく「こうしてボーッと見てる分にはSFだろうが学園コメディだろうが何でもいいんだけど、どっちかはっきりしてもらえればなー」とすら思い始める始末。仮に1話からずっとあの学園ものをやってたとしたら、ひょっとしたら普通の(十把一絡げの)萌えアニメとして特に何の印象もなく消化されていた可能性もあるんだよね。全く面白くはないわけだが、画面はそれなりに見栄えがするし、正直「れでぃ×ばと」と何が違うかと言われれば説明のしようもない。ただ、残念ながらこの作品はそうではないのだ。 Bパートに入ると、一応Aパートの夢がシェイドのみせたものであることが説明される。そして、それがガクトエルの指示であることも。しかし、「GTO本局ビルまで楽々進入して精神操作」「上空にステルス機で待機」「ガクトエル堂々と本局敷地内に登場」までやってのけるのだから、どう考えてもESメンバーに勝ち目はないように見えるのだが。その上で、ガクトエル様はお優しいのであくまでアスクールの夢をちょっといじるくらいでとどめておいてくれる。何このなぁなぁ感。ほんとに死んだトリ・トロコンビが報われねぇよ。 そして、問題となっていたアスクールとガクトエルの関係だが、なんと一番やってはならないと思っていた「兄妹」という単純明快なファイナルアンサー。そりゃ血のつながりが一番簡単な接続だけど……こんな段階でぺろっと明かされても、「さいでっか」の一言で片付いてしまう。そりゃ記憶は無いんだから好きにしてもらっていいけど,アスクールの心境としても、「しらんがな」って言って終わりだと思うんだけどね。これまで失った過去に拘泥しているような描写は全く無かったし、改めてトリクシーの墓前で誓った後の態度としてはどうかと思うぞ。 一応、今後の謎は「何故ガクトエルがそこまでアスクールに執着するのか」になると思うんだけど、今回みたいな無敵超人っぷりをみると、とてもではないがラスボスとして太刀打ち出来るレベルにはない気がして、逆に盛り上がらない。何はともあれ、この期に及んで尺の無駄遣いはホントに勘弁してください。 なんだか危険分子がやたら多い宇宙に不安が募る第14話。そりゃま、人類支配が及んだ全宇宙を管轄しなきゃいけないんだからGTOも大変なんだろうけど……今回の悪役、随分ステロタイプな頭悪そうな犯罪者だったけどな。その割りに「半径100キロを巻き込む自爆装置」って、持ってるものだけはやたら派手。 前回の視聴者の不安をくみ取ってくれたのか、今回はシリアス含みできちんと「意味のある」エピソード。これまで分かっていたようで分かっていなかった、アスクールとクフィーユの出会いを描く。ディアの登場回あたりでクフィーユが「私も7歳」と言っていて疑問が湧きつつも「まぁ、この世界なら何でもありだろ」と思っていたのだが、その出生にはなんとエクリプス前局長が絡んでいた。シェイプチェンジや転生はお手の物だということは知っていたが、まさかゼロから生命を生み出す能力まであるのだろうか。しかも最初から「ESメンバーになるために」生まれてきたのがクフィーユということで、やはりESメンバーとなると前作の主人公達同様に業が深い。 そして、そんなクフィーユと運命の出会いを果たすのが、これまた出生に謎が多いアスクール。彼女の場合も生まれながらに瞬間移動の能力は持っていたらしいが、「年齢」についてはどうだったんだろうか。また、今作ではこの2人にディアまで絡むわけで、前作以上に過去、出生は大きなファクターになりそうだ。次週はアスクールとガクトエルの邂逅のようだが、この2人の関係も気になるところだ(前回唯一伏線らしい働きをしていた薔薇のアザのことがねぇ)。 2人の出生に加えて、今回はトゥイードゥルディ達の能力にも見せ場があったし、クフィーユに気遣うイヴェール局長の態度にも、まだ単なる親心以外の何かがあるようにも見える。クフィーユの記憶剥離と能力の関係性も気になるし、きちんとこれら全てに物語があるならば、実に魅力的である。まぁ、「あれば」だけどね…… シナリオ面はそこそこなんだけど、やっぱり構成がもっさりしてるので完全にのめり込めないのがこの作品の眠いところ。手錠をしていたはずの2人が何故中盤に銃撃された時に瞬間移動出来たのか、とか、ブロンコと対峙したときにクフィーユが予知をするくだりは必要だったのかとか(どうせドゥルダムに瞬殺されてたし)、アンオウたちが復活してたけど、この間Gソサエティは何をのんびりしてたのか、とか。もっと見せたい部分を適切にクローズアップしてくれりゃいいんだけど。 今回気付いたのは、アスクールの瞬間移動と、クフィーユの予知という組み合わせは、「空間性の跳躍」と「時間性の跳躍」という意味ではトリクシー・トロワジェインコンビと同じ時空間の繋がりであるという点。だからこそ能力が引き継がれたのだろうが、エクリプスはどこまで予測してクフィーユを「生み出した」のか。なかなか気になる部分である。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |