最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
タランチュラさん……第9話。いや、なんやねんこのアニメ。しんどいわ、マジで。 初めて記事立てるんですけど、さすがに今回の展開はなぁ……今まで溜まりに溜まってきたものがどこで晴らされるのかと思ってのんびり(ある程度たかをくくって)見守っていたのだが、まさかのいくところまで行ってしまう展開だったとは。これ、どう考えても復活要素ないと思うんですけど、この後どうなるんだろう。ことに永井豪作品に明るくないので、どんなけじめのつけ方になるのかが全く予想できない。 最悪、夏子の死だけだったら受け流すこともできたかもしれない。すでに多くの関係者の死という現実に直面している今、ジュネがここで夏子だけを見逃す道理はないわけで、最もむごたらしい方法で、一番盛り上がるタイミングで彼女が殺されるのはある意味必然と言える。それを狙ってやってしまえるのがジュネの恐ろしいところ、というか、今作はこれまで一度たりとも「ハニーが勝つ」という展開がなく、表面上はパンサークローを打倒しているように見えても、結局それはジュネが大望のために駒を操作しているだけであって、彼女はさっぱり困っていない。そしてジュネが狙った通りにハニーは追い詰められ、彼女の恐怖や苦悩が醸成されていく。その総仕上げが今回の話数である。あまりにも趣味の悪いジュネの「死体当て」ゲームの展開など、どこを拾っても胸糞悪くなること請け合いで、「そうかぁ、永井豪作品ってこういうものかぁ……」とよくわからん得心がいっている。これがあってるのかどうかは分からん。 そして、そんなジュネVSハニーの筋立ての中、精神的に一番追い詰められていたのがタランチュラパンサーであった。今作はパンサークロー怪人が私くらいの世代の人間にやたら刺さるキャスティングになっているせいでそれを聞いてるだけでも割と楽しかったりするのだが、そんな中でも最も注目を集めるタランチュラは、押しも押されもせぬ釘宮ボイス。そんな忠実なる家臣のタランチュラが、今回最後の最後まで追い詰められ、ついに主人に逆らって自分の意思で動いてしまう。そして、それすらもあざ笑うかのように、ジュネはしっかりと最悪の結末を用意してくれているのだ。もう、ハニーよりもよっぽどタランチュラの方が不憫で不憫で……。 実は今作は今回も含めて結構な頻度でコンテが笹木信作氏によってなされている。こういうところで重めのコンテワークが出てくると、またずっしり刺さるもんでなぁ。 PR 世の中だいたい日笠のせい、第5話。今期だけでも「グランクレスト」「封神演義」「ヒナまつり」などなど、ぴかしゃ(キャラ)のせいで不幸になった次元は数知れず。いやまぁ、今回のレンちゃんは不幸にならずに済んだし、結果オーライではあるのだが。 やっぱり面白い。前回の急展開だけでもドキドキしたのにさらに今回はラストバトルにふさわしい極限状態のドンパチがゲームのくせにやたら盛り上がる。オチの部分ではしっかりと「ネトゲらしい」どんでん返しまで用意してニヤリとさせられるし、多分私が最初に見たかった「SAO」ってこういう作品だったんだと思う。もう、全然違う作品だけども。 とりあえずエムのアホみたいな展開。さすがにその発想はなかった。何しろレンちゃんを殺そうとした理由が「隊長を殺せば自分が隊長になる」→「隊長になればサレンダーできる」→「そうすれば死なずにゲームから離脱できる」→「リアルでも死なない!」というとんでもない発想。いや、これが正当性を持つくらいにピトさんがイかれてるという可能性もあるのだが……エムはリアルだとどんな奴なんだろう。「こっちが素の僕」って言ってたけど、想像できないな。少なくともピトさんはあのまんまの状態なのは間違い無いだろうし、単なる家畜なんでしょうかね。なんでそんなやつとレンちゃんを組ませる気になったんだろう……もしかして、レンちゃんを地獄に放り込んで楽しんでるのかしら? 今回のお話で一段落ではあるが、最終的なボスキャラはピトさんになるのかもしれんな。 そして、ラストバトルでのレンちゃんの八面六臂の大活躍がむやみに格好いい。いや、どう考えてもチート性能なんだけど、それでも単なるオレツエーに見えないように色々とギミックが仕込んであるのが上手いよね。敵サイドもちゃんと強豪に見えるようになっているし、ぽっと出のモブっぽいのに何故かやけにキャラが濃かったりもする。ボスキャラのCVがあやちゅで、部下にゆーみんとか種さんがいるのはちょっと面白いぞ。あやちゅはゴリラ女とミニマム女子高生を同時に演じているのがなかなか面白い。 レンちゃんは「超速い」っていうのと「小さい」っていう性能をフル活用して勝っているのでズルいようにも見えるのだが、今回の試合では例えばゴリラ女のエヴァと組み合ったときに完全に力負けしていたあたりは性能差を見せつけられた形だし、Pちゃんは連射しても相手を倒すまでに至らなかったあたり、おそらく銃についても重量制限を設けられてあまり大火力のものを使えないのだろう。そうした部分でちゃんとデメリットも提示した上で、己の武器を活用した戦いになっているという。まぁ、破壊不能オブジェクトが有能すぎるとか、使用済みのマガジンまでオブジェクトとして活用できるゲーム設定ってすげぇな、とか色々ツッコミどころはあるのだが、全て「そういう世界だから」と言われれば文句もない。狙って投げたマガジンがすっぽり銃身に収まっちゃう奇跡だって、ゲーム的な補正がかかっていたのだと思えばすんなり理解できたりするので案外矛盾はないのである。 最後に用意されたオチは「でかいやつがチビでチビだったやつはでかい」という、見た目にもわかりやすい凸凹ネタ。せっかく仲良くなれたんだからエヴァさんたちのチームの活躍ももう少し見てみたい気もするけどね。判で押したようにずらっと並んだちびっ子女子高生たちが活躍する日はくるんでしょうかね。 突然の麻美子!!! 最終話! どんでん返しが突発的すぎる気がするんですが、まぁ、こうでもしないと終われない話には違いないからな。 覚悟していたことだが、樹里の最後の止界生活は本当に辛く苦しいものだった。途中までは爺さんや佐河(赤子)もいてくれたのでなんとか時間の流れを感じることも出来たが、意を決して赤子を送ってしまってからは、完全に自分一人の静止した世界。音もなく、動きもなく、ただ自分の意識のみが世界を規定する。いわゆる不老不死の苦悩みたいなものが描かれる物語は多いが、こうして「たった一人の動かざる世界」という恐怖が演出されるというのはなかなか新鮮だ。 「もしも時間が止まったら」という本当におなじみの願望について、この機会だからと精一杯楽しんでみる樹里だったが、そんなものも長くは続かない。少しずつ精神は磨耗し、最終的には生きる意味を喪失してしまう。自分がいなければ世界は存在しない。しかし、その世界に存在する意味があるものか。そうして「動く意味」を失った時に、いよいよ人の魂は止界に引き込まれ、絶望した肉体はカヌリニになるのであった。 まぁ、そのままカヌリニになって永遠にこの世界の管理人たる存在に変化するのも、それはそれでこの世の理とも言えるわけだが、そんなエンディングではこれまでの12話が報われまい。最後の最後は、あまりにも突然のジョーカーを切ることで強引極まりないハッピーエンドへ。誰だお前。なんで突然出てきた。 CV能登麻美子のあまりに軽すぎる女性。彼女の正体は「真の創始者」であった。これまで樹里を振り回してきた止界術も、例の石も、元を正せば全部彼女が生み出したもの。そのオリジンが突然止界に引き込まれ、何も言わずとも全てを察してくれるという超便利システムである。挙げ句「止界術とか全部使いこなせるし」というので、永遠の問題として樹里が抱え込もうとしていた脱出方法も2秒で解決。いやいや、チートすぎるやん。あれだけ頑張って永遠存在に近づこうとしていた佐河さんが完全に道化ですやん……。まぁ、こうしてあっけらかんと全てを受け入れられるような性格だからこそ、何百年も平然と生きているのだろうけども……緊迫感ゼロやなぁ。まぁ、おかげでハッピーエンドなのだから感謝すべきなのか。 わざわざ遠出した土地で戻されちゃったもんだから帰宅に丸一日かかっちゃった樹里さん。それでもその目に映る我が家の灯りを見間違うはずもなく。新しく赤ん坊一人が増えた新しい佑河家の時計は、再びの時を刻み始めるのである。 エピローグ、爺さんと樹里の涙ながらの再会は感無量。子供が増えた佑河家は法律上の説明が難しそうだし、翔子さんも突然蘇った兄の存在をどう処理したんだろう。お兄ちゃん(子供)からすると、突然現世に戻ったと思ったら生意気だった妹が超美人でナイスバディのおねーさんに成長してるとか、それはそれで何かがぶっ壊れそうである。 翼にいちゃんは無事に仕事を見つけた。親父は……もう、あれでいいんじゃないかな(社会に出したらあかん人間なのは間違いないわ)。樹里さんはさすがにお疲れのご様子ではあるが、あれだけのバイタリティを持つ女性なのだ。未婚の母を気取りながらも、きっとこれからもうまいことやっていくのだろう。時間が前に進むことは、こんなにも当たり前で、喜ばしいことなのだ。 親父最強伝説、第11話。なんで佑河の血族なのにあいつは特殊能力が覚醒してないんだろう、と思ったら、多分あの倫理観の欠如が天賦の才だったんだろうな……。 佐河さん最後の抵抗。さすがにラスボスがあのまま終わるわけもなく、ただひたすら止界にこだわり続けた男は、あらゆる手段を講じて生き残りを図った。まずは自分の生い立ちを洗いざらいぶちまけることで樹里たちを説得しようという精神的な攻撃。もちろん、樹里が同情を持ってこの話に乗ってきたところで、返り討ちにしていたことだろう。しかし、樹里はすでに佐河という男の本性を読み切っていた。彼の哀願には耳を貸さず、容赦無く止界から吹き飛ばそうとする。最終的には物理的な死を与えることで終幕としようとしたが、それは爺さんに止められ、最終的には親父が引導を渡した。 これで終わりならばエピローグに突入するところだが、それでもまだ尽きぬ佐河の執念。持ちうる唯一の残存物は脳、そしてわずかばかりのカヌリニとしての力。タマワニを糸のように伸ばし、この世界の全てを使って復活を試みる。その挑戦は半ば上手くいったのだが、最後の最後、結局は天敵である樹里の能力の前に夢半ばで果てた。残ったのは、彼の忌まわしい人生の全てを消し去るかのような、ただ一人の赤子だけであった。 これでようやく終わりだろう。迫さんや翔子さんたちは今やすっかり佑河家とは懇意なので、戻った暁にはちゃんと事後処理をしてくれるはずだ。親父もマコトも帰ったし、あとは樹里が帰れるかどうか(そして、帰れないとしたら爺さんが残るかどうか)。帰れなかった場合、樹里はまるで佐河の意思を継ぐかのように、この止界の番人になってしまうわけか……まぁ、ここまでしっかりシナリオを紡いでいる物語で、最後の最後がバッドエンドになるとは思えないのだけども。 わき道にそれるが、今回のお話を見ていて本作のコンセプトが何かに似ているな、と思っていたことがようやくわかった。多分、ジョジョだ。いや、時間を止める云々の話ではなくて、「2つの血族の因縁」の部分とか、ラスボス戦での形式を変えた多重構造とか、全体的なお話の構造がジョジョの面白い部分と重なるのだ。佑河家は、ちょっと品格は落ちちゃうけどもジョースター家に通じる。爺さんと樹里をつなぐ「血の高潔さ」があるし、何よりも家族愛を武器に、信念を持って戦い続ける。主人公である樹里は、時の止まった世界に入門したのち、相手の天敵となるような唯一無二の能力を手に入れた(さしずめ翔子さんはポルナレフポジションか)。 となると、対する佐河は完全にDIOだ。鬱屈した少年・青年期の記憶を動機として、時を超えた無限の命で世界を渡り歩く事を望みとし、人間をやめたその力で世界へ君臨する。なんとなく「血の因縁」で佑河の存在を感知できたりもする。そして、最終盤では圧倒的なパワーで佑河を蹂躙しようと試みるも、最終的には一家の団結に敗北。しかし、それだけでは終わらずに最後の最後は異形に成り果てようとも、空前絶後の能力で命を吸収し、どこまでも貪欲な生への執着を見せる。悪い奴には違いないがどこか哀れで憎めない、そんなDIOの魅力に近いものを感じさせる男だった。DIOとジョースターの血の運命、それが、佑河と佐河の運命に通底するものを感じさせるのである。いや、別に パクりだとかいうつもりは一切なく、「面白いものになんとなく関連性を見出すとそれだけでちょっと楽しい」というお話でした。 さて、樹里さんは承太郎のようにハッピーエンドで終えることができるかどうか……(6部の承太郎がハッピーだったかどうかはさておき)。 あれ? 佐河さん? 第10話。まさか、こんなにあっけなく終わりか? 予想以上にあっさり終わった上に、なんか肝心のアクションシーンでの各人の動きがやたらもっさりしており、テンポが悪かったのでどうにものめり込めなかった今回のお話。これまでも別にアクション部分が見せ場になる作品ではなかったので別に構わないのだが……戦闘自体がさほど盛り上がらない展開だったので「なんだかなぁ」という感じ。まぁ、考えてみりゃあまりに多勢に無勢ではあったけどね。それにしても佑河サイドはプランを練らずに攻め込みすぎだった気がしますが。 樹里&爺さんが決戦兵器というのはこれまで通りなので問題ない。やはり一撃で即死させられるパンチを持っているユニットは最重要なのでそこを中心に戦略を練るべきだろう。そこに、「でかくて強い」というわかりやすい戦車を手に入れた親父(ほんとはマコト)が加わって戦略はまとまった。でかいやつを隠れ蓑にして、一撃必殺の樹里パンチを見舞うというシンプルなものだ。爺さんのテレポートがもっと高性能だったら「ワープしてドカン」で終わりだったんだけどね。 ここまでのプランはオーソドックスでいいと思うのだが、残った面子をあんまり活かすことができないんだよな。佐河の脅威を考えたら容易に近づけないだろうし、迫さんと潮見のバッティング飛び道具も、一応考えた末でのせめてもの抵抗なのだろうけども。翔子さんに至っては事ここに至って単にナイフで突っ込んだだけだしな。結局、その程度の人員でもなんとかなる相手だったという事なのか。佐河さん、あんなにご飯たくさん食べて元気になったのに……。「親父がカヌリニ操ってるフリをしてたから肝心なところで作戦に齟齬が生じちゃう」とか、「佐河もカヌリニ化してるからマコトの能力の影響が及ぶ」みたいな伏線回収を予想してたんだけど、特にその辺りも何もなし、終わってみれば「やっぱりでかいカヌリニぶつけて力押しにして大正解」っていう。うーむ、ちょっとなぁ。 で、栄養不足ですっかりしおらしくなってしまった佐河さんは、ついにエンドロールのために自分の生い立ちを語り始めるという。これまたオーソドックスな「新興宗教もの」の展開ですね。NTR設定も定番といえば定番。そりゃそんな事されたら子供も性癖歪むかもしれんなぁ。どうしよう、人妻ものとかNTRものでしか興奮できない子供になっていたら。でも、なんでその結果佐河さんみたいなねじ曲がり方したのかはわからんけどな。佑河の一族を見て「家族なんてクソ」っていう気持ちにはなってたかもしれませんね。 樹里たちは大した確証もなしにおとなしくなった佐河の話を聞いちゃってるけど、まだ暴れる可能性は残ってるんだよなぁ。このままエンディングまで行くのか、もうひと騒動あるのか……。 まだまだ先がある、第9話。てっきり後はモンスター化した佐河と対決して終わりだと思っていたけど(まぁ、そうなんだけど)、その間にも色々とギミックが盛り込まれているので単に樹里のパンチ一発で終わるようなお話ではないのな。 状況は二転三転。佐河サイドの奥の手は、爺さんの血液を回収して本石経由で止界からの強制パージ。事前にその思惑に気づいたのは翔子さんだけだったが、有効な手立ても思いつかず、結局佐河たちの狙いは半ば成就してしまう。しかし、すんでのところで爺さんをつなぎとめたのは樹里の機転。というかむちゃくちゃ。いきなり「石をイメージすれば飛べんだろぉ!」と無茶振りをかまし、見事に爺さんが成功したら今度は諸悪の根源とばかりに本石(とその中の何か)を叩き壊してしまうという。あの時点で石を叩き割ったからってタマワニの吸収が止まるかどうかもわからなかったわけで、樹里さんはいつでも勢い任せで危ねぇことをやる。理知的で理論派の翔子さんとは好対照だ。 幸か不幸か樹里の思惑は当たり、本石の破壊で爺さんの退去だけはなんとか防げた。しかし、これにより真っ当なルートでの現実への帰還が不可能に。樹里の能力さえ生きていれば他の連中は帰れる算段があるものの、樹里自身は永遠にこの止界にとらわれる恐れもあるし、そもそも樹里にトラブルがあれば全員野垂れ死にの可能性すらあるっていう。これで何としても樹里を守る必要が出てきたのだから「お姫様願望」を叶える手立てとしては最善だろうが、対佐河戦を考えるといいのか悪いのか。あまりの出来事に爺さんも茫然自失だしなぁ。 しかし、そんなどたばたの中で一応の収穫もあり、相手側参謀の潮見が秒速で寝返って転がり込むというサプライズがあった。以前からあんまり佐河の行動に納得いってないようなそぶりを見せていた潮見さんだったが、そこにあるのは迫や翔子さん以上の打算アンド打算。本石の破壊をきっかけに、止界脱出手段がほとんど無いと判断してのミラクル寝返り。さらに佐河さんもなんとなくその辺は察していて阿吽の呼吸での喧嘩別れである。なんて関係性だ。とにかく潮見さんのおかげで一応頭脳派キャラが2名に増え、よく分からないなりに怒っている樹里をなだめつつ、無敵生物佐河への反撃の糸口を探る。 そしてこのタイミングで合流する親父と真。おっさんは未だに「止界術で一儲け」みたいな下世話なことを考えており、一人だけ情報量で6話分くらい遅れている。真の方はまだまだ子供なので状況の理解なんてできないはずなのだが、そこにはあまりに色濃く受け継いだ佑河の血が。なんと真の能力はカヌリニの使役である。なんだそのチートは。いや、どの程度の操縦ができるのかは分からないし、あのチンピラが変化したカヌリニがどの程度役に立つのかは分からないが……。 能力バトルもますます混沌。佑河VS佐河の総力戦。そして樹里の結末やいかに。 この世界のトイレってどうなってるんだろう、第8話。今まで見てきたパターンだと体から離れてしばらくしたら止まるから、今回真はトイレに入って放物線状に便器の上で静止してる自分の尿を放置してきてるはず。 さておき、今回問題になるのは同じ体液でも尿ではなくて血液の方だった。これまで継続的に描かれている「止界調査」であるが、その熱心な探求欲では他の追随を許さない佐河さんの方に完全にターンが移った感がある。彼は本当に「いい感じにマッドでクレバーなラスボス」像を体現していて、1つ1つの言動がどこか浮世離れしているのに、非常に冷静で、確固たる目的意識に裏打ちされていることがわかるので格好いいのである。 「自身のカヌリニ化」という1段階目の目標を成し遂げた佐河。しかしそんな異形への変身も彼の目的のスタート地点にすぎず、本当の探求はここから始まる。まだ誰も到達したことのない途方も無い野望なので、果たしてどこまでが自分の予測・分析した通りに実現しているのか、1つ1つをトライアル&エラーで確認していくのである。凄そうな力を手に入れた途端に浮かれて暴れちゃうような脳筋ではないのだ。カヌリニという存在はまだまだ謎が多かったため、確認すべき要項は数多い。反乱を起こした手下たちの命もバッチリ活用しつつ、自身の内のカヌリニと、この世界を統治するカヌリニの因果関係をチェック。残念ながら殺意への反応条件や他のカヌリニとの同時性については樹里の邪魔が入ってしまったので確認できなかったが、意思を持ってのコントロールについては想定通りか、もしかしたら想定以上の成果が出ている模様。当然のように身体能力は爆上がりしており、ナイフ1本で心臓二つの一気狙いも余裕。あれって身体能力云々以前に相当なスキルがないと無理な技だと思うのだが……。その辺りもカヌリニ化によって強化されてる部分なんでしょうかね。 こうして超絶強くなった佐河さんだったが、実際に対戦してみると爺さんの瞬間移動は予想以上に厄介。自分が超生命体カヌリニマンになったからといって、相手にも超絶能力があれば勝ちは確定しないかもしれない。そこでクレバーな佐河さんは、最初に爺さんの排除計画を企てる。最後に残された配下・潮見を従えてまずは翔子さんとの接触に臨む。翔子さんの方は裏切りなんて選択肢はとうの昔になくしているので当然の対立姿勢が明確化したわけだが、そこから荒ぶる腕力で戦局を揺さぶり、ゴタゴタの中で爺さんの血液摂取に成功。事前に企てていた通り、そこから本石を通じての追い出し作戦が成立したわけだ。これでおそらく佑河サイドで戦えそうなのは樹里・翔子さん、あとは迫さんの3人と言ったところだろうか。戦局は佐河の方に大きく傾くことになるだろう。 しかし、なんだか気になる要素として、いつの間にやら翔子さんにもなんらかの萌芽が生まれていたようで……見覚えのある、薄膜がかかったような白色の目。そして、「触れれば動く」という止界の理を無視した「不干渉」の能力。佐河は瞬時にその原理を理解したようだが、それが何故翔子さんに宿ったのかまでは定かでない。「私と似ている」というのは、止界という異様な世界においても、冷静に順応し、その理を解して利用しようと考えている部分だろうか。過去に一度止界に入ったことがある翔子さんだからこそ、新たな能力を得たのだろうが、これが「積極的に止界の真髄に触れる」ことを可能にした樹里の能力とは対照的に、「極力止界に影響を与えない」ことを目的としているのが翔子さんの能力というのはなかなか興味深い。今後の戦いでは、翔子さんの能力がカギを握ることになるのだろうか。 それにしても……親父は何してんだろうな……。少なくとも万引きに加担しようとしない真くんの情操教育は素晴らしいものだと思いますが、おかげで親父のクズっぷりがより引き立つことになってるっていう……。 本石簡単に見つかってるやないけ、第7話。まぁ、相手の金髪がすごかったことを褒めるしかないが……流石にもうちょい気をつけて隠しても良かったのでは。 だいぶ流れが収束して、なんだか普通の少年漫画のクライマックスっぽくなってきましたね。もともと主人公が一撃必殺のパンチ持ち、さらにそのサポートが瞬間移動能力で機動力をあげるっていう設定自体が割と少年漫画っぽくはあったのだけども。唯一の違いはそれが就活成人女性とじじいだったというだけの話で。 前回までのお話で一応間島家をめぐる物語は決着。両親は流石に無理だったが、なんと翔子さんのお兄ちゃんだけはかろうじてご存命。しかもあの時のままの姿でカヌリニとしてこの世界に囚われており、何がどう作用したのか、樹里のパージパンチでカヌリニ自体を撃破したら中からボロボロの状態で出てきた。翔子さんからしたらこれ以上ないくらいの僥倖であろう。全ての目的がここに成し遂げられ、彼女としては、もうこんな忌まわしい場所をさっさと抜け出して無事に何事もない生活に戻りたいだけである。パートナーの迫さんも基本的なモチベーションは同じ。金目当てで佐河たちのつるんだはずなのに、いつの間にやらだいぶ面倒な状況に巻き込まれており、とにかく今は後腐れなく帰りたい、っていうのが正直なところだろう。最初の印象はなんとも粗野な人物だったが、翔子さんに協力する段になって「あれ? 割といいやつ?」ってなって、今回は樹里や爺さんとの交渉を卒なくこなし、実はなかなかの切れ者だったことも示された。二人が佑河サイドに正式に加わったことで、勝負の天秤は大きく傾いたことになる。 迫たちから得た情報を元に、残る構成員を各個撃破する作戦の佑河家。未だに暴れまわっている親父という不安要素はあるものの、やはり樹里と爺さんのヒットアンドアウェー作戦(アウェーするのは相手のタマワニ)は強い。これに内通者としての迫たちも加われば、普通に考えれば止界で負けることはなさそうだ。しかし、残念ながら少年漫画的にはそう簡単に終わらせてくれないのである。まず、ひょんなことから隠しておいた本石が発見されて一気に逆転。これがすんなり佐河の所に回っていたら、その時点でジ・エンドだった。しかし、幸か不幸か佐河サイドはさらに揉め事が起こっており、宗教的なお題目から逸脱した佐河の言動に構成員が造反するという展開。そして、予定外の展開にも一切慌てない佐河さんは、いよいよもってその真の力を見せ始めるのである。このタイミングで大ボスが変身って、ドラゴンボールみてぇな展開だな。 佐河の武器は「タマワニを自在に操れる力」らしい。さらに、今回翔子の兄が時の流れを止めたようにしてカヌリニの中から発見されたことにより、佐河が狙っている「延命」プランもかなり現実味を帯び、彼の知識が正確なものであったことが裏付けられている。彼は彼なりに、全力で資料にあたり、自分では入ることすら出来ない止界について、入念な下調べをしていた様子だ。なるほど、だからこんなに強いのだね。何事も予習とした準備が大事なんだよ、ということを教えてくれるいいヤクザである。 あとは、パッと思いつきで戦うにわか止界術者の樹里がそんな勤勉な佐河にどのように立ち向かうか。そうかー、名前が「右」側と「左」側で対になってたのかー。気づいてたわー。毎回ちゃんと漢字で名前書いてたから気づいてたわー(嘘です。今回言われて初めて「あ、だからあんな面倒臭い漢字だったのか」って気づきました)。間に入ってるのが「間島」なのは偶然なんですかね。 史上最もかわいい諏訪部キャラ、第20話。この全力で好き放題やる姿勢、本当に尊い。今期は「おそ松」がなんだか煮え切らない話が多い中、こっちはのびのびやれてる感があるので本当に楽しいです。なお、同じ週の「キリングバイツ」では諏訪部が迫真のナレーションで「カバは速ァい!!!」って言ってたのが最高でした。 念願のドボちゃんお当番回。これまでも14話みたいにドボちゃんにスポットが当たるお話はいくつかあったが、ここまで完全にドボちゃん視点で、しかも完全にいじりだけのエピソードというのは初なので、本当に愛らしさとキモさの絶妙なブレンドがしっかり効いている。唯一の難点は、最大の常識人(常識カバ)であるドボちゃんをネタにしてドタバタする場合、ドボちゃんは完全に被害者サイドに回ってしまうので本当に可哀想、っていうことなんだけど、まぁ、この世界は「完全な被害者サイド」だらけなので気にしてもしょうがない。前回のシューさんだってほぼ完全な被害者だったし。 さらに、今回はドボちゃんの愛らしさだけでなく、謎のちびキャラ大行進という映像面での無法行為が展開している。基本的にデザインなんてネタのための踏み台としか考えてないような野放図な作品で、17話のウェスタンの時みたいに一切説明もなしにやりたい放題でムジークを突っ走らせるのもお約束だが、今回のお話に至っては、怪現象がムジークですらないという。もう、マジで何でもありやんけ。いいぞもっとやれ。もちろんキャンディ(?)を食べて小さくなったり大きくなったりするのは「不思議なメルモちゃん」のパロディである(今回は青いキャンディで小さくなっていたので逆ではあるが)。 ちびキャラは完全に製作チームを分けてデザインされているのかと思ったが、少なくともスタッフロールでそういう特別な記載はなかったな。元からどこか浮いてる存在だったクラシカロイドたちが今更どんな形状になろうとも町の人々は大して気にしないのだろうが、完全にアメリカンカートゥンみたいな絵柄になった面々は実に愛らしく、なるほどゆるキャラとしても御誂え向き。将来的にはあのデザインでのグッズ展開も待たれるところである。そしてその反面、「赤いキャンディ」の方のリアルモード(?)はこれまたやるせないデザインが徹底されており、この世界ではあの2Dな動きはどんな風に認識されているのかが気になるところ。ラストでは見事にリっちゃんが「リストさん」へと変貌を遂げており、クラシカロイド性転換の深刻さを伺わせているのである(普段からチャイコが散々ネタにされていたが、リッちゃんがそっち関係でネタになるのってもしかして初めてか?)。 もう話数も20話を迎えて今シリーズもゴールが近そうだが、さすがにドボちゃんメイン回はもうないだろうなぁ。最後までカバのままなんでしょうね。みんながそれを望んでるしね(本人以外)。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |