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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 これ、西住殿だ……第9話。「家柄がすごい」「本人もすごい」「目からハイライトが落ちる」「変なマスコット好き」。綾乃さんは西住殿だったんや。ただし、決勝戦で赤星さんを見捨てる次元の西住殿。親の愛は子供を名将にも魔神にも変えてしまうんや……。

 まさか肝心の決勝戦の前にこんな突発イベントが発生するとは。どういう日程なのかよく分からんのだが、個人戦決勝だけ別日で開催されるってことなのかしら。普通に考えたらそんな変則日程にはしないと思うのだが……全国出場者は決まってるから、そのあとのイベントはおまけ程度でいいっていうことなんだろうか。まぁ、足を壊していたなぎささんからすれば間にクールダウンを挟めるのはありがたいことのはずなのだが、それでもなりふり構わず酷使しちゃうあたりがなぎささん。いや、さすがに監督も止めろよ。こないだ他所の監督から「辛い決定を選手にしてやるのも監督の務めだぞ」って言われてたやんけ。まー、なぎささんはそれでもいうこと聞きそうに無いんだけどさ。

 ついでにバド部内でなんかややこしい恋愛事情が蠢いたり、そうでもなかったりするみたい。デコ子は確かに前からちょいちょいそういう気がありそうなのは見せてたわけだが……ぶっちゃけ、今は綾乃さん周りの血で血を洗う抗争の方が大事なので、下々の者が何を思ってようが好きにしてくれ、って感じではあるんですけどね。こっちでも抗争が起きるならそれはそれで楽しそう。マジでバド部には心の休まる場所はないのだろうか。

 そして本命のイベントだが……おい、コニーさん、どうした。いろんな意味でチョロすぎたぞ。以前登場した時、完膚なきまでに綾乃を打ち砕いて「高みのライバル」ポジションになったのかと思われたが、実は真逆の関係性だった。そういや試合後にフレ女のお風呂イベントで仲の良さを見せつけてくれていたが、コニーが日本に来て手に入れたのは、「姉」との関係性以上に「一緒にバドミントンをやってくれる仲間」だったようである。海を越えて会いに来た「姉」は、残念ながら「家族? は? 死ねよ」というくらいのテンションだったので取りつく島もない。というか、その覚醒モードの綾乃さんを生み出したのは他ならぬコニーさんなんだけどね……。

 うーむ、本当にタイミングが悪い……というか人付き合いが下手な一家である。考えてみりゃ、コニーさんは「家族」と言ってはいるものの、そこに血の繋がりはない赤の他人。呪われし羽咲の血は引いていないのだよな。バドミントンができないなら娘すら用無しと切り捨てる母親、バドでしか対話できないから自分に負けるようなクズの話など聞く耳持たぬという娘。こんなのに挟まれてしまったコニーさんは、そりゃ泣くしかない。せっかく勇気を振り絞って日本に来て、さらに新幹線代払って宮城から出て来たってのに……頑張れコニー。君にはフレ女の優しい仲間たちが付いている。もう、あんなおっかない鬼の血族のことは忘れて幸せな人生を歩んで欲しい。

 さて、いよいよ綾乃さんは因縁のママンと直接対峙することになってしまったか(ほえほえリュックを挟みつつ)。これ、お互いにサイコなパス状態でぶつかってまともに会話が成立するんだろうか。あれだけの仕打ちをしておきながら、向こうでコニーに「これ誰?」って聞かれてしれっと「娘よ」って即答できるお母ちゃんもやっぱりイカれてる。この人、多分綾乃を捨てたなんてこれっぽっちも思ってないし、自分が悪いことしてるなんて意識はない。「だってバドミントン強い子があっちにいたんだもん」って、それしか考えてない。もう、いっそラケットでしばきあったほうがいいんじゃなかろうか。

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 魔女の本領発揮、第7話。喜久子お姉ちゃん、最近まともな優しいお母さん役がだんだん減ってイカれた役が増えてる気がするんだけど、何やっても飲み込んじゃうから関係ないんだよな。

 いよいよ「真相究明編」みたいな展開になってきました。今作はスタート時点でこそ「割と安易なサイコものやろ」みたいに軽い気持ちで見始めたんだけど、出て来るキャラが全員頭がおかしいっていうフックの利かせ方が割とツボで、キャラが増えれば増えるほどに楽しくなっていました。特に太陽くんの残念っぷりがお気に入りで、「花江くんは純正イケメンもいけるけどこうしてトチ狂った声出してる時は本当に楽しそうだなぁ」って思って見ている。というか、今作は全員トチ狂ってるし、石川くんも、ぺっちゃんも、そしてもちろん花澤香菜も楽しそうである。唯一(少なくとも現時点では)イカれてないのは久野ちゃんだけなんだよね。久野ちゃん、こんな現場に放り込まれていつも通りに幼女やってるけど精神おかしくならんかな。

 そんな中の人の話はさておき、物語もいよいよ転機を迎えたところ。正直いうと、数回前あたりから「あれ? なんか叔母さんの描写に違和感があるし……ひょっとして?」と薄々感づいてはいたので驚きはなかったのだが、こうしてしっかりとサプライズを盛り込んだ作品になっていたことは感心した。アニメ演出もそうしたサスペンス部分を最大限に盛り上げるように意識して構成されているし、久しぶりに「原作読んでなくてよかったなぁ」とリアルタイムで楽しめている。これ、原作でも冒頭からちゃんと伏線(というか矛盾の出ない描写)を心がけていたのなら、最初からこういう展開を想定して話を作ってたってことなんだよな。まぁ、どっちにしろさとうの行動にはまだまだ謎が残っているのだが、叔母の存在が明らかになったことでますます火種が増えて刺激的な展開になることだろう。

 また、そんな展開の中でしょうこちゃんの「友情」というテーマも容赦なく掘り下げられており、前回あれだけ華々しく覚醒させたはずの「真の友情」が、今回の騒動により無残に散らされる様がなかなかにエグくて良い。そりゃな、脳内で勝手に妄想してるトラブルと、現実に叩きつけられる家族トラブルでは密度が違うからな。一度は脳内で「それでも友達じゃん!」という理想の展開を思い描きながらも、理想通りに動けず目を逸らすだけになってしまったしょうこの非情は、誰も攻めることができない「しょうがない」話である。まぁ、だったらハナから首突っ込んでんじゃねぇよ、っていう話になるんだけども。彼女はこれでフェードアウトになっちゃうんですかね。しかし、ここまで首突っ込んでしまった人間をさとうが放っておくとも思えないし、こんな半端な状態でしょうこ自身もスパッと割り切れるとも思えないのだが……。

 で、やっぱり触れておきたいのは冒頭でも書いた井上喜久子(17)の相変わらずのご活躍。どこまでいっても搾り取らんとする魔のもの。この人の限界はどこにあるのだろう。17歳の人間にこんなエロいことさせていいんですかね?! 日本は良い国だ。

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 メガネが光るぞ委員長、第7話。この手のサポート系委員長ヒロインの割に真っ当に可愛い委員長。無事に白石さん(年増)の魔の手から宗矢を守ることができるか?!

 折り返し点を過ぎて綺麗に第2部スタートといったところだろうか。ややこしい三つ巴が見所だった本作だが、竜の勢力が潰えて封印派VS穏健派の構図がはっきりしても、テンションが落ちた様子がないのはありがたいところ。相手を代表してるのがどこかヌけてる印象の白石さんなのでシリアスになりきらずに今まで通りのお茶の間ヒーローっぽさも残しているしね。しかし、銀子と白石さんの関係性は一体どうなってるんだろう。「先輩」呼ばわりってことは同族出身? でもあんまり同じ流派にも見えないんだよな。銀子が受信感度の高いテレバスであるのに対し、白石さんの方は問答無用で送信する催眠系テレパス(なぜか委員長に効かない)。似ているような気もする2人だが、単にネビュラに所属した順番で先輩後輩って言ってるだけなのかね。「黄金」と「銀子」だと順位づけは決まったようなもんだけどさ。

 そんな銀子の過去についても今回明かされることになった。彼女は宗矢の源流となる種族、シリウスに一度は星を滅ぼされかけた人々。その代表となる「姫」が銀子であり、普段着のメイド服ももしかしたらそんな「姫」の表れなのかもしれない。たまたま先生に救われたことで即座に弟子入り(就職活動)を志願し、そのまま現在の師弟関係にある。まさに先生は「先生」だったわけだね。先生の崇高な精神に感化されたおかげなのか、本来なら侵略者であるはずのシリウス・宗矢に対しても慈悲の心を持ち、似たような状況にある地球に対しても「穏健」である。やっぱ銀子いいやつやな。おちゃらけ口調じゃない真面目な銀子さんはそれなりに凛々しかったし。今後は先輩とのバトルがバチバチするのかどうか。

 そして、前回の局長の死でもって竜の勢力が完全に途絶えたのかどうかも気になるところだ。さすがに封印派の連中も2回続けて見逃すなんてポカはやらないと信じたいが……局長の存在が何を表していたのかが確定していないので油断できないんだよな。さらにもう1つ、謎の勢力である「楽園の民」も出てきたし……さらにスケールアップして新章がどのように展開していくことになるんでしょうね。

 それにしても、大迫力のスペース・バトル・ファンタジーのはずなのに、若本犬が一切緊迫感のないビジュアルで重厚な戦闘してるのは笑えるよな。

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 熱闘! 友情! そして勝利! 第8話。いいねェ、アツいねェ。これこそがスポコンアニメの醍醐味ですわ。そして、なぎささん界隈がキラッキラすればするほど、外道主人公の畜生っぷりがさらに際立つわけで……。こいつ、残りの話数でどれだけ禊ぎがあったとしても好感度は回復しないと思うんだが……。

 様々なキャラクターの個人戦を通じて、今作はずっと「スポーツをやる意義」を問いかけ続けている。なぎさの人生、理子の人生、そして前回は薫子の人生。みんな精一杯頑張って、勝つための努力を続けてきた。誰だって負けたくはないのだから、「努力している」というのなら皆同じ。その上で、信念なり才能なり、上にある要素が「勝利」を引き込む。今回主人公となった望も、周りが彼女をどう見ていたとしても、これまで精一杯やれることをやり、文字通り「血の滲むような」努力を続けてきた人物である。なぎさとどちらの実力が上だったのか。たまたまスポーツという世界ではそれが試合結果として現れるが、それぞれの人生を考えた時に、その意義に優劣をつけるべきものではない。

 本当に、なぎさが持っている純正主人公気質は素晴らしい。膝の爆弾というお約束のファクターを抱えながらも、目一杯コートを走り回ってどんな羽でも追いかける。望まざる因縁を抱えてしまったかつてのチームメイトに対しても、屈託なしに正々堂々向き合う。最後には近距離パワータイプの個性を存分に活かして力技で相手の策略を打ち抜くところまで、やっぱり今作の主人公はなぎさで決まりのような気がする。

 そんななぎさの際立ちをサポートした望サイドの奮闘も、決して汚いものではない。まぁ、確かにあのタラコ唇コーチの性格は悪そうに見えたが、「選手に勝たせること」が史上目標であるならば、彼のやっていた指導も決して間違いではない。自分の考える最善の指導でもって、彼もよく戦ったのである。今回はたまたま選手の性格にマッチしなかっただけで、コーチの言う通りにマシンのように動くことこそがベストという選手だって案外多いのではなかろうか。最終的には、なぎさという屈強な壁に阻まれる形で敗れた望。それでも彼女は、自分のやりたいバドミントンを追い求め、成果が得られるギリギリのところまで戦ったのだ。最終パートだったので審判のアナウンスだけに集約されてしまったが、1セット目で吹っ切れた後、2セット目ではデュースを制して勝っていたことがうかがえるわけで、最終セットに体力お化けのなぎさに敗れてしまったのは致し方ないところだろう。お互いに含むところを排除してやりきったフルセット。彼女たちの中では大きな財産になったのではなかろうか。

 さて、こうしてなぎさ戦が本当に清々しいドラマとして見せられると……綾乃さんさぁ……「なんでそんな風になっちゃったの」って、そりゃエレナさんじゃなくても誰だってそう思うわ。なぎささんが対戦相手を鼓舞して互いに最善を尽くすベストマッチを見せている裏で、綾乃さんは面倒臭いという理由だけで対戦相手の心をへし折って駆逐していく。彼女の突き進む「勝てなければ意味がない」というスポーツ観も1つの正道ではあろうが、なぎさと比較して並べられてしまうと、どうしたって彼女の下衆っぷりが際立ってしまう。この2人が再び合間見える時、どちらの信念がへし折られることになるのだろうか。なぎさの膝を痛めた遠因が実は綾乃だったってのもひどい話だけどなぁ……。

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 これホントに6話か? 第6話。普通に考えて12話目くらいにやる話な気がするんだけど、それをやっちゃうのがこの作品なんだろうなぁ。まぁ、三つ巴の状態から1つの勢力が潰えただけだしなぁ。

 理屈も何もない、気合い一辺倒のクライマックスバトル。最後の最後にロボから降りて生身同士でぶつかり合うあたり、「グレンラガン」なんかを思い出すが、戦闘の結果が気合と根性と勢いで決まるあたりもまさに天元突破な印象だ。最終的な決まり手は「正義は下駄よりも役に立たない」だからな。すげぇ言葉だ。少なくとも主人公が言っていいセリフとは思えないが、それでも宗矢ならそれを言ってもいいかな、という気にさせてくれるのが不思議なところ。下駄、大事だもんな。虎居さんに褒めてもらったのは伊達じゃねぇ。

 結局、前回組まれた2つのマッチアップはそのまま解決されるわけではなかった。ジジイVS宗矢はもちろん一発で宗矢の勝ち(決まり手・気合い)。そして局長(龍造寺)VS閣下は閣下が用意された設定を一気にまくし立ててくれた後は尻をまくって逃げたために水入りであった。残念ながらここで封印派との決着には至らず。しかし、結局龍造寺は宗矢に敗れたわけで、閣下があれだけ押されてた状態から逃げた現時点での強さランキングで言えば宗矢>龍造寺>閣下、つまり穏健派>ドラゴン>封印派なんだよな。いや、封印派で最強なのが閣下かどうかも分からないけどさ。「派」って言ってるんだからそれなりに支持している層がいるはずなのだが、現時点では白石くんと閣下の姿しか見えてないから「封印派」って言われる陣容がどの程度のものか想像しにくいんだよな。

 まぁ、とりあえず封印派は一時避難を決め込んだ。曲がりなりにも閣下を押し込み、あわや踏み潰しそうなった龍造寺の正体は、なんの因果か分からないが地球に紛れ込んだ龍の残滓。じじいが流れ星から拾い上げたということは、おそらく封印派が亜空間に飛ばしたと思ったものの断片が、何かのミラクルで地球に流れ着いてしまったということなのだろう。今後その辺りは正式な説明があるかもしれないが、なんとなくで処理してしまってもあまり問題にはならない。とにかく、封印派は「崇高なる自分たちが宇宙全体の安全体制を管理するやで」と言っているくせに、結局ドラゴンの封印に失敗して地球に「武力」を渡してしまっているあたり、割とガバガバな連中であることが露見してしまっている。うーむ、やっぱりそうなると封印派に賛同するのは難しいかなぁ。

 とはいえ、今回の対決では複数の「正義」の構図が正義でもなんでもない感情に負けてしまったのは事実である。封印派ですら「街に害を及ぼしちゃいけないワン」ってんで戦いに気をつけていたくらいなので、三つ巴とは言っても全ての勢力に「悪意」があるわけではない。封印派は封印派なりの、そして龍造寺には龍造寺なりの(独善的な)正義が間違いなくあったのだ。しかし、それをなぎ倒した宗矢は今のところ「正義」という言葉を振りかざしたことはない。それこそ下駄よりも役に立たないものだし、自分が戦っている根源的な動機が「兄や種族全体の仇討ち」であることは自覚している。つまり、身もふたもない言い方をすれば「私怨」である。もちろん地球の住人の被害が出ないように頑張ったり、お世話になった委員長を代表とした地域住民の安全確保は考えているのでこちらも「悪」ではないのだが、宗矢にとって戦う理由の大小などさほどの問題ではないのだろう。まぁ、先生や銀子達だって、未だに何がモチベーションになって戦ってるのかわからない部分があるからね。

 それぞれに振りかざした理由がぶつかり合い、今回はたまたま宗矢が勝った。そしてそれは、現時点で地球からドラゴンという大きな武力が排除されたことを意味するのである。次回のサブタイトルからすると、今後は封印派が目の敵にする「武力」として外宇宙からやってきたシリウスの血が関わってくることになるのだろうか……。あ、でもそういえば紅華さんの龍の力はまだ残ってるな。あれって龍造寺が死んだら無効化するんだろうか。それとも、今後は2人で封印派と戦う展開になっていくんだろうか(龍の力が使えるなら、ネビュラの面々にお返しするのは自由だな)。とりあえず、先生の内部には2人以上が乗れることが判明したのだし、あのサイズだったら多分2人と言わずにもっと乗れると思うよ。フランクスと違って男女コンビ制限とかもないだろうし、いっそ全員で先生に乗り込んで一致団結して戦っちゃえばいいんじゃなかろうか。

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 原画の人数ゥ! 第7話! そりゃあんだけの試合シーンだったらスタジオの総力戦になるに決まってるけども……よくもまぁ、クオリティを維持できるもんだ。

 因縁の対決、綾乃VS芹ヶ谷薫子。幼少期の戦績は綾乃の完全勝利ながら、肝心要の場面では薫子の番外戦術もあって綾乃の人生をぶっ壊す大逆転。さらに直近の試合も綾乃のモチベーションが完璧ではなかったために薫子が下しているという状況。なるほど、薫子サイドから見ればこれは勝てるマッチに見えるだろう。しかし、残念ながら綾乃はすでにコニーによって作り変えられた後であった。今やただひたすらバドミントンで勝つことのみを使命としたバドミントンロボットと化した綾乃。目のハイライトは消え、口から出る言葉の1つ1つに主人公らしさはかけらもない。どう考えても、友情・努力・勝利を手にすべきは薫子の方である。

 「勝つためのバドミントン」。そのこと自体には何の問題もない。薫子だって表面上は勝利至上主義なわけだし、部活内で多少浮いてしまおうとも、因縁の相手である綾乃を倒すためには一意専心。とにかく人生の全てを賭けて「勝ち」を手にしたかった。彼女はこれまで、その権利を得るにふさわしい人生を歩んできたのである。しかし、努力は大きな武器にはなるが、それは決定力ではない。「努力してきたというのは、才能の無いものがすがりつく最後のよりどころだ」とは誰の言葉だっただろうか。どれだけ気丈に振る舞っていても、どれだけ真摯に向き合っていても、それを踏み潰して上へと上がっていく人間が間違いなく存在するのである。

 今や魔王と化してしまった綾乃。勝てる試合はアイドリングのために相手を犠牲にし、幼少期からの長い付き合いだった薫子に対しても、不遜な物言いは一切の遠慮がない。「勝てば何をしてもいい」「勝てなければ何の意味もない」という彼女の大義名分の前に、薫子の努力は最悪の形で蹴散らされてしまった。どう考えても、試合後のハンカチのくだりなんてまともな神経なら出来ない非道である。最後に悔し泣きする薫子の感情の吐露は、スポーツに青春を捧げた者の包み隠さぬ本音として、どうしようもなく胸に響く。もうちょっとが、あと少しが届かなかったんだ。それでも負けは負け。現実の非情さを、綾乃が全て肩代わりしている。

 一段上のステージへと上がってしまった綾乃。さらに周りを取り巻く人間関係にも不穏な要素しかない。一体どうなってしまうんだろう。バドミントンって、こんなにも人の心を荒廃させるスポーツなんですかね。

 

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 普通にバトルが盛り上がるアニメ、第5話。何も特別なことはしてない気もするんだけど、少ない戦闘描写、マッチアップだけでなんとなく盛り上がれるのは貴重な気がします。「壮絶な戦闘描写」のアニメはかえってたくさんあるんだけどね。

 今回の顛末でおおよその組織図は全て明らかになった。残っていた「パラディン側はどういう風にネビュラとつながっているの?」という疑問について、「白石さんはこっそりパラディンに潜入しているだけで、それを前提に動いているのは局長だけだった」というのが正解。とはいえ、あれだけ怪しかったらそれなりに警戒はされるはずで、紅華さんは前回の決別以前からなんとなく怪しんでいたらしいし、おそらくジジイはジジイで「何かがある」ことは分かっていたのだろう。結局、ネビュラ側の狙いはシンプルなものであり、地球に存在する対抗勢力内部に入り込み、そこからコントロールしようという魂胆だったようだ。わざわざそんな小細工を使っているということは、彼らが使っている巨神装光はネビュラがなんらかの目的で地球に提供した技術ではないんだね。やはり「地球人の持つ潜在的な力が覚醒した純正武力」というのが正しい見方なのかな。それこそがネビュラの潰したがっている地球の進化であり、真価でもある。

 ただ、1つ問題なのは局長が本当に「地球人」なのかどうかが疑わしいという部分である。冒頭のジジイの「ほら話」のくだりはなかなかうまいところで、ジジイはやんわりと「嘘だよ」と言ってはぐらかしており、視聴者目線でも本当か嘘かは明示されていないはずなのだが、その後、宗矢が委員長に自分の生い立ちの「本当」を話した後にジジイと全く同じリアクションをしてみせることで、暗に「ジジイが話してたことも本当だよ」と告げている。これにより、局長はジジイの実子ではなく、宇宙から落ちてきたなんらかの外部勢力であることがほぼ確定している。念動巨神装光も、局長の肝いりで用意されたものだとしたら純正の地球技術でない可能性の方が高いのかな? でも、どっちにせよ局長と封印派が別勢力であることは確定したので、現時点では宗矢たちと局長は利害が一致していることになる。ただ、ネビュラを追い返した後でどのような地球を作るかという部分において、局長の作る「平和」像がかなり歪んでいたので、やはり完全なる共闘とはいかないのが難しい。やっぱりどこまでいっても三つ巴の作品。

 今回メインを務めたのはジジイである。これまでただただ「肉食」という謎属性ばかりがフィーチャーされてきたジジイだったが、今回は実子でないとはいえ子煩悩であるところにも焦点が当たっており、何が正義なのかを考えたりするのは面倒臭そうなのに、局長の唱える正義のためならば我が身を犠牲にしてもいいと思っている様子が確認できる。普通なら「心の火」を奪い去ってしまうはずの封印兵器の中でも酒池肉林を満喫してケロッとしており、本当の動機である「我が子のため」という部分はさらけださずに済んだ(おかげでその後フルパワーで宗矢にぶつかることになった)。なかなかしたたかな爺さんだったが、これって、地球人もやり方次第では封印兵器に対応できるってことを示してるんだよな。ジジイくらいにある程度「枯れて」、老獪さを身につけないと難しいのかな。根津屋先輩があんなんになっちゃったしなぁ。

 とりあえず現状は宗矢VSジジイ、そして局長VS封印派首魁(若本)という対決。宗矢の方はなんだかんだでジジイを打ち負かすだろうが、局長の対戦の方がどうなるか。これ、負けた方が退場したら三つ巴の構図が崩れることになるんでしょうかね。

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 なんでどこの高校のユニフォームもこぞってエロいの? 第6話。コニーのユニフォームなんて、もうムチムチ過ぎてレギュレーション違反やんけ。いや、どんな規則があるか知らんけどさぁ。「もしかして現実の女子バドミントンもこれくらいエロいのでは?!」とか思って画像検索したけど、三次元はあくまで三次元だった(当たり前だ)。

 さておき、そんな邪な思考とは対極をなす、理子ちゃん先輩メイン回。これまでずっと縁の下の苦労人を続けてきた今作唯一の良心と言える理子。そんな彼女も立派な高校三年生なわけで、インターハイが始まればそれすなわち最後の夏である。以前のすったもんだのせいでなぎさ以外の三年生部員が全くいない状態なので、最強無敵のなぎさ以外に「最後の夏」がかかっているのは理子しかいない。そして、一般的な高校生部活動ってのがどんな風に終わるのか、その非情で当たり前な現実が描かれているのである。結局最後に立っている勝者は一人だけだからな……ドラマの陰には、大量の敗者がいるのは致し方ないこと。しかしそれが、一所懸命に頑張ってきた理子ちゃん先輩であることが、ちょっとだけ辛いのである。

 たまたま有力選手と一回戦で当たってしまうという不幸。なぜ今作はこうして平等に試練を与えていくのだろうかと憎らしくもなるが、まぁ、どこで当たろうと自分より強い人間は強い。それが1回戦だろうが3回戦だろうが時間の問題である。なぎさや綾乃はそれを打破するだけの力を持っているが、持たざる者はどうしようもない。それだけの話なのだ。しかし、それでも理子はやれるだけのことを精一杯やったことがよく分かる。本番までの期間でできる限りの練習を重ね、隣に立つなぎさという圧倒的な才能に負けぬよう、心を強くもって自分なりの戦いを続けてきた。実際の試合中でも、一度は挫けかけたが、頭で考え、身体を動かし、心を奮い立たせた。結果が全てのスポーツ業界ではあるが、高校生部活動という一側面を考えれば、こうして戦ったという事実も、彼女の未来を支える貴重な経験にはなったのだろう。そして、そのことは同じ部活のみんなには伝わっているのだ。理子となぎさ、いい関係性だよね。

 ただ、気になるのはそんな「いい関係性」の中に綾乃が入っているのかどうかというところで……冒頭の部室のシーン、あんまりスポーツに入れ込んでいないエレナがお気楽だったのはしょうがないにせよ、綾乃が「ほーん、アンラッキーやね」の一言でなんのフォローもなしに終わっちゃってるのはどうなんだろう。友達云々という経験を重ねて少しは成長したかと思われた綾乃だが、前回コニーにへし折られた何かはやはり復旧していない様子。あんだけ頑張って一緒に戦ってくれた理子ちゃん先輩に対して、あまりにも酷い仕打ちである。まぁ、それこそ彼女の中では「勝利こそ全て」だからなぁ……。

 しかし因果は応報である。そんな綾乃の下にやってきたのは、すべての元凶、ママンである。何しにきたんだ。コニーの様子も見にきたみたいだけども……自分の娘のことを「羽咲さん」っていうのはどうなのよ。久しぶりに対面して綾乃がメンタルを正常に保っていられるかどうかが心配だ。涙や鼻水どころじゃない。血の雨が降る展開にならなきゃいいのだが……。

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 漫画みたいな展開になった……第4話。まぁ、これが正しい在り方やね。冒頭、根津屋妄想から始まった時にはどうなってしまうものかと思ったが、多分これまでで一番シリアスな回になった。その割にドーピングとかぶっこんでくるのが油断できないよな。

 4話目にして「セイギノミカタ」が内部崩壊という、ある意味サクサク展開ではある。まぁ、これまでの体制がどうなってたのかもよく分からんような組織だし、そりゃ空中分解するのも当たり前ではあるのだが、本当にこれまでどうやって繋がってたんだろう、という方が気になる。局長と秘書の白石さんがグル。白石さんは封印派の関係者なのでおそらく局長もそう。ジジイは局長の血縁のようなのでこちらもわかった上でやってる様子。問題は、残りの面々がどういう経緯でスカウトされ、これまでどんなモチベーションで地球を守るという仕事についていたのか。作中、第1話で現れたネビュラウエポンはおそらく史上初のものであるが、学校の避難命令がスムーズに出ていた様子なんかを考えると、この世界では「よく分かんないけどそのうちとんでもないことが起こる」というぐらいの推測はされていた様子。そんなあやふやな状態で地球を守るためのチームを結成、管理するのってすげぇ面倒臭そうなんだけど、基本的にメンバーはいい子たちばかりだったので、分からない時は分からないなりにトレーニングとか一般業務に従事していたということなのだろうか。根津屋なんかは「自分が秘密の組織に所属しているんだ」っていう事実だけで満足しそうだけど。

 とにかく、必死の思いで「地球を守る」任務を全うした美羽と熊代。前回に引き続き、清々しいまでに度が過ぎた友情関係ではあるが、いわゆる百合の関係性とも少し違う、絶対に分かたれないという確固たる絆がある関係。しかし残念ながらそんな強い絆と信念は逆に「竜の力」に取り込まれてしまい、かえって街を破壊することに。熊代さんの強い想いは疑いようのないものだが、それと「竜に抗えるかどうか」はまた別問題のようだ。むしろ、「人の心の力」というのは強さの源であり、ネビュラの連中の望まない「地球人の進化」を促進するエネルギー源になってしまっているのかもしれない。現時点で、局長のいう「世界平和」が封印派の主張する安寧と同義なのかどうかは不明だが、今回の暴走は、おそらく封印派にとっても、穏健派にとっても、あまりめでたいニュースではなかったのだろう。

 「共通の敵」を見出したことにより、宗矢とパラディンはすんなり協力体制。まぁ、そもそもタイマンの喧嘩を受け入れてる時点であんまり険悪なムードでもない気がするのだが、メンバーの人たち、特に紅華さんは常識的な人間であり、現状への疑問を隠す気もなかったため、竜に抗えず暴れる熊代を見て、一も二もなく協力するという判断を下した。そして、今回の事件をきっかけに彼女はパラディンからも降りてしまうのである。残りのメンバーはほとんどいなくなってしまったこの状況で、パラディンは次の策を持っているのだろうか。というか、そもそもどういう目的を持っての策なんだろうか。うーむ、分かるようでまだ分からないことが残ってるな。

 とりあえず、今回は先生が合体時にも口が開閉するということが明らかになったので、来年発売されるというフィギュアでもそのあたりのギミックが再現されるかどうかに注目しよう。いや、その頃には多分忘れてるけど。

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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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