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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 コンテ演出の「モコちゃん」って誰、第5話。確認したらどうやらサイエンスSARUの専属のアニメーターっぽいのだけども。今作は多分監督の指揮下でスタジオの力がフル回転で起用されてるっぽいな。

 時代が動いていく。重盛の死によって大きな楔が外れてしまった状態。一時は清盛も腑抜けたようになり、平家の力がそのままフェイドアウトするかに思われたが、これまで平家が行ってきた所業を考えれば静かにただ消えゆくなどということはあり得ない。動くべきは2つ。1つは、重盛の兄弟連中の動き。清盛の力を借りずに各々で「平家を守っていかねば」という意識があり、それは良い部分もあるだろうが、やはり問題の方が多いようだ。これだけ権力が大きくなり、その大部分が清盛と重盛によってなされてきた功績だったのだ。2つもタガが外れてしまっては、大きすぎる力は暴走してしまう。締め直さねばという警戒心、そして、実は無くとも今まで通りでいいのだという虚栄心。そんなものが入り乱れ、平家も行く先が知れぬようになる。

 そうしてもう1つ、平氏の世にほころびが見えたことで朝廷も動く。しかし、その気配を察知した清盛はより大きく動く。後白河法皇は武家との関係性を未だ測りきれていなかったのだろうか、結局この度の復権もならず、自身はまた伏すこととなる。その間にも、平氏への反乱の火種はそこかしこで起こっており、どうにも清盛も今まで通りにただ武力で押しつぶすということも叶わなくなりつつある様子。安全弁として機能していた「面白くない」重盛がいなくなった影響が、こうも如実に表れるものか。

 朝廷と武家。そのぶつかり合いは何も戦場だけにはとどまらず。びわに見える範囲では、今最も苦しんでいるのはどうやら徳子であるようだ。彼女は父に言われるままに政略結婚をさせられ、そのことについての覚悟はすでに決めていたはずなのだが、いざ世相が変わり、上皇の立場が微妙になってきたことで、自分の立ち位置が定められずに悩んでいる。そこには謀略の手駒にされることに抗わなかった過去の自分と、それでも上皇に対して並並ならぬ想いを抱えてしまっている今の自分との軋轢がある。決して表舞台には立たぬ、この時代の女の戦いがある。

 そして、びわの左目はそうした「過去」を映す。彼女の目に見えるのは、元の持ち主だった重盛か、それとも、自分をこの世に残した父か。びわの右目は何も見ないようにしている。徳子の苦しみを思えば、今の世以上のさらなる苦しみを見るなど耐えられぬ。それでも、未来は着実に「今」進んでいる。

 

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 諸行無常、第4話。重盛にとっては救いとも言える死。しかしそれは、事実上の平家の死の暗示でもあり。

 前回が「奢る平家」の終わり、影が差し始めるお話だったわけだが、今回はもう、遠慮なしにその影が次々に画面を覆っていく。清盛と朝廷の関係が鹿ケ谷で事実上の終わりを告げ、これ以降は平家といえば災厄の体現でしかなくなってしまっている。清盛の隆盛に天変地異が追随し、武士が打ち立てたはずの太平の世を切り崩していく。いかにこれまでの栄華が仮初めのものだったのかが分かるというものだ。とうの清盛は京都から離れていることもあり、未だ平家の世を疑うことすらしない。徳子の奮闘によって「未来」すら手にし、全てが手に入ったものだと思っている。しかし、今や平家の中においてすら、そんな清盛の独善を認めるものもおらず……。

 こうしてみると、重盛の持つ「目」も物語をわかりやすく進めるための重要なファクターであった。当たり前の話だが、別に重盛の目はなくても話は進行できる。ただ、未だ政も教も分離し難い時代のこと、政にも様々な霊的要因が絡んでくる。そして、そんな人々の世であれば、間違いなく霊的なものは「存在する」のである。それは明確に現代人の生活とは違うところ。だからと言っていくらアニメとてそこらへんにフラフラとおばけが彷徨っているような世界を描くわけにもいかないので、視点人物である重盛のみが、そうした要素を「事実として」間違いなく認識し、描写できるのである。

 そしてその目も、いまやびわの中へ。父の所業と己が正義の間で苦しみぬいた重盛。彼はすがるもののない世の中で、必死に神に祈った。そしてそれは「見たくない未来」を見ないという切実な願いだった。彼の徳を讃えてのことか、どうやら天は彼の願いを聞き届けた様子。びわと維盛の見守る中、重盛の魂は天へと召し上げられた。あちらとこちらを繋いできた「目」の役割を果たす重盛の死は、もはやそうした要素を拾ったところで平家には取り返しのつかぬところまで来てしまっていることを表している。「今」を見る重盛の目は、なんとかその事実を清盛に伝えてすがろうとしていた重盛を離れ、未来の全てを知り、ただ「見る」ことしかできぬびわに受け継がれていく。あとはただ、見守るだけである。

 

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 やっぱムズい、第3話。ある程度のバックグラウンドを押さえておかないと画面とか言葉の意味をしっかり捉えるのは難しいな……「平氏」と「瓶子」をかけた洒落とか、なかなか分からんだろうに。

 速やかに歴史は進んでいく。前回まででたっぷりと提示された「奢る平家」の世。当然そこには終わりがあるわけで、次第に歪み、ほつれていく清盛の天下がそこかしこから滲み出るようになってくる。天皇家をめぐる問題も根深く、世は太平に見えてはいるが、そこかしこに戦乱への種火はくすぶっていた。考えてみりゃ、この時代の「統治」と言っても今の日本に比べたらたいそう小さなものには違いないのだが、それでも1人の法王、1人の武士が治めるには大きすぎるわけで……権力がどこに座しているのか、それが定まらぬままに、少しずつ足場が揺らいでいく。

 不安定になってくれば、それを拠り所にする者たちの中には現状を打開したいと願うものが出てくる。それは平家にもいるだろうし、法王方にもいるに違いない。もともと武家の始まりは公家の護衛であり、天皇を擁立し、守るための存在だったはず。それが次第に力を持ち、今や平家はこの世の頂点にある。しかしそれだって少しの揺さぶりで危うくなる程度の権威。数百年に渡る天皇の世に比べれば、武家による統治などまだまだ定まらぬ流行り廃りなのだ。そこで公家衆が持ち出した名前が「源氏」。そう、いよいよここで源頼朝という名前が出てきた。もう、それだけで見てる方はぞわっとするわね。法王は2つの武家をぶつけての漁夫の利を狙う。それがあまりに危険な賭けであることは、どれほどの人が気づいているのだろうか。

 世の不条理について、現時点で最も先が見通せているのはおそらく重盛なのだろう。父親の所業がいかにまずいものかをなんとか伝えねばならず、命を賭しての必死の申し立て。しかし如何せん彼は「面白くない」男。奇策を弄するでもなく、ただ無骨に自分の思いを訴えるしかない。海千山千の化け物たちに、彼の訴えがどれほど届くものだろうか。

 全ての平家が清盛のように豪胆ではなく、重盛を始め、彼の息子たちもあまりに急すぎる時の流れに翻弄されている。今日と明日で景色は変わる。誰が偉いのか、何が正しいのかも分からぬ世の中、彼らにはどんな未来が見えているのか。そしてびわには……。知るも知らぬも地獄よな。

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 わーい、頭のイカれた女だー、第3話。トチくるった女が出てくるだけで楽しいよね。そういう異常性癖だよ。

 考えてみりゃ、今期は源平合戦と薔薇戦争が同時に進行している珍妙なシーズンなのだな。あちらは1クールで終わるはずだが、こっちはCMの様子を見る限り2クール以上が確定してるっぽい。歴史的にはどちらの方が重みを持ってる事件なんでしょうかね。まぁ、国の覇権を争う二派閥の激突っていう意味では似たような部分もありそうだけど。日本は王制じゃないから奪い合うものがわかりにくいね(厳密には、王制ならぬ天皇制が形骸化する要因だったわけだが)。

 さておき、歴史の云々を前振りに使っておきながら、わたしゃ世界史知識ミニマムな人種なので、ぶっちゃけ薔薇戦争のディティールなど何も知らない。今作が歴史に忠実なドキュメンタリーでないのは間違いないが(史実でリチャードがあんなんだったらびっくりである)、最低限の歴史に沿って展開するのは間違いないはず。1話目を見た時点では「面白そうならちゃんと歴史を予習してからアニメを追いかけるのがいいのかな……」と思っていたのだが、今回のお話を見て、「もう、いっそ開き直ってネタバレ無しでみてやろう」という気になってきた。歴史にネタバレもクソもあるかい、という話だが、ここはもう自分の無知を武器にして素直な心で見守るが吉ではなかろうか。いや、流石に最終的にどっちが勝つかくらいはわかってるのだが、キャラクターたちが細かくどのように動いて、どんな人生を歩むかは全然知らんしね。

 そうして「いっそキャラごと楽しめばいいのでは?」と思い始めた理由が、今回登場したエリザベスってわけよ。トチ狂った女性キャラのトチ狂った表情は好きだし、遠慮なく濡れ場を展開してくれる生き様も見ていて気持ちいい。そして何よりキャストがいい。誰がなんと言おうと私はやはりこのあたりの世代が原体験なので、中堅以上、ベテラン未満くらいの立ち位置になった面々が頑張ってくれているのは本当にありがたい。今作はマーガレット・エリザベスのランカスター酒乱コンビが頑張ってくれればより捗りそうで何よりである。

 

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 坊主ばっかの世界、第2話。男女を問わず坊主が多いので、キャラクターの識別が大変。まぁ、声が個性的なのでそこで区別すればいいんですが……でも尼僧4連打は結構キツくない?

 まだまだ見方の定まらぬ作品なのだが、やはりというか当たり前というか、もっとお勉強しないとなぁ、と痛感させられる。そもそも今作は山田尚子曰く「抒情詩としての平家物語を描きたい」とのことだったわけだが、見ている方が物語の全容を大まかにでも把握していないと、なかなか「情」に回せるリソースが増えてくれない。まぁ、デザインとしても結局「叙事」の部分は避けて通れないわけで、そこをいかにしつこくなく提示し、最低限の知識でフォローできる程度の物語でバックアップしていくか。やはり教養が試されるのは間違いなさそうだ。

 もちろん、「最終的に平家は滅亡すんねん」くらいを知っておけば大筋で支障はないわけだが、それだけだとせっかく編まれた今作のあれこれを楽しむこともままならない。例えば今回のお話で言えば「白拍子」とはなんなのか、「今様」とはどんな文化なのか、その辺がちゃんとわかってないと、後白河法皇や清盛のキャラクターを完全に理解するのは難しいだろう。もちろん、この坊主2人に関してはクドいくらいにキャラが描かれているので、要素としては些事も些事なのかもしれないが……せっかくだからこの微妙な「境目の時代」の文化が如何様なものかっていうのは知っておきたいじゃない。個人的には後白河がプレイしてたボードゲームなんかは気になるところ。「盤双六」という、見た目通りにバックギャモンのようなゲームらしいのだが、日本に伝わったのは遅くとも7世紀のことらしい(Wiki調べ)。となれば後白河がプレイしているのはごく自然な光景のようだ。

 他にも、彼の歌った今様の中に「かたつむり」という言葉が出てくるが、かたつむりの名称と言えばかの柳田國男の論考でも知られる通り、呼び方によって時代差があるはず。こちらも調べてみると「かたつぶり」の名はすでに平安期に確認されているとのことで、ここもなるほど時代に即している。様々な面から「この時代はどんな時代だったのかな?」という興味が引っ張られるため、やはり「叙事」の部分を追うだけで手いっぱいな感じがあるな。まだ序盤も序盤だってのに。

 とりあえず、ここまででびわ・徳子・重盛あたりの関係性は固まってきた。「驕る平家」が出来上がっているわけだが……さて。

 

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 龍二クライシスの顛末、第10話。いやぁ、やっぱり今作は龍二の存在感が……いや、他にも強烈なキャラは多いんだけども。

 毎回独特な緊張感を持って見せてもらっている作品。なかなか感想が書きにくくてやきもきしていて、本当は先週のお話時点でヤベェな、と思って何かしらアウトプットしたかったのだが、残念ながらちょっと日程的にバタバタしててスルーしてしまった。今週はその続き、無事に龍二との話に決着がついたのだが、こうして落ち着く場所に落ち着いたのを見ると、やはり龍二の存在感というのは格別なのだ。

 今回1話だけではなくて作品の総体の話になってくるかもしれないが、本作は「美術のアニメ」という取り扱いの難しい部分については、正直そこまで目を見張るような完成度に至っているわけではない。あまり「アニメだから美術関連の映像が引き立つなぁ」と思ったシーンもないし、作画、作劇はしかるべき進行をとにかくなぞることでドラマを進めてるな、という印象が強い。その上ですじが面白いので何の不満も無いのだが、欲を言うなら、アニメになったことで生まれる、ガツンと1発かますような衝撃があると嬉しい。そして、龍二を巡るお話は、まさにその「ガツン」がもらえた気がするのだ。龍二はキャラが際立っているのでどうしても飾り立てる諸々の要素に目が行きがちだが、作品内でもっとも大切な要素はやはり「古くから八虎を知っている友人」という関係性だろう。ほんの1年でポロリと生み出された八虎の夢を、「それ以前」を知る状態から支え、見守り、刺激を与える触媒のような役割が、龍二に与えられたものだ。

 二人が向き合う構図は前回から立て続けに様々な方法で切り取られており、最初はすれ違いを描く電話での対話。前回ラストが駅のホームでのハッとするようなワンシーンで、今回は電車の車内でのガラスを介した「向かい合い」、そして宿に着いてからも再びの「向かい合い」。そして衝立を隔てた「背中越し」へと代わり、帰りの電車は「横並び」。そして最後に改札で別れる時の「正面からの向き合い」へと移っていく。この二人の距離感の描写があまりに多くのことを物語っており、ラストの龍二の晴れ晴れとした表情には思わずうるっときてしまった。二人して、本当に純粋で、まっすぐな人間なのだなぁ。

 龍二の描かれ方ってのは、私のような古い人間からすると実に新鮮で、「個性」と「性」の結びつきがいちいちドキリとするような切り取られ方になる。今後の社会でジェンダーを取り扱っていく場合に、こうした描写の是非というか、どこに意味を見出すかという価値観の変遷みたいなものは、常に視点をアップデートしていくときには考えるべき対象だろう。いわば、龍二というキャラクターは「今の時代だからこそ」生み出された人物像なのかもしれない。そして、その心の動きには新鮮さと共感が不可思議な配合で混ざり合っている気がする。紋切り型で終わらないキャラの生き様が見えるドラマって、やっぱり見ていて嬉しくなるもんですよ。

 

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 怒涛の展開にワロタ、第8話。まぁ、途中まではある意味必然ではあるのだが……ラストのところは「大丈夫か?」ってなりますよね。何が面白いって、よりによってこの話のコンテ切ってるのが川口敬一郎なのよ。そう、現在絶賛放送中の「ひぐらし」の監督のね。そりゃ沙都子も壊れるわ。

 というわけで、オヤシロ様の祟りでリメイク失敗した、という展開でした。考えてみりゃこの展開はタイムパラドクスを考えるまでもなく必然であり、私も振り返ったら新番チェックの時点で「お前が介入した時点で崩壊するぞ」という未来は予見しており、まさに「そうなれば、そうなるやろ」という話であった。まぁ、いささか貫之のメンタルは弱いんじゃねぇかという気はするが……でも、あんだけ精神的に追い詰められた状態で袋叩きにされちゃ、そういう結論に至ってもしょうがないとは思うよなぁ。

 さて、見事にリメイクできなかった恭也だが……ここからどうなるんだろう。まさかの再度リープでいきなりしのあきエンドになるという訳のわからない展開を見せたが、当然それで終わるわけにもいかない。また過去にリープしちゃったらもう完全にリゼロ世界線になってしまうわけで、流石にその展開はもう許容されない気もする。そもそも最初に1回飛んでる理由も分からないわけで、ここに設定をさらに盛ってしまっても……これ以上のご都合主義があるかよ、って話になるよな。鍵を握っているとしたら、雨の中打ちひしがれていた恭也に死の宣告を告げに来たそらそら先輩(名前覚えてないや)が何者なのか、っていう話。流石にあの演出だと人智の埒外の存在でないといけない気がするのだが、なんかもう、どんどんファンタジー世界線が広がっている。これが8話目ってことは……やっぱもう1リープかぁ?

 

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 ようやくエンジンかかってきたか、第6話。今「遅くね?」って思ったみなさん、私も同感です。

 でもまぁ、これだけの話数をかけた分の結果として一番大きいのは、「視聴者側がこのデザインに慣れてきた」ってことなのかもしれない。本当にへちょいキャラデザで、毎回作画も大したことがない。今回だって要所でのキャラ作画ヘタレており、胴体と首より上の接続がおかしいシーンとかも普通にある。どうにも動かすのが難しいキャラクターデザインだったようなのだが、ほんとに「それなら作り始める時点でなんとかしとけよ」と思い続けて早1月半である。

 しかしまぁ、そうして見続けているうちに、「この世界のキャラはこんなもん」という妥協が生まれ、見ている内にそんな微妙な作画の女子高生たちも人生が見えるようになってきている。個人的にはキャラのわかりやすさからウタちゃん推しで行こうと思って観ていたのだが、今回スポットが当たった仁菜ちゃんの人生があまりにも壮絶過ぎて、「流石にこれは同情するわ……」と一気に気持ちがダウナーに。序盤から延々終わらない仁菜の地獄を観てて、な〜んか既視感があるな、と思ったんだけど、多分文法が「地獄少女」と同じなんだわ。そのうちに仁菜ちゃんがぶっ壊れ、最終的に「イッペンシンデミル?」ってな流れだ。しかし残念ながらこの世界には地獄少女はいない。代わりにいるのはリフレクターと呼ばれる戦闘少女たちである。そうだ、能登麻美子に救いが求められないなら、上田麗奈にすがればいいじゃない。うえしゃまを「お姉様」と崇め奉ることができるのなら、この世界にも救いは訪れるのかもしれない。……いやぁ、この世界のうえしゃまは絶対に救いじゃない方の奴だが……。

 そうして敵サイドのキャラにスポットがあたり、今まで「そもそもお前らなんで戦ってんだよ」という部分すらよくわかってなかったリフレクターバトルにも意味が認められるようになった。いや、ぶっちゃけまだまだ理解は追いついてないのだけど……ここまで時間をかけてメインサイドの4人の関係性が掘り下げられ、少しずつ育まれていく友情にほっこりし始めたところだったので、敵サイドの人間関係に絶望的なエッセンスをどっぷどぷ注ぎ込めば、これはこれで良い対比構造になっているんじゃなかろうか。結局、どんな作品だろうと、女子高生がたくさん集まってくっついたり離れたりするのを見るのは楽しいものだということだ。

 これでデザインさえしっかりしてれば……。

 

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 当ブログは腹肉余ってる系ヒロインを応援します、第19話。普通に考えてさ、お腹に肉が乗るのなんて大して気にならないし、その分が大量に乳に乗ってるならお釣りがくるよね? え? 隣には乳が乗ってるのに腹肉乗ってないヒロインがいるって? うーん、まぁ、それなら……。

 なんであの話の次の回がこの話なんだよ、というくらいに潔いテンション芸を披露してくれた。やっぱりこの作者の本領はこっちなんでしょうなぁ。ただ、どうしたって先週から引き続いていた暗澹たる気分は引きずるわけで、どれだけ可愛いデフォルメ絵でコロコロされたところで、リヒトーの気持ちが晴れないことにはどうしようもない。ヒロインに子作りしようと持ちかけられて吐くような主人公では、ヒナちゃんよりもまず我々の方にストレスが溜まってしまうわ。

 しかも、今回のエピソードでナナさんが本格的にヒロインとしてのステージをあげた。そりゃね、300年連れ立って旅してるわけで、もうヒロインとかそういう次元の話じゃない関係性なんだけどね。ただ、今回はヒナちゃんメイちゃんのダブルヒロインもさることながら、ナナさんが突然アピールを連打して点数稼ぎに来たからね。呑んだくれ痴女で女好きの純情ロリ巨乳ババアヒロインという、属性が多すぎて過積載で道交法違反待った無しのナナさん。このデザインは実に伊藤静なので、私みたいな世代の人間からするとどうしてもえこひいきしたくなってしまう。御前に酒を飲ませたいという怖いもの見たさは、何物にも代えがたい不可解な欲求なのだ。その上で「こんなおばさんをからかっちゃダメよ」みたいなことまで言い始めたら、「そういえばあんた今人妻じゃないんだったなぁ!」みたいな展開だってありえない話ではない。俺は何を言っているんだ。まぁ、とにかくナナさんのホームラン攻勢はお見事だったと言いたいだけである。

 そうして色気あり、ギャグあり、人情話ありと多方面から一気に距離を詰めたナナさんに対し、我らがメイちゃんはひたすらギャグとエロだけで戦い続けている。今回ずっと写っていたへちょ絵メイ&へちょ絵ヒナは「もうこのままのアニメでもいいんじゃないかな」と思える程度には好き。特にメイちゃんはキャラにもあってるし。エロで攻めてるはずなのに唯一の「腹肉キャラ」としての属性を加速させてしまい、口の悪い男どもにはストレートにデブ呼ばわりされる始末。全然デブじゃないのに。あの体型でデブなんて言われたら、それこそBPOに苦情言いに行かなあかん。それでも本人は気にしている様子で、謎の千里眼で園原を引っ張り出すという超人的な能力にまで発展した。頑張れメイちゃん。いつだってあんたがナンバーワンだ。

 そうして強大なヒロインたちに立ち向かわなきゃいけないのが、メインヒロイン認定を受けている(はずの)ヒナということになる。今週は出ているシーンの8割が呑んだくれているというとんでもないヒロインだが、一皮向けて「正面から子作りを狙い続ける清純派ヒロイン」という、これまた訳のわからない属性を獲得。「おいリヒトー、ヤんぞ」まで言い出した日にゃ、この世界のヒロイン度数の計測器がエラー吐き出すしかなくなってしまう。この3人体制はちょっと贅沢すぎやしませんかね。ずっとこのままおっぱいヒロイントライアスロンみたいな作品になってくれりゃいいのに。そうも行かない設定なのがなぁ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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