最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
俺たちの戦いはこれから最終話。まぁ原作未完ならこんなところでしょう。ちゃんと「片方」は片付けてあるのだから、アニメシリーズの締めくくりとしてはボチボチといったところ。 やっぱり「エピローグをたっぷり取ってくれる作品」というのは良いものだ。アニメの場合、昨今は尺の関係上なかなか余韻を残すことが難しくて、大抵の場合は13話目といえばラスボスとの対戦やら何やらが待ち構えていて忙しいことが多い。それはそれで盛り上がるが、こうしてちゃんと「ことが終わった後」の世界に戻って来られるのは嬉しいことである。特に、今作の場合は「何が起こっていたのか」すらよく分からない部分もあったので、「事件の後、世界がどうなっているのか」が分かるというのはとても助かるのである。ま、一言で片付けると「ジュンの野郎が割とリア充気味に」という話なのだが……奇跡が起こってから社会復帰に随分時間がかかっていた「あの花」のじんたんとはエラい違いである。これが大学生の力か。 しかし、ジュンが色んなところで上手いこと行ったのは元々生真面目な性格があったおかげである。バイトからの就職話は多少出来すぎではあるのだが、むしろあんな悪辣な環境でも耳をふさいでじっとバイトを続けていた方が不自然とも言える。ようやくそんな環境が改善され、「正当な労働対価」をもらえるようになったと考えれば、今回の件もそれなりに納得出来るかも。もし就職で話を進めてしまうと忙しくて劇団どころではなくなる気もするのだが、斎藤さんとの関係はどうやって維持していくんだろうね。まぁ、世の中にいる劇団関係の方々なんて、忙しい中でも必死に趣味のために身を削っている人も多かろうから、ジュンみたいに職を確保しつつサポートメンバーで入れるならむしろ楽な部類なのかもしれないけど。 結局、ジュンが「それなりに成功したこと」は、作中で本人も独白していたように「真紅たちと出会ったことによって起こった出来事」である。はた迷惑なアリスゲームに巻き込まれ、巻いてもいないのに命の危機にまで瀕したわけで、それなりのペイがあってもいいことだったのだから、少しくらい人生が好転してもバチは当たるまい。全ての出来事を総括すると「自分の手で作っていくこと」の大切さ、そして「選択すること」の重要さが、この「大人ジュンの世界」の「ローゼンメイデン」で得られる教訓ということになる。スタートが「巻きますか・巻きませんか」という選択であり、様々な人形との関係性を選び、更に最後には自分の進路についても考えて選ぶことになる。妙な人形なんかと出会わずとも、人生は選択の連続ってことですね。 一方の「巻いた」世界は完全に「これからだ!」エンドということで、ドールがぞろぞろと揃ったはいいものの、またもジュンが狙われ、みっちゃんまでもが狙われて大ピンチ。流石の雪華綺晶。そうそう簡単にやられるようなタマではない。おそらく原作はここから再びバトルの幕が上がるのだろうが、アニメ版はあくまでも「巻かなかった」世界のお話なのでここまで。2期があるかどうかは分からないが、きちんと一本のお話としてまとまっていたので特に問題はないです。まぁ、出来ることならば能力制限が無くなった真紅が、雪華綺晶や水銀燈相手にどのような「自分の戦い」を演じていくのかは見てみたい気もするけどね。とりあえず、真紅にとっての天敵は姉妹なんかじゃなくて単なるどら猫だってことはよく分かった。 そういえば、今回は「巻いた」世界に戻ってきたシーンが初めて描かれたおかげで、正式登場は初ののり姉や巴ちゃんなど、懐かしい顔ぶれが確認出来た。巴ってこんなに真っ直ぐ可愛いキャラだったっけ。この子が幼なじみの時点でジュンは勝ち組やないか。 PR 大団円の風格、第12話。まだ一週あるのか、一体どうやって締めるのだろうか。ちなみに、今回めでたく最後の1人である雛苺にも台詞があったので、ついにアフレコ現場でも全員集合。野さくに桑谷・森永理科って、本当に一昔前の同窓会みたいな顔ぶれになっておるな。 前回崩れ落ちた真紅のボディ。ジュンは大層な衝撃を受けていたわけだが、正直視聴者側からしたら「いや、ボディ見つかってましたし」というのが分かっているので、あんまり復活の感動は無いんだよね。それでも、周りの姉妹が固唾を呑んで見守る中、慎重に真紅の復活劇を成功させたジュン×2の活躍は、主人公の見せ場といえるのかもしれない。男の子としては何とも地味な活躍シーンだけどな。結局、子供ジュンと真紅はこれで再会出来たわけで、後はお互い元の世界に戻っていくだけ。こうしてみると,本当に大人ジュンの「巻かなかった」世界はドールたちにとっては腰掛けでしかなかったか。ただ、蒼星石だけは、純粋に作り手であり契約者であるマスターが巻かなかった方のジュンなのだから、この世界にもう少しいてもよかったと思うのだけども。「巻いた」世界で生まれた真紅が世界を転移した時にあれだけ制限がかかってたのに、こっち生まれの蒼星石が特にペナルティもなく翠星石と一緒に帰途についていたのはなんか釈然としないな(ボディ自体はあっちの世界原産だけどね)。まぁ、それこそマスターとして子供ジュンがいたおかげだとは思うけども。 全姉妹が集まり、感動の復活劇が立て続けに2つも3つも発生したことにより、銀様も多少心が揺れ動いているようだ。「あなたたちのお涙頂戴にほだされたわけじゃないわ」とか「あなたたちのためじゃないんだからね」とか、どこまで行ってもツンデレクイーンな銀様であるが、誰がどう見てもほだされている。なんだかんだで一番関係の深かった真紅の苦難の末の復活劇なのだ、感じ入ってしまってもおかしくはないだろう。ただ、彼女の言っていることも決して嘘ではなく、「自分の中になかなか受け入れられなかった蒼星石のローザミスティカ」と、「自ら差し出したことで真紅とこれ以上ない融和性を持つ雛苺のローザミスティカ」という2つの違いから、どうやらこれまでのスタンスがゲームの本質からずれているのかもしれないと思い始めたわけだ。まだ答えは見つからないだろうが、今までのような無理矢理コースではなく、真紅たちの行動をベースとした、新たな戦略が求められているのかもしれない。 一人先に帰ってしまった銀様は、めぐとの思い出を回想しながら、改めて世界とのあり方を考え直す。めぐは確実におかしなマスターだったわけだが、そんな面倒な相手のことを考え、思いやってしまう自分がいるのもまた事実。こうした親愛の情が、アリスゲームに一体どんな影響を及ぼしているのか。考えても答えは出ないし、相談出来る相手ももういない。銀様の寂しさは、まだ晴れることが無い。そして、そんな感情を見透かしたかのように、再び白いイバラは伸び始めるのである。 一方、ドールたちが帰った「巻かなかった」世界は、すっかり元通りになったようだ。斎藤さんたちの演劇、コメディだったとは驚きだが、ジュンが一人感慨にふけっている間に無事終了。世界は滞りなく回っているらしい。もうかたわらにドールはいないが、ジュンの寝顔はとても幸せそうであった。やっぱり普通に考えたら、今回のエピソードが最終回だよなぁ。構成も綺麗にまとまっていて、冒頭、雛苺の思い出では布団の上で「起き上がった」ジュンから物語りが始まり、最後は布団で眠りにつくジュンで幕を引いているのである。そのあたりのまとまりの良さは……まぁ、毎回のことかもしれんけど。ちなみに、冒頭のジュンといちゃいちゃする雛苺のシーンは、出番が少ない鬱憤を晴らすかのような実に可愛らしい活躍だった。ドールが全体的に小さくなった今作だが、「小ささ」の恩恵を一番受けたのが、妹ポジションの雛苺なのかもしれない。必至にベッドに登る様子なんかがやたら凝ってて可愛かった。……まぁ、一番家に置いておきたいドールは水銀燈ですけどね。 一応全ドール登場といえるのかしら、第11話。雛は結局台詞無しだったけどね。まさに死人に口なし。まぁ、今回だけで見たら死人じゃないっていえるのは3体しか残ってない気もするけど。 これまで展開されてきた「なんかよく分からない話」を「なんかよく分からない方法」でまとめにかかった展開になっている。現在ジュンたちがいるフィールドが一体何を表しているものなのかがよく分からないし、これが巻いたジュンのいるフィールドと接点を持っているのかどうかもよく分からない。金糸雀が飛行能力だけで渡り歩いてるんだから同じフィールドなのだろうけど、どういう区分で隔てられているのかがはっきりしていない。現在ドールたちが集まっている方には、舞台装置だった大時計が設置されており、その針が時を刻めば、再び世界は周りだし、「正しい姿」に戻るという。そして、それを戻すことが出来るのは翠星石と蒼星石の双子姉妹の能力だけ。そのあたりのセッティングが、「何故起こり」「何故解決されるのか」は、多分分からないままなのだろう。とりあえず、現在のフィールドが「大人ジュンの決意を試すものである」というシナリオ上の要請だけは確かなようである。 そんなこんなで、なんだかお膳立てを無理矢理整えられたようにも見えるが、未だかつて無いほどに賑々しくなったフィールド上で、6人の姉妹が集まってのすったもんだがあった。今回Aパートはこれまでにないくらいにへちょ絵シーンが多く、やっぱりドールの愛らしさが集まった瞬間こそが、この作品のクライマックスなんだな、ということを感じさせる。本来ならば命のやりとりをしている最中なのだから和気藹々としている暇はないのだが、「奪い合いながらも姉妹として共同生活を続けている」というこの作品最大の肝が、今週の掛け合いにはたくさん詰まっていた。タイムリミットの迫る真紅は、相変わらずのスタンスの水銀燈に対して珍しく「お姉さま」という言葉を使ってみせた。完全に茶化しているだけなのだが、そういえば関係性だけで言ったら真紅は妹だったのだな。言われた水銀燈も、慣れない呼ばれ方にたじろいでたけども。 今回最大の見どころは、蒼星石と水銀燈の「交渉」の部分である。蒼星石があまりに男前すぎるので一切のひっかかりなくスルッと解決してしまったが、まさに「仲良く殺し合い」の真骨頂とも言える対話になっている。あれだけ偏屈だった水銀燈だが、蒼星石の「ボクは嘘が嫌いだ」の一言でローザミスティカを渡してしまっているのだから、なんだかんだいいながらも彼女たちの間にはちゃんと信頼関係が成立しているのだ。同様の関係性は、蒼星石と翠星石、そして真紅と雛苺などの間にも見られる。結局、ジュンが諭していた通り、このお話はどこまで言っても「面倒臭い姉妹喧嘩」でしかないのである。末妹の扱いが悪すぎたせいで、こんなホラーじみた話になってしまっただけなのだ。そう考えると、欠陥があるばっかりに他の6人から総スカンをくらった雪華綺晶って、可哀想な子なのかもしれない。今回もようやく見つけた(一方的な)マスター候補からはっきりと袖にされて自壊してしまうという、何とも物寂しい結末を迎えているしなぁ。彼女は彼女なりに必死に生きてきた結果だったのだから、もう少し違う未来が無かったものかとも思う。 結局、雪華綺晶の存在が否定され、蒼星石のローザミスティカは収まるところに収まりそう。そうなると、時間が動き出してしまったがために、今度は真紅の命がアウトになってしまう。もうボチボチお話も終わりであり、子供ジュンがボディを見つけた後なので一切心配はしなくていい状態だとは思うのだが、関節から砕け、無惨に頭がこぼれ落ちた真紅の図は、やはり壮絶なものであった。今作は本当に「人形感」が強いが、動いていたものが突然「物」に帰る瞬間って、やっぱりおっかないものがあるね。 何このハーレム、第10話。まさかの蒼星石復帰で、同時でこそないものの、ジュンの周りには6体ものドールがひしめくけしからん状態。更にその中のほとんどから「契約しろ」と迫られるという、結城リト大先生もびっくりの急展開。なんじゃらほい。 いや、お話はいたってシリアス。ジュンは雪華綺晶復活の責任を突きつけられた上、「ひょっとして舞台がめちゃくちゃにされてるんじゃないか?」という疑念の中でフィールドを彷徨っているわけだし、翠星石は大切な姉妹のボディを乱暴に扱われないために必死のバトル。銀様だって過去に自分をこけにした末妹を叩き、マスターめぐを取り戻す重大使命を帯びている。そしてなんと言っても真紅は命の危機。雪華綺晶の振るまい一つで自分は消えてしまうかもしれないという危機的状態で、必死の争いを続けなければならない。かくいう雪華綺晶だって生き残りのために必死なわけで、ようやく手に入れたボディに自分の魂を定着させようとしていたのに、訳の分からない外野からの茶々でそれすらご破算。誰も彼も、みな必死に自分のアイデンティティのために戦っているのである。 しかし、どうにもそんな緊張感が感じられない戦いである。なにせみんなして周りの連中が話しているタイミングではちゃんと聞く側に回ってるからね。一刻を争うという割に、なーんか和気藹々と喧嘩しているような。まぁ、多分ほとんどの連中が「何をどうしたら最適解なのか」っていうのが分かってない状態で戦ってるせいなんだろうけども。すったもんだの末に「誰がジュンと契約できるか競争」になり、身体が安定しない仮ボディ真紅、蒼星石のためにとりあえずマスターを確保したい翠星石、この世界でマスターが確保出来れば割と戦局が良くなりそうな雪華綺晶あたりの争奪戦が加熱。現時点でマスターがいる銀様は本当なら関わらなくてもいいはずなのに、他の姉妹が争っているとちょっかい出さずにいられない面倒な性分でくってかかるのである。真紅は末期の一時をアピールしてさりげなく契約を臭わせる作戦に出たが、雪華綺晶は「指から性感を刺激してそのままキスへ持っていくハニートラップ型契約」で強引に横やりを入れる。最終的には、アクシデントの末に指輪にキスを与えたという既成事実だけを残した翠星石・蒼星石連合が勝利した模様。いや、よく分からんけどね。ローゼンメイデンの契約ってそんな適当でええんか。 しかし、その後の展開はよく分からん。ジュンがまた異界に飛ばされ、ついに念願敵って「まいた」ジュンとの接触に成功。文字通りの自己対話でなんかよく分からんけど満足げな2人は、策士金糸雀に連れられて無事に真紅たちとの合流にも成功。でも、まだ雪華綺晶の世界からは脱出出来ない模様。いや、そもそも脱出したら真紅は消えちゃうんじゃなかったかしら? もう何がなんだかよく分からないのかしらー。とにかく、一時的にでも蒼星石の復活が実現したおかげで雪華綺晶が劣勢に立たされたのは間違いないようだ。もう、さっさと銀様の羽根バッサーで倒しちゃえばいいのに。今週はバトルらしいバトルも無かったので、銀様の羽根ギミックだけ見て満足することにしたわ。あ、でも金糸雀のぴょこぴょこ動く様子も可愛かったし、ドールがあれだけ集まるとやっぱり賑やかになって盛り上がるわね。ラストの銀様・真紅の合わせ技ジト目とか、とんでもないご褒美だったわ。やっぱりあの2人っていがみ合ってるくせに姉妹の中では根源的な部分が一番似ているような気がするわ。 現役ドール大集合、第9話。残された最後の1体、翠星石が登場し、ようやくこれで全てのドールが画面に登場したことになる。まぁ、全てって言っても既に2体いない状態だし、そこまで賑々しくなるものでもないが……1体だけ別なフィールドで遊んでる子は合流出来るのカシラー。 無事に爆誕した第7ドール雪華綺晶。狙い通りにジュンが作ったドールに宿ることに成功し、斎藤さんたちが頑張って作っていた演劇の舞台を利用して実にドラマティックな登場シーンを演出してみせた。「やっと出てきやがった」と嬉しそうな銀様に対し、「なんでアイツ出てこられるの?!」と驚きの真紅。銀様が教えてくれなかったおかげで、雪華綺晶が実体として顕現したことに真紅もマジおこである。こうして実際にことが起こっちゃった後に振り返ると、刹那主義的な銀様のお茶目は正しい判断だったのかどうかが非常に疑わしくなってくる。何しろ相手が万全の状態で登場することが分かっていた上に、そのボディが蒼星石のものであるならば、今回のように双子の姉が押しかけて寝返ることまで視野に入ってくる。流石にジュンのパワーが見る見る雪華綺晶に吸い込まれてどんどん潤むところまでは計算できなかったかもしれないが、銀様が気付いた時点でジュンの暴走をとめていれば、ひょっとしたら別な未来があったかもしれないのに。まぁ、その場合に真紅の命がどうなっていたかは定かでないが。 結局、雪華綺晶は巻かなかったフィールドで全力全開、蒼星石パワーも確保してやりたい放題の白薔薇(ロサ・ギガンティア)祭り開催である。銀様と真紅の2人を相手取り、更に自分のボディが完全に馴染むまでの時間稼ぎが出来るという、これまで実体が無かったとは思えないシュートな活躍ぶり。真紅は「花びらで攻撃」がメインなのに、白薔薇は「茨で絡め取る」という悪辣な攻め手をメインに使っているのもなかなか気が利いている。やっぱり最後に登場する追加戦士の白は強いよなー。目的意識も真っ直ぐだしなー。「ジャンクにもなれない、ただの幻よ!」なんてジャンクな人から言われても落ち込む必要はないです。いざボディを手に入れても、「なーんだ、このボディ、ジャンクじゃない」って捨てたりしないで下さいね。あ、今はもう大丈夫なんだっけ? とりあえず、無事にラスボスが顕現したおかげでようやく幻想ではないガチバトルが展開されることになった。ま、元々この作品のバトルってのは雰囲気重視なので何がどうなってるのかよく分からない試合が多いのだが、今作は演劇で使っていた舞台を利用し、薄闇の中で紅・黒・白というそれぞれの色がぶつかり合う演出で見せ場を作っている。各々の色が鮮明に浮かび上がるため、どこに誰の力が働いているのかが分かりやすく、それぞれの色相の占める割合がそのまま各々の勢力関係として現れているので、非常に見やすくなっている。バトル自体はそこまで大きな動きがあるわけでもないし、おしゃべりしながらの戦闘なので幾分もっさりしてはいるのだが、どうせ雰囲気バトルなのだから、大見得を切りながら展開する、まさに舞台演劇のような演出の方が、この作品にはしっくり来る気がする。ちなみに今回のコンテはわたなべひろしである。ディーンと言えばやっぱり彼だが、最近はあんまり名前を見かけなかったね。 そういえば今回も一切作中の空気など読まずにブックスときわプレゼンツの次回予告が元気でしたが……流石にこんだけドールが入り乱れてファンタジックバトルになっちゃったら、バイト先の本屋に出番は無いよなぁ。……斎藤ちゃん、時間が動き出したら舞台の上はどうなっちゃってるのかなぁ……。 斎藤ちゃん、なかなかの近所迷惑、第8話。練習熱心なのはいいけど、あんな時間に天下の往来で演劇の本読みするのはいかんでしょ。いや、1人で何役もやっていたのにちゃきちゃき切り替わるところなんかは素晴らしいと思いましたけど。まるで声優さんみたいやで。斎藤ちゃんは次回予告だけを聞いているとマジで鬼畜なので、それだけでも二重人格みたいに見えてきますね。 ホラー映画で言うならば、主人公が屋敷とか洞窟に入って「さぁ、出るぞ出るぞ」とじわじわ観客の緊張が高まっているくらいの段階。黙々と新たな人形を組み上げていくジュンに雪華綺晶の茨がにゅるにゅると巻き付き、取り返しのつかない方向へと進んで行く様子がなんとも病的である。今回Aパートでは台詞が一切無い状態でダイジェストのように景色のみが流れるという演出があったが、ジュンがどれだけ活動的に動いていても、全てのシーンがひとまとまりになっていることにより、「何らかの1つの原動力で動いている」ということを見せる作りになっている。当然その原動力というのは「新たな人形を作ること」であり、言うなれば雪華綺晶の仕込んだ麻薬みたいなもんである。 他にもこの「麻薬」の強さを表す演出はそこかしこに見ることが出来て、個人的に気になったのは深夜にお休み前の真紅とジュンが会話しているシーンがある。このシーンで、ジュンは机に向かって新聞を読んでいるのだが、どう考えても光源の位置を考えると新聞が読みにくいはずなのである(机の上の電灯の明かりを遮ってしまっている)。これは、「新聞の内容など実際には興味が無いからどうでもいい」というジュンの心情をサポートしつつも、机に大きな光源を置くことで「机上の作業が、ジュンにとって一番大きな力として働いている」ことも示唆しているように見える。つまり、このときのジュンを引っ張る光りは、机に置かれる予定の作りかけの人形だ。実際、その後のシーンでは頭のない人形が眩しい電灯の下に置かれて強烈に光を集めているカットも入っている。今作では良く見られる、薄暗いなかでの光源を利用した演出方法の1つだ(まぁ、今回のコンテは監督じゃなくて名村さんなんだけども)。 ただ、そうまでして雪華綺晶がジュンを手込めにしていることの影響は、他の部分にもちょこちょこ出ているようである。バイト先では麻薬の効果が大きすぎて、ついにあのクズ店長に反逆してしまうなんてサプライズもあった。そのついでに「もうどうにでもなーれ」とばかりに斎藤ちゃんにも噛み付いてしまったわけだが、彼女はジュンの想像を更に上回る良い人であった。 そんなホラー進行だけではなく、それを迎え撃つ正義の側のドラマだってきちんと進行している。難敵雪華綺晶に挑むのは2人の姉妹。ジュンの行動を知っており、その裏に見える雪華綺晶の思惑も理解した銀様は、せっかくの敵の策略なのだから、自分に都合良く使わせてもらおうと狙っている。真紅は既にエネルギー切れで脱落する予定なので、銀様からしたら、2人を追ってやってきた雪華綺晶との一騎打ちに構図である。既に第1戦で敗退しているのだから銀様が無策に突っ込んでも勝てない気がするのだが、呼び寄せた後の戦略は何か用意しているのだろうか。それとも、雪華綺晶がダミーを媒介にして現れたら真紅同様にパワーダウンしていると踏んでいるのか。 一方の真紅は、次第に欠けていく月を見ながら、もうまもなく消えてしまうのだという。銀様が喜んでいたのはいつも通りであるが、それと同様に、真紅に特に困った様子が見られないのもいつも通りである。単に強がりで耐えているのか、それとも何か秘策があるのか。頑なにジュンとの同行を訴え、まるでペットのように演劇の舞台にまで乗り上げてしまった。こういう時の無茶を言ってる真紅はやっぱり可愛らしい。もちろん、そんな真紅を必死に追いかけて屋根裏に入っちゃう銀様も可愛らしい。さぁ、どこから出てくる雪華綺晶。出来れば銀様が「なんてことだ!」って叫ぶような残念な展開希望。 ついに長きに渡る監督コンテが終了! 第7話。いやぁ、昨今のアニメ事情を鑑みれば、ここまで6話分延々コンテを切り続けただけでも凄いと思いますが。これだけの蓄積があれば、後は他の人間にパスしても通底する理念は伝達されているので、きちんとこの作品ならではの作り込みは実現していますよ。 「この作品の中身」と言っても、それが何なのかを一言で説明するのは難しい。今回のエピソードにしても、実際画面上で動いた要素なんてものはほとんど無く、非常に地味な展開が延々続いているだけの状態。それでも、必要な要素についてはちゃんと1つ1つがきっちり刻み込まれているのが分かる。まず、最大の眼目であるジュンと真紅の関係性。今回はジュンがとても丁寧に紅茶を煎れ、それを真紅に提供するところからお話が始まる。配膳を済ませた後にジュンはすぐ部屋を出て行ってしまうので素っ気ない印象も与えるが、これまで散々叱咤されてきたことを順繰りクリアし、ようやく「仮僕」として必要なスキルを身につけてきたことが分かる。口では散々文句を言ってはいたが、真紅に対する思いやりがなければ出来ない行動である。 ただ、この関係性が純粋にプラスの方向に向かっていれば話は早いのだが、ジュンはそんな思いの陰で、真紅には秘密裏に新たな人形を組み立てる作業も行っている。子どもジュンの推理によれば、どうやら新たな人形は雪華綺晶による罠であり、これを真紅に隠しながら組み立てているのは本当にヤバい状態(おそらく、新たな人形を依り代にして雪華綺晶が顕現出来るということなのだろうが)。ジュンの相反する行動原理が、最終的にどのように結実することになるのか、気になるところだ。 こうした矛盾を孕んだジュンの心情が主に描かれたのが今回のお話。真紅との関係発展に加えて斎藤さんとの間も近しくなり、本当ならばハッピーな要素しかないはずなのに、そんな日常に一抹の不安、不信感を持っているのが、これまで面倒な人生を歩んできたジュンの悩ましいところ。黒地に白いラインで描かれた「自分だけの世界」の中で、ジュンは過去のトラウマも、現在の苦悩も全て抱え込んでしまっている。表面上は改善されているようでも、残念ながら長年積み重ねてきた鬱憤はそうそう簡単に晴れるものではないようだ。そして、そんな「黒い世界」に浸食してきたのが、一筋の明かりである「少女の作り方」なのである。書店の倉庫でジュンが雑誌に手を伸ばすシーンが、実際の風景とジュンの心象風景が奇妙な重なりを見せる印象的なカット割りで描かれていたが、あの2つのシーンが「合致しそうでずれている」あたりが、ジュンのリアルとメンタルの差分ということになるのだろう。そう簡単に鬱展開はおわっちゃくれません。 で、そんな悩ましい主人公の回りには、当然悩ましい連中が集まってくるのである。つまり、銀様である。銀様がかじったり銀様が握りつぶしたポッキーが是非欲しい。夜中におかしなんて食べてたら太っちゃうぞ! 流石の銀様も命の危機にまで差し迫ってきたおかげでだんだんツンデレにもほころびが生じ始めている。上から目線で迫ってみたものの、ジュンにはあっさりとその虚勢を看過されてしまい、手玉に取られて小娘のように歯がみするしかない。これはこれで可愛いからいいんだけど、やっぱりもう少し余裕を持った銀様が見たいです。真紅と同じ鞄で寝ちゃったせいで色々気になって寝付けない銀様とかがみたいです。もうなんでもいいから銀様がみたいです。 第1ドールが頑張っているところに、いよいよ姉妹の大本命、金糸雀が登場かしら。相変わらず1人だけ雰囲気がかっ飛んでいる上に、飼い主のみっちゃんまでお気楽なノリなので緊張感が皆無ではあるが、ジュンの話を聞く限りでは今回大活躍してるみたいやな。やっぱり年上のドールの方が有能……だといいな。久しぶりに金糸雀の声を聞いたけど、なるほど確かに山梨犬ずら。 あかん、蕩ける、第6話。やっぱり銀様×真紅が至高だなぁ。言い換えれば田中理恵×沢城みゆきとか、Mにはこれ以上無いご褒美だなぁ。同様の楽しみ方は「CANAAN」でも骨の髄まで楽しむことが出来ます。水銀党員は是非押さえておきましょうね。 多分このまま最後まで突っ走るんだろう、今回も監督コンテ回。最近は「どのあたりで監督がコンテ切ってるって確信できるか」っていうので自分の中の畠山成分がどの辺にあるのかを探ろうとしてます。ちなみに今回はAパート終わりに真紅が窓辺に佇んでいて、ふわっと風が吹くカット。あそこで本当にさりげなくちょっとだけモーションを入れるあたりがいかにも「らしい」ところな気がする。まぁ、全体的にカット割りの細かさなんかでぼんやりそのイメージが固まってるんだろうけどね。 さて、今回は大きくトピックスが2つ。1つは、ニートの身には流星拳のごとくたたき込まれるジュンの身の上への直接ダメージのくだり。当然のように私もジュンのスタンスの方に肩入れして見ているような人種なので、あのニキビが得意げに高説宣っているのを聞くといともたやすくぐぬぬとなる。まぁ、別に僕は鬱屈してませんし。人生エンジョイしてますし。下に見ていた奴にこき使われない手段は、「働かない」。コレが一番ネ! しかしジュン君はそうもいかないのですね。ストレス溜めながら帰宅するしかなくて、女の子の尻を追いかけてついていった演劇の現場では、初対面の人間と黙々大道具を作らなきゃいけないという、コミュ障には耐えられない拷問まで。斎藤さん、もっと気を遣ってあげて! あげく清涼剤なんだかどうかもよく分からない自宅の自動人形は姉妹喧嘩のせいもあって相変わらずつんけんしっぱなし。ストレスが解消される場所が無い。ただ、今回さりげなく救いになっていたのは、とげとげした言葉を吐きながらも、真紅が紅茶をおかわりしてくれたということである。いよいよ紅茶への文句も無くなり、「巻いた世界のジュンのことばっかり」とはぼやくものの、ちゃんとこっちの世界のジュンだって真紅に認められるようになってきている。「巻かなかった世界は枝葉末節」という真紅の言葉に打ちのめされはしたものの。中学生ジュンからの「YOU やっちゃいなよ!」という激励を受けて、まさかの新作人形製作にも突入した。これが吉と出るのか凶と出るのか……まぁ、今までのシナリオ展開を考えるなら、ここからの大人ジュンの頑張りこそが真紅たちを救う鍵になって欲しいもんだが。 もう1つのトピックスは、もう、愛らしくて仕方ない銀様と真紅の小競り合いと、いがみ合いながらも実に真っ直ぐに通じ合っている姉妹の関係性の描写。銀様が尋常じゃなく愛らしいというのがでかいが、シャワーを使ってのアホみたいなやり合いとか、「ご免だわぁ」「了承ととるわよ」なんてやりとりとか。今回の喧嘩は部屋を散らかさなかったってことは、真紅が「部屋を汚したらジュンに怒られるから駄目よ!」って言ったので、銀様も「仕方ないわね」って言って素手で殴り合ったってことでしょ。何それ可愛い。ほんと、どこを取っても銀様のツンデレ可愛い要素が遺憾なく発揮されているし、真紅の生真面目ながらもちゃんと姉妹全員のことを考えている理知的な部分も現れている。銀様は真紅に対してもツンデレだが、なんと言ってもめぐに対して大いにツンデレ。自分にお似合いのマスターはイカレ野郎じゃないと駄目なんだって。まぁ、そうだよね。真紅のマスターが文句を言いながらも従っちゃう情けない奴でなきゃいけないのと同じですわ。 その他にも、真紅と雛苺の絆のシーンや、銀様が屋根の上で猫と戯れているシーンなど、ドールのちょこまかした動きの中で大切な心情が描かれているパートがてんこ盛り。「ドールが可愛い」、そして「ドールが健気」。これが揃ってこそのファンタジスタドールですよ。違う、ローゼンメイデンですよ。今週ナンバーワンのカットは、冒頭、ベランダで暇そうにサンダルをいじってる銀様です。今期の銀様は背中のボロボロの羽根のディティールが凄く綺麗なのよ。それがあのスケールでワタワタしている様子がすげぇ良い。銀様にシャワー浴びせてマジギレさせたい。 わぁい銀様! 第5話。わたし銀様大好き! うん、好き! すごく好き!! 人生で一番最初にポチりそうになった立体物が銀様フィギュアだったくらいに好き! でも、結局立体は堪えたよ。最近は某・超高校級の人を危なくポチりそうになったけどね! というわけで、ようやく第2のドールが登場。アニメ1期からずっとずっと真紅と仲良し! な水銀燈が登場。もっと大々的に現れるのかと思っていたら、へろっとジュンの家に上がり込んできたのはちょっとワロタ。この世界に乗り込んでくるドールってみんなこんな感じなのかしら。雪華綺晶がおどろおどろしくスローモーな迫り方をしているのがアホみたいやな。まぁ、各人に色々と事情はあるみたいだが、個人的にはその辺がいまいち分かっていないので突っ込みづらいわ。とにかく、「風呂場で洗髪中に背後に気配を感じたら、ひょっとしたら銀様が鏡から出てきたのかもしれない」と考えると、怖さも減るかもしれません。 水銀燈と真紅、相変わらず仲が悪い割にはどこかでツーカーな2人。出会い頭に喧嘩はするが、単に部屋を散らかす程度で終わってしまうのは、2人が本気でやりあっていないせいなのか、それとも力を奪われてしまっているからなのか。掃除にかり出されたジュンには良い迷惑だが、ここではっきりと雌雄を決することが出来ずに手をこまねいているしかない状況は、2人に共通の敵がいることを考えると結構ピンチな状態なのかもしれない。まぁ、その割には今回2人して緊張感無かったけども……ちっちゃい人形どうしが何となくで喧嘩して、その結果「2人でそっぽを向いたまま座り込んでいる」っていう状態だけが残されると、愛らしさばかりが先立つのです。ジュンが帰ってきてくれたから良かったものの、あそこで誰も間に入らなかったら、2人はあのままどうしていたのだろうか。前のシリーズの銀様は本気で真紅の命を取りに来たこともあったわけで(というか雛苺のローザミスティカはがっつり奪っているわけで)、こんななあなあの状態の2人を見るのは、「オーベルテューレ」の時以来かもしれません。けんか腰じゃない銀様も美しくていらっしゃるわ。 Bパートでは、そんな銀様が何故真紅のところに転がり込まなきゃならなかったか、という理由が回想で語られる。もちろん、「あまりにも元気な病人」として有名なめぐたんが登場。相変わらずの傍若無人ぶりを発揮して見事銀様を手玉に取った。短い説明パートで全ての顛末を説明する必要があったためか、1期の時よりもメンヘラ度合いは上がっており、ささくれだった雰囲気はこれまでで一番酷い。彼女の主張には基本的に救いが無く、たまたまこんなのと契約することになっちゃった銀様もとんだ災難である。しかし、1期同様2人の間を繋ぐ絆は不思議と強固なものでもあり、歌によってつながれためぐとの縁は、水銀燈を雪華綺晶と戦う場へ無理矢理引きずり込むことになってしまった。一応ツンデレ100%の銀様のこと、「契約した人間を助けなければいけない」と言い訳をしそうであるが、「近くに来たら歌ってあげる」で素直に言うことを聞いてる時点で推して知るべし、である。やっぱり銀様はこの高慢なツンデレが光ってこそである。真紅同様、前作に比べてスケールが小さくなっているので、「黒衣の天使」としての愛らしさはひとしお。めぐの横で丸まってる銀様マジラヴリー。 結局、今回はそんな完璧な愛らしさを誇る銀様がジュンと顔を合わせるイベント、というまとめ方になるだろうか。どさくさに紛れて見たことのない椅子を持ち込んでいたように見えたが、あれはわざわざ持ってきたものなのだろうか。これまで真紅に一方的に押されていたジュンだったが、敵対する水銀燈の登場で、多少なりともドールの扱いに慣れ、もう1人のジュンと似たような対応が出来るようになってきました。やっぱりドールは何体か集まって姦しくなってからが本番ですよ。どうやら今の状態では銀様もこのままジュンのところへ居候することになりそうである。なかなかキツい共同生活だ。 ちなみに今回も当然のように監督コンテ回。このままだと最後まで全部貫き通すことになる……のかな? だとしたら永久保存版やな。今回特徴的だったのは、めぐの病室に父親がやってきて彼女が荒れるシーン。動画自体の動きは多くないのだが、コロコロとカットが切り替わり、1つとして同じ構図を取らないことでそわそわと落ち着かないイメージを醸し出すと同時に、荒れるめぐの心情が表れるようになっている。普段のコンテだと全体的に遠景が多いのでこういうシーンで動きが出ると非常に目立つ。あと掃除中に銀様が覗いてくるシーンなんかも好き。 さ、来週からは銀様レギュラーですね。乳酸菌取ってまってます。 |
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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