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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 もうタイトルは「よんでますよ、アンダインさん」にした方がいいと思う第8話。別にアザゼル(およびベルゼブブ)が活躍しなくても一向に構わないんですが、佐隈さんの出番が少ないのは本当に困りものです。繰り返し言っておりますが、今期ナンバーワンヒロインは誰がなんと言おうと佐隈さんです(次点が知利子か巴さんです)。

 えーと…………今週も画伯が酷かったです。終わり。……だってそれくらいしか言うことが……あ、でもいつも以上に悪ふざけがひどい、いかにも水島アニメらしい醜さでしたね。最初のクラスメイトのシーンとかフラッシュアニメもかくやという不細工さが本当に酷かったし、その後の世紀末っぽい学校のシーンも無駄に雰囲気だけ出していておもろかった。何で校長役に愛河里花子だったのか、今週でよく分かりましたね。あとは無駄な作画労力は全てアンダインの百面相に費やされておりました。いちいち筆致を変えてクドくクドく書き込まれる魚女の不気味さは、それだけ見てても引き笑いが起こりそうなレベル。そして、そんな画のインパクトを霞ませてしまう中の人のひどさ……周りにいる女性キャストが佐藤利奈・白石涼子と、「ネギま」で馴染んだ面々なので耐性はあるんだろうけど、歳を重ねるごとに酷くなる一方の小林ゆうワールドは一体どんな気持ちで見ているのでしょうかね。佐隈さんまでボケ流し始めたので、唯一突っ込み役で頑張っていたうりょ子(光太郎)が本当に大変そうでした。でもま、光太郎も割とひどい奴っていう描写なんだけどね。この世界って結局常識人は一人もいないんだよな。

 次回は佐隈さんメイン、次回こそは佐隈さん活躍。

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 声優業界の一級危険物が本当に危険すぎる第7話。この作品のラジオを聞いているのと、本当に小林ゆうという役者の扱いにみんなが手を焼いているのが伝わってくる。ラジオトークだと「キャラ作り」「雰囲気作り」でそういう演出するときはあるだろうけど、画伯の場合、本当の本当にモノホンだからなぁ……

 というわけで、今期ナンバーワンヒロインである佐隈さんの活躍は今回控えめ。更にタイトルになっているはずのアザゼルさんなんて台詞は一言二言でしまいだ(その一言が、佐隈さんの陰に隠れてのなんだか可愛らしい台詞だったのは印象的だが)。作品の空気を一人で作り上げてしまったのは、リアル悪魔、小林ゆうたった1人である。アンダインはさぁ、「荒川」のアマゾネスと同じレベルの化学反応が危険すぎるよね。テンパりボイスがどうしようもないのはいつも通りなのだが、芥辺との絡みの鬱陶しさとどうしようもなさが唯一無二の破壊力。ラジオでも取り上げられていた「ヌメッとすんだよ!」の台詞とか、「このアニメ微妙に人気らしいじゃない」とか。もう、何がなにやら。これ、必死のアンダインがマイク前でしゃべってる時のスタジオの空気はどうなっているのだろうか……いや、大体イメージ出来るわ。

 新キャラに鈴村を引っ張ってきたのはキャラのハマリ具合を考えると必然だろうと思えるが、むしろ注目すべきは校長役の愛河里花子だろうか。愛河といえば、水島努との因縁が有名。彼の出世作の1つである「ジャングルはいつもハレのちグゥ」で主人公のハレを演じた愛河は、続く水島作品である「ドクロちゃん」などのオーディションに参加したにも関わらず採用されず、「なんで使ってくれないんすか」と問い詰めたところ、水島は「どうせなら若い子の方がいいですし」と言ってのけたというエピソードがある(勿論、水島氏ならではのジョークであるが、本当にそこから一切愛河を使ってこなかったあたり、流石である)。めでたく復帰したのがこの変態しかいない作品ってんだから、本当に適材適所だ。

 でもまぁ、やっぱり僕は佐隈さんがもっと輝いている方がいいですね。作中でガキも言ってました。「佐隈さん佐隈さん、佐隈さんがいい!」。気づけば芥辺に文句を言って仕事を放棄するまでになっている佐隈さん。どんどん質の悪い女になっていく……

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なんかMagicのカード名みたいなサブタイトルの第6話。モッさんは確かに可愛いよなぁ。アザゼルさんもベルゼブブも「キモ」が付くかわいらしさはあるけど、モッさんは単に可愛い。

 あ、でもこの作品で一番可愛いのは佐隈さんなんですけどね。あんだけやさぐれてたのに、モッさんのご逝去に際してはちゃんと泣いてあげられる心の持ち主なんです。ほら、可愛い。

 さて、そんなこんなでモロクの最初で最後の活躍を描いたお話なわけですが、モッさんもよく分からない存在だな。牛肉をけなされると怒りが吹き上げるのはどういうことなんだろう。OADの時にはビーフカレーでブチ切れてたんだけど、牛肉を食べられるのがいやなの? 美味しく食べてもらえばいいの? どういう立ち位置やねん。アザゼルさんとベルゼブブが必死にモロクの御機嫌取りをしてたけど、結局、彼の能力については2人とも知らなかったんだよな。何をあんなに怯えてたやらな。そしてモッさんの消失シーンだが……なんかイメージ的にはマンモスマン消滅と被った。

 キャラクターの死亡がこんなにも適当かつ的確にギャグに片付けられるのもこの作品ならではという感じですが、泣き顔の作画なんかが無駄にしっかりしてるから、不覚にもちょっと悲しくなってしまったのが憎らしい。ホントに、15分番組のくせに作画の安定感が半端じゃないのがなぁ。今回のお気に入りシーンは、序盤でトイレのドアをガンガン蹴ってる佐隈さんです。あと、バーのおっさん3人組の踊りがキモいのも気になりました。水島監督は、あの山本寛が認めたダンスアニメのパイオニアだぞ。無駄遣いだけど。

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 佐隈さん育ちすぎ、第5話&OAD。今期はトップレベルにこの「アザゼルさん」が面白くて、ラジオを聞いていたらOADが既に2本分もあったことを知ったので、どさくさに紛れてそちらも視聴した感想まとめて。本当にね、癖になる勢いがあるよね。っていうか、勢いだけだけどね。

 OADの制作は最も古いものだと1年以上前に遡るようだが、監督が原作を読んで「これを地上波でやりたいんだよねぇ」という無茶な意欲を見せたというエピソードからも分かる通りに、基本的に制作理念は変わらない。一見すると「製品版だから出来る無茶なことがたくさんあるな!」と思えるのだが、実際は、地上波でやっている現在の本放送も大概だ。やっぱり、水島努の変態エナジーは本物であろう。「芸人魂」というのが正しいかな。

 一気に3本のエピソードを見たおかげで一番目が行ったのは、なんと言っても佐隈さんの急速なやさぐれっぷりである。1話ではあれだけ初々しくてツッコミ専門だった彼女が、「セーヤ編」では酒癖の悪さを見せ付け、そのまま今回のエピソードでもやさぐれキャラとしてすっかり定着している。基本の外面は常識人なので、すっかり悪魔に囲まれた生活に慣れきって毒を吐きまくる彼女の姿は、Mっ気のある男性にはたまらないものに仕上がっている。正直、最初はアザゼルさんやベルゼブブなど、悪魔のセクハラのひどさや野放図なネタ回しを楽しみに見ていたのだが、今ではすっかり、佐隈さんの乱れた生活が楽しくて見ている番組になっている。何がすごいって、人様には見えない悪魔達が散々悪さをしているのに、一向に動じず依頼人と会話出来るその胆力である。芥辺さんは、多分彼女のそうした素質を見込んでバイトにしたんだろうな。加えて、そんな才能はあるのに、基本的に佐隈さんってバカなんだよね。素敵やわぁ。

 そして、そんなメインボディを支える周りの細かいネタ回しも容赦無い。個人的に大好きなのは、本当に小物っぽいヘタレた罵詈雑言をわめき立てている時のベルゼブブ。なんだろう、神谷ボイスの小物っぷりが本当に板に付いていて、あの独特の荒ぶった表情と絶妙にマッチする。アザゼルさんの場合は最初から駄目なおっさんとして描かれているので「普段通り」でしかないんだけど、ベルゼブブは一応普段は貴族っぽい振る舞いを見せているから、ギャップによる見せ方が出来るんだよね。ベルゼブブが本気で猛り狂うとどうなるかは、是非「セーヤ編」をみて頂きたい。ホント、クズばっかですわ。

 で、やっぱりこの作品の場合、中の人の話ですよ。今回は謎のキャラクター、天使のサリエル役に草尾毅、依頼人役にうえだゆうじ。使うべきところにつぎ込まれた名優達よ。そして、モロク役には(ほとんどしゃべってねぇけど)玄田・アーノルド・哲章。「鳴き牛編」では大活躍してくれていたけど、本編の方では「謎の脅威」としての側面しかクローズアップされなかったな。また頑張って佐隈さんを牛乳にしてくれよ。そういや牛乳の中の人、佐藤利奈さんが今週無事に三十路に突入。おめでとうございます。今後も、ますますご発展の上、水島監督に無茶ぶりされてひどい役に回されて下さい。ラジオでは執拗に牛コスプレを強要されていたけど、ヤング師匠は、やはり乳を見て案を持ち出したとしか思えないのですよ。私の中で、今期アニメのナンバーワンヒロインは、佐隈さんです。

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 佐隈さんは眼鏡っ子可愛い、第4話。言霊で人心を操る能力って、ものすごいエロいシチュエーションがいくらでも作れるのに、シモネタだらけのこの作品で佐隈さんだけ実害が出てないのは勿体ない。

 前回の続き、オチエピソード。解決法とか、基本的に1話目と一緒だから新規性は欠片もないんだけど、単に水島監督お得意のノリと勢いが維持されているだけで面白い。あと、完全に笑いものとはいえ、ニートが褒められたのでちょっと勇気が出る! あ、嘘です。やっぱり本当に駄目だと思います。あー、うちにも悪魔が出てきたら契約できるのに。

 今回のネタで面白かったのは、他の面々にはあれだけ高圧的で居丈高なサラマンダーも、芥辺を前にすると他の2匹と一緒で単なるギャグ悪魔でしかないところ。3体セットで串刺しにされてるところとか、あんだけグロくて最低の連中なのに、どこか可愛らしくすら見えてしまう。昂ぶっている表情が多かったベルゼブブなんかも、普段は可愛らしいからねぇ。最低野郎なのに。

 あー、でもやっぱり中の人的な部分が楽しすぎるな。悪魔3人衆の中の人たちは、本当に毎週楽しく収録してるんだろう、というのが想像しやすい。で、毎週サトリナが可哀想になると。いや、あれで案外楽しいかもしれないけど……水島監督の扱い方は充分知っているだろうし、これはこれで住み慣れた現場なのかもしれません。

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 あかん、やっぱりいちいちツボる、第3話。出演者全員が楽しそうで何よりやん。

 前回のベルゼブブに続いて、追加の悪魔登場。そして今回は、中の人が中井和哉。もう、あれか、悪魔は全員青二声優か。小野坂・神谷の時点で「お前等完全に遊んどるやろ」としか思わなかったのだが、そこに中井さんが入ってますますカオスに。ほんと、男性陣はものすごく楽しそうだなぁ。そういや飛田展男も楽しそうだ。飛田さんは水島作品に呼ばれることが多いんだけど、何故か「大魔法峠」とか「ムダヅモ無き改革」とか、全部ギャグ方面なんだよね……そんなに使いやすいんかな。

 で、そんな男性陣に囲まれてるのがサトリナなわけですよ。一体どんな状態でアフレコしてるんだろう、と想像するだけでカオス。今回ようやく女性悪魔が登場して仲間が増えたかと思ったら、なんと中の人は小林ゆう画伯……駄目だ、完全アウェーだ。正常な人間が一人もいねぇ(監督含む)。頑張れサトリナ。本当に巻き込まれキャラが画になってるぞサトリナ。無茶な要求にも完璧に応えているぞサトリナ。隣の画伯が猛り狂っているけど気にするなサトリナ。

 ……全キャストにとんでもないチャレンジを与えている今作ですが、15分と短いおかげか、画的にも結構力が入ってます。そんなに絵で見せるウェートの大きくないギャグだとは思うのだけど、ストーカーが窓から脱出するシーンとか、アンダイン登場シーンとか、無駄に力が入ってていちいち笑えるんだよなぁ。ま、アンダイン云々は画伯のせいだとは思うんだけどさ。現場で見てる人は楽しさ半分恐ろしさ半分なんだろうなぁ……もう、何言ってるか全然わかんねぇよ。あれが許されるのは色々すごいよ。もう、好きにしてくれよ。

 ついでに追記。「変ゼミ」は早くもあんなが登場。石川出身っていう部分を拾って、石川2大声優のどっちが来るのかと思ったんだけど、新谷が役を押さえにきました。まぁ、流石にこの作品に麻美子はちょっと……ね。新谷さん、方言キャラも割と愛らしくて良いです。

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 過ぎ去りし一夏、最終話。「日常ものはふっといなくなるので終わった後の虚無感が半端無い説」を唱えている私だが、こうして真正面から最終回っぽいことをされると、それはそれでクるものがあります。

 Aパート「戦わなイカ?」。最終回に必要な要素その1,全員集合。これまでイカ娘が出会ってきたキャラクター総出演によるビーチバレー大会。これが最後とばかりに躍動感溢れるイカ娘のバレーボールアクションが本当に無駄なクオリティを発揮して、このアニメの気合いの入れ方が正しいことを積極的にアピール。初回放送時は「なんと自然な触手の動きかッ!」と感心したものだが、改めてその「らしさ」が堪能出来る。もちろん、一番のアクションを見せるのが触手ではなく千鶴であるというのもお約束。必殺アタック画面に見えるありとあらゆる技法を見よ。

 小ネタとしては、渚の妄想の中でイカ帽子を被せて洗脳するシーンがやたらめったら可愛い。なるほど、帽子があればそこから触手も生えてくるのか。そして、これだけのクオリティを発揮したエピソードでも、安心のオチである。いや、オチがあるだけ優秀だが。

 BパートからCパートは、最初で最後の2部構成、「ピンチじゃなイカ?」「もっとピンチじゃなイカ?」。イカ娘の機能不全による悩みと共に、彼女の帰属意識の本質を改めて問い、友情の物語として再構築された「最終回向け」エピソード。最終回に必要な要素その2,別れと感動。「イカ機能が使えなくなったら、ただのウザイ奴だぞ」などという酷すぎる台詞をしれっという奴との友情が美しい物語になるのかどうかは定かでないが、お約束展開なのに見入ってしまうのはどうしたことか。それもこれも、全部イカ娘が可愛いせいである。

 考えてみりゃ、このエピソードはなんか色々おかしい。「海へ帰る」と言いつつ止めてくれることを期待していたイカ娘と、それすら見越して「帰るしかないな」と促す相沢家の面々。半ばドッキリのような形で海へ追い返しておいて、「あれ? 帰ってこない……」と寂しい思いをしつつあっという間の1年間。原作では1度も描かれていない、夏以外の季節を経過させたというだけでも驚きだが、「帰ってこない……」と放置した状態で1年経過してしまう意味が分からない。なんで1年もしてから「本気で帰りやがって……」って言うんだよ。早苗とかよく耐えられたもんだ。そして、あっさり(1年かけて)帰還したイカ娘に対する歓迎ムードもひどくあっさりしたもの。な〜んか変なノリだよな。ま、そんなよく分からないあれこれを「ショートカットイカ娘&だわ語尾」のインパクトでねじ伏せるのもずるい。っつうか、普段からゲソゲソ言ってたのは本人もおかしいと思ってたのかよ。

 クライマックスはこの手の作品ではお約束のシーンで、「やった! イカのトイズが戻ってきた!」ってなもんだが、最後の最後で能力を取り戻すきっかけになったのが栄子っていうのはなんだか嬉しいね。普段の配役から考えたらたけるの方が自然な気もするのだが、イカ娘の問題を解決してくれるのは、やっぱり栄子なんだ。普段の態度がそっけないだけに、こういう締めは嬉しいです。……ところで、あの女の子って結局誰なん? 原作ろくによんでねぇから分からん。投げっぱなしでお別れしたってことは……続編フラグかな? かな?

 とにかく、いつも通りのイカ娘に戻れたところで、今回のアニメシリーズはお別れだ。海中のクライマックスでは特に何とも思わなかったのに、エンディングテーマのラストでこっちに手を振ってくれたイカ娘を見て、不覚にもうるっと来てしまった。あぁ、こうしてまた1つ時代が終わっていくんだなぁ。

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 気付けば残り2話しかないという事実に愕然とする第11話。そりゃなぁ、原作があれしかないんだからもう終わるよなぁ。

 Aパート「人形じゃなイカ?」。徹底的なホラー風味が貫かれており、正直私のようなチキンハートの持ち主は、これだけでも充分怖い。水島監督はグロ気味の映像は何故か気合いを入れて描く傾向にあるせいで、メインテーマとなった人形の描写が本当に薄気味悪い。全体的にカラートーンを落としておどろおどろしさを強調してみたり、普段は(そこそこ)常識人であるはずの栄子のセンスをちょっとおかしくして違和感を出してみたり、まるでイカ娘じゃないかのようなしっかりした脚本・構成である。

 普段はイカ娘がボケで栄子が突っ込みなのだが、今回ばかりは栄子の方が天然気味におかしなセンスを発揮しており、視聴者は完全にイカ娘視点から物語を追うことになるわけだが、気付けば「赤外線」だのなんだのとすっかり人間界の言葉に詳しくなっているイカ娘に、予想以上に共感を抱きやすくなっている。加えて、昼間にダラダラと家でくつろぐイカ娘の姿があまりにも自堕落で、生活感溢れるものになっているので、その辺りにも妙な親近感を抱いてしまう。あの長さのスカート(?)であられもなくグダグダしてると、絶対見えるところからは見えているはずなんだが、あの家で男はたけるしかいないから構わないのか。それにしても、早苗が来た時にベッドの上で本を読んでるイカ娘の格好が何か変だったけど……あんな格好で雑誌読む人っているのかしらね。

 Bパート「疑惑じゃなイカ?」。シンディーと三馬鹿の魔の手が、イカ娘以上に謎の多い千鶴へと変更されるというお話で、筋を追うと本当に予定調和で何もしていない1本。やっぱりこういう救いようのない脚本を見ている方が、イカ娘を見ている気分が出ます(アレ?)。そんな中でもさりげなく三馬鹿の埒外の技術力を披露してみせたり、イカ娘のちょっとした触手の使い方でみせたり、作品の空気を維持するファクターはそこかしこにちりばめられている。というか、それしかない。千鶴メインだからもう少し千鶴のアクションで見せてくれるかと思ったのだが、今回はそんなこともなかったぜ。

 Cパート「登山しなイカ?」。海の使者を山に連れて行くだけのお話で、「イカ娘に何かを初体験させればそれだけで1つのエピソードになるよね」という分かりやすい構成。いかに真夏とはいえ、あの軽装で出かけたイカ娘が虫に刺されないのだろうか、というのが一番の見どころである。あ、あと千鶴の「キングコブラがイカ娘の触手をマングースと間違えたみたいね」っていう部分も、どこをどう突っ込んでいいのか分からないという意味では見どころかもしれない。どういうことやねん。

 オチは、せっかく早苗を持ち出してきたのに特にありませんでした。めでたしめでたし。

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 安心を越えたクオリティ、第10話。視聴者はどんどん慣れていくはずなのに、この作品から得られる満足度はなかなか下がらない気がするのは何でなんだろうか。

 Aパート「てるてる坊主じゃなイカ?」。数学に続いて、美術の才能もあることが判明するイカ娘。触手がものすごく器用なのはいいが、それに比して手が役立たず過ぎるだろうに。あの絵を見せた後の千鶴の反応が気になるところだが……特に何のおとがめも無しだったんですかね。ふざけた絵のデザインとか、最後にイカ娘が見せたグロてるてる坊主の絵柄とか、そこかしこに水島クオリティが見え隠れしている気がします。

 なにげに気になったのは、諦めたたけるを見てイカ娘が「このままではたけるが曲がってしまうでゲソ」と心配した部分。お前も充分幼児みたいな精神年齢してるくせに、たけるに対しては何故か保護者目線なのな。ま、数少ない弟分だし、可愛がりたいのは分からないではないが。そういや千鶴の「イカ娘ちゃんも家族みたいなものだから」っていう台詞は本来なら実にハートフルな一言のはずなのだが、その後の展開と発言者の人柄のおかげでスルーされましたね。相沢家はなにげによくできた一家である。

 Bパート、「好かれなイカ?」。この作品で一番のネタ要員が早苗であるということがよく分かる1本。ただ、本来ギャグなんだから笑い飛ばすべきエピソードなのだが、途中の想い詰めた早苗の描写があまりに真に迫りすぎて、背筋が寒くなったり胸が痛くなったりする。「想い」を通り越して完全に「症状」になっているわけですが(飼い犬にイカ帽子を被せようとする代替行為の意味がさっぱり分からぬ)、あれだけの苦しみを乗り越えて一時は治癒したんだから、早苗も本当は良い奴なのかもしれません。そして、そんな早苗のことをちゃんと心配して上げている栄子も良い奴だと思います。

 アニメとしての見どころは、早苗を追い払う時の容赦無いイカ娘の触手さばきと徹底した攻撃の様子。こうして見るとやっぱりあの触手は殺戮兵器なんだよな。そして、禁断症状に悩まされる早苗の元に現れたのは、なんと幻影のミニイカ娘。「ゲショゲショ」の鳴き声は5話で早苗が夢見た通りのものだが、今回は大増量で妖精のごとく踊り狂う。エンディングでもその愛らしい姿を見せてくれたし、5話でハートを射貫かれた視聴者にはたまらない映像になりました。それだけに、オチの唐突さというか、投げっぱなしぶりが完全に浮いてるんですけど……この適当さこそが本質なんでしょうなぁ。

 Cパート「おおきく振りかぶらなイカ?」、もとい「野球しなイカ?」。水島監督がわざわざこの1本のために「おお振り」スタッフに声をかけたというのがマジだと分かる、無駄な野球描写の注力ぶりがすごい。少女野球の試合なのでそこまで劇的な展開があるわけではないのだが、清美のピッチングフォームとか相手チームのバッティングの力の入り方とか、不必要なほどに丁寧で見やすい画面が出来上がっている。普通に考えたら「腕じゃなくて触手で力投するキャラクター」なんて描けるはずもないのだが、ベースにあるのが「ちゃんとした野球アニメの技術」だったおかげで、触手ピッチングまで妙なリアルさが伺えるのが面白い。

 シナリオとしては、単なるいいお話。イカ娘の天敵である早苗のエピソードの後に、唯一無二の友達である清美のエピソードを配することでギャップによる見栄えがある。ま、相変わらずそれまでの流れが良すぎるおかげでオチの寂しさが(ry

 今回、相手チームの主将役がHEROMANのジョーイ役だった小松未可子だった。ちょっと久し振りだったんだけど、がんばれているようで何よりである。そして、清美に駆け寄るナインの一人が、無情なまでの棒読みキャスト……って、またお前か小見川。なんでそんなところにいるんだよ。小松未可子にしろ金元寿子にしろ、キャリアはお前よりも浅いんだぞ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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