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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 指先と犬々(ワンワン)、第18話。まさかの今期2作目となる「聾」をテーマにしたアニメである。その対象が恋する女の子なのか、それとも柴犬なのかで全然趣が違うけども。

 珍しい「丹羽が特に何もしない話」だが、きちんと今作ならではの教えに満ちており、色々と考えさせられる話だった。今回のテーマは「耳の聞こえない犬」ということで、このテーマを描くのふさわしいと選ばれたモデルは、僕らのアイドル・柴犬。動画サイトをちょっと検索しただけでも大量の可愛い動画が流れ込んでくる最強犬種・しば。そりゃもう可愛いのは間違いないし、特に目を引くのはその表情の豊かさである。困り顔、怒り顔に加え、動物には珍しい「笑顔」すら完璧にマスターしているのが柴のすごいところ。この度登場した茶太郎くんは、そんな百面相も愛らしい模範的柴犬。

 今回のお話がややイレギュラーなのは、これまで頑なに維持してきた「人と犬のライン」を若干踏み越えたお話になっているため。もちろん「ペット大事、ペットの気持ちになって」というのは大前提の教えではあるのだが、そこにクールな線引きをして「まぁ、犬は犬ですけど。言葉が通じるとか思うんじゃねぇぞ」という部分にはしっかりケジメをつけ、「ドッグトレーニング」の重要性を教えてくれるのが本作の特徴。しかし今回の茶太郎は(アニメの演出ではあるが)言葉を話し、言葉を介する犬として登場する。これまでの条理を踏み越えたちょっと不思議な存在なのだが、何故そんな設定かといえば、「それまで話せていた」方が「耳が聞こえず意思疎通できなくなった」という事態の深刻さが伝わりやすいためだ。それだけ「人との繋がりが密だった犬」が今回の主役だからこそ、その犬種はやはり柴がベストだったのだろう。

 おかげで耳が聞こえなくなった後の悲壮さは存分に伝わってきて、「言葉が通じるわけじゃない、でも、間違いなく言葉でコミュニケーションを取っていた」という犬との関係性が改めて浮き彫りになる。今まで外界を捉えるために必須だった「音」という要素をわけもわからずに剥奪されてしまった犬の悲壮さ、そしてそれをどうにかして改善しようとする飼い主の大変さ。「耳が聞こえない犬」なんて今まで想像すらしたことがなかった対象なのだが、そこにいったいどんな解決法があるかと、固唾を飲んで見守ってしまう。きちんとベストな解決法を見つけた今回の漫画家さん、ナイスファイトでした。

 でもさ、実際に耳が聞こえなくなっちゃったら、散歩に連れて行くのとかめっちゃ怖いよね。飼い主の時と同じように、突然近くを人が通ったらめっちゃびっくりして襲っちゃうかもしれないし、車の音が聞こえずに飛び出しちゃうかもしれないし……ちゃんと気づいてあげられるかなぁ。

 
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