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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 放送告知無しってことは分割2クールではなさそうだが……最終話! 終わっちゃいましたね。まぁ、これはこれで綺麗に終わったので最終話の構成に全く不満はない。

 大きな戦争(作中では「動乱」という言葉を使ってるけど)だったのだから、その後日談はきっちりやらないと。タレンの企てたクーデターはみるも無惨な失敗に終わったが、クゼたちが話していた感じだと「予想より早く終わった」程度なので、やはり大国黄都に対して「新公国」リチアはあまりに小さすぎた。どれだけ苛烈に奇襲をしかけ、ワイバーン軍団などの埒外の戦力を持っていたとしても、それはあくまで奇策に過ぎず、時間が経てば結局は巨大な戦力に押し潰されるだけ。今回はたまたま、その戦力の差が軍隊ではなく、客人などの規格外の「修羅」の差となっただけである。ヒグアレ・レグネジィ・ダカイ。登場時には「こんなんどうやって倒したらええねん」と思われるようなトンデモスペックの強者たちも、戦いの中では皆平等に「より強い者」に駆逐され、退場していくのみ。この結末を、おそらくタレンはある程度想定していたのではなかろうか。

 タレンは魔王自称者ではあったが、自分が王になれるとも思っていなかったのかもしれない。クゼは「化け物どもを一箇所に炙り出して潰し合う方策としたのではないか」との考えを提出していたが、タレンの本心はわからずじまい。ただ、彼女が「魔王」と「勇者」という存在の不確かさを一番懸念していた人物だったのは間違いないようで、黄都が「勇者」を祭り上げようとした目的がどーにも不穏だという話も今回明らかにされてしまった。タレンのとった行動によって多数の死者が出て、国が1つ滅びた。その部分だけをみれば彼女は間違いなく淘汰されるべき「魔王」だっただろうが、残された者が正義なのかどうか、それはまた別の話。

 今作は「修羅」が集まる強者パーリナイ作品ではあるが、その実一番描きたいものは「弱者」の方なのではなかろうか。それを一身に背負った存在がユノ、そしてラナの2人。2人とも「化け物どもが怖い」という気持ちは一緒。今回ラナが今作のテーマそのものを吐き出してくれていたように思うのだが、それが一番端的に表れていたセリフは「これじゃ魔王と同じじゃないか!」というもの。弱き者たちにとって、強者が善か悪かなど関係ないのだ。そもそも善悪など歴史が後からつけてくるレッテルでしかなく、その歴史を作るのが強者である。それならば、弱い者はもはや強者が決める歴史にただ従うしかなく、そこに善悪を定めることすら出来ない存在なのだ。ラナはそこに絶望し、ただ巻き込まれ、振り回されたことに絶望しながら死んでいった。最後まで怯え続けながら。

 他にもハルゲントのように必死に「強さ」を保持し続けようとする弱者もいるし、純粋な武力以外の方法で「強さ」を手中に収めようとするエレアのような強かな「弱者」もいる。そしてユノさんのように、弱さそのものを武器に成し遂げようとする者もいる。エレアがキアを従えている様子と、ユノとソウジロウが並んで歩いている様子は全く異なるものだ。ソウジロウがユノに帯同しているのは本当に「たまたま」でしかないが、彼女はそのアンラッキーな幸運を最大限に利用し、ソウジロウという存在を自分のいいように使っている。最後に笑う本当の「修羅」は誰なのか。まだまだ気になる構図が目白押しだ。

 それにしても、やっぱアニメの最終回は子安だよな……。

 
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