最終回と違うんかい、第12話。もうめでたしめでたしじゃね? と思ったけどなんか不穏な引きだったよな……来週どうなっちゃうのよ。
前回レッドドラゴンの体内からされこうべを引きずり出した時点で「ま、どうせこれは別な人の骨で、ファリンはもうちょいマシな状態で別なとこに紛れ込んでるんでしょ」とタカを括っていたのだが、ガチで完全消化後という地獄のような様相だった。まぁ、ファリンからしたらマジで地獄だよな。イッペンシンデミたわけだしな。死の概念が多少ユルいこのダンジョン内でも、多分死の恐怖ってのは変わらないと思うのだが、いっぺん死んでしまった冒険者がダンジョン恐怖症になったりしないんだろうか? ファリンは生き返った直後こそぼんやりしてたけど、その後は割と前向きなメンタルになってたのがすごいな。
もちろん、されこうべ状態から復活するにはそれ相応の代償(?)も伴った。絶望的な状況にも関わらず、学園の優等生・マルシルの起死回生の一手で逆転蘇生。その方法ってのが「黒魔術」だったんてんだからこの世界の魔法はさらに難しい。現状、何を持って「黒」としているのかは謎だが、マルシルが「刃物と同じで使い方次第」と言っているので、基本的な体系としては一般的に使われている魔術と大差ないと考えていいんだろうか。でも、普通の魔法による「蘇生術」と今回マルシルが使った術は様子が違うっぽいんだよな。正規の精霊使役からはみ出てしまうとか、それこそ邪神の力を借りているとか、なんかそういう違いがないと「黒」とは呼べない気もするのだが……まぁ、黒い人が出てきているので、もしかしたら今後説明があるのかもしれません。
とにかく第2のヒロインであるファリンが復活しての正式加入は素直に喜ぶべき展開。そのお祝いでもするかのようにダイナミックお風呂タイムで女の子2人がイチャイチャしてくれたのは最高の描写だし、何よりマルシルがこんだけ全身で喜びを表現してくれていると、今までの苦労(ほんと色んな苦労)を観てきた視聴者目線ではただただ嬉しくなってしまう。ライオスたちが相手ではどうしても見せられないような柔らかい表情も、同性で愛着があるファリンに向けてだと気兼ねなく向けられるみたいですね。ほんとに良い友達だったのだろうなぁ。
色々と問題はありつつもなんだかんだで優等生なマルシルに対し、ファリンはどうやら天然素材。元々何かしら自然と繋がる才能はあったみたいで、今回も幽霊屋敷のゴーストと対話できたのは彼女の天賦の才だと思われるが、その後の防御魔法のくだりとかは、本人もびっくりしてたから多分復活の際に手に入れた副次的なもの。ドラゴンを依代にしたからの効果か、それとも黒魔術での復活を経た副作用か。まだその辺は分からないが、多分あまり「真っ当な」強化ではなさそうなので、今後ファリンが誰かに付け狙われてもおかしくはないね。ちなみに最後に出てきた謎のキャラは明らかにダークエルフだったので、この世界にはダークエルフが存在していることが保証された。チルチャックがマルシルを揶揄して「ダークになっちまう」とも言ってたしね。この世界ではエルフが何かしらの変化を経たものがダークエルフと呼ばれるって解釈でいいのかしら。某世界だと暗黒神ファラリスの崇拝によって変化してたはずだが……(あとシャーマンとは思えない腹黒いことをしまくっていると耳の先から黒くなっていく。あいつの耳はつけ耳だ)。
色々と禍根も残しつつ、ひとまず目指すは地上階。上りルートのダンジョン攻略ってのもあんまり見たことないので気になるといえば気になる。
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