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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 分かれ道の、その先へ。最終話! これは、バンドアニメだ。

 大方の予想通りに30分まるまる使ってのラストライブ。もう、今から来月が楽しみで楽しみでしょうがない(わたくし、day1のみ現地参戦!)。視聴中も、すでに来月のステージと重ね合わせてしまって涙が止まらなかった。2Dと3Dの重ね合わせが実現するバンドリプロジェクト最大の強み、それはやはりライブである。見事な接続、見事なエンタテインメント。我々はただ、天を仰いで降り注ぐ「享楽」を甘受すれば良い。

 先週のさきうい逃避行から「結局諸々どうなったんだよ」という部分をもっと言葉を尽くして説明すると思っていた人もいるかもしれない。まぁ、そういう要素はあっても構わなかったが、繰り返すが本作はバンドアニメだ。しばらく忘れていたかもしれないがバンドアニメなのだ。であれば、そのバンドの姿を見せることで結末を示す。これが一番誠実な答えの開示である。2つのバンド、10人の少女。その全てに祝福を。

 せっかくなので本作にのみ許される「キャラ単体での総括」で簡単にまとめていこう。どうせライブ当日まで今回の映像は擦り切れるまで視聴して備えなければいけないので、残りの時間でたっぷりと読み込みはさせてもらうが、とりあえず初見で辿り着いた私なりの「彼女らが辿り着いた現在地」への雑感である。

 

高松燈:今シリーズではブレることなく我が道を走っていた燈。バンドのセンターとして、堂々たる姿も見せるようになってきた。もちろん円陣なんてうまくは出来ないけれど、迷子でも進み続ける彼女に後退は無い。同じ日に、同じ志で、全く違う場所で同じようにライブを行なっているかつてのメンバーのことを、燈は誇らしく思ってくれているだろうか。


千早愛音:本シリーズではもはや英雄扱いの愛音。かつては一番のダメダメ要員としてバンドの足を引っ張り続けた彼女も堂に入った立ち回りができるようになった。これまであまりステージ上で大きな動きを見せなかったのは演奏に集中するためだったのだろうが、この度は楽奈とのツインギターを見せ場として用意し、いよいよバンドマンとしての存在感も見せられるようになってきた。誰に対しても変わらぬ彼女に、これからもバンドは助けられることだろう。北欧ロケが彼女のトラウマを刺激しないことだけ祈っています。


要楽奈:いつだって楽しい、金平糖を噛み砕く野良猫。なかなか抹茶味の金平糖はないかもね。京都にいらっしゃい、お目当てのものが手に入るから。説明不要の野良猫はいつも通りかと思ったら、ステージ前に「燈が集中している」ことを立希に指摘し、なんと「周りのメンバーを見る」ことができるようになっている。たった1つ定めたこの居場所。猫は家につくとは申しますが、彼女の家はここにあるんでしょうね。ハイキック、ライブでも見せてくれるんでしょうか。


椎名立希:先週は浮気現場に巻き込まれていた立希さん、今週は楽奈に一本取られちゃった立希さん。まぁ、彼女は相変わらずといった感じですかね。円陣組んでもコールは燈にさせるよ。出来なくても待っててあげるよ。結局、CRYCHICMyGO!!!!!Ave Mujicaに至るまで、全ての発端は燈という坩堝から生まれる詩に始まったのであった。皆それぞれに歩き始めてはいるけれど、その原点をがっちりと見守り続けるのが立希の役目なのだろう(八幡さんの恐れも取っ払ってください)。


長崎そよ:彼女のライブ中の表情、本当に独特なんですよね。目一杯楽しそうな愛音、野良猫。必死に演奏を続ける立希、叫ぶ燈。そんなメンバー4人をどこか人ごとのように、それでも一番近くで見守り続けるベーシスト。この結末は彼女が最初に望んだものではなかった。しかし道が分たれ、気づけば自らの足でその一端を歩き続けている。何故バンドをやるのか、何故この5人なのか。彼女なりの答えを出し切るのはまだ先の話なのだろう。迷い続ければこそ、5人は一緒にいられるのだから。

 

Ave Mujica:再結成に再結成を重ねて辿り着いたひとまずの「スタートライン」。新たに神となった豊川祥子を中心に、世界の荒波にのまれながらも突き進みことを決めた5人の新たな「共犯者」たち。Mujicaとしてのスタイルは「清濁合わせ飲む」ことで成った。豊川の恐ろしさ? そんなものは自分が豊川になってしまえば何も怖くない。それを卑怯と謗る者がいるだろうか。かつてのように、お嬢様のごっこ遊びと嘲る者がいるだろうか。そんな連中は、ただ音楽でねじ伏せればいいのだ。女神の下に集いし4人の騎士は新たな戦場へ向かう。たとえそれが、血に塗れ穢れた道行きであったとしても。

 バンドリのバンドは「暴れ者」が混ざっている。世間に喧嘩を売ることを厭わないバンド、AfterglowRAISE A SUILEN、そして3つ目にAve Mujicaが名乗りをあげた。これからも彼女たちにはさまざまな苦難が待ち構えていることだろう。しかしもう、解散は許されない。死なば諸共に、彼女たちの企みは続いていく。


豊川祥子:「神」といえばなんとも仰々しいが、彼女の選んだ道は自分と、それを取り巻く皆の欲望を全て受け止め、実現させる究極の「我」。世間が汚いならば、汚濁に塗れようともそのてっぺんに上り詰めてしまえばいいのだ。再結成ライブとは思えない大きな箱での演奏は、おそらく事務所のコネクションもフル活用しての「大舞台」だったに違いない。メンバーたちの痛みをあけすけに開陳させる舞台脚本も彼女のもので、ご丁寧に「オブリビオニス」は負い目を吐露しない。神にそんな顔はもはや不要なのだ。「忘却」しろ、それが、彼女に従う唯一の道だ。


祐天寺若麦:彼女の中に燻る炎は決して消えちゃいない。嘯くように漏らす「愛」も、決して心から剥がれ落ちやしない。彼女にとってライブは戦場であり、味方を蹴落とし、のし上がるための試練なのだ。今宵はあの憎らしい舞台役者の娘に勝てただろうか? どうやら彼女の睨みつけ方からすると、まだまだ先は長いようだ。でもそれでいい。肥後の娘は、踏まれれば踏まれるほどに強くなるのだから。


八幡海鈴:自己に内在する「恐れ」を散々に思い知らされた悲しき道化。未だ彼女は女神にすがる哀れな従者でしかない。信頼という鎖を欲しているうちは、彼女の恐れが払拭されることはなさそうだが、ただ、今だけはステージの上の彼女は恐れを忘れていられる。果たして忘却が彼女の終着点となりうるのか、それはこれから先の、彼女自身が決めることだ。


若葉睦:かつての姿も今は昔。睦は笑いますわよ。そう、笑う。彼女の中で何が変わったかといえば、おそらく純度が変わった。モーティスという仮の名をつけてこそいたが、結局あれは若葉睦なのだ。人格の統合などとそれらしい言い回しになってはいるが、単に「自分の中で整理をつけた」だけなのだ。モーティスは睦の中にいる。いや、モーティスは睦である。笑って、おどけて、蹴り上げて。それでもギターが弾けるなら、それは若葉睦であり続ける証明になる。今の彼女の姿を見て、人々は「わかばの娘」と言えるだろうか? 幾度となく死を乗り越えた彼女を、覚悟を持たぬ者が見据えられるだろうか。


三角初華:彼女は初華だ。「ドロリスである」なんてお為ごかしはもういらない。神が与えた仮面はドロリス、そしてその仮面を剥いだ新たな姿に、初華という名前が与えられた。それは離島の純朴なだけの娘ではない、アイドルユニットsumimiのボーカルでもない。解散してしまったお騒がせバンドのセンターでもない。新たなバンド、Ave Mujicaのセンターだ。清濁合わせ飲む覚悟を決めた祥子のために、彼女もすすんで泥水をすする。もはや仮面など不要だ。嘘をつき、散々に周りを騙し続けてきたその悪を、もう忘れてしまったのだから。新たな「初華」は怪しく笑う。その笑みが、新しいMujicaの象徴となるよう、口角をあげる。その姿はまるで、天に登った三日月のよう。

 

バンドが、成った。

 
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