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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 前世持ちを前科持ちっぽく言うな、第10話。まぁ、罪の重さという意味では似たり寄ったりなのかもしれないが……。

 この時期になるとさ、どのアニメもぼちぼち最終回に向けてアクセルを踏み出すので全体的に重い雰囲気になりがち。1作品だけならその緊張感も楽しいものだが、週に何十本ものアニメを摂取しているとこの「クライマックスハイカロリー症候群」とでも呼ぶべき現象でげっぷが出がち。今作もゆるゆるギャグが売りの作品だが、今回のイアナのピンチはこれまでに比して一際重たいものらしく、だいぶシリアスタッチで時間を引っ張る展開になっている。

 前回のブラッディローズ騒ぎの一連の処理のおかげで、イアナの中でも自分の黒歴史がどのようにこの世界に影響を与えているかはなんとなく定式化できた様子。どこから何が襲ってくるかは見当もつかないが、やはり巻き起こる事件は自分が過去に創作したものが絶対的な基準となっており、長い黒歴史の中の「どこかで描いた」物語が「時間を飛び越えて」襲いかかってくる仕様。そしてそれらはコノハの聖女覚醒を前提としているため、現在ののほほんコノハを引き連れた状態だとだいぶハードモードになっているというのは以前も確認した通り。一応、夫人の家でイアナがピンチになっていたところを救ったのはコノハの「神託」だったっぽい触れ方もあるので聖女要素がゼロではないのかもしれないが、少なくとも佐藤コノハが描いた聖女伝説に比べればまだまだちっぽけな存在。それを埋め合わせるために奔走するのが、この世界における「前世持ち悪役令嬢」のお仕事ということになる。

 金はあるかもしれないが力も信用もないイアナ。そんな彼女が持つ最大の武器はやはり「前世」である。まぁ、原因もそこにあるのでなんとも言い難いが、事実上の「2週目」となる彼女は(思い出せさえすれば)全ての危難を予測して事前に行動することができる。「転生悪女」の時点で充分なろうっぽい設定のはずだが、さらにそこに前クールあたりに放送してた「2週目」別作品みたいな要素も加わり、いよいよがっつりとなろうファンタジーのセンター街道を進み始めている状態。ただ、コノハは「長い黒歴史、何を書いたかもはやあんまり覚えてない」という都合の悪い(適当なタイミングで思い出すので作者的には都合のいい)設定があるため、2週目のうまみを活かすために入念な準備ができたりはしない。そのせいで毎回ギリギリのところで不穏なまでにドタバタしてしまい、ソルには変な目を向けられるわけだ。

 しかし、そんなソルやギノの態度が軟化しているのが原典との最大の差であり、今回に至っては、もはやソルを相手にフラグを立てきった状態。このままいけば新たなカップリングの幕が開くレベルだったのだが……久しぶりに登場のヨミが足を引っ張る。まぁ、こいつはこいつでうまいこと使えれば頼りになる存在なのだが、やっぱり悪女設定を引きずってしまったことが何一つプラスに働いておらず、ヨミがくっついてくる状態だと余計なストレス源にしかなってないのよな。ただ、それが「ソルがヤキモチ焼いちゃう要素」にまでなるとは思わなかったが……。こうして見るとソルのちょろさもなかなかのものだな。

 なろう的なピンチ展開、そして王道のラブ展開。まさに少女漫画的になろう文脈を拡張したらどうなるか、というサンプルが破綻なく進行している。とりあえず一旦今期のゴールまでは見届けたいですね。

 

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