最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
テンション落ちずにさらにあげてきた第2話。このアニメ、すげぇな。理屈抜きでアニメーションだけで見せようとする作品ってのは、最近の地上波では希有な方向性な気がします。
物語の中心は当然マトとヨミの関係性に収束する。その間にカガリが挟まり、友情物語に軋轢と懊悩が混ざる、筋立てとしては実にシンプル。カガリの怪我の原因が明かされた部分に関しては「なんじゃいそら」と思う部分はあったものの、わずか8話で走りきる作品なので、削れる要素はサクサク削って描きたい場面だけに絞り込んでいるのは潔い判断ともいえるだろう。ヨミに対して激昂するマトの台詞回しなんかはどう考えてもおかしいし、厨二病とも違うどうしようもない痛々しさを伴っているのだが、この作品が体現したい「象徴性」の妙を鑑みれば、こうしたどこかズレが感じられる脚本も味わいの一部といえるかもしれない。マトがどれほど素っ頓狂な発言をしたところで、所詮は女子中学生の吐いた言葉に違いは無く、異世界で大活劇を広げる謎のヒロインほどのギャップは生まれないのだから。 今回のエピソードのおかげで、夢世界でバトルを繰り広げるブラックロックシューターとマトたちの世界の対応関係はおおよそ確定したといえる。もちろん前回からほぼわかりきっていたことではあるのだが、一応ブラックロックシューターがマトに対応しており、それぞれヨミやカガリにも対応する「人物」がいる。そのことが、ヨミに彫り込まれたハートの入れ墨によって確定し、アウトラインはずいぶんすっきり見られるようになった(一応前回までのお話だと、「何の関係もない2つの平行世界」の可能性があったのでね)。また、マトが夢世界のことをきちんと「夢として」見ていることも明かされたことで、彼女は夢世界のブラックロックシューターの影響を直接的に受けることがある、という事実も明示され、2つの世界間のつながりも見やすくなっている。まだ「マトが寝ていないタイミング」で夢世界の描写が現れる部分などについては想像の余地は残るが、あとは感覚で処理出来る部分だろう。 などとシナリオラインについてはくどいともいえる確認をとっているが、それもこれも、細かい考察を抜きにして動画面を楽しみたいがため。1話目は今石洋之コンテだったからすごかったけど、2話目はどうだろう、と心配していたら、なんと2話目も今石さんだった。それだけで脳汁吹き出すってもんですわ。はったりを効かせまくった夢世界バトルのアニメーションの気合いの入り方が尋常じゃなく、今回は鎖を使った一連のモーションや、謎のマカロン砲を特大マシンガンでぶち抜いていく様子などがけれん味たっぷりで楽しめる。現実世界とのリンクが明示されたことによって、彼女たちが持つ諸々の武器やアクセサリの意味を考えることが出来るようになった部分も楽しく、作中ではほとんど触れられていないにも関わらず、「2つの世界が密接にリンクしながら動いている」というのが画の力だけで伝わってくるのがすばらしい。アニメーションという媒体を使って「少女たちの心の戦い」を描くというコンセプトが、実に見事に結実しているのである。 夢パートと比べるといくらか地味な印象の現実パートだが、マトが多用する「色」を主題とした思考パターンや、「小鳥遊」という名前に込められたいくつかの含意など、なかなか細かい部分にも労力が裂かれていることが伝わってくる。カガリの吠えたける表情なども真に迫って描けているし、全く毛色の違う2つの世界にも、通底した信念があることが伝わってくるのだ。 そして、わずか2話で強引にクライマックスまで持ち込んだ無茶なシナリオを必死でくみ上げているキャストの面々のパワーといったら。沢城・喜多村。この2人だったら「こういうシチュエーションでこういうイメージが作りたいので、全部アドリブでお願いします」っていってもものすごいものを作ってくれそう。この2人について行けるようになっているだけで、花澤香菜も大したものだと思う。これ、ずっと聞いてたい作品だなぁ。 PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/19)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|