最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ミラクル明乃回、第19話。今回ほとんど2人しかしゃべってないのよね。こういうときってキャストにものすごく負担がかかりそうで心配になる。力ちゃんと2人で延々芝居って……しんどかろうなぁ。
というわけで過去編2回目。内容を一言で片付けると、「前回の天丼」である。衛宮切嗣という1人の人間形成を描くため、前回のエピソードでは父親殺しを、そして今回のエピソードでは「母親」殺しを描いた。その中心にある考え方は、以前セイバーとも真正面からぶつかった大命題である「全体のために個を犠牲にする」という彼の信条のお話。ランサー陣営との対決ではあまりに外道外道と誹られたわけだが、「これだけ凄惨な過去を背負ってるんだから、徹底しても仕方ないでしょう」というわけだ。脚本としては当然筋が通っている。 もったいないな、と思ったのは、どうしても挿入エピソードなので人物同士のつながりが薄かった、ということ。前回の父親殺しの場合、切嗣が乗り越えるべきは「血のつながり」というファクターのみであった。実の父と言ってもそこまで心酔するような間柄でもなかったようだし、最愛のシャーレイを殺された恨みもあった。「父親殺し」については、ナタリアのいうような「心と体の分化」を要するような苦渋の決断があったようには見えなかったのだ。しかし、今回のナタリア殺しについては話が違う。ある程度の年月生活をともにし、尊敬する師であり、命を救った恩人であり、生活を支えた「母」でもあるナタリアをその手にかけるという行為は、より大きなハードルが存在していたのは間違いない。そして、そのハードルが大きければ大きいほど、切嗣の決意と信念は不動のものとなり、聖杯戦争に至る物語の厚みも出るというものだ。 ただ、実際には我々視聴者にとって、彼とナタリアの生活はあまりに馴染みがない。おかげで、彼が嗚咽を漏らしながら遂行した「任務」は、今ひとつ心に迫るものとして見えなかったのは残念な部分である。まぁ、これ以上過去話に時間を割くわけにもいかないだろうから致し方ない部分ではあるのだが、出来ることなら、前回のエピソードとの重複もあるのだし、もう少し大きなドラマとして見せて欲しかったところである。 まぁ、相変わらずこういう救いの無い話をやると上手いことは上手いんだけどね。話の途中で「あぁ、切嗣はナタリアを殺すんだ」というのは大体察しが付く部分で、そうなると当然わき上がる疑問が「わざわざそこまでする必要があったんかいな」ということなわけだが、よくよく2人の会話を聞いていると、実はナタリアと切嗣は生まれ持った信念の部分が決定的に違うことは描かれており、そのために切嗣が強攻策に出ざるを得なかったことは示されている。ナタリアの信条は「とにかく自分の命が大事」というもので、あの飛行機の上でも、彼女は何を差し置いても「自分が助かる」ことを優先して動いたはず。つまり、蜂やグールを巻き込んで惨事が拡大する危険性があっても、とにかく着陸だけは無事に成功させるつもりだった。しかし、切嗣はそれを許すことが出来ない。彼は「自分が大事」な人間ではなく、あくまで目標が「正義の味方」なのだ。仮にあの飛行機に乗っていたのが切嗣だったとしたら、彼はナタリアの命令を破って、さっさと飛行機を海にでも突っ込ませただろう。どれだけわかり合ったところで、結局2人は違う生き方を選んでしまう。だからこそ、切嗣は最愛の母を殺すしかなかったのだ。そして、そんなナタリアも彼の葛藤も充分理解しており、最後には仕方ない、とばかりに笑って散っていった。何ともやるせないお話ではある。 やっぱり今週はナタリアの中の人一択。明乃は本当に「恰好いい女性像」を作る。もう出番が無いのが残念だが……短い話数の中で、きっちり存在感を示していったのは流石ですわな。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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