最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「えびてん 公立海老栖川高校天悶部」 4→3
今期最初に終了した番組は、10話という中途半端な話数であり、なおかつ既に先行配信されていたせいで特に新番組という気もしなかったらしい、この作品。ゴールしたとはいうものの、あんまりゴールテープを切った感慨が無いのは残念至極。 改めて新番チェックの時の感想を見てみたら、最終話を見終わった後の印象とほとんど変化が無かった。今作を語る上で外せない要素は当然「パロディ」ということになるだろうが、そもそもパロディをやるための土台が無いんじゃ話になりませんよね、というお話。おそらくこの作品を楽しく見られる人というのは最低限元ネタを知っている人間ということになるだろうから、半数以上もの元ネタがピンと来ない私のような人間が楽しめないのはある意味必然なのだろうが、問題なのは、果たして元ネタを認知出来たからといって、この作品が楽しかったのかどうか、という部分なのである。 ネタ不足、先細りと言われて久しいこのアニメ業界。昨今の作品では様々な形で「パロディ」という方向性が模索されているが、一通りの方向性は出そろった感があり、単に「パロディをやりました」というだけでは作品としての売りにはなるまい。せっかくなので他作品でのパロディ要素を見てみると、個人的にお気に入りだった作品としては、近年ならたとえば「パンティ&ストッキング」なんかがある。奇しくもメインヒロインの中の人が一緒だったりするが、あちらの作品の持つ破壊力は尋常じゃなかった。何故「パンスト」がパロディを土台に置きながらもあそこまでの爆発力を有したかといえば、絶対的に揺るがないオリジナリティの上に立脚していたおかげである。画面のデザインもそうだし、徹頭徹尾下ネタに繋げるというネタの方向性が、あの枠でしか実現しえない最低のパロディ要素を構築していた。また、もっと近い事例では「戦国コレクション」もパロディを前提とした作品である。こちらの場合、「パンスト」と比較してもオリジナリティが弱く、依って立つ基盤がない、という意味では「えびてん」に近いものがある。実際、「戦コレ」はどうしようもない話数は本当にどうしようもない場合もあったのだが、そんな中でも脳髄に響く致命的な脚本も少なくなかった。こちらの場合の勝因は、元ネタをあり得ない次元にまで咀嚼し、新たなコンテンツとして再構築する徹底した翻案が、「新しさ」を産みだすのに繋がっていたことだと思われる。 他方、こちらの作品はどうだったかというと、「パンスト」のような強烈な個性によって立つことが出来なかったのは1話目の時点で予想出来ていたこと。その上で、「戦コレ」のように元ネタへの偏愛をこじれさせて新たな面白さに繋げようという意識は残念ながら感じられなかった。やっていることはスタイルの模倣、表面的な映像レベルでの「間借り」であり、労力を割いた「真似」をみれば「なるほど、確かに似ている画面だ」とは思えるかもしれないが、それが面白さを産みだすかといえば、決してそうはなっていなかっただろう。「戦コレ」は多数の主人公が毎話毎話切り替わって全く雰囲気の異なった作品世界をモザイクのように繋げていたが、こちらの作品ではあくまでメインとなる天悶部の面々は変わらず中心におり、その固定された世界が、パロディという名目であっちへふらふら、こっちへふらふらと落ち着かないネタ回しに奔走していた。これでは本来原作には存在していたのであろうメインシナリオなど味わうことが出来るわけがないし、パロディとしても掘りさげることは難しい。やろうとしていた方向性は分かるのだが、いくら何でも安直すぎる発想であり、これを面白いというのは難しい。おそらく権利関係やらなんやらで色々と手をかけた部分もあったのだろうが、もう少し有効な使い方は無かったものかと悔やまれる。 中の人については、今期のエース枠だったのであまりコメントも無いのだが、やはりメインでしゃべっていた阿澄佳奈の存在が、いいような、悪いような。基本的にアスミスって声が一種類しかないタイプの声優なのだが、そのせいでこのアニメのパロディ部分は、全部「ひだまりラジオの冒頭の茶番パート」にしか聞こえなかったんだよなぁ。ジョジョパロが入ってくれば完璧だったのに。あ、でも野矢役をやってた伊瀬茉莉也は良いバランスで落ち着いてきたな、とは思う。少年声も嫌いじゃないよ。あとは名塚・しゅが美という不思議な連携を感じさせるボイスが毎週聞けるというのもナイスではあった。しゅが美のおねーさんボイスは貴重ですから。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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