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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Akroan Line Breaker アクロスの戦線砕き (2)(R) U

クリーチャー・人間、戦士

2/1

英雄的 - 〜はターン終了時まで+2/+0の修正を受けるとともに威嚇を得る。

 実は非常に珍しい、「一時的にステータスが変わるヒロイック」である。カウンターではなく一時的な増強能力を持つのは、世界でもこいつと「アナックスとサイミーディ」だけ。まぁ、どっちかっていうと今までの世界ではこういう能力の方が多かったんだけども。普通に考えれば恒常的に育てた結果が残る成長型ヒロイックの方が強いに決まっているのだが、ここまで尖ったステータスをもらえるならば一考の余地はある。4ターン目にこいつに「ドラゴンのマントル」でも張ってしまえば、赤単なら一気に7点を威嚇でたたき込めることになるし、「恐るべき気質」の土台にして6点貫通させるだけでもかなりインパクトがある。別に毎ターン殴らずとも、思い出したように4点とか5点が入るカードだと思えば、戦闘前にコンバットトリックを使うことも抵抗はないだろう。「速い赤」を代表するカードの1つ。ただし「青銅の黒貂」だけは勘弁。

 

Bearer of the Heavens 天を支える者 (7)(R) R

クリーチャー・巨人

10/10

〜が死亡した時、次の終了ステップの開始時に、全てのパーマネントを破壊する。

 世界を支える巨人。いわゆる一つのアトラスさんである。文字通りに世界は彼の背にかかっているので、万一彼が死んでしまうと、その全てが(ちょっと遅れて)崩壊する。まぁ、単なる破壊なので神様がたは「お、世界ぶっ壊れたな」と平気でそこに佇んでいるわけだが、まぁ、土地も信者も全部ぶっ飛ぶので神様なんて置物ですよ。そう考えると、復帰が一番早そうなケイラメトラさんが割と優秀な神に見える。8マナなので基本的にネタカードであるが、似たような能力を持っていた「アラーラの子(ARB)」よりはまだ使いやすいだろうか。死んだ後も彼我ともに結果が同じなのでそこまで魅力的には見えないが、破壊不能を交えたどさくさ戦法はマナ基盤さえ用意出来ればなんとかなるかも。あと、これを「死の国からの救出」の探索要員に任命すると、世界がぶっ壊れた後に「助けてきたよ!」と無人の荒野に帰ってくることに。世界崩壊レベルのうっかりさん。

 

Bladetusk Boar 刃牙の猪 (3)(R) C (M13などから再録)

クリーチャー・猪

3/2 威嚇

 ゼンディカーで生まれ、基本セットにも収録された実績を持つ人気者の猪。今回は新規イラストになり、いくらか可愛らしさも増しての登場。パワー3威嚇の持つ実力は過去のセットでも嫌と言うほど発揮しており、こと色が散りにくいこの世界においては、非常に信頼性の高いクロックとなる。同じコスト域のライバルが使いづらい「一つ目峠のサイクロプス」というのも追い風といえるだろう。「不機嫌なサイクロプス」とは一長一短だが、こちらは赤白ヒロイックなどに入れた際にも、オーラなどで補強したときの効果が高いといううまみがある。まだまだ現役で頑張れまっせ。

 

Blinding Flare 眩しい炎 (R) U

ソーサリー

対象のクリーチャーは、このターンブロック出来ない。

奮励(R)

 うおっ、まぶしっ。毎度お馴染みブロック制限カードだが、この手の効果がなかなか人気カードになれないのも毎度お馴染み。今回は赤が濃いデッキならば全軍まとめてアンブロッカブルにしてしまえるところがセールスポイントだが、別に2マナの「地鳴りの踏みつけ(M14)」でもそんなに結果は変わらないのだから、大した売り文句にはなっていない。一応、自軍クリーチャーを対象にとることでヒロイックの種にすることは出来るのだが……。ま、アンコモンだからそこまで遭遇率も高くないし、8引きくらいで何となく引いて、「デッキ組んでたら結局入らなかったわー」っていう役割を担うのがいいんじゃなかろうか。

 

Cyclops of Etarnal Fury 永遠憤怒のサイクロプス (4)(R)(R) U

エンチャント、クリーチャー・サイクロプス

5/3

あなたのコントロールするクリーチャーは速攻を持つ。

 がなんか怖い。呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンな感じのサイクロプスだが、5/3速攻とはいえ6マナはやや重い。出したところで「ニクス生まれの狼」と相打ちしちゃうレベルだし、あんまり6マナのお仕事じゃない。もちろん、エンチャント属性があるので体内に「熱情」を埋め込んでいるというボーナスはあるのだが、6マナ域以降に全軍速攻ってどれくらい恩恵があるだろう。「迷路の急襲者(DGM)」の能力が使われてるのって見たこと無いぞ。

 

Dictate of the Twin Gods 双子神の指図 (3)(R)(R) R

エンチャント

瞬速

いずれかの発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与える場合、それは代わりに2倍のダメージを与える。

 指図サイクルの赤は、双子の神様が同時出演という贅沢なキャスティングで作られた「ラースの灼熱洞(10ED)」。これまた瞬速という追加効果が上手い具合に旧作のデメリットを埋め合わせたナイスデザインになっている。元の灼熱洞は4マナだが、これが欲しいような攻め気の強いデッキで4ターン目にこれを置くだけで終わっちゃうというのはちょっと辛かった上に、出した後で「さぁ、これをおいたから覚悟しろよ」と相手に訴える時間が長く、下手したら相手から「ありがとう、じゃぁ殴り切るわ」と先にボコられ、まさに「倍返しだ!」みたいな状況に。しかし、瞬速がつけば間違いなくアタックのイニシアティブをとるのはこちらだ。もちろん、攻撃宣言して、相手のブロックの様子を見てからダイナミックなコンバットトリックとして使うのも破壊力抜群。特にプレインズウォーカーを巡るダメージのやりとりはかなり繊細な計算が必要なことが多いので、コレ1枚でひっくり返るシチュエーションもあるのではなかろうか。速攻クリーチャーと組み合わせたりすると相手は計算どころじゃなくていいし、これだしてからの「モーギスの狂信者」(確定6点)とかも割と殺伐としてて素敵。

 

Eidolon of the Great Revel 大歓楽の幻霊 (R)(R) R

エンチャント、クリーチャー・スピリット

2/2

プレイヤーが点数で見たマナコスト3以下の呪文を唱えるたび、〜はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。

 「なんか強いエンチャントをクリーチャーの中に突っ込んでみよう」シリーズ。こちらは赤がはるか昔に持っていた「紅蓮光電の柱(SCG)」を2/2クリーチャーにパッケージングしたもの。普通の世界を考えるなら、この効果は彼我ともにダメージが同じなのであまり意味は無い。それどころか、このようにダメージを与える2マナクリーチャーを使った赤が遅いデッキであるはずがないため、むしろ自分へのダメージがでかい可能性の方が高い。普通のリミテッドデッキに入れても、相手のデッキとのスピードに目立つような差がある場合は少ないので、あんまり強いというカードではない。では何故これがレアかといえば、当然下の環境を見込んでのことだろう。とにかく呪文をいっぱいキャストするデッキというのはどのレギュレーションにもあるもので、エルフデッキやアーティファクトでグルグル回すタイプ、伝家の宝刀ストームデッキまで、これを2マナで着地させれば相手が勝手に死んでしまう場合だってあるのだ。「迷宮の霊魂」同様に、どちらかというとそういう世界で花開く才能だろう。

 

Flamespeaker’s Will 炎語りの意志 (R) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(あなたのコントロールするクリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。

エンチャントされたクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは〜を生け贄に捧げても良い。そうしたなら、対象のアーティファクトを破壊する。

 白の「定命の者の強情」と対を成すオーラ。ただ、対を成すとはいってもこちらが壊せるのはアーティファクトなので、この世界設定の中ではいまいちの印象はぬぐえない。一応フォロー出来る理由としては、今回アンコモンにそれなりの装備品が2つ追加されたので、装備品に悩まされそうなときに増強オーラがついでに対策カードも兼ねられるのは一応意味があるかもしれない。まー、既に「無謀な歓楽者」「野蛮な祝賀者」と「他の仕事も兼ねられる」アーティファクト破壊は足りてるんだけどね。

 

Flurry of Horns 双角の連続襲撃 (4)(R) C

ソーサリー

2/3で速攻を持つ、赤のミノタウルス・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。

 イラストの躍動感が素敵なミノタウルス支援カード。「俺が崩すから兄者はそこを叩いてくれ!」「OK、弟よ!」みたいなコンビネーションが恰好いい。ま、実際にはこの2体のミノタウルスには何の血縁関係も無いだろうが、どちらも「悪魔の皮のミノタウルス」に恨まれそう、と言うことは分かる。トークンのくせにステータスは同じで能力まで持っている。これが5マナで2体でるのだから、流石にお得な買い物と見ていいのではないだろうか。これまでのカードと比較すると、赤よりもクリーチャーが優秀なはずの白ですら、5マナソーサリーでは2/2を2体出すのがせいぜい。それなら速攻でダメージ効率のあがったこれがコモンで手に入るのはかなり恵まれているということだ。速攻の4点ダメージソースは相手の計算を大きく狂わせるし、ここのところボロスが推し進めてきた「横に広げて殴る」戦術にもマッチしている。ヒロイックなどの縦の戦術とは噛み合わないが、上手くデッキをまとめてマナカーブの締めの一撃として用意しておきたい。

 

Font of Ire 激憤の泉 (1)(R) C

エンチャント

(3)(R)、〜を生け贄に捧げる:〜は対象のプレイヤーに5点のダメージを与える。

 赤の泉サイクルは「溶岩の斧」。そらよっとぶん投げて5点は、毎回「マナ効率は悪くないのにカード効率が悪い」という例のお手本みたいに紹介されるのだが、考えようによってはライフの1/4を削るカードって結構すごいかもしれない。この世界はラクドス、ボロスなどのスピード重視デッキは確実に存在しており、そうしたデッキが悩むのは、この世界が横ではなくて縦に伸びやすい世界であるという根本的な環境設定。どれだけ高速展開してウィニーを気取っても、「アルセイド」を張った「波濤砕きのトリトン」あたりに手をこまねいているうちにあっさり負けてしまう。そこで、中盤以降の削りを担当するカードとしてこれを採用してみるのはいかがか。極端な話、デッキに3枚入れて、うち2枚引ければ削るライフは半分でいい。今回の環境は大火力が「落岩」のみという残念な世界だったのだから、新しい選択肢の可能性が広がったことは、無下に否定せずに使ってみるのもいいのではなかろうか。「サテュロスの火踊り」とシナジれないのが悔やまれるなぁ。

 

Forgeborn Oreads 炉生まれのオリアード (2)(R)(R) U

エンチャント、クリーチャー・ニンフ

4/2

星座 - 〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに1点のダメージを与える。

 星座ニンフサイクルの赤は、強すぎるってんで今ではリミテッドから姿を消してしまったティム能力の保有者。好き放題に飛ばせる1点火力でもって、タフネス1から市民権をガンガン剥奪。まぁ、ゆーても星座誘発なのでそこまでの頻度では連発出来ないだろうが、一応1ターンに複数回起動の可能性があるのは買える。万が一2枚集まっちゃったりするとエラいことになるし。また、「ゴルゴンの首」を握ったときのペルセウス・ティムの非道ぶりは長らく語り継がれるレベル。運良くコンボれたら速やかに謝罪の用意を。

 

Gluttonous Cyclops 暴食するサイクロプス (5)(R) C

クリーチャー・サイクロプス

5/4

(5)(R)(R):怪物化3を行う。

 なんか風貌が無闇にグロい上に、羊さんたちがすごく可哀想。羊って毛皮が邪魔して生で食べても美味しくなさそうだよね。で、そんなサイクロプスの新作だが、まーこの上なく普通。6マナ5/4は悪くもないが特に喜ぶほどでもないし、怪物化した後にボーナスもない。一応の特徴としては、出した次のターンに即怪物化が起動出来る(かもしれない)というものがあり、実質的には8/7のエコークリーチャーと考えることも出来る。7マナ揃ったタイミングでパワー8が殴れるなら一応のセールスポイントにはなるだろうか。まぁ、「不機嫌なサイクロプス」で足りてると思うけどね。どうせ「目抉り」でころされるのは一緒なわけだし。

 

Harness by Force 力による操縦 (1)(R)(R) R

ソーサリー

ターン終了時まで、対象のクリーチャーのコントロールを得る。それをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。

奮励(2)(R)

 毎度お馴染み「反逆の行動」だが、今回は奮励というスペシャルボーナスがついたのでレアに格上げ。この手のカードがクリーチャーについた場合(「士気溢れる徴募兵(AVR)」など)以外でレアになるのはほぼ初。なぜ「ほぼ」かというと、一応つい最近「捕獲/放流」があったから。さておき、レアになるのもしょうがない強さではある。なにせ倍額の6マナ支払いで2体パクりが可能になったのだ。この手のスペルは相手のデカブツを1体奪うだけでも彼我のクリーチャー数が2体分変わるので、それだけでエンドカードになりえた。それが倍なのだからクリーチャー数は4体差。そりゃ終わるに決まっている。「裏切りの先触れ」はこの世界でのポテンシャルに比してあまり使われなかったのは、ひとえにおまけが地味だったからに違いない。当然のことだが、コントロールを得てからアンタップするので、相手の神啓を使うことも可能だ。これだけやってもらえるなら、レッツ鹵獲。

 

Knowledge and Power 知識と力 (4)(R) U

エンチャント

あなたが占術を行うたび、あなたは(2)を支払っても良い。そうしたなら、〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに2点のダメージを与える。

 ようやくお目見えした、「そのセットのテーマをダメージに変換しよう」エンチャント。てっきり「炎語りの達人」で打ち止めかと思っていたが、最終セットで満を持して分かりやすい占術応援が登場したわけだ。これで「ケラノスの嵐呼び」が4マナ2点砲台になったり、「液態化」が恐怖の殺戮マシーンになったりする。タッサさんが謎の自動砲台と化したり、ヒトデやトカゲからバチバチと火力が発生する謎現象も報告されている。問題となるのはやはりコストの重さだ。この手のカードは「設置が重い」(「火炎収斂(RTR)」タイプと「起動コストが重い」(「炉の式典(SOM)」)タイプに分かれるが、このカードは残念ながらそのどちらの制限も受けてしまっている。まぁ、それだけ占術サポートが多く、デッキに集めやすいってことなんだろうけども。リミテッドでコンセプトデッキとして成立するかどうかはやや微妙。1パック目で引いて狙う場合には、出来れば「炎語りの達人」のように同じコンセプトを埋め合わせられるカードが出ることを祈るしかないだろう。

 

Lightning Diadem 稲妻の髪飾り (5)(R) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

〜が戦場に出たとき、〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに2点のダメージを与える。

エンチャントされたクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。

 なんかよく分からないカード。多分、この感じからすると神話に元ネタがあるんだろうが、寡聞にしてよく分からぬ。フレーバーからも分かるとおり、イラストに描かれているのはアクロス領主アナックスさんの嫁、サイミーディさんである。胸元がセクシーなドレス姿も「アナックスとサイミーディ」と同じ衣装なので同一人物なのは間違いないのだが、顔つきがかなり違うので「君、なんか写真と違わない?」状態になっている。元イラストの方が甲斐田裕子みたいな美人でいいかな。ちなみにアナックスさんは元々熱心なイロアス信者だったが、嫁がケラノス信者だったために、旦那も最近転がってるらしい。で、そんな名物夫婦の間でやりとりされたちょっとした贈り物エンチャントだが……たけぇよ。アナックスさん、嫁にねだられてちょっと奮発しすぎたんじゃないかな。これ、そんな価値のあるもんじゃないと思うよ。そりゃ火力も増強オーラも弱くはないだろうけど、セット販売で6マナはちょっと……。いかに抱き合わせ販売の通販が美味しい商売かがよく分かるカード。

 




Magma Spray マグマのしぶき (R) C (アラーラより再録

インスタント

〜は対象のクリーチャーに2点のダメージを与える。それがこのターン死亡するなら、代わりにそれを追放する。

 アラーラ次元から5年ぶりの復活を果たした基本火力。最近の言い方だと「インスタントになった代わりにプレイヤーに飛ばなくなった『火柱(AVR)』」の方が通りがいいだろうか。あの当時はグリクシスの持ちネタが「蘇生」だったことで基本火力として活躍する予定だったが、蘇生はあまり活躍する能力ではなかったため、構築も含め主な仕事は「芽吹くトリナクス(ALA)」に平穏無事に死んでもらうというものだった。あの当時のジャンドの狂いっぷりは思い出すだけで気分が悪くなるよね。血編みからめくれるのが必ずトリナクスか「荒廃稲妻(ALA)」だったもんなぁ……。この世界はそこまで厄介な死亡誘発もないし、固めたゴルガリなんて大したメタではないのでそこまで大切な仕事ではない気もするが、何はともあれ2点インスタント。リミテッドならいつも通りに。

 

Mogis’s Warhound モーギスの軍用犬 (1)(U) U

エンチャント、クリーチャー・猟犬

2/2 授与(2)(R)

〜は可能ならば毎ターン攻撃する。

エンチャントされたクリーチャーは+2/+2の修正を受けるとともに、可能なら毎ターン攻撃する。

 デメリット授与サイクルの赤は攻撃強制。素の能力だと「ゴブリンの盗賊(9ED)」なのでコモン以下の能力になってしまうが、サイクルの中でもべらぼうに授与コストが安いのは魅力。2ターン目「ケンタウルスの武芸者」から3ターン目に繋ぐだけでも割とゲームは決まる。対象が「天馬の乗り手」だったらアタックを躊躇う理由なんて無いのだし、普通に使える増強オーラとして何も考えずに使ってしまっていいだろう、まぁ、同じ効果のオーラが「噛み傷への興奮(ISD)」なのでこれでも重い気がするけど、イニストラードのオーラは訳の分からんコスト設定だったから。あと、これなら殺されたときにも一応2/2がついてくるし。サイクルの共通点として当然相手につける選択肢もある。「自軍に張って使いやすい」ことの裏返しは「相手に張るのに抵抗がある」なわけだが、たとえば「エファラの管理人」なんかは割と張っておきたいクリーチャーかもしれないし、場合によっては「難破船の歌い手」や「旅するサテュロス」に張ることもあるかもしれない。「菅草の蠍」を設置してからプレイする、ってのも王道。なんにせよ、軽くて選択肢が広いのは良いことである。

 

Pensive Minotaur 悲しげなミノタウルス (2)(R) C

クリーチャー・ミノタウルス、戦士

 「そりゃ悲しくもなりますよ……だってもう『クラグマの解体者』がいるんですよ。それに、元々ミノタウルスって赤いクリーチャーのイメージなのに、このタイミングで出てきたらどう見ても黒のフォロワーみたいじゃないですか……。いや、使ってもらえるのはありがたいですよ。コスト分の仕事はしますけど……なんか、一緒に2体出てくるソーサリーまであるって話でしょ? なんでこのタイミングでバニラなんだ、って思いますよね。そりゃ露骨に顔に憂鬱も出るってもんじゃないですか。……まぁ、『テーリアス』でも読んでゆっくりしてってくださいよ」 個人的には、今セットのナンバーワンイラスト賞。

 

Prophetic Flamespeaker 予言の炎語り (1)(R)(R) M

クリーチャー・人間、シャーマン

1/3 二段攻撃 トランプル

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたのライブラリの一番上のカードを追放する。このターン、あなたはそれをプレイしても良い。

 プレインズウォーカーが産みだした技が続々カード化されているのはお伝えした通りだが、今度は「紅蓮の達人チャンドラ」が長年かけて産みだした能力を携えた神話が登場。ニューチャンドラのお目見えの時、0能力だけがなんだか「赤っぽくないな」という印象だったわけだが、あれはチャンドラを契機として赤に「一時的アドバンテージ」を性格付けするという開発部の新たなサインであることが明示された。つまり、こうした能力は今後の赤に増えてくるかもしれないということだ。そんな若い能力を、せっかくのお目見えなんだから賑やかにやろうぜ、ってんでエラい盛り込んだのがこの神話。チャンドラでさえ毎ターン1枚めくって使えるか使えないかにドキドキしたというのに、このおっさんは上手くいけばまとめて2枚。まー、ぶっちゃけそんだけめくれても慌ててそのターンに使えるか、っていう問題はあるのだが、可能性が大きいってことはすごいことだ。そして、二段攻撃もトランプルも、別に能力起動を考えずともこの環境にがっちり噛み合っているのが神話の神話たる由縁。増強カードが多いこの世界の二段攻撃は「やめろ!それはマジでヤバい!」なわけで、「悪意の幻霊」とか張っちゃうとトランプルまで噛み合って大フィーバー。まぁ、ナイアードだろうがランパードだろうが、「ニクス生まれの幻霊」レベルでも大体フィーバー。え? 「向こう見ずな技術」? oh

 

 

Riddle of Lightning 稲妻の謎 (3)(R)(R) U (未来予知より再録)

インスタント

占術3を行う。その後、あなたのライブラリの一番上を公開する。〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に、そのカードの点数で見たマナコストに等しい値のダメージを与える。

 環境にやたら噛み合ってるせいで、うっかり未来から帰ってきた再録カード。あの当時はコモンでの登場だったが、「いや、流石にこれだけ期待感がある火力にコモンはないでしょ」ってんでアンコに格上げされた。別にコモンでも構わない気もするんだけどね。正直、最終セットにあったカードなのであんまり印象は無い。我々のコミュニティで「未来予知」といえばもう「大量の芽吹き(FUT)」祭りだった記憶ばかりが残っているので、正直こいつがコモンだったことを忘れていたくらいだ。まぁ、あの当時はまだ火力も色々強かったからねぇ。もちろん、このカードが弱いわけではない、占術3なら相当いじれるし、その結果一番重くて強いカードを予約した上でそれなりのダメージ。一つ前の世界に純正アドバンテージの「天才の煽り」がいたのでちょっと物足りない気もするけど、インスタントのうまみはちゃんと効いてる。せっかくだから特大ホームランを狙いたいところだが、この世界でいちばん重たいカードは実は8マナと割と良心的なのがかえって仇になったかな。

 

Rollick of Abandon 奔放なる遊戯 (3)(R)(R) U

ソーサリー

全てのクリーチャーは、ターン終了時まで+2/−2の修正を受ける。

 「ゼ!ナ!ゴス! ゼ!ナ!ゴス!」って騒いだ結果、みんなテンションはあがったけどへべれけになってまともにたってることすら困難になった。もう、後先考えずに突っ込むしかねぇな、っていう呪文。「タフネス2以下がみんな死ぬ」「タフネス3以上でも戦闘に出かけたら多分死ぬ」っていう呪文。これはもう、それこそ「悲しげなミノタウルス」なんかの2/3や3/3をかき集めて、4〜5体並んだら万歳アタックでいいんじゃなかろうか。大丈夫、2/3で殴ってもタフネス6までなら相打ち取れるんだから。絶妙に「単に横に並べる」ってだけでは駄目なのが悩ましいが、早めに引けば、これでキメるデッキは案外作れる気がする。もちろん、単なる割高の「悲哀まみれ」として使ってしまってもいいけども。ゼナゴスさんが無茶やってるカードはどれもこれも癖があって面倒臭いな。

 

Rouse the Mob 群衆の決起 (R) C

インスタント

対象のクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+0の修正を受けるとともにトランプルを得る。

奮励(2)(R)

 使いづらくなった「馬力充電(RTR)」。イゼットが開発してくれればどれだけ範囲を広げても3マナで済んだのに、この世界の人間の技術力では、2体に撃つのにも4マナかかる始末。ただ、その分トランプルがつくようになったので、強引にことを片付けたい時には重宝するし、対象が1体だけならこちらの方が効果は高い。赤だけでトランプルをつける方法はあまり無かったので、「一つ目峠のサイクロプス」なんかを使い倒したいなら一応の候補にはなるか。まー、この世界はトリックは優秀なのが多いからあんまり。

 

Satyr Hoplite サテュロスの重装歩兵 (R) C

クリーチャー・サテュロス、兵士

1/1

英雄的 - 〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。

 赤単色にも重装歩兵。素材の味をそのままにお楽しみ頂くシンプルなヒロイックが売りで、「恩寵の重装歩兵」と比べると本当に色々足りない感じではあるが、赤いし、コモンだし、贅沢いっちゃいけない。デッキ次第ではあるものの、やっぱり1マナから展開出来るヒロイッククリーチャーは馬鹿に出来ない気がする。ここに「ニクス生まれのお調子者」のダブルコモン友情タッグならば2ターン目に3/3で殴れるわけだし、「統率の取れた突撃」なんかの軽めのトリックが多く集められれば、割と土台として活躍する可能性もある。「アクロスの十字軍」との選択肢なら、こっち推しでいいんじゃなかろうか。

 

Sigiled Skink 印章持ちのスキンク (1)(R) C

クリーチャー・トカゲ

2/1

〜が攻撃するたび、占術1を行う。

 赤のヒトデとセットになった「印章持ち」コンビの片割れ。イゼットは隠しテーマが「占術ファイト」なので、それをアタックしながら行う武闘派というのは一応テーマには沿っている。沿っているのだが、ヒトデマンはタップするだけで「ヘアッ」と占術を行ってくれたのに、こいつはマストで殴らにゃならん。つまり、普通に考えたら占術出来るチャンスは儚くなる前の1回こっきり。2ターン目に出せれば「サテュロスの散策者」よりは役に立ちそうだが、恒常的に占術ベースを維持したい目的だとなんじゃこれ。いっそ「液態化」をつけてしまうっていう割り切りかたもありっちゃあり。隣に6/3で荒れ狂う「炎語りの達人」とか置いておければ、勝負はともかくデッキ構築は勝った気分になれる。

 

Spawn of Thraxes トラクシーズの落とし子 (5)(R)(R) R

クリーチャー・ドラゴン

5/5 飛行

〜が戦場に出たとき、〜は対象のプレイヤー1人かクリーチャー1体に、あなたのコントロールする山の数に等しい値のダメージを与える。

 赤の構築済みレアは当然のドラゴンなのだが、うん、まぁ……テーロスで強いドラゴン出しちゃったからさ……。別に書いてあることが弱いわけじゃない。赤単でデッキが組めたならば、なんと出た瞬間に7点直撃。同じ効果の「尖塔の連射(ZEN)」が5マナソーサリーだったのだから、わずか2マナの追加でドラゴンがついてくるなんて超お得なお買い物なのは間違いないのである。でも……そういうことじゃないよね、ドラゴンに求めてることはね。よし、「双子神の指図」と合わせて使えばいいよ。赤単で灼熱洞、続けてこれで14点。あ、先に「ヴァルカスの災い魔」も出しておくと更にビッグバン。今、ドラゴンデッキがアツい!(心理的な壁が)

 

Spite of Mogis モーギスの悪意 (R) U

ソーサリー

〜は、対象のクリーチャーに、あなたの墓地にあるソーサリーとインスタント・カードの枚数に等しい値のダメージを与える。占術1を行う。

 僕が使っている「青赤・魔心のキマイラが殴るだけで勝つよ!」デッキに是非欲しい逸材。1マナの除去といえば、かつて似たようなデザインのヒット作に「雪崩し(CSP)」なんかがあり、たとえプレイヤーに撃てなくとも、軽くて点数がでかいことは正義なのである。このスペルでどの程度の破壊力になるかは当然デッキ次第だが、少なくとも私の組んだ魔心デッキは、キマイラが2発殴ればゲームは終わる。もちろん1,2ターン目に撃つなんてことは出来ないだろうが、中盤以降はあまった1マナで「ブリマーズ」だろうが「冒涜の悪魔」だろうがガンガンなぎ倒せる良い火力になってくれるに違いない。リミテッドだと流石にキツイかもしれないけど、まぁ、2点撃てればOKと割り切っていれてみるのもありだろう。「波使い」? しらん、そんな奴。

 

Starfall 落星 (4)(R) C

インスタント

〜は対象のクリーチャーに3点のダメージを与える。そのクリーチャーがエンチャントであるなら、〜はそのコントローラーに3点のダメージを与える。

 京都に居を構える名門高校っぽい名前だが、冷静に考えるとこんな日本語はないな。ニクスは星が瞬くコスモな世界なので、それが落ちてくることでダメージを与えるってことなのかと思いきや、なんとニクス生まれの神をいたぶる方の火力である。フレーバーを見るとどうやらこの「星」は定命サイドが開発したものらしい。人間も頑張るなぁ。一昔前にファイレクシア相手に頑張っていた「不純の焼き払い(MBS)」と仕組みは全く同じ。ただ感染持ちに比べればこの世界のエンチャントクリーチャーの方が多いので、マナコストはググッと重くなって5マナもかかる。何はともあれ基本除去だし、「パーフォロスの激怒」に慣れた身だとインスタントで飛ぶっていうだけで割と強そうに見えたりもするのだが、これって「稲妻の一撃」でいいんじゃないかな、って気付いちゃうと色々残念。是非次回は「彗星の嵐(WWK)」くらいのダイナミックな星の開発にチャレンジして欲しいものである。

 

Twinflame 双つ身の炎 (1)(R) R

ソーサリー

対象の、あなたのコントロールするクリーチャーのコピー・トークンを1体戦場に出す。それは速攻を持つ。次の終了ステップの開始時に、それを追放する。

奮励(2)(R)

 青にもコピーを作るインスタントがあったが、こちらは「熱の陽炎(LRW)」をベースにした新しいコピー製造呪文が登場。先輩に比べると、相手陣営が選べなくなってしまった代わりにコストが軽くなり、ついでに奮励オプションもついた。やっぱりこのコストだとせいぜい2体作るのが限界だと思われるが、青のコピーと違って純粋に速攻の頭数が増えるので露骨にダメージアップが狙えるのが売り。何も考えずでかい方から順番に2体増えるだけでも割とゲームエンドだ。ちゃんと場に出てくれるのがいいとこなので「灰燼の乗り手」とかコピーするとエラい事になるし、そこまで行かずとも「モーギスの狂信者」でも割とあびゃー。まぁ、2体同じクリーチャーが出せないのが奮励のちょっと惜しいところではあるのだけど。あ、そうだ、コピーといえば波使いさん、って思ったのに、そもそも撃つことすら出来ないっていうね。

 

Wildfire Cerberus 燎原の火のケルベロス (4)(R) U

クリーチャー・猟犬

4/3

(5)(R)(R):怪物化1を行う。

〜が怪物的になったとき、〜は各対戦相手と、対戦相手のコントロールする各クリーチャーに2点のダメージを与える。

 マジックの歴史にその名を残したビッグな呪文の名を冠したケルベロス。さぞかしレジェンダリーな犬に違いないと思ったが、まぁ、そこまででもなかった。5マナ4/3のバニラ状態なので、出しただけでは割と小兵。なんとか怪物化までたどり着かないことには「峡谷のミノタウルス」にも馬鹿にされてしまいそうだ。怪物化にたどり着いてもステータスは5/4と大したことなかったりするが、その際に炸裂する一方的な「紅蓮地獄(M11)」はなかなかの脅威である。インスタントタイミングで発動出来るので、相手は軽々に殴ることも出来なくなるし、この犬が出た時点で細かくクリーチャーを並べるのを躊躇うかもしれない。とにかくそうして「焼くよ? 焼いちゃうよ?」と脅しさえかけられれば仕事は充分にこなしているといえる。ま、相手が延々オーラを重ねただけの「重装歩兵」とかで殴ってくるデッキだとあんまり意味は無いのだけども。やっぱちょっと重いな。

 

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