「奇跡を見守るスポーツ」っていうフレーズはいいね、第17話。まぁ、極論すれば全てのスポーツがそう言えるのかもしれないけども……積極的に奇跡を「狙える」スポーツではあるよね。まぁ、それはもはや奇跡ではなく必然じゃないかという議論はまた別の機会に……。
いのりの晴れ舞台。もはや言葉はいらない、と断言できれば格好良かったのだが、やはり「何故結束いのりはメダリストになれたのか」というのはお話的には説明が必要な部分だろう。ただ、正直に白状すると未だフィギュアのルールや技のディティールを理解できていない私みたいな視聴者からすると、どれだけ言葉で説明されても飲み込みきれない部分はあるのだ。今回は演技中に積極的に驚き屋の外野に説明してもらうことで強めの補強を入れるという形式だったのでややベタというか、クドい印象はあったが、それを補ってあまりある「綺麗な」戦いであった。
ほんと、2期に入ってからは特にだけど、今作の競技シーンの美しさは目を見張るものがある。ことにいのりさんは回を増すごとに男前になっていき、ノーミスでクリアした今回の演技も、もはや怪物・狼嵜光に迫るんじゃないかと思えるほどの堂々たる演出が説得力増し増しである。そういや前回「司がアイスダンス出身だから」みたいな補足もあったし、その辺りのディティールの描写もなにか説得力が増す要因として効いていたのかもしれない。とにかく画面の見せ方で他をねじ伏せて頂点に輝くいのりさん、実に凛々しかった。そして終了後にキスアンドクライに座ったいのりさんの脳裏にフラッシュバックする過去の記憶。ここでフィギュアに対する執念みたいなものを捕捉することで「勝った人間には勝てるなりの理由があるのだ」という流れも作っている。だってさ、今回は「いのりちゃん優勝だ! おめでとう!」では終われないじゃないですか。その下には、涙を飲んだたくさんの選手たちがいるのだから。その他の子たちの努力や想いを超えて、いのりは表彰台に立つ権利があったのだと、そこをしっかり納得させてもらえた。
Bパートは一転して大人の時間。おっさん連中が集まっての反省会&作戦会議だそうで。色々と濃いコーチ面子にたじたじの司だったが、今後は本人も言うように「1位の選手のコーチ」としての自覚が芽生えたらもうちょい大人の付き合いもうまくなっていくんだろうか。……まぁ、あの鴗鳥慎一郎が普通に業界でやっていけてるんだし、多少コミュニケーションに問題があっても大丈夫な気がするが……あのおっさん、わざわざ力説までしてサラダ食った後に肉とかそっちのけでパフェ食ってたのは見逃してねぇからな。全然健康に気遣ってねぇじゃねぇか。
そして、慎一郎と2人きりになった後で司が明かしたいのり必勝の鍵。ちゃんと「選手の持ち味」×「コーチの観察眼」のシナジーがあったということが分かって一安心だし、慎一郎も納得してくれたご様子。これにてファーストステージを突破し、舞台は次なる高みへ向かうことになるのか。……おっさん連中のターン、まだ終わらないっぽい?
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