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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  冬休みになったら人も増えるかも、と思い、今回は割と迅速に鑑賞へ。平日の真っ昼間というゴールデンタイムなので流石に人もいなかろうという魂胆である。案の定、「ヱヴァ」や「サマーウォーズ」とは比べるべくもない客入りだが、こんな時間を選んでも暇そうなお友達は割とたくさん見に来てましたね。ヱヴァに比べてもより一層「そっち系」って分かりやすい集団になるのが恐ろしいところ(まぁ、俺だってその全景にきれいに溶け込める訳だけれども)。

 事前に受け取っていた雰囲気では、まずまず好評なような今作。1度はエンディングを迎えているはずのシリーズをどういう風に解題して、劇場作品として仕上げてくるのかが見どころだった。以前テレビシリーズを視聴した後の感想に、「どえらい金をかけた2人のバーチャルアイドルのプロモーションビデオ」という表現を使ったのだが、今回はメインの見どころをどこに持ってきたのか。

 まず、結論からいうと、テレビシリーズと基本線は一緒だ。もちろんシナリオラインには大幅な変更(新作なのだから変更ってのもおかしな話だが)はあるのだが、見せるべきは歌唱シーンと戦闘シーン。そして地上波版でもクオリティの高い作品だったので、劇場ならではという見どころは特に見いだせなかった。シェリルとランカ(というかシェリル)を観に行った身としてはアルトやミシェルがどうなろうと知ったこっちゃないし、そもそも基本のストーリーパートの作画、演出などは、特に劇場で見る必要も無いレベルのものだ。一箇所だけやたら色っぽいランカの表情が印象的だったが、キャラ画に関しては、心惹かれる要素は無い。

 もちろん、この作品にはそこを期待する必要も無いというのは事実で、期待していたライブパートについては、流石のサテライトといったところ。特に冒頭のシェリルのファーストライブのシーンはテレビ版でも結構な演出だったものが更にグレードアップしており、「銀河の歌姫」のゴージャスさを後押ししている。ランカのストリートライブでセッションしてくるバンドの描写も面白かったし、クライマックスの2人ライブも充分な盛り上がり。この点に関しては、文句なしで及第点をあげてもいいだろう。

 他方、戦闘シーンについては「相変わらずだなぁ」という印象。もちろんものすごい手間がかかっているのは分かるし、呑まれるような迫力は大画面ならではのものだが、あまりに細かすぎて何がなにやら分からないというテレビ版と全く同じ状態になっている。大スクリーンになったら解決する問題なのかと思っていたのだが、やっぱりフルCGで描かれたギミック豊富なヴァルキリーの戦闘シーンは、人間の目で追うのには情報超過のきらいがある。どうせ作戦も何もあったもんじゃない力業の戦闘シーンなのだから、もう少し見せる部分を絞ってシンプルな画作りにしてもらえば良かったと思うのだが。まぁ、あれだけ細かく動いてりゃ雰囲気で押せる部分もあるけどね。総じて見れば、「ライブシーン>戦闘シーン>その他ストーリー」というクオリティの差がはっきり出ており、結局「プロモーションビデオ」としての完成度が一番高い。まぁ、多分そういう目線で見てるからそう思うだけなんだけど。

 ストーリー自体についての印象はというと、やはり詰め込みすぎの印象は拭いきれない。そりゃ、テレビシリーズ10話以上を2時間にまとめたのだから窮屈にはなるだろうが、せっかく新たなストーリーを組み直したのだから、もう少し時間配分を配慮しても良かっただろう。もちろん肝心要の戦闘、ライブパートに時間を割きたいという気持ちも分かるのだが、おかげで他のシーン全てが「幕間劇」に見えてしまうというのは勿体ない。「シェリル・ノームがギャラクシーのスパイかもしれない」というプロット自体は面白いのだから、疑惑を交えた愛憎劇でもう少しいじれたのではなかろうか。時間の都合上、ランカとアルトが既知の関係になっていたせいでランカの心情がくみ取りにくかったり、シェリルが銀河の歌姫なのにやたら軽い奴に見えてしまったりと、シナリオをいじったがために浮上した新たな問題もある。特に個人的にはシェリルにあまり威厳が出なかったのがどうにも……まぁ、テレビ版でもあっという間に「単なるわがままな転校生」になってたけどさ。

 とまぁ、不満は色々とあるものの、やっぱり基本的なクオリティの高い作品なので、特に「金返せ!」というほどのものでもない。特に個人的にはライブシーンだけを観に行ったと言っても過言ではないので、きちんと2人の歌姫の勇姿が拝めただけでも良しとしたい。ランカの方は今回まだ「星間飛行」が歌えないのでレパートリーが少ないはずなのだが、劇場版になるにあたってCMソングをガッと増強。既存の「ニンジ〜ン」に加えて納豆、重機、学習塾にファミリーマートと、様々な企業のCMに走り回ってくれた。宇宙移民船団にもあるとは、ファミマ恐るべし。

 そして我等が歌姫、シェリル・ノームについては、初っぱなから持ち歌をガンガン披露しての大活躍。テレビ版でメインを張った「射手座午後九時Don’t be late」の尺が少し短かったのは残念だが(あの衣装が一番好きだから)、後から出した新譜も含めて、実に贅沢な時間の使い方。個人的には「pink monsoon」が好きでした。そして、勝手な予想では2作目に温存しておくのかと思っていた「ライオン」が今回クライマックスで登場。流れとしては完全にテレビ版25話と同じ使い方だったが、やっぱり画面がビシッと締まる。被ってもいいので2作目でも使って欲しいもんだね。今回「ライオン」を使ってしまったので2作目のクライマックスは何を持ってくるのかが気になるところ。テレビ版のメインどころは「星間飛行」「アナタノオト」「愛・おぼえていますか」と、ランカの持ち歌が残っているところだけど。あとは「トライアングラー」か。ま、楽しみに待ってます。

 今回は中島愛のスキルがはっきりと上がっているおかげでキャスト関係の不満はほとんどありませんでした。グレイスの悪っぷりが序盤から全開だったし(おまけに乳首まで全開だったし)、言うこと無しの……と思っていたのだが、途中で何かおかしいことに気がついた。

 ナナセがおらんやん! どこ行ったんだ! 完全に消されたか! まさかのいらない子認定だよ……中の人が兼ね役の方だけで出てたのが寂しくて仕方ないんですが……ルカは今回幸せになれませんかね。

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