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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「RDG レッドデータガール」 4

 今期のP.A.Works作品。一目でそれと分かる見事な背景美術に、更にキャラ原案がメル絵なので、色々とイメージが被る作品。キャラデザの担当は芝さんなので、なんかもう、それだけでも満足してしまいそうになる。

 で、「鉄板のP.A.作品やで!」とパブロフの犬のように喜んで観はじめたところにイメージずとんの早見キャラなんかが登場したので有頂天になりかけたが、話自体は遠慮無くウェット。もう、一気に土曜の昼下がりの気分が下がる。低気圧の影響かもしれないけどどんどん下がる。可愛い女の子がいじめられたり落ち込んだりしただけで終わってしまった1話だった。一体どういう話なのか全く分からないし、今後どのように展開していくのかもよく分からないので、正直言うと1話目としては「?」というお話だった。

 もちろん要素要素は分かるのだ。ヒロインの子は神社の生まれってことなので何か霊験あらたかなものが憑いているということなのだろう、電子機器が苦手なようで、パソコンに接続するとはるか海の向こうで仕事をしている父親にうっかり精神交感してしまった。そして、その事態が飲み込めなくなってテンパったら学校中の全パソコンがダウンという実にはた迷惑な存在。確かにこんな異能を持っていたらなかなか人とは親しくなりにくいだろうし、周りの人間が特権的に彼女を祭り上げてしまうため、歳が近い子供たちから忌避されるのも仕方ないんだろう。でも、現時点では彼女の何が悪いのか、どこまでが彼女の責任なのかが分からないので、単なる言われのないいじめにも見えてしまうのである。本人にもその逆境を覆すほどの意志の力がなく、沈んでいくだけの展開だし、転校してきた男の子はその若さ故か、自分が囲われた生まれへの恨みからか、とにかく辛くあたるのもやるせない。男の子の方の心情も分かってしまうため、結局「大人ってひどいよな!」というもやっとしたはけ口しかないのである。

 そんなダウナー系のスタートを切ってしまったことに加え、設定が見えておらず、更になんだかキャラの台詞がいちいち芝居がかっているので、初回の没入度は今ひとつ。なんなんだろうね、多分小説原作ってことで1つ1つの台詞を原作に忠実にしているんだろうけど(推測)、その台詞がまさに「台詞」って感じで、日常会話として浮いているように聞こえるパートがちらほらあったのである。それが気になって、なかなか設定が入ってこなかった。これが単なる1話目であるが故の不自由さならばいいのだが、今後の展開に影響が出るとちょっと厳しい。出来れば「単に絵が綺麗な作品」で終わらないことを祈りたい。

 後は個々のキャラクターにどれだけ共感出来るか、という勝負。メインヒロインははやみんボイスのお手本のようなキャラで、タイトルの通りに絶滅危惧種指定を受けるあり得ない田舎娘。お下げに太縁眼鏡でセーラー服も何となくもっさり。二次元にいたらものすごく可愛いか空気かの2択になりそうな子(えてして高確率で後者である)。声質のおかげで何とも「放っておけない」感が出ているので今後の成長物語は楽しみであるが、鬱々としなくなるまでどれほどかかるのだろうか。そして、ここまで地味な子なのになんで眼鏡はあんなビビッドな赤いフレームなのだろうか。あれも何か神社の呪術的なものが関わっているのかしら。

 今のところはやみん以外のキャストにはそこまで興味が湧かないが、なんか学校の同級生のキャストがちらほら残念。あんまり見たことのない名前も並んでるので、ここは養成枠なのかしらね。宮本佳那子が筆頭ってのは流石に辛い布陣だなぁ。


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