最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
久しぶりに中の人のインパクトがかなり強かった第8話。浪川の時もそうだったけど、中の人のイメージがしっかりあるかどうかで、随分視聴時のイメージも変わるもんだ。 今回の依頼人、岩村義雄(岩田光央)の症状は「確認脅迫」。「火を消したっけ?」とか「電気消したっけ?」とか「鍵かけたっけ?」とか、この手の不安というのも日常生活では非常になじみ深いものだが、それが度を超えた時に「病気」となってしまう。実際、今回の岩村の症状は発端だけならば誰しも経験したことのあるものだが、タイトルの示す通りに「いてもたっても」いられなくなる段になるとその深刻さがよく見える。「煙草の火を消したか」「ガスを止めたか」などの共感が持てる不安要素から始まり、次第に「煙草の火の粉は飛ばなかったか」「電気のコンセントはショートしないか」などのちょっとついていけない妄想にまで発展することで、それが分かりやすいように演出されているわけだ。 そんな岩村に対して、普段ならば適当なことばかり言っている伊良部も、実はこれまでよりも具体的な対策方法を何個か提示している。「灰皿をやめてバケツにする」「火災保険に入る」「他人と同居する」なんてのは分かりやすい提案であるし、途中で岩村が実践していた「写メをとって直接視認できるようにして安心感を与える」もおそらく伊良部のアイディアだろう。実際、写メ作戦はわずかながらも効果を現しており、とりあえず「これまで持っていた不安」だけは解消されている。ただまぁ、ラストは「落としたライターが発火しないか」というこれまたとんでもない不安に負けており、しばらくは症状と対策のいたちごっこが続きそうな気配。前回に続いて、病気の完治を予期させないエンディングである。 実を言うと、今回のシナリオは前回の「ハリネズミ」と構図を同じにしている。それまでは心的に分かりにくい病巣を遠回しに見つけることによって打開する展開ばかりだったのに、最近2話は「別に病んでてもいいじゃない、みんな同じなんだし、役に立つこともあるんだから」という消極的な対策になっている。前回の猪野の場合は他者との意識共有で逼迫感を薄めて、今回は「症状があったからこそのポジティブ要素」を明示することで「何となくおしまい」という雰囲気を出したわけだ。 ただ、この幕引きはちょっと納得いかない。猪野の先端恐怖症は、他者との差を埋めて心的圧力を和らげることにより、ラストシーンでは回復の兆しを見せているのだが、今回の岩村のラストシーンは、まったく病状が改善されていないことを示すもの。一応住み込み下宿で共同生活を送ることで不安を回避するという解決はほのめかされているものの、それはあくまで作中で試みた「失敗した対策」の延長であり、今後も岩村は予期せぬ不安との戦いを強いられることになるだろう。そこがどうしてもすっきりしないところ。最後にアケミに「脅迫で良かったじゃない」などという直接的な台詞を言わせているのも押しつけがましい感じがして、ちょっとシナリオラインに不備があったのでは、と思わざるを得ない。まぁ、そんなにパターンが増やせるスタイルでもないし、このくらいの引っかかりは致し方ないところかもしれないが。 とか何とか言いながら、今回は中の人の活躍によって割と楽しく見られたのも事実。世間的に岩田光央と言えば「下ネタ大好き、変態親父」の印象が強いのだが、フリートークを聞くと、意外と気遣いの多いインテリゲンチャであることが分かる(これまた一面的な見方ではあるが)。そんな岩田の一面が面白い形で現れたのが今回の岩村という役で、非常に真面目で、知識を調べ、蓄えることを生業とするルポライターの人生がきちんと伺える。もちろん彼の持ち味であるコミカルな面もしっかり活きており、何度も自宅に駆け戻っては溜息をつくシーンや、ビタミン注射で変身したアライグマの顔でもにゃもにゃと不安と戦う様子など、岩田ならではのキャラ作りが見える。実写の顔写真にちょっと長めのぼさぼさ頭っていうギャップも面白かった。 今回も一応時系列表を作ってみたが、実はあまり大きな変化はない。最初のうちは面白い要素だと思っていた注射器の量も5本目以上になるとあんまり見えなくなっちゃったし、他者との絡みもほとんど無かったし。気になるのは伊良部の診療室の内装かな。24日にクリスマスパーティーをやることはしってるんだけど、それ以前にも鳥が増えたり、おもちゃが散乱したり、微妙な変化が観察できる。何か意味があるんだろうか。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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