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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「君のいる町」 4

 方言アニメ。当方、「47都道府犬」を応援していることからも分かる通り、「都道府県」という要素は割と好きなテーマで、当然方言が出てくるお話って結構好き。むろみさんも良かったですよね。今期は広島アニメが「たまゆら」で被っているという謎の現象が発生しているわけだが、このアニメも広島弁と福島弁という2つのツールが出てきている。ただ、作中で何となく小馬鹿にされているのを見るのがあまりよろしくない。そりゃ実際馬鹿にされたりもするんだろうが、そういうポジショニングって、すごく残念だよね。

 まぁ、そんな細かい趣味趣向の話よりも、このアニメ全体の出来だ。全体を見渡すと……ちょいと首をかしげることになる。製作スタッフは、なんと山内重保監督が参加しているというのが驚き。山内さんは非常に癖の強い作風を持つ人なので、こうしてマガジン原作のアニメ、しかも恋愛がメインテーマの「いじりにくい」作品で参加してくるというのが想像出来なかった。更に、製作スタジオはGONZOである。枠でいったら「レヴィアタン」と同じ時間帯なのでそのままGONZO枠として引き継いだ形になるわけだが、やはりこちらのスタジオも、フツーの恋愛ドラマなんてのを受け持つのはなんかむず痒い。まぁ、帰ってきたGONZOは良くも悪くも毒気が抜けてしまった気がするので、何をやっても不思議ではないのだが。

 そして、そうした意外な組み合わせから何が出来たかというと、「フツーのアニメがどこかちぐはぐに」という、あまり歓迎しにくいものになってしまっている。山内さんの独特の色彩センスは、マガジンの漫画の中でもリアル寄りのこの作品の場合、味わいというよりも違和感として先行してしまうし、持ち味である間の演出、独特のテンポについても、なんだか会話劇がもっさりして単に間延びしているように見えてしまった。まだ1話目で人間関係も分からないし、今後ちゃんとキャラが見えてくればその演出意図が見えてくるのかもしれないが、正直、1話目はなんだか退屈に見えてしまったのである。映像についても全体的にチープな印象が先んじて、毒気の抜けたGONZOに魅力が見つからないのは悩みどころ。今期は2本制作しているわけだが、こちらと比べると、まだ冗談が通じる「犬とハサミ」の方が見ていてむずむずしないで済む。まぁ、慣れの問題だとは思いたいのだけど。

 もちろん、悪い部分だけではなく、ちゃんと見るべきモチベーションも存在はしている。1番は冒頭でも書いた通り、方言を前面に持ってきた作品なので、会話劇として色々と見せ方、聞かせ方に工夫が出来るベースがあるということ。主人公のキャストはネイティブの細谷佳正が担当しており、それこそ「広島犬」が頑張ってくれている状態。まぁ、細谷君の場合は聞いてて「上手い!」って叫ぶことはあまり無いのだが、良い言い方をすればナチュラルなトーンがずっと続いているとも言える。ここから何か「広島弁独自の強み」が出てくれば面白くなるかもしれない。ほぼろさんに勝つことが出来るだろうか。福島弁の方は……まぁ、ネイティブじゃないしね。あやねるが変な言葉話してる、っていうだけでちょっと笑える。ヤツの場合は地元民を煽っているようにも聞こえなくもないが。そういえばサブキャラでパイセン出てたな。こないだちょろいで言ってた「あやねるが卑猥な言葉をスマホで検索して大声で叫んでる現場」ってここなんだろうか。男性キャストが細谷・小野程度だったら確かに問題無い気もするな。

 現時点では積極的に良い点を見いだしにくい作品ではあるが、ま、恋愛ドラマの1話目なんてそんなもんですよ。次以降のシナリオ展開をもう少し見守りましょう。

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