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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 あけましておめでとうございます。新年一発目の更新記事は映画感想になりました。1日はムービーデイだから安いんだよ! 案外人いたしね! 別に寂しい正月じゃないよ! 体力残ってたらそのまままどマギ観てマミさんカードももらおうかと思ってたんだけど、割と満足しちゃったし、考えて見たら既にまどマギに5000円以上もお布施してるって気付いて、大人しく帰ってきたよ!

 

<以下、あんまり問題無いけど一応映画ネタバレとかあるかもしれない>

 

 回りの人間から割と面白いという話は聞いていたので、遠慮なくハードルあげて視聴。元々この「ルパンVSコナン」はテレビスペシャルでやってたやつも割と面白かったし、両作品とも大してファンでもないのだが、それでも楽しめるだろうとは思っていた。まー、予想通りに。これ、いい映画だなぁ。1つ目の感想として声オタらしいことを書いておくと、ホテルのフロントにいたお姉ちゃん(「イタリア語の新聞は無いのよ−」みたいなことちょろっとしゃべるだけの人)がCV大原さやかで、「こんな端役で出てくるはずがないし、こりゃぁきっと後から出てくるメイン級との兼ね役に違いない!」って思って観てたら、本当にそれだけだったっていうのが一番のサプライズ。キャストクレジットもまさかの「フロントレディ」である。まー、これだけの作品になるとそういう起用でも別におどろきゃしないが。むしろちょろっとでも声が聞けただけでも得した気分。さぁやの声優デビュー作はコナンですからね。

 さておき、本筋の話。今作は「コナンの世界にルパンが来る」というのがメインプロットになっているが、既に2人のチームは出会っているという状態なので、色々と前段階をすっ飛ばしていきなり濃厚な絡みから入れるのが強み。何しろルパンもコナンも「頭が良い」キャラなので、普通ならば作中人物が悩みそうなところを、全部スキップして結果だけ見せてくれるのである。おかげでシナリオが濃い。かなり濃い。映画をたとえるのに「全編クライマックス」なんて言葉がよく出てくるが、本作はまさにそれだ。冒頭の怪盗キッド捕物から始まり、常に両陣営の丁々発止のやりとりがあるため、退屈する暇がほとんど無い。唯一スカイツリーのてっぺんから人気アイドルが落ちそうになるまでのくだりだけはややダレるが(まぁ、そこが無いと蘭の活躍が無くなっちゃうんだけど)、それでも、締めがコナンと次元のあり得ないコラボなので、力業でクライマックスに仕立て上げてしまっている。このジェットコースターっぷりは、どうしても下地を用意する必要がある普通のコナン映画では得られないものだ。

 そして、今回はルパンがメインで組み立てている事件なので、はっきり言うと「難しい」。多分、コナンファンの子供さんが一回観ただけではどこがどこに繋がっているのか分かりにくいレベルなんじゃなかろうか。その分、大人が観ても謎が謎として引っ張られるし、後半に充分な盛り上がりが残されている。そして、何よりもそうした謎を引っ張りながら進行することで、コナンとルパンがちゃんと「すげぇ奴」に見えるのだ。えてしてコナンは「放っておいても勝手に犯人が出てきてるじゃん」みたいな流されっぱなしの事件になったりするし、ルパンはルパンであんまり考える必要がなくて単なるトレジャーハンターみたいになったりするのだが、今作においては、「頭の良い奴が考えたプランを、頭の良い奴が読み解いている」感がちゃんと出ている。その上で、お互いが出し抜こうとするシナリオは、まさに「怪盗VS探偵」。もちろん、本来のターゲット層向けにご都合主義ではしょっている部分もあるわけだが、そうした「粗」を見せないために劇場クオリティのジェットコースターで丸め込んでいるのである。この組み合わせは、かなり気持ちが良い。

 そして、全編を包み込むルパンの飄々とした空気が、これまた気持ちいい。今作はシリアスなシーンももちろん盛りだくさんなのだが、それに挑んでいるのがあのルパンなので、どこまで本気で、どこまでギャグなのかが分からないような、肩肘張らない空気が残っている。一歩間違えば「緊張感を削ぐ」ことになるのかもしれないが、作中でこの空気が一貫して保たれており、しかも笑いの取り方が上手いので、実にオシャレにまとまっているのである。本当にそのあたりは力を入れて脚本を作っているんだろうなぁ、というのがよく分かる出来上がりで、シーンの切り替わりの時は、しつこいくらいに必ずひとネタぶっ込んでくる。映画でこんなに笑わせてもらったのは久しぶりな気がする。特にルパンと次元の「パパと子供」コンビが最高に楽しい。「口癖はバーローか」って、次元、確実に手軽なネット検索だけで調べてるやん。

 もちろん、シナリオ面を押し出すための画面のクオリティも文句なしであり、冒頭のチェイスのシーンから手に汗握る。個人的にはこの序盤の動画がとても印象に残っていて、具体的には、ルパンの操る屋形船が陸に突進してそのまま車に切り替わるときのクラッシュのカット、そしてそのすぐ後、コナンにサッカーボールをくらってスピンするルパンの車のカット。この辺りのシーンって、今のアニメなら多分CG加工するところなんだよね。「BLOOD-C」のカーチェイスなんかがまさにそうだったけども。今作は、最終盤の飛行機絡み以外ではかなり手描きの部分が多くて、その1つ1つが本当に見事な出来映えだった。まだまだこういう作画の映画ってのも楽しめるもんなんだなぁ。是非とも、このままルパンもコナンも伝統芸として続けて欲しいものだ。

 お祭り騒ぎを彩る両陣営の絡みは、自己紹介が必要無くなった分だけたっぷりと時間をとって楽しむことが出来た。具体的には、まず銭形のとっつぁんが佐藤・髙木両刑事と絡む。最近のコナンってあんまり知らないけど、佐藤刑事ってこんなに男前だっけ? あの銭形に負けないパワーがある女刑事ってだけですげぇな。(あと、交通課の後ろの子がCV田中理恵ってのも良かったな)。そして、一番笑わせてもらったのが次元とコナン。パパ次元が可愛すぎるわ。本当に便利でイカしたキャラクターである。五右衛門は少年探偵団とのギャグパートのみだったのでおいとくとして、やっぱり忘れられない、灰原VS峰不二子。ここも次元たちに負けないくらいに強烈なバトル。灰原はこれまで過酷な人生を送ってきたといっても、流石に峰不二子に太刀打ち出来るようなもんではない気もするのだが、今作ではほぼ五分で渡り合い、シーンによってはやり込めるところまで行っていた。ハーレーを乗りこなす灰原とか、絵だけをみたらギャグ以外のなにものでもないのだが、「あの不二子ちゃんと渡りあう女傑なら仕方ない」みたいな勢いが凄かった。そして、やっぱり中の人の存在感が凄かった。林原めぐみと沢城みゆきの直接対決。看板女優と看板女優のぶつかりあいだ。みゆきちはどんな気持ちであのめぐさんに立ち向かったものやらな(まぁ、ヱヴァQでもぶつかってはいるのだけど)。

 中の人ネタでまとめてしまったけども、とにかくどこから観ても愉快な映画だったのは間違いない。惜しむらくは、最近のコナンの知識とか、ルパンの基礎知識がなかったことくらいかな。色々とマニアックなネタも盛り込まれているらしいので、ファンなら更に楽しめることでしょう。いや、良い年明けを迎えられて何よりです。

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