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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ノブナガ・ザ・フール」 5

 今期はなんでも、謎の信長被りが発生したクールのようで……まぁ、日本のアニメにおいて一体何人の信長が輩出されてきたかを考えれば、普通に起こりうる現象ではあるのですけどね。島崎信長君も大忙しである。

 で、そんな信長アニメだが、製作サテライト、監督佐藤英一、そしてコンセプトデザインにロマン・トマが参加しており、思い出すのは当然「バスカッシュ」である。佐藤監督はあれからも「アクエリオン」あたりには参加していたので別にバスカッシュに拘る必要はないのだろうが、なんかね、コンセプトに通底するものがある。画面にちょいちょい登場していた月のデザインなんかが、すげぇ似てる気がする(実際確認したらそうでもなかったけど)。まぁ、結局河森デザインの世界なので、どこか似るのは当然なんですけどね。イクサヨロイと呼ばれるモビルスーツもすげぇアクエリオンだったし。

 色々ときな臭い要素は多いものの、作品としては至ってベタなものである。なんちゃって戦国時代に現代のメカ要素を絡めた嘘戦国。本作の場合はこれに「西の星」として西洋文化が介入してくるあたりに新機軸があり、何でも「ザ・フール」はこうした過去の偉人たちを取り込んだメディアミックスプロジェクトになっているようだ。舞台公演なんかにも拡散しているとかいう話を聞くと、「アニメとしての楽しさがこれで正しいのか」というのは疑問に感じるものの、色々やってみることについては決して悪いことじゃないとも思う。いや、正直あんまり興味は湧かないので舞台を観たいとは思わないが、万が一このプロジェクトが大当たりして伝説級のコンテンツになったら、初回の舞台を観た、なんてのは自慢話になるかもしれませんよ。

 大当たりを狙っている要素はいくつかあり、たとえばキャラクターデザインは「薄桜鬼」のカズキヨネ。メインキャストに宮野・櫻井・梶・杉田と固めていることを考えても、女性向けへのアピールが強い。じゃ、男の子のファンはどうしたらいいかというと、その辺はメカで捕まえたり、多々あるヒロイン勢で確保しに行くことになるだろうか。そのために東西を重ね合わせたダブル主人公体制になってるんだろうし。ジャンヌは1話目では完全に巻き込まれ型で主張のない登場だったが、ここから何か信長と絡んで盛り上げることが出来るのだろうか。まー、結局全部まとめると「戦国コレクションって凄いよね」という結論にしかならない気がするのだが、この「何でも出来そう」なセッティングから、実際に何を取り出すか、という部分がクリエイターの腕の見せ所になりそうだ。個人的には、1話目の世界設定はあんまり好きじゃないんだけどね。なんか、メカ兵器と戦国設定に折衝の仕方が雑なんだよなぁ。あんだけモビルスーツが闊歩してる時代に、何で木弓とか装備してる歩兵が必要あるんだよ。木造の櫓を組んだ砦を守っている侍がドヤ顔で防壁自慢する意味も分からない。あんなもん、イクサヨロイ一機で壊滅するんじゃねぇのか? あのヨロイの技術が実戦投入されてるレベルなら、生活水準は大幅に上がってないとおかしいはずなのだが……技術力のちぐはぐさが、なーんかとってつけた臭い。その辺を、雰囲気だけの戦国パロディで終わらせるのか、独自の世界観構築まで掘りさげるのかで、作品の厚みも変わってくるだろうさ。

 まー、いうても河森作品ですし、何かアホなものが飛び出して来ることを期待しましょう。あと、信長もののお約束の楽しみ方として、ここから光秀がどうやって転げていくのかを観るのも楽しみではある。レジェンド級の日笠光秀、キタエリ光秀を超えられるか?

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