最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「ログ・ホライズン」 4→6 2期決定で素直にワクワク、思いの外楽しみが増えた作品でございました。新番チェックを読み直してみたら第一印象があんまり良くなかったみたいで、「俺どんだけSAOの事嫌いやねん」とは思った。 さて、基本設定は確かに「SAO」に似たり寄ったりの出だしだった作品だが、見ている方向性は完全に別方向だった。キリトがひたすらゲームの外に出ることを切望し、次々と仲間を失いながら戦い続けたのに対して、シロエたちはいかにしてゲームの中の生活を良くするかを考え、次々に仲間を増やしながら交渉と和平を優先させた。そして、異世界ファンタジーとして見る限りにおいて、「それを障害と考え打倒していく」よりも、「それを新たな世界として受け入れ、調査発見を繰り返して拓いていく」方が選択出来る方向性は多いのである(もちろん、これはあくまで目的が違うだけであって、最終的な優劣を持つわけではないが)。そして、この「ログホラ」は、「拓いていく」過程でのドキドキ感が素直にファンタジー小説として見栄えのするものだったと思うのだ。 もちろん、真剣に政治経済やらを考え出したり、いわゆる「国取り」ものとして見ればそこかしこにチープな設定は散見されるし、取り立てて新しいことを産みだしたというわけでもないのだろうが、ゲーム設定を活かした要素の組み合わせ方が独特で、視点を一カ所にとどめずに常に複数の注意が必要な設定になっているところが面白かったんだと思う。具体的に言えば、序盤は当然「エルダーテイルの世界」に慣れるところに時間を費やし、「ゲーム世界に飛び込んでしまった謎」についての視点が必要になる。次第にゲーム設定と自分たちの置かれている世界の繋がりが見えてくると、今度は個々のプレイヤーという、「現実の反映」が見えてくる。ススキノでの戦いなんかは、「ゲーム世界に飲み込まれた現実世界のプレイヤー」の姿が良く現れた戦闘。そして、ここから更に「出られないならゲームの中を現実に近づけよう」という動きが現れ、食べ物の味を構築するというパラダイムシフトが起こり、最初に原動力となっていた「脱出への探究」が背景化。すると今度は現実世界の人間だけでなく、大地人という不可解な存在にスポットが当たるようになる。そこに「真っ黒クロエ」の謀略が大きく絡むようになり、次第にゲームが「大地人との関係交渉」に重きを置くようになり、異世界における異文化交流が主題となっていく。そこで完全にゲームとしての存在が消えたかと思いきや、今度はルディの物語でこの世界の「死と生」について掘りさげ、命の持つ意味や、大地人との存在の差をはっきり示す。ゴブリン討伐イベントでその要素に決着をつけた後は、再び「人対人」の構図に戻り、西国との戦いを通して改めてプレイヤー同士の対決へ。つまり、「プレイヤーと大地人」という区分けのおかげで、「現実」と「非現実」の2軸を同時並行で扱えるようになっており、それを適宜揺さぶることで、物語に多様性を与えることに成功しているのである。 あとは、シロエやクラスティにより、どこまで本当かよく分からないような権謀術数による戦いなんてのも胡散臭くてニヤリとさせられるし、お子様冒険者団による低レベルでの基本戦闘講習なんかも、微笑ましく見られるのにちゃんと真に迫っていて応援したくなるように出来ている。そして、一番大事なのはなんと言っても女の子たちである。アカツキちゃんがどうにもしょうがないくらいに可愛かったのは前提条件として、その他にもジワジワとメインヒロインのポジションを浸食してくる脅威のハイスペックであるミノリちゃん、幼女幼女アンド幼女、セララちゃん。マリエ姉さんとヘンリエッタさんのおねーさんコンビの破壊力も高い。どのキャラもきちんと生きるための志を持っており、単にシロエに引きずられるだけのヒロインになっていないところが良い。そして、ぐうたらお姫様レイネシア姫の不思議と守ってあげたくなる感。伊瀬ちゃんのキャラでこういう方向性は珍しいので、なかなか美味しいポジションであった。 原作を読んでいる知り合い曰く、「割と後半はグダって来るんですけどね」との話だが、少なくとも今回のアニメシナリオにおいては、緩急こそあれ退屈に感じるような部分はほとんど無かったように思う。めでたく2期放送も決定されたので、引き続きエルダーテイルの中で頑張る腹黒眼鏡の活躍が見られることが今から楽しみだ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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