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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 大・団・円! 最終話! 終始笑顔! 誰も悲しまない晴れがましすぎる幕引き。みんな脳天気だが、それでこその世界なのかも。ちなみに最終話の延べ話数は97話であり、1期が全51話だったので2期は46話とかなり少なめ。もう2〜3話多かったら何が出来たかなぁ、なんて考えるとちょっと勿体ないな。

 まー、鉄板の最終回。これまでの鬱憤を晴らすかのような見事な作画に彩られ、期待していた通りにグッと来る良いものにしあがった。予想外だったのは、思った以上にサターン様の物わかりが良くて肉体言語が通用したことと、ぶったおすんじゃなくて説得だけで勝負がついたこと。あと、昴が戻って来なかったのもちょっと意外だったかも。まぁ、サターン様も今更人間体になって日常生活を送る気にはならないかなぁ。完全に「サターンが変化した仮の姿」だったので、ポセイドンに憑依されただけのジュリアンとはちょっと話が違うのよね。

 さて、最終決戦はこれまでの2年間を総決算するように、ひたすら拳と拳、とにかく殴り合い宇宙の間もずっと笑顔という恐ろしい対決になった。Ωの力を集めて作られたアルティメット聖衣が開始5分で粉砕されるというのはギャグにしか見えないのだが、どうやら光牙もサターンも外側を守るだけの殻にはあまり興味が無い。というか、それをぶっ壊すことの方に生き甲斐を感じてしまったようで、「そんなんだから部下にミラーさんとか置きたくなるねん」と意外な接点が見えたり見えなかったり。「やっぱり男の決着は河原での殴り合いだよな」とは思いながらも、実は聖闘士星矢シリーズでここまでステゴロな決着ってかなり珍しいんだよな。普通はもっと観念的な不思議必殺技対決とか、サジタリウスアローとかになるわけで。今回の対決は昴という「兄弟」との対決だったために、そうした殺伐とした兵器を使うのではなく、光牙と昴が出会ったあの頃に原点回帰しての腕力勝負に持ち込むことになったのだろう。今回はオープニングも昴&光牙のこれまでの交流を振り返るスペシャルエディションになっており、1年という短い期間ではあったが、2人がともに過ごし、Ωへと至る道をともに歩んできたことが回想されている。まぁ、その結果がダイナミック腹パン祭りってんだから容赦無いけども。最後の最後まで腹パンアニメだったー。でも、最後の腹パンは痛々しくなくてさわやかな腹パン。

 聖衣を粉砕され、互いに「どっちが早く脱げるか」みたいな競争をしながらも、光牙は流星拳、彗星拳、ローリングクラッシュと全ての技を披露して見せ場を作る。ローリングクラッシュの使い方だけちょっと謎だったけど、あの青い固まりは実体を持つ物質だったのがなんか笑える。時の神のくせに何を操っていたのだろう(土星的には氷の固まりだったのかしら)。結局、直接の殴り合いだけでは単に楽しいだけで、「いくらでも自然治癒出来る時の神」VS「無限に仲間からエネルギー供給され続けるΩの権化」では体力勝負は終わらない。そこで、六人全員の力を結集して昴説得作戦へとシフトし、かつてない殴り合いで盛り上がっていたサターンの中から「人間ってオモシロ!」気分を引きずり出すことに成功する。1人1人が昴に向けてメッセージを送るくだりになり、ちゃんと栄斗がたった一晩だけ2人で過ごしたあの日のことを振り返ってるのは良かったね。そういやあったな、そんなイベント。エデンも直近の友情確認イベントを回想するが、その場に氷漬けの時貞さんが飾ってあったのがちょっと怖い。

 1年かけてじっくり旅をした割に「人間は強い、だが、神はもっと強い!」なんてひでぇ結論に達していたはずのサターン様だったが、無尽蔵にわき上がる光牙のΩパワーを見て、「なんだ、人間も強いな!」ってんで宗旨替え。まだまだ人間に地球を任せても大丈夫っぽい、という監査結果を計上し、今回は地球人類を不問に処すことに決定した。元々「人間は醜く争うから駄目」っていう理屈で地球を攻めた割に「手を組むと人間強い」っていう理由で解放するのもどうかと思うが、まぁ、光牙の心根にあるのが「地球を守る」という人類の共通意識だったということなのだろう。「また地球が怪しくなったらすぐにでも滅ぼしにくるから」とありがたい別れの言葉を残し、「熱き血潮の兄弟」昴は、また悠久の時の彼方へと去っていった。ちょっともの悲しい別れのシーンではあるのだが、サターンと昴の意識が共有され、きちんと「昴がそこに存在している」ことが確認出来たし、その昴が自分の意志でサターンとして一回り大きくなって旅立つのだから、晴れやかな顔で見送るのが正しいのだろう。エクレウス聖衣もちゃんと復元して返してくれて、新たな神がアテナの聖闘士を認めたというこれ以上無い証となった。これで光牙は、戦いの神アテナ、時の神サターン、(あと闇の神アプス)と、随分神様とのコネクションが広がったのである。将来的には星矢をも上回る大物聖闘士としてアテナの守護に邁進する日が来るのかもしれない。

 男と男の拳の語らいが終わり、残ったのはエピローグ。まずはことの発端、パラス・タイタン夫妻。自分の過去の過ちに心を痛めるパラス様だったが、まぁ、幼女の気まぐれだったのだからしょうがない(?)。今後は「愛の女神」としてアテナを影から支える力となってくれることだろう。流石にタイタンと小さな所帯を持って静かに暮らすってわけにもいかないだろうが、彼女もアテナ同様に博愛を持つ神なのだから、行き先さえ間違わなければ善政を布くことが出来るはずだ。心痛めるパラスに希望を与えるために登場してくれたのはなんと懐かしのセレーネちゃん。よかった、ちゃんと生きてたんだね。おじさんの肩身である聖衣はちゃんと戻ってきたし、彼女も思い出を大切にしながら再びパラスベルタの再建に勤しんでくれることだろう(そう言えば、あれだけ大量に湧いてたパラサイト兵とかサターン兵ってどこに消えるんだろうね)。

 そして、多分今週一番のサプライズ、黄金聖闘士たちの井戸端会議ではまさかの教皇選挙が勃発。何故か紫龍がいないのが気になるが、貴鬼・フドウ・インテグラ・星矢という残り全員の他薦で選ばれたのはまさかのハービンジャーさん。なるほど、これは面白い。タイタン戦で一気に男を上げ、名実ともに「アテナの聖闘士」の模範となったハーさん。この荒れ果てた世の中を統べるには当然サンクチュアリの統治者として教皇が必要。考えてみたらマルスがいなくなった後はずっとその辺が宙ぶらりんだったのね。当然ハーさんはそんな栄職に就くことはいやがるに決まっている。スラム出身のゴロツキが宗教色の強い首長なんてちゃんちゃらおかしいからだ。しかし、外野から見たらこれほど美味しい話はない。もうハーさんがどれだけ悪態をついても悪人じゃないことは分かっているわけだし、ポジションを固めてしまえば勝手に暴れて面倒を起こすこともあるまいて。要約すると、「みんな教皇とか面倒だから上手いこと言って一番頭が悪そうな奴に押しつけた」図にも見えるのだが……かつては教皇になりたくて先代教皇をぶっ殺した奴とかもいたのになぁ。貴鬼が「聖衣直さなきゃいけないから無理だわー」って適当な理由で断ってるのが笑えた。お前、こないだ5つの聖衣まとめて一瞬で直してたやないか。聖衣なんて全部あわせても100無いんだから、1日あれば終わるやろ。まぁ、新たに就任したハービンジャー教皇だって面倒は分かってて受けてくれたのは優しさなんだろうね。そのうち嫌気がさしてサンクチュアリ放り出して遊び歩きそうな気もするけども……「また教皇様が飲みに出ておられる!」みたいな未来が見えるね。まぁ、人間くさい教皇が出てきても良い時代じゃないかな。ラキとじゃれてるハーさんを見てるとすげぇほっこりします。

 気になるのは他の黄金ポジションなんだよな。星矢は上手いこと面倒なポジションをハーさんに押しつけたから、多分今後も沙織さんとイチャイチャし続ける所存。責任感があることは分かったので、サポートポジションとしてハーさんを支えるのには適してるんだろう。っつうか、他の黄金が堅物ばっかりだから、案外飲み屋でハーさんとくだを巻くやんちゃ小僧としては星矢が一番仲良しっぽい。あとは外付け倫理装置として機能しそうなフドウ、貴鬼、紫龍が固定面子で、インテグラさんもどっちかっていうとお堅そうなイメージかな。さて、残った黄金はどうやって埋めていくのか。教皇職とタウラスは兼任するのかしら。流石にまだ今回の青銅連中に任せるわけにはいかないのかなぁ。でも「サターン大乱」への貢献度を考えれば蒼摩たちにも充分権利はあると思うんだけどね。氷河とか瞬を見てると、みんなして黄金にはなりたくなさそうなんだよなぁ。5年後くらいにはフレッシュな顔ぶれの新生黄金が見られるかもしれませんね。その時にはちゃんと反省を活かして素性のしっかりした連中を選んで欲しいものです。いっそ新獅子座あたりにタイタンさんを推挙出来ないもんだろうかね。

 そして、全てを解決した立役者である光牙は、見慣れた聖衣背負い姿での全国行脚へ出発。元々流れ者だった光牙には相応しいエンディングだろう。ラストシーンではいちゃつこうとする星矢・沙織に割ってはいってさりげなく邪魔したり、一応沙織さんとの関係性も思い出させつつ、そこは星矢に任せて後は根無し草。仲間達4人はそれぞれに守るものがあることは分かっている(2期スタート時の仕事に戻るだろう)ので大人しくお見送りに。きっと光牙が日本を訪れた時には、どこかのライブ会場で陶酔しきった顔の元忍者を拝むことが出来るだろうさ。そして、意外なことに光牙とともに旅をすることになったのは「神の子」エデンであった。この2人の凸凹珍道中は多分色々ともめ事も多いんだろうけど、最も神に近い2人の旅路は、まだまだドラマに溢れているに違いない。ゆっくり世界を回って、2人なりの「正義」を見つけ出して欲しいものだ。

 終わってみれば本当に全員笑顔。あとの世界に憂いは無く、輝かしい希望だけが残っている。2年間の旅路の結末としては、やっぱりこれが一番なのではなかろうか。長旅、本当にお疲れ様でした。全「聖闘士星矢Ω」97話。書き続けた感想は総計22万文字になりました。お疲れ光牙、お疲れ俺。来週から日曜日が暇になるのか、それとも相撲取りについての感想を書いていくことになるのか……いや、寝よう。

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