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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ネイキッドすぎワロタ、最終話! 最終的にこの作品で最も発信された言葉は「馬鹿」と「変態」っていう。……真面目に考えるだけ無駄っちゅうことやで!

 なんやこれ! な終わり方だろうか? いやいや、全てはシナリオ通りに。すごい勢いでスペースを縮小していくサムライフラメンコの活躍は、ひとたび「大宇宙さん」のところに到達したわけだが、気付けば「自分の身の回り」、更に「無二の親友」、最終的には「自分」へと帰着する。なんだか不思議な輪廻転生を見ているようで、「無限ループって怖くね?」という言葉が脳裏をよぎる。もし、最後に空き缶を投げ捨てた車の中に、また澤田みたいな奴が乗っていたとしたら……ガクブル。いや、世界が変質してしまっているから、再び悲劇喜劇が繰り返されることはないんだけどね。それにしたって、戻ってくるところが馬鹿過ぎるとは思う。

 今回も色々と衝撃だったわけだが、まず一番の驚きは澤田灰司が実在の人物であったということ。既に死亡しているが故の概念設定だと思っていたのだが、なんと過去の死亡届は偽造されたものであり、あの少年はちゃんとそこに「いた」ようだ。だとしたら先週までの神出鬼没な活動や、川の中州から消え去ったことについてはどう説明するねん、って話だが、多分そこは「考えるだけ無駄」。既に羽佐間の力によって世界はありとあらゆる部分がねじ曲げられており、その羽佐間の眼前に「謎」が降り立つことはもう謎ではなくなっている。理由付けはいくらでも考えられるだろうが、たとえば「羽佐間自身がサムライフラメンコ・ダークネスの存在を一度は考えたために産みだされた歪み」っていうのはどうだろう。先週まで散々「羽佐間の内面」という正義の及ばぬ領域について考えていたが、その一端が漏れ出し、澤田を形成した。そのため、彼は一人の少年を依り代にしながら、まるで霊体のように自由に活動出来る能力を手に入れたということ。それでもトーチャーさんの無謀な科学力とか、フラメンコ星人の存在に比べればよっぽど普通。

 ただ、もう少しスマートな「設定」を考えると、やっぱり澤田が自分で言っていたように「フラメンコと澤田はお互いに育てあってきた」っていう意見がすっきりする説明な気がする。あの日あの夜、フラメンコと澤田が出会い、そこから「フラメンコによる世界創造」が始まったわけだが、その裏では、「フラメンコの影」である澤田もゆっくりと醸成されていった。彼の行動はまったく目立ったものではなかったし、フラメンコが活躍すればするほどに大人しくなるという負の相関関係があったため、実際に動き出したのはフラメンコが一度停止した時だ(フラメンコが「動き出す前」には、澤田も同じように行動していたことは本人の供述通り)。そうして今、彼はフラメンコに致命的な影響を与えるまでに成長したのである。まぁ、その最後の一押しってのが、ヒーローとしての「愛」だったというのは誰の望みなのかはよく分からないが。今回も羽佐間は「誰も気にしなくても俺だけはお前を気にする」という、あの夜の殺し文句を澤田につきつけてショックを与えている。あれが「愛」だと表現されるのだとしたら、最終到達点である「愛」も、仕組まれた回帰の1つということになるのかもしれない。どうやらこの最終到達点としての「愛」はリセットボタンみたいなもんで、ネイキッドモードの羽佐間が後藤さんと愛を語らっていたシーンでは、澤田もどん引きしてましたけどね。

 というわけで、最終的にたどり着いたのはホモの境地。いや、多分本人たちに友情以上の感情は絶対にないんだろうけど、羽佐間も後藤さんも犯罪レベルのキチガイだったもんだから、不可解な愛情表現は微妙に成立してしまっている。童貞こじらせたどうしが「愛ってなんだ」「知るかそんなもん! 俺の知ってる愛はこれや!」「それアカン奴や!」とぶつけ合ってるだけで、結局生産性は皆無。今回の顛末で何が解決したかといえば、あくまで本人たちの自己満足のみである。そう、実は何一つ表立って解決したことは無くて、羽佐間は相変わらずおかしな正義感を持ったままだし、後藤の彼女だって「旅に出た」が、これまでと何一つ変わらない存在感でそこにいたりする。何故ニカラグアに行った。後藤の中で彼女って一体どんなキャラやねん……結局、そこはさっぱり変わらないので、多分、後藤さんの携帯早撃ち技能がどんどん充実してるくらいの変化しかない。よくあれだけの短時間で別れのメール打てたよな……まぁ、学生時代から肌身離さず二刀流でメール打ってればあれくらいは出来るようになるのかも。

 そして、この「自己満足の極み」こそがこのお話の原点回帰、胎内回帰、無限ループ。あれだけおかしな力を手に入れ、一時は平気で空を飛んだり宇宙人をやっつけていたサムライフラメンコも、ネイキッドという行きすぎた回帰を経て、また単なる変態野郎に戻ってきた。悪を取り除いたと思われた世界も、「またぽつぽつ事件が起こり始めてる」らしいので結局元通りだ。この一回りのループの中で得られたものは、男同士の裸を越えた薄気味悪い友情のみ。正義馬鹿と、分裂症ストーカーの傷のなめ合い。これが……愛かッ! そりゃまりちゃんだって愛想つかすわ!

 いやぁ、すごい話だった。まるまる2クール使ってここにたどり着くとは、まったく思っていなかった。しかし思い返してみれば、ギロチンゴリラが出現したあの衝撃の展開の時に、誰もが思った、「ずっと町内を守るヒーローであればよかったのに、どうしてこうなった」と。よかったな、みんなが望んでいたあのときのサムメンコがここにいる。はたして、みんなが今でもそれを望んでいるのかは定かじゃないが。この物語は、一人の男がヒーローになるまでの過程を描いた物語だ。すごくすごく遠回りしてきたけど、羽佐間もほんのちょっとだけ、成長出来たのかもしれません。詳しいことは石原さんに聞いて下さい。多分、知らないって言われる。

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