ドラフト通信No.213 7/3

７月３日　ドラフト模様（DTK×２　FRF）

ピック順　【Thraxi】→【Alessi】→【Serra】→【Sangriter】→【Sea-chicken】→【Mei】→

 

　ちょっとお話しした通りに、せっかく頑張って「俺マスターズキューブ」を作っていたのに、まさかのオリジンのアーキタイプと３つも被るという事態に遭遇し、流石に挫けそうな僕です。まぁ、白でエンチャントはね、安易だからね。僕は白緑にエンチャントを充ててたんで、そこはまだいいです。青黒で墓地ってのもね。墓地の使い方もたくさんあるから、これも別に被ったといっても問題無いんだ。でも青赤のアーティファクトはなぁ……。今回は実物のカードでピックアップするんじゃなくてデータでリスト作成してたからまだ傷は浅いんだけども。赤のリストの一部はこんな感じになってたよ！

　どうしよ……このまま続けるか、それとも全部リセットするか、諦めるか……。

 

　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ　ＳＥ

ＡＬ　　ー　　○　　×　　×　　×　　○　　２ー３　４

ＳＥ　　×　　ー　　×　　×　　○　　◎　　２ー３　５

ＴＨ　　◎　　◎　　ー　　◎　　◎　　◎　　５ー０　１　○○○！

ＳＡ　　○　　◎　　×　　ー　　×　　◎　　３ー２　３　○

ＭＥ　　◎　　×　　×　　◎　　ー　　○　　３ー２　２　○

ＳＥ　　×　　×　　×　　×　　×　　ー　　０ー５　６　○

 

 

１位　【Thraxi】　赤白　＜雷破の執政　龍詞の咆哮　群衆の掟＞

　わぁい！　勝ったよ！　しかも今回は歴史的にも非常にレアな完全試合を達成。探してみたが過去２年分の環境には１度もないので、本当に久しぶりだと思われる。今回の勝因は「なんかやたら運が良い」である。これは試合中のドローとかでなくて、主にピックだ。１引きレアはもちろんだが、赤の流れが非常に良く、ピンポイントで欲しかったところが引けている。一番良く表れているのは２パック目、「嵐翼のドラゴン」と「巧みな機動」の２択で悩みに悩んで「ドラゴン」の方を引き、「流石にビートパーツとしてはトリック優先だったか……」と後悔しかけたら、これだけ白があふれている卓で「魂の基点」が流れてきて６引き。綺麗にスロットが埋まったのである。他にも、今回間違いなくＭＶＰである「嵐乗りの装具」９引きがでかい。実質的なＭＶＰは「アリーシャ」なのだが、「嵐乗りの装具」がある状態のアリーシャは、釣ったクリーチャーがすぐにパワー３になるのでインパクトがでかい。特にタフネス４の壁が構えている状態が多いタイミングで「コラガンの野心家」に「装具」がついて帰ってくるというシチュエーションが多くて非常に重宝した。出来すぎのデッキだったなぁ。

 

 

２位　【Mei】　白緑青　＜龍王オジュタイ　突撃陣形　見えざる者の熟達＞

　逆に悩んで悩んで悩みまくって作られたデッキがこちら。１引きの「いい加減飽きないか」具合も相変わらずながら、今回は「オジュタイ」→「棲み家の防衛者」→「アタルカの命令」という脅威のレア３連引きで、この時点で４色。まぁ、おそらく上家の意志に沿って赤緑方向に進む、ということだったのだろうが、更に次が「無情な死牙」で５色達成。ある意味ぶれてない。そこから、白が空いているという(卓の何人もがやっている)勘違いから白緑方向に伸ばしていき、盟友である「鱗王の監視」に見事に「突撃陣形」が合わさってデッキ方向が完成……でも「氷瀑の執政」も引くんだよな。どんだけレア好きやねん。しかし、こんなやりたい放題の３色構成ながら、今回は３パック目で出た土地の多くが色の合うものだったというラッキーもあり、意外にシナジーがまとまるレアブンブンデッキが完成。そりゃね、「鱗王の監視」と「突撃陣形」が並べばどんな雑魚でも神がかりの強さ。後はデッキがついてくるかどうかだが、割とついてくるのである。だってほら、運が良いから。

 

 

３位　【Sangriter】　赤緑　＜尾の切りつけ　疾走する戦暴者　アブザンの獣使い＞

　「アタルカの命令」など知らぬ、ってんで「尾の切りつけ」を引くという、いつも通りの（？！）ピック。まぁ、アタコマは確かに１引きはしないか。でも２引きはすぐに「凶暴な熱口」だ。そこからはごく素直に赤緑。今回は上述の通りに赤の流れは非常にスムーズで「アタルカのイフリート」も２枚いるし、遅めで「火口の精霊」や「龍火浴びせ」なども引けており、カード単体のパワーは当然高い。あとは火力とヒッターが噛み合えば勝てる、ってのがアタルカカラーのシンプルなところなのだが、なかなかそう上手くはいかないもの。序盤の「イフリート」はワンパン入れられれば上等だが、それが出来ないと単なる巨大な相打ち要員なので、そこから後の展開、もしくはイフリートを無理矢理通す手段がほしい。残念ながら今回は「双雷弾」が１枚もなかったため、どんな小兵でもイフリートは止められてしまう。その他にも本体を削る手段はなく、愚直に正面突破する他ないため、多少柔軟性に欠けるところはあったのかもしれない。いや、それでも贅沢な話だけどね。アタルカデッキの難しさってのは未だに答えが見えないよなぁ。

 

 

４位　【Alessi】　緑白赤　＜隠れたる龍殺し　砂造形の魔道士　大いなる狩りの巫師＞

　「賢くない方のピック」である「隠れたる龍殺し」からスタート。何故賢くないかというと、パックの白の寄りがあまりにひどく、「竜殺し」の他に「ドロモカの隊長」「エイヴンの陽光弾手」「平和な心」などが並び、喧嘩することが確定になっているため。実際今回は白が最大の人気カラーで４人がサブまでに使っており、結局ここは最終的には緑の方がメインになっている。また、最後のパックで開けちゃった「大いなる狩りの巫師」のために赤もタッチ。「遮蔽された高楼」などのサポートがあるのでタッチによる色のトラブルはそこまで無かったようだが、ベースとなっているのが「突進する大鹿の群れ」×２なので、緑白といっても戦術としてはアタルカみたいなデザイン。愚直に真っ直ぐ攻め立てる以外にはないので、正面からぶつかるギリギリの試合で赤緑に根負けするなど、今ひとつ決め手に欠ける印象か。しかし、今回は４人が白使ってて、全員のところに「砂造形の魔道士」がいるのが笑える。他の連中は４．５．７引きという順目で引いているが、こちらは１引きで引くしかなかった、ってあたりにめぐりの悪さが窺えそうである。

 

 

５位　【Serra】　黒白　＜シルムガルの暗殺者　ラクシャーサの墓呼び　精霊龍、ウギン＞

　実は黒は今回独占色。その証拠に「押し拉ぎ」１０引きやら「影の手の内」９引きやらといった事件も起こっている。黒が避けられたのは序盤にクリーチャーがほとんど出なかったためであり、実際、このデッキもサポートの白から多くのクリーチャーを捻出しており、独占色の黒から参戦しているクリーチャーはそこまで目を引くものではない。位置的にはここが青を触るか、赤に乱入して更に速度を上げるかするのが面白かったのかもしれないが、まぁ、白でも充分戦線は維持出来るだけの陣容が揃っているか。そしてラストパックで舞い降りる無色の龍。いやー、８マナは遠いね。この色だと加速しようがないしなぁ。見た感じ、「ここで８枚目の土地を引ければ」で引けずに死んだのが２回、引いて勝った試合が１回ってところかな。まぁ、夢は叶ったのだからまずは良しやで。

 

 

６位　【Sea-chicken】　青　＜オジュタイの息吹　雷光翼の匪賊　精神掃きのドラゴン＞

　何をトチ狂ったのか、今回は「青しか見ない」というよく分からない誓いを立てて挑んだという無鉄砲。そして開けたパックから引ける青が「オジュタイの息吹」だけっていう。いや、そこは諦めろよ、とは思うが、そんなヤワなメンタルじゃやっていけねぇんだよ。というわけで、一応「死者を冒涜するもの」が回ってくるなどのラッキーもありながら、青以外のカードには目もくれず（２パック目１引き除く）、とにかくバウンスして、タップし続ける青単が完成。試合中にも割と議論したところではあるが、やはり青だけでは戦線を構築するのは厳しいものがあり、今回も青がほぼ独占なのだから選択幅はそこそこだったはずなのだが、それでも相手のライフを削りきるまでのカードは揃わなかった。まぁ、そりゃな、「再集中」を８引きするようなデッキでは勝ちにはいけないわな。反省会で出たように、タッチ程度でもいいから２色目を定めて青黒、青緑あたりに繋いでおけば、もう少し手数も増えたのだろうが。着実に戦績下降中。ここからの巻き返しは起こるのだろうか。

 

今回のピック表

 

　【Thraxi】（赤白）→【Alessi】（緑白赤）→【Serra】（黒白）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Mei】（白緑青）←【Sea-chicken】（青）←【Sangriter】（赤緑）