最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
上田という姓の声優は1作品で10役以上の兼ね役をする宿命にでもあるのか、第19話。探せばうえだゆうじも似たようなことやってそう。 今回は全体で見れば軽めのネタが多いのでそこまで刺さらない話。かっこ最後を除くかっことじる。 1本目、「しどう、聖澤庄之助さん」。すげぇ! ちゃんとやるんだ! …………ちゃんとやれよ! あそこでネタに限界って、考える気無いやろ! いや、誰がどう見ても一切ニーズが無いから頑張る意味は無いんだけども。聖沢庄之助はCV上田燿司で確定。一体いくつの兼ね役なのやら。まぁ、わざわざゲストで呼んでくる意味は全く無いからしょうがない。 2本目、時代劇おそ松さん。ギャグアニメではお約束の時代劇スピンオフ(?)だが、単に配役がそれっぽいオムニバスという、あまりこの世界である意味は無いお話が多かったか。グラサン風来坊みたいな理不尽さは嫌いじゃないけど。今回カラ松の活躍ここだけやん。あと、トド松は歳を取った状態の風貌でも何となくトド松のままで、性格も違和感ないのは良いところ。なんで爆発したんだろ。一松のあれは……おののイチ子なんでしょうかね。円盤屋敷は単にトッティフェイスがやりたかっただけなのでは。 3本目、一体何度あらわれるのか、「じょし松さん」。しかも性転換だけでも面倒くせぇのに、さらに時代まで重ねて全員ババアという、一体誰が得をするのかさっぱり分からない一本。とりあえず、十四子はその歳でその格好なのはマジ勘弁してくれ。全員男運がないのは分かったが、あそこまで際だった地雷を6人全員が見つけてこられるとなると、逆に才能なんじゃなかろうか。 4本目、今回のメイン、「チョロ松ライジング」。史上初の自意識可視化アニメ。自意識ライジング、ライジングシコースキーなどの数々の名言が飛び出し(相変わらず絶望的なものに名前をつけるのは上手いおそ松)、これまで他の兄弟の陰に隠れていたチョロ松という最終兵器を見事なまでに爆散させる結果となった。ここで用意された突っ込み役がトド松というのはなかなか業の深いセッティングだ。いや、残りの3人はまともに突っ込み出来ないだろうからしょうがないんだけど(特にカラ松はチョロ松の提案でも優しく受け入れてくれそうだし)。これまで何度か独自の「自意識の高さ」を見せつけてきたチョロ松。かつて職安に履歴書を出した時にもその片鱗は窺えた。今回はそれが大爆発した結果、トド松があそこまでキレてしまったわけだが、まぁ、一種の「同病」に近いものはあるはずなんだよな。物事を上から見てるっていう意味ではトド松だって六つ子の中では同種なわけだし。しかし、決定的に違うのは、その目線の特異さ、有利不利といった部分を、客観的に理解出来るか否か。 トド松も充分なモンスターであり、彼は自分の「ドライさ」については無自覚である。そのことは14話の「ライン」の話で明らかになった。しかし、彼は自分が他の兄弟と異なった目線を持っていて、それが世間に適合する上での武器であることを理解している。末っ子として手に入れた「世渡りの巧さ」は彼の腹黒さに直結し、兄弟以外の人間に対しては、臨機応変に外面を使い分けることで最大限の利益を得ることが出来る。その狡猾さがあってこその「上から」である。しかしチョロ松は違う。彼は純粋に、自分の意識の高さは尊いものであると信じ、他の兄弟も自分のようにあるべきだと考えている。そして、その意識の高さは世間では評価の高いもので、「自分で考えた」成長戦略が、効果的で有意義な、そして何より「自分だけのオリジナル」であると考えている。そこが恐ろしい。「身の丈を知っている自分」と、「そんな自分が全てを分かっているつもりの世間」。その世界の中でのみ生きているチョロ松は、何よりも現実を利用しているトド松や、現実の厳しさから目を伏せて既に隔絶することに成功しているおそ松には何よりも異質なものに見えるだろう。その自意識のライジングは、2人には絶対許されないことなのだ。具体的には、おそ松にとって、自意識は磨くものではないし掲げるものではない。「身の丈」に合わせてこっそりしまって、他人の作った流れに迎合することが正義だ。トド松はおそ松と違い、自意識を磨き上げることに関してはチョロ松にも負けないのだが、彼は決してそれを手放してはいけないことを知っている.あくまで自分のコントロール下に置き続け、人からどのように見えるか、常に意識して最良の見せ方を模索し続ける。放り出して人の目につく往来で輝かせるなど、言語道断である。そんな絶対のタブーを平気でやってのける男、それが、チョロ松なのである。 これでついに、六つ子の「6つの闇」がほぼ完成したような気がする(こうしてみると一番薄いのが一松なのか)。今回はエンディングもチョロ松で締めたおかげで前半パートの記憶を消し飛ばして完全にチョロ松まつり。このエッジも今作の恐ろしい武器だよなぁ。なお、このチョロ松が脅威の火力を誇る最大の理由は、やっぱり声のせいだ。エンディングの台詞、怖すぎるくらいに説得力が……アジアナンバーワンは伊達じゃないよ。 なお、他の兄弟の自意識も確認しておくと、一松は実は割と大きめ。他の兄弟との一番の違いは、そこに誰の目にも明らかな大きな傷がついていること。彼は一体どんな人生を歩んできたのやら。そんな大きめの自意識を、誰にも見られぬよう、自分でも見えないように、土の中に埋めて一切を消してしまうのが一松のスタイル。カラ松の自意識は、手に取りやすい、ほどよい大きさ。彼の自意識も磨きに磨いてぴっかぴか。そしてトド松との最大の違いは、それが回りから見てもスケスケで一切隠し立てされていないところだ。この分かりやすさ、流石だよカラ松兄さん。おおっぴらに自意識を見せびらかす彼は、誰にも伝えず、積極的にフリーハグを実行するのです。おそ松のちっぽけな自意識は、有っても無くてもいい、本人にとってもどうでもいいもの。ナンパなんて速攻で攻め込んでボロボロになっても平気。だって、ゴミのような自分を知っているから。十四松は……………………観てごらん、自意識が、君のような顔をしてこっちを見ているよ。やっぱりあいつホラーだよ。 PR |
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