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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 能登! 聞かずにはいられないッ! 第8話。前回「キャストはゲーム版から変えない方がいいなぁ」と言っていたので、この変更をどういう風に受け止めていいのか、現時点でも大変な葛藤があります。以下、今回のメイントピックは「赤﨑由花子と能登由花子」になりますのでご了承ください。ワシ、ジョジョファンだしアニメファンだけど、それ以前に声優ファンなんだ……。

 キャストの変更ってのは賛否(基本的には否)があるもので、今作の場合でも仗助・康一のキャスト変更には様々な意見が出ていた。まぁ、いざ始まっちまえばそこは流石のキャスト陣なわけで、康一なんかは今回のお話でも存分に「らしさ」を発揮しており、「やっぱり梶なら梶でいいね」ってことになる(哀しいかなそうならないことも多々あるが)。そして今回の由花子のキャスティング。ゲームやってないからそこまで強烈に印象づけられたわけではないのだが、それでもやっぱり「由花子=赤﨑千夏」という組み合わせは絶妙な配役になっており、「これはスタッフグッジョブやな」という意見が多かったと思う。ちーちゃんは本当に器用な役者だし、WIXOSSのあきらっきーが魅力を振りまいたことからも分かる通り、イカれた役でも十二分にその実力を発揮することが出来る。

 しかし、残念ながらキャストは変更された。「ふざけんなよ、何でせっかく合ってたのに変えるんだよくぁwせdrftgyふじこ」と言う絶好の機会であるが、なんと、そこに現れたのは能登。能登麻美子! なんだろうこの感じ。美味しいラーメンを食べようと思って店に行ったら極上のクリームシチューを提供されたようなこの感覚。「違う、俺が食べたいのはそっちじゃない! 嗚呼、でも美味しい。魂に染みるゥ」という情けない順応。しょうがないじゃん! だって麻美子なんだもん! 

 誤解を恐れずに言うなら、原作を読んだ時点で出来上がっていた「山岸由花子像」に近いのは赤﨑版である。厄介な奴しかいないことで有名なジョジョの女性キャラであるが、その中でも飛び抜けて厄介なのが由花子。そんな彼女の安定してイカれた様子、ヒスった時の救いようの無い態度、さらにそこからデレたときの「実は結構純情可憐で高校生らしいところもある」というギャップの妙まで、赤﨑ボイスは「こいつとはつきあえないだろ……」という面倒くささが完璧だった。それに対し、能登由花子は間違いなく厄介ではあるのだが、ことに私の魂にはDNAレベルでその声がすり込まれているだけに、「この由花子の出す消しゴムだったら食える、むしろせっけんも美味しい」と思えてしまう。厄介さを声のオーラが超える。ドスの効いた声で脅しにかかる由花子の様子は、赤﨑版が「恫喝」であるなら、能登版は「調伏」である。ここまでになってしまうと、別次元の由花子像が切り拓かれてしまったと言ってしまっていいだろう。「こんなの由花子じゃない!」という意見が出てもおかしくないのである。

 でも……やっぱりこれも由花子だ。能登キャラといえば黒髪ロング。その髪は烏の濡羽色、そのまま地獄に送ってくれる、日本人形のごとき完成品。しかし、その髪が今度は襲い掛かってくることに。あらゆるものが「女性の武器」であり凶器であるならば、これだって立派な能登イズムの1つである。今回由花子が見せた楚々とした振る舞い、いきなり噴き出す激情、圧倒的ホラー感、恐るべき全能感。そうしたものをまるっと含めて、これから先の山岸由花子は作られていくのです。さぁ、全国20億の麻美子ファンの皆さん、改めて経文を唱えましょう。能登可愛いよ能登。

 閑話休題。そんなキャストのことばかりで盛り上がってしまいましたが、実をいうと、私はリアルタイムでこのお話を読んでいた当時、このあたりのエピソードはあんまり好きじゃなかった。当時はまだ「ヤンデレ」という言葉もなかったような時代だが、幼かった私は、純粋に由花子が怖かったのである。恋愛の機微なんて分かるわけないし、純粋に「なんやねんこのぶっ壊れた女は。康一可哀相過ぎるし、そもそも康一がそんなに粘着される意味も分からんわ」と思っていたために、そこまで大きなバトル展開にもならない由花子エピソードは、なんだか敬遠したくなる話になっていた。しかし、こうして改めて見てみるとこれはこれでたっぷりと「4部らしさ」があふれているお話だ。最大の特徴である「殺意や悪意と無縁の日常の恐怖」というのはよく出ているし、今にしてみれば由花子の狂気はジョジョのシリーズの中で見れば可愛いもんだ。だって想像してみてほしい。確かに一晩で手編みのセーター作っちゃう由花子は怖いかもしれないが、同じようにして、夜なべしてせっせと「1から3まで番号がついたクイズボックス」を手作りしてる由花子を想像したら、なんか可愛くない? あの箱、ただの工作のくせに無駄に完成度高いからな。他にも甲斐甲斐しく英和辞典を破いてアスパラ巻いてる由花子とかも可愛い(?)。あぁ、声の影響か、無駄に由花子が「実はいい彼女なんじゃね?」感を増している気がするよ。まぁ、本当にそうなるまではまだしばらくかかりますが。

 由花子以外の要素を拾っていくと、まず冒頭からびっくりしたのはオープニングのアレンジ変更。なんでこのタイミングでイメージチェンジしてきたのかはよく分からないが、最初のクライマックスであるレッチリ戦に向けて多少雰囲気を締めてきたのか? まぁ、まだレッチリ戦まではしばらくあるが……。映像は変わってないし、歌自体も変わってないのでなんかヘンテコな感じだが、色々と遊んでくれているのは良いことなんじゃなかろうか。

 そして、今回は脇役に徹しているはずの仗助と億泰だが、すっかり「なんかアホな3人組」ポジションが定着しており、億泰の愛嬌が止まらない。時系列を考えるなら、億泰と康一はまだそこまで仲良くなってない気もするのだが、あのキャラならすぐに打ち解けるんでしょうね。過去に自宅の門扉に首を挟んで殺しかけたこと(そして兄が実際に射殺したこと)なんて水に流してあげる康一の器の大きさ。由花子が「将来性」を感じた康一という男は、ジョジョシリーズの中でも屈指の「成長」を見せるキャラなので、彼女の先見の明には感心するばかりだな。億泰の描写はスタッフも楽しんでやっているようで、些細なシーンでも「っぽさ」が出ていて楽しい。普通に道を歩くだけでもわざわざ肩をいからせていかにもヤンキーっぽく歩いているのがね。不良座りがこんなに似合う主人公チームも珍しいわ。

 康一は由花子に絡まれたおかげで学校内での立ち位置なんかも垣間見えるのが面白いところだが、実験後の掃除当番を1人でやらされていたのはいじめとかじゃないんだよな。一応委員長(キャストクレジットでは「女子生徒」)と2人で作業してたのかな。でも、溜まってたゴミの量を見るに、どう考えても1人2人で出来る作業じゃない気がするが……まぁ、直前まで実験に使ってた理科室で突然重箱広げて飯食おうとする世界に何を突っ込んでも意味はないな。ちなみに委員長のCVは小林沙苗。何その無駄に豪華なモブ。

 そういえば、麻美子関連で気付いたことが1つ。今作の女性レギュラーキャラは東方朋子に続いて2人目だが、ここまでの流れは豊口めぐみ→能登麻美子と来ている。つまりこれは……ロサ・ギガンティアの系譜!! ということは、次に出てくる女性キャラは次代の白薔薇様である清水香里で決まりですね。次っていうと……鈴美か? そのままの流れで川尻しのぶを小清水がやってくれればそれはそれで嬉しいんだが。

 以上、今回声優ネタしか書いてない。

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