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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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量が多くてまとめてアップ出来ないので2記事に分けてあげてます。なんか前より1記事あたりに使える容量が減ってる気がする。


Decimator of the Provinces (10) M

クリーチャー・エルドラージ、猪

7/7 トランプル 速攻 現出(6)(G)(G)(G)

あなたが〜を唱えた時、あなたのコントロールするクリーチャーはターン終了時まで+2/+2の修正を受けるとともにトランプルを得る。

 「孔蹄のビヒモス(AVR)」の焼き直し。そういえばアイツもイニストラード出身なんだよな。コストこそ重くなったが、そこは現出効果で微調整が可能。この能力を頼みにする時点でクリーチャーを並べることは確定なので、その中でパワーの値とマナコストが一番アンバランスな重めのヤツをサクれば、ある程度現実的なコスト域でこいつが出せるはず。187能力ではなく唱えた時に誘発するため、ご丁寧にビヒモスよりもサイズアップしている(ビヒモスと違って自分の能力の恩恵が受けられないから)のも親切で、こいつが7/7トランプルで転がりつつ、3〜4体も増強出来れば当然ゲームが終わる。使い方は「ビヒモス」と一緒で、いくらか選択肢が広がっているのだからそりゃ強いだろう。現出の活用が現実的なら構築レベルも無くはない。でもまぁ、下の環境なら墓地やライブラリから一本釣りしても効果を発揮するビヒモスで安定だろうなぁ。

 




Elder Deep-Fiend 老いたる深海鬼 (8) R

クリーチャー・エルドラージ、タコ

5/6 瞬速 現出(5)(U)(U)

 〜を唱えた時、最大4つまでのパーマネントをタップする。

 相手をまとめてタップするタコってんで、一瞬「ロートスさんが闇落ちした?!」と思ったが、次元が違うな。ロートスさん、未でもゼンディカーの海の底を亡骸になって漂ってるんでしょうか……。で、そんな分かりやすいタコだが、瞬速持ちなのでフィニッシュ能力が高いのがオリジナルのセールスポイント。クリーチャーがそこまで多くなければ土地まで含めて好きにタップ出来るし、現出能力を使えばある程度コスト調整も可能。リミテッドならちょっと混戦模様にして相手ターンエンドに出せば大体勝てるだろう。でもまぁ、レアとしてはやや地味ではあるのだが。現出コストはあんまり軽くするとコワレになっちゃう危険性があるので難しいなぁ。最大の売りは、「なんかエキスパンションシンボルがこいつのために作られたっぽい気がする」。

 

Eternal Scourge 永遠の災い魔 (3) R

クリーチャー・エルドラージ、ホラー

3/3

あなたは〜を追放領域から唱えても良い。

〜が対戦相手のコントロールする呪文や能力の対象になったとき、これを追放する。

 振り返ってみれば、これと同じギミックを持つ「霧虚ろのグリフィン(AVR)」もイニストラードの出身だったっけ。元々イニストラードには異次元への扉が開いていた可能性が? この手のカードは、「食物連鎖(MMQ)」のように積極的に追放していくカードと相性が良いのでコンボパーツとして使われることが多いが、こいつは除去られそうになったら自動で追放領域に飛んでいくので単なるしぶといクリーチャーとしても運用出来るのが強み。墓地から追放する手段も組み合わせれば、不死の兵士としても活躍出来るかも。まぁ、「厳格な巡邏官」とかを使われても毎回異次元に引きこもるのはどうかと思うが。

 

Lone Rider 単体騎手 (1)(W) U

クリーチャー・人間、騎士

1/1 先制攻撃 絆魂

各終了ステップの開始時に、あなたがこのターン3点以上のライフを得ていた場合、〜を変身させる。

It That Rides as One 同体騎手 (無色)

クリーチャー・エルドラージ、ホラー

4/4 先制攻撃 トランプル 絆魂

 人馬一体とはなにか、とかいう哲学。イニストラード民、こんなホラーな状況なのにまだ小粋な台詞を吐く余裕があるのが凄いな……。いわゆる「2マナ騎士」枠。普通この枠はパワー2の先制攻撃で与えられることが多いのだが、今回は裏面がある関係で1/1と小さい。いくら先制持ちとはいえ、これだけではちょっと線が細いので変身は必須。変身するためには直接ライフゲインスペルを唱えるのが一番簡単だが、「司祭の祈り」をこのためだけにデッキインするのは流石に無いだろうし、「血管の施し」も白黒のデッキタイプに噛み合いにくい。「薬剤師の霊」や「銀の一撃」まで待つのもやや悠長。やはりここはせっかくの絆魂を活かして自力での変身を達成するのが早いだろう。2ターン目に出して3ターン目にパンチ→「腕っぷし」。これだけでOK。もちろん「狙いは高く」でも「放たれた怒り」でもなんでもいい。このくらいなら割とあっさり達成出来そうだ。3ターン目に変身してしまえばどうあがこうと敵はない。そのまま敵陣を蹴散らしてくれるスペックだし、とどめといかずとも、10点規模でライフを稼いでくれるだろう。すげぇ、馬強い。合体してこのステータスってことは当然「人=1/1先制絆魂」、「馬=3/3トランプル」。丁度「乗馬術」の馬と同じ設定なのである。色々考えてんな。

 

Sanctifier of Souls 魂の聖別者 (3)(W) R

クリーチャー・人間、クレリック

2/3

他のクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

(2)(W)、あなたの墓地からクリーチャー・カードを1枚追放する:1/1で飛行を持つ、白のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 白のエントリーセットレア。墓地からフラッシュバックしてスピリットに生まれ変わる能力はイニストラード民が手にしたせめてもの抵抗手段。もはや人間に味方してくれる部族なんてスピリットくらいなもんだ。これまでは「不屈の聖戦士」「近野の司祭」の2体がこの能力を保持していたが、もう面倒なので片っ端から死体の霊魂を引きずり出そう、という刹那主義な思想の持ち主がこちら。墓地にあるのが「屍蛞蝓」だろうが「荒原のカカシ」だろうが、そこには必ず宿る五分の魂。どんなカードもフライヤーに再利用出来るならそりゃ強いだろう。ついでにこいつ自身もちょっと増強されたりするが、よっぽど大量生産しないと大した影響もないのであんまり気にしなくて良い。パンプアップを満喫したいなら宗派を無視して「床下から」と合わせた方が強かったりする。ビートの後押しとしてはかなり優秀な1枚だが、リミテッドの場合は案外クリーチャー数を確保するのは大変なので、思ったよりも次弾装填が出来なかったりも。もしまっしぐらにするならピック時はクリーチャー数に気をつけよう。

 

Curious Homunculus 詮索好きのホムンクルス (1)(U) U

クリーチャー・ホムンクルス

1/1

(T):あなたのマナ・プールに(C)を加える。このマナはインスタントかソーサリー呪文を唱えるためにのみ支払える。

あなたのアップキープの開始時にあなたの墓地にインスタント・カードとソーサリー・カードが合わせて3枚以上あるなら、〜を変身させる。

Voracious Reader 貪欲な読書家 (無色)

クリーチャー・エルドラージ、ホムンクルス

3/4 果敢

あなたの唱えるインスタントとソーサリー・呪文は、そのコストが(1)少なくなる。

 「隠れるホムンクルス」もそうだったけど、なんかやたら目玉がでっかいホムンクルス。そしてその目に映るものは知識&知識。誰かのお手伝いの傍ら、書庫で本を読みあさってお勉強。その片手間では大したお仕事もできないが、基本業務は「錯乱した助手(ISD)」と同じちょっとしたマナサポート。偏食がひどいので使える用途はソーサリーかインスタントだけである。知識が溜まり、魔巧状態で呪文を唱えたら変身OK、裏返ると級にマッチョになり、果敢まで使えるのでなんか「果敢な捜索者」とイメージが被るな。どこまでもインスタント・ソーサリーサポーターの姿勢は崩さず、その身に宿すはなんとレアの「ジェイスの聖域(ORI)」ではないか。頑張って変身させてみたくはなるな。表も裏もとにかく一貫しているので、狙うべきデッキは青赤一択。これだけのサポートがあれば数少ないクリーチャーでも相手をさばききってこいつがとどめを刺してくれる展開もあることだろう。目指すはスペル合計15枚越え。

 

Docent of Perfection 完成態の講師 (3)(U)(U) R

クリーチャー・昆虫、ホラー

5/4 飛行

あなたがインスタントかソーサリー・呪文を唱えるたび、1/1で青の人間、ウィザード・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。その後、あなたが3体以上のウィザードをコントロールしているなら、〜を変身させる。

Final Iteration 繰り返しつくしたもの (無色)

クリーチャー・エルドラージ・昆虫

6/5 飛行

あなたのコントロールするウィザードは+2/+1の修正を受けるとともに飛行を持つ。

あなたがインスタントかソーサリー・呪文を唱えるたび、1/1で青の人間・ウィザード・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 もう、見た瞬間に爆笑したよね。「まだあったんかい!」ってなるよね。このあたりのこだわりは製作チームのセンスがすごいと思う。改めて確認しよう。スタート地点は「秘密を掘り下げる者(ISD)」。この時点ではまだ夢に燃える「人間・ウィザード」で当然ステータスは1/1。そこから実験に成功して変身したのが「昆虫の逸脱者」であり、こちらは「人間・昆虫」になって3/2が飛び出した。再びイニストラードに舞い戻った時に、彼はその姿のままで研究を続けていた。これが「逸脱した研究者」。4マナでステータスはそのままだったが、再び研究に成功すると彼は「完成態」へと至り、ステータスは5/4にパワーアップし、「昆虫・ホラー」へと変貌した。この時点で、フレーバーテキストに「研究室から彼が姿を消した」ことだけが描かれ、この長い歴史を経た変身物語は終わりを告げたかと思っていたのだが……なんと、彼は単に研究の場所を移しただけだった。コストは5マナになり、「昆虫・ホラー」の状態で今度は何を始めたかというと、他の人間どもを拉致監禁しての人体実験。自分の身体を使った実験では出来ないことがある。それが、科学にとって最も必要なこと、つまり「再現性」、リピータビリティの確立だ。モルモットを一定数揃えたら準備完了。自分と同じような存在を作ることが出来るかというと……出来たわけですね。ついに彼は究極存在である「エルドラージ・昆虫」に辿り付き、サイズももう一丁おまけで6/5。そして連れてきたウィザードたちはみんな仲良く3/2飛行。つまり、お友達(犠牲者)がみんな「昆虫の逸脱者」になれたんですよ。良かったなデルバー! おめでとうデルバー! ねぇ、ひょっとして次にイニストラードを再訪したとき、こいつボスキャラとかプレインズウォーカーになってねぇかな。カードとして大成すると色々ドラマが増えるな……。ちなみに、「イニ影」に収録されたウィザードは7体とあまり多くなく、コモンで使えるのは「溺墓の探検者」と「苛虐な魔道士」の2体だけ。ラッキーパンチは難しいかも。

 

Grizzled Angler 白髪交じりの釣り人 (2)(U) U

クリーチャー・人間

2/3

(T):あなたのライブラリを上から2枚墓地に置く。その後、あなたの墓地に無色のクリーチャー・カードがあるなら、〜を変身させる。

Grisly Anglerfish 不気味なアンコウ (無色)

クリーチャー・エルドラージ、魚

4/5

(6):あなたの対戦相手のコントロールするクリーチャーは、可能ならばこの誕攻撃する。

 日本語名だと分かりにくいが、英語名が洒落になっている。「灰色の」を表す「Grizzly」と「不気味な、恐ろしい」を表す「Grisly」は発音が全く同じ。変身前は白髪交じりのおっさんだけど、裏返るとおっかないアンコウになる、という状況を同じ発音の言葉で統一したわけだ。フレーバーでも「海の魅力は逆らいがたい」と、釣り人のテンプレ台詞→アンコウのルアーという翻案が面白い。さておき、墓地を肥やすタイプの仕事人。単体だとそこまで求められる仕事ではないのだが、裏面が青のクリーチャーとしてはでかいので、出来ればなんらかの墓地ギミックと合わせて使っていきたいところ。現時点では「無色のクリーチャー」がどの程度セットに含まれるか分からないので評価のしようがない。裏面が無色のカードならすでにいっぱいあるのだが……。

 

Ingenious Skaab 巧妙なスカーブ (2)(U) C

クリーチャー・ゾンビ、ホラー

2/3 果敢

(U):〜はターン終了時まで+1/−1の修正を受ける。

 基本セットの基盤クリーチャーである「狩漁者(ORI)」に果敢がついた純正アップグレード。しかもクリーチャータイプがゾンビになったおまけもありがたい。「狩漁者」は地味だが青の3マナ域とは思えない堅実な仕事をこなしてくれるリミテッド職人。押しとどめられないサイズのクリーチャーが出てきてもその多くと相打ちにはなってくれるし、攻めに転じると相手は1対1交換が結構大変という。今回はそんな渋いカードに、さらにグッと渋く果敢を追加。これで最大火力が大きくアップし、もしマナに余裕がある状態で「放たれた怒り」を撃とうものなら、なんと最大で8/1二段攻撃! 即、人が死ぬ。そこまで上手く行かずとも青ならインスタントの小技と合わせてブロッカーとしても活用出来るはず。現在「縫合の刻み獣」がその体躯のみでもそこそこ頑張れているのだから、こっちはもっと刻めるヤツ。ちなみに、フレーバーの「Heads and shoulders above」は英語の「他よりも優れている」という言い回しで、日本語カードも「頭一つ抜けている」と上手い訳が当てられている。実際、頭や肩一つ分抜きんでてますからね……。

 

Niblis of Frost 霜のニブリス (2)(U)(U) R

クリーチャー・スピリット

3/3 飛行 果敢

あなたがインスタントかソーサリー・呪文を唱えるたび、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーをタップする。それは、そのコントローラーの次のアンタップステップにアンタップしない。

 青のエントリーセットレア。名前を見た瞬間に「あ、これ相手クリーチャーを氷漬けにするやつや」と思ったら、やっぱりその通り。ベタって大事。「護輪のフクロウ(ORI)」と同じ3/3果敢ボディが1マナ軽いのは流石のレアだし、果敢のついでに氷漬け。これでフライヤーを止めてしまえばダメージを通すのがかなりイージーになるので、どっちかっていうと抑止力よりも決戦兵器としての運用が正しい。「氷瀑の執政」なんかも強かったのだし、これだけの制圧力があればレアとしての説得力は充分。後は非クリーチャー呪文の比率次第だが、リミテッドなら青赤系での運用でフルスペックが楽しめるぞ。

 

Take Inventory 棚卸し (1)(U) C

ソーサリー

カードを1枚引く。その後、あなたの墓地にある〜という名前のカード1枚につき、カードを1枚引く。

 なんかコンビニのバイト感覚のカード名になっているので緩い雰囲気が漂っているが、実際に描かれた状況とイラストはかなりのホラー。「inventory」は「目録を作る」「棚卸しをする」という単語らしいので和訳も間違っちゃいないのだが、「take inventory」では「自分自身をじっくり眺める」「人生の総点検」みたいな意味合いもあり、既に人生も他人事モード。もう、イニストラード民のSAN値はゼロよ。さておき、公式記事にもあった通りに「蓄積した知識」のマイナーチェンジ版。「知識」は当時の環境でも猛威をふるったナイスドローで、青系のデッキだとお互いに4積みしていたので中盤以降はエラい枚数のドローになっていた。今回はそこを抑えるためにカウントするのは自分の墓地だけになり、さらにソーサリーにデチューン。ここまで下がるとちょっと構築レベルには届かないだろう。その分、主戦場はリミテッドに移ることになる。スモールセットのコモンということで登場枚数はそこそこの数に。かき集めたときの爆発力は洒落になってない。これまた青赤系での運用が理想だが、まぁ、この程度のコストならどんなデッキでもさほど邪魔になるまい。3枚集まれば充分魅力的だが、2枚で入れるとなんかもっさり。我々は6人ドラフトなのでやや厳しめかなぁ。

 

Wharf Infiltrator (1)(U) R

クリーチャー・人間、ホラー

1/1 潜伏

〜がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いても良い。そうしたなら、手札を1枚捨てる。

あなたがクリーチャー・カードを1枚捨てるたび、 (2)を支払っても良い。そうしたなら、3/2で無色のエルドラージ・ホラー・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 コー追われの物あさり(TSP)」に非常に近い性能を持つルーター。シャドーに比べるとパワー1の潜伏はまだブロックされる可能性は高いが、それでもないよりははるかに通しやすい。そして、通ってしまえば後はレア。カードを捨て、わずか2マナの支払いで3/2のトークンがおまけとしてついてくる。もちろん、捨てた事実さえあればいいので「血狂いの吸血鬼」をマッドネスしながらトークンも出す、なんてのもオールOK。手札を捨てる手段は問わないので、他のマッドネス手段と組み合わせた時にもトークンはガシガシ出せる。「無謀な識者」があれだけ強いのだから、こいつがヤバいのは自明だろう。これだけの仕事をしてくれるなら、相手のパワー1ブロッカーに「無差別な怒り」を付けて増強してから殴る、なんてのもひょっとしたらありかもよ?

 

Haunted Dead 憑依された死体 (3)(B) U

クリーチャー・ゾンビ

2/2

〜が戦場に出たとき、1/1で飛行を持つ、白のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

(1)(B)、手札を2枚捨てる:あなたの墓地にある〜をタップ状態で戦場に戻す。

 憑依された死者/Haunted Cadaver(ONS)」と名前がよく似てるけど全然関係無いクリーチャー。今調べたら「Cadaver」が「(解剖用の)死体」という意味らしいので、名前は逆だった方が正解に近かったな。さておきこちらはなかなか絶妙なバランスで提供される、「使ってみな分からんでェ」としかいいようがないアンコゾンビ。「手札2枚捨てて戻ってくる」設定のアンコは現在「縫い翼のスカーブ」と「グール馬」の2体。そして素出しコストが同じなのは「縫い翼」の方。こっちのクリーチャーは質より数で勝負するデザインで、リミテッドならマジエース級だった「砂草原ののけ者(FRF)」やら「ギラプールの歯車造り(ORI)」と同スペック。採用すれば決して損はさせませんの精神は素晴らしいものだ。ただ、あまりに無難というか、穏当すぎて、積極的に活用しようという気が起こりにくいのが難。「縫い翼」も「グール馬」もディスカードから3ターン目に高速召喚すればかなりの圧力になるので戦略の一部に組み込む気が起こるのだが、こいつの場合盤上に与える影響がそこまででもないのがね。合計3/3なんだから悪くないんだし、諸々の相性のいいカードも多いのだが……。ゾンビが目指そうとしている消耗戦に持ち込めれば、このリソース差はジワジワ効果を発揮するんだろうなぁ。多分、「使ってみると思ったより強いでェ」。

 

Murder/殺害(M13)」 U

 約4年ぶりに再録を果たした問答無用の完全除去。初登場した際にはそのシンプル極まりないテキストも相まって、「ついにこのカードが完成したか」と話題になり、その安定感からコントロール系のデッキでもちょこちょこ採用実績があった。まぁ、実際は2マナの限定除去の方が活躍する機会が多かったわけだが、無論このカードが弱いということにはならない。リミテッドで登場した時のありがたさは、素っ気ない態度でさりげなくピンチに駆けつけてくれる無骨なイケメンの風格だ。「殺人衝動」だけだった世界がおおっぴらに「殺害」出来るようになったのは、イニストラードの良い変化ですね(??) なお、当然のようにアンコモン。しゃーない。

 

Noosegraf Mob 絞墓の群衆 (4)(B)(B) R

クリーチャー・ゾンビ

0/0

〜は+1/+1カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。

プレイヤーが呪文を唱えるたび、〜の上から+1/+1カウンターを1つ取り除く。そうしたなら、2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 黒のエントリーセットレア。6マナ5/5と驚くようなサイズではないが、実はこれがゾンビで形成された群体。ちょっとした拍子でポロポロと死体がこぼれ落ち、最終的にはゾンビ5体までばらけることが可能。6マナでゾンビ5体なら、まぁ弱くはないが……でも、割と迂遠だし、レアというほどの迫力があるでもなし……なんか微妙でない? ブロッカー量産体制が組めるので守勢ではそこそこだが、あんまり攻撃力として期待出来ないのがなぁ。「床下から」直接ゾンビを引っこ抜いた方が強いでしょうよ。一応、ゾンビであることを活かして何度も再利用することで戦場をゾンビで埋め尽くすことも可能かもしれないが、6マナのカードを使い回すとか言ってる時点で割と夢。ブリンクとか、バウンスとか、そういう呪文と合わせればいいのかしら。こうして見ると、「墓所のタイタン(M12)」って(略)

 

Stormkirk Condemned 流城の死刑囚 (B)(B) R

クリーチャー・吸血鬼、ホラー

2/2

手札を1枚捨てる:あなたのコントロールする吸血鬼は、ターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。この能力は各ターンに1度のみ起動出来る。

 2方向から吸血鬼を応援する献身的なロード的クリーチャー。1ターン1回限定とはいえ、2マナの熊がマナを使わずにパンプ出来るのはそれだけで強い。「忍び寄りドローン」がどれだけ止めにくかったかを思い出せばその強さは想像に難くない。「忍び寄りドローン」だったら、3ターン目に殴ってきたのを止めれば相手のマナを縛って展開を遅らせる可能性もあったのだが、こいつはマナが必要無いのでサクサク侵攻しながらパンプしてくる。しかも、回りの吸血鬼を増強させ、ついでにマッドネスをまわしながら。3ターン目に「攻撃前にパンプしますわー、コスト払いますわー、若輩捨てますわー、若輩出しますわー、能力解決して3/3と5/4でパンチですわー」っていう地獄絵図。1ターン目に「ファルケンラスの過食者」を出しておけばこれが更なるミラクル模様にも。吸血鬼も色々テクニカルよのう。

 

Tree of Perdition 地獄の樹 (3)(B) M

クリーチャー・植物

0/13 防衛

(T):対象の対戦相手のライフの総量と、〜のタフネスを交換する。

 これまたたまらんオールドファン泣かせのナイスカード。あの「解放の樹(ISD)」が闇堕ちした姿、完全逆バージョンでお届けだ。「解放の樹」は溢れるタフネスを使っていざというときに持ち主のライフを一気に回復してくれる癒しの樹。起動するまでの間も、その頼もしすぎるタフネスでがっちり地上の防衛線を築いてくれた。この全く同じ効果を対戦相手に切り替えただけなのだが、今度は相手を蝕む負の能力として使え、ってんだからおかしな話だ。相手のライフが20なら起動一発で7点のルーズライフを叩きつけることが可能。そして場には020のこいつが残る。うーむ、強いやら弱いやら……。13点っていうライフは回復する目標値としては頼もしいけど、削るときのゴールとしては今ひとつか。ここはやはり、こいつのタフネスをグッと下げてから使えば……いや、でもタフネスを大きく下げる除去なんてそんなにないしなぁ。「衰滅」使っても9点じゃなぁ。一応、「解放の樹」同様の小技として、「死の重み」みたいなタフネスを下げるオーラを付けておけば延々起動し続けることでジワジワライフを減らすことは出来るのだが……迂遠だなぁ。ネタ枠、もしくは超壁ってことでいいんじゃないでしょうか。

 

Voldaren Parish ヴォルダーレンの下層民 (3)(B)(B) R

クリーチャー・吸血鬼、ホラー

3/3 飛行 マッドネス(B)(B)(B)

他のクリーチャーを3体生け贄に捧げる:〜を変身させる。

Abolisher of Bloodlines 血統の撤廃者 (無色)

クリーチャー・エルドラージ、吸血鬼

6/5 飛行

このクリーチャーが〜に変身したとき、対象の対戦相手は3体のクリーチャーを生け贄に捧げる。

 俺もやるからお前もやれ、という間違ったハムラビ法典を強要してくるたまらん吸血鬼。表面だけを見れば「そうかー、吸血鬼だからいっぱい生け贄を食べないと変身出来ないんやなー」で片付き、「デルレイッチ(MMQ)」なんて懐かしいクリーチャーを思い出したりもするのだが、このコストはあくまで表の顔、裏返るとすぐに「じゃ、お前も」と言ってくる。何その勝手な平等性。いや、お前が勝手に食っただけじゃん。いわゆる布告除去は1体程度ならそこまで効かないデッキもあるだろうが、流石に3体サクらされて平気なデッキってのはなかなか無いはず。しかも、コストにマナもタップも無いので、餌さえ揃っていれば出した瞬間にいきなりの理不尽要求。もう、「3体サクらせるソーサリー」だけで強い。その後に6/5フライヤーが残るならなおさらだ。デッキの方向性はいくらか制限されるかもしれないが、手軽なマッドネスなども鑑みれば、ビート色の強い吸血鬼マッドネスなんかで猛威をふるう可能性は低くない。ベストの対処法は変身コストを払ったところにスタックで除去。上手く狙えるかな?

 

Whispers of Emrakul エムラクールの囁き (1)(B) U

ソーサリー

対象の対戦相手は、手札を1枚無作為に捨てる。

昂揚 - 代わりに、その対戦相手は手札を2枚無作為に捨てる。

 通称「昂揚ヒム」。ノーマル状態だと「死霊の嘆き(MMQ)」と全く同じなので、コモンだとしてもあんまりありがたくないレベル。よっぽど序盤の動きに選択肢が無い場合以外に出番は無い。しかし昂揚後は「トーラックへの讃歌(FEM)」(日本語名で初めて書くな!)へと格上げされる。伝説の呪文に肩を並べられるのならそりゃナイスだ。昂揚前提だと序盤に撃てないっていう難点はあるものの、中盤以降に使ってもたった2マナで質的アドバンテージはかなりのものになるのだし、「確実に昂揚出来る」っていうデッキなら、とりあえず放り込んでおいていいんじゃなかろうか。もちろん、相手のマッドネス具合に応じて適宜引っ込める賢さも大事ね。

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コメント
無題
ナイスですよね、デルバー
多分彼はイニストラードで一番の幸せ者なんじゃないかと思います(笑)
【2016/07/02 00:24】 NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
三段階変身ってことは「運命の大立者(EVE)」とかと同じですからね。もう、レジェンドいいんじゃないかレベル。結局こいつ、どこの誰だったんでしょうね。
【2016/07/02 05:22】


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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