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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 エンディングに早人としのぶも追加、第37話。これで最終バージョンですかね。

 さぁ、エンディングもにぎやかになったということは、本編の方も最終章だ。オープニングは前回と同じバイツァダストバージョンでお届け。あまりの強さにテンション上がりまくっちゃう吉良からスタート。早人の劇画タッチの表情はこれまで散々文句を言われ続けた作画崩れの汚名を返上するかのように気合いの入ったものだったが、小学生の表情としては怖すぎるような気もする。まぁ、すでにアイツは小学生だとは思われてない節があるからね。「マジに小学生かよ」ですわ。吉良吉影の不運も色々とあったわけだが、一番の不幸は、たまたま成り変わった会社員の家にやたら察しの良いガキがいたことだったんじゃないでしょうか。

 伏線の回収、前回実はBGMに紛れてこっそりコールしていたわけなんですね。しかも電話が鳴り、間違い電話に断りを入れるタイミングでさりげなく。早人は事前に仗助たちの名前を聞いていたために電話帳で調べることが出来たし、その時間も充分にあったのだ。まぁ、杜王町の中に東方姓の家が1つだけだったのかよ、って気もするが(電話帳に掲載されてるなら朋子か良平名義だろうし)。ひょっとしたら早人は町中の東方姓の家に片っ端から悪戯電話をかけ続けていたのかもしれません。携帯電話ではなく、固定電話がまだまだ主流で電話帳が現役だった前世紀だったからこその一発逆転劇でした。ちなみに、1999年といえばまさに携帯電話への移行が進行している過渡期であり、作品が執筆されたその数年前は、まだまだ携帯電話は普及したとは言い難い高級品。康一が由花子からのヘルプを発信したのが公衆電話、ハイウェイスターの時に仗助が使い潰したのが携帯、ということでいくつかのスタイルが混ざり合っていることが分かる。そして、この携帯電話が……ね(以下次回)。

 ついに判明した敵の正体。そして、クライマックスということで改めて確認される「仗助の主人公性」。彼の能力は「直す」能力であり、よく「チート過ぎる」という文脈で語れることが多い。実際、今回のバトルでも様々な形で「直す」効果を活用しており、歴代主人公の能力の中でも屈指の利便性を誇っている。しかし、あくまでもその性格は単純明快、ちょっとお馬鹿な仗助のスタンドであり、強さの根源はスタープラチナと同じく「速さ」なのである。もちろん拳の速さもそうだが、「直す」速さこそがCダイヤモンドの武器。吉良の「慎重を極めた確実な破壊」と仗助の「速さが売りの勢い任せの修復」。3部の主人公とボスキャラは「同じタイプのスタンド」だったわけだが、今回のラストマッチは「全く逆のスタンド」の対戦ということになる。ヤンキー高校生とエリートサラリーマンの対決というのも、考えてみりゃ面白い構図だ(ジャンプ漫画としては王道の1つかもしれないが)。

 吉良の「確実な破壊」は、手塩に掛けて育てた猫草によって更なる進化を果たす。猫草を手に入れたのは早人の作戦からの棚ぼた展開だが、最大級に力が強まった吉良と対峙することが運命的に決まっていたのだろう。やはりラスボスは2段3段と変身を残しているものである。まぁ、ぶっちゃけ「腹部にストレイキャットを収納する」という行為はこれまでのスタンドの概念には無かった無茶苦茶なもので、冷静に考えると意味が分からないのだが(猫草は実体なわけで、あれって早人からはどう見えてるんだろう)、連載当時も、今回のアニメも、そうした細かい部分は全然気にならずに「うわー! ラスボスがさらに強くなったー!」という衝撃が勝る。スタンドにスタンドを加えて強くなる、という進化の形式は一応今後のシリーズの広がりに活かされているといえるのかな?(6部のDISCの概念なんかは割と近いか)。 猫草のポイントは、元が猫なので本人(本猫)の意志にあまりこだわらずに吉良の武器として使えること。元々吉良は「誰も信用せずに1人きりで生きていく」人間であり、父親以外の協力者を想定することが出来ない孤独な殺人鬼だったわけだが、最終戦でコンビを組むに当たって、「人格」を持たずに「能力」だけを与える存在として「猫」が出てくるってのは考えてみればすげぇぶっ飛んだアイディアである。案外、「猫は吉良吉影が好き」なのと同様に、「吉良吉影は猫が好き」なのかもしれませんね。やたら猫の生態に詳しかったしな。

 こうして手に入れた「空気弾」により、油断ぶっこいた億泰が致命傷。さらに能力のディティールを計る段階で仗助も負傷し、吉良に奸計を弄する隙を与えてしまう。「億泰爆弾」のくだりの絶妙なところは、少年漫画で分かりやすい「究極の二択」の緊迫感を出しながら、早人の目線を通じて事細かに吉良の新能力の説明を書ききっていること。荒木先生はこうした「スタンドのルール」には厳格で、ちゃんと「ルールの範囲内」でのバトルを見せようとする意識が強い(まぁ、訳が分からん事も多いんだけど)。だからこそバトルがいちいち面白くなるわけだが、こんな状況で吉良がいちいち新しい能力を口で説明してくれるはずもない。そこを、こうしてたった1つのミッションを加えることで「吉良が独白で説明する」「早人が推察し、攻略する」という二段構えで解説し、一山作ってしまえるのだ。何度も繰り返しているが、やっぱりこのラストバトルの展開はいちいち神がかっている。そして、早人の行動も神がかっている。グレートだぜ、川尻早人。彼の行動の根源に、「母親を守る」という意志があることがなんだかとても尊く思える。あれだけ冷遇されて、冷え切った家庭のように見えたのに、この小さな男の子にはやっぱり家族愛があるのだ。父親が殺されてしまったことを突きつけられているだけに、残ったしのぶのことを何とか守りたいという願いは切実なのかもしれない。

 早人の意志、仗助の能力。町を守るための2つの力が、たった1人の殺人鬼と相対する。一方その頃露伴先生と承太郎は待ちぼうけを食らってぼんやりしている。承太郎さん、こんなところで突然鈍感にならなくても……。間の悪いことに、最初に吉良がダッシュで逃げたタイミングでバトル組のロケーションは承太郎たちからどんどん離れていってるらしい(この辺の状況は原作でもよく分からなかったが、アニメでもやっぱりよく分からんかった)。最終戦は、吉良VS仗助・早人連合軍だ。クライマックスはぶっちゃけジョジョシリーズでも一番地味な、不可思議な試合になるのだが……アニメではどんな風に盛り上げてくれますかね。次週のキーワードは、パンティ!

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