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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「亜人(第2期)」 6→6

 少しずつ気に入っていった作品。まだ導入段階だった1期と違い、どの話を切り取ってもクライマックスみたいな詰め込み過ぎのストーリー展開が実に刺激的。

 詰め込み過ぎと言ってもやってることはただ1つ「佐藤を止める」だけなのだが、不死者どうしの対決、そして佐藤・永井・政府軍という三つ巴の戦いに発展したこともあり、とにかく戦局は二転三転。普通に考えたら日米両政府が手を組んだ軍隊に個人レベルが敵うはずがないし、一応警察組織の支配下にあった永井軍だって最終的にはそれなりの戦力を擁していたはずなのだが、そんな戦力差を一切感じさせずにゴーイングマイウェイを貫き通した佐藤さんの存在感が半端じゃない。1期の頃から「佐藤さん最高やん」というアニメだったが、2期目もやっぱり結論は「佐藤さん最高やん」なのである。大塚芳忠のキャスティングがはまり過ぎてて、なんか俺の中では「芳忠さんも殺しても死なない」みたいな気がしてる。

 2期に入ってから加速したのは、そんな佐藤さんも含めて蓄積してきた人間関係がそこかしこで噴出していたこと。1回だけ感想を上げた下村さんエピソードのあたりなんかは彼女と戸崎さんの素直じゃない関係性がキュンキュン来たし、気付いたらソウルメイトになっていた戸崎組のおっちゃんたちと永井の絆とか、徹頭徹尾馬鹿を貫き通した中野の立ち位置とかも良い。そして、敵側の佐藤サイドにも田中・奥山と魅力的なキャラが並んでおり、どこの人間関係を見てもきな臭かったり、生臭かったり、青臭かったり。2クールの尺があったわけだが、それでも足りないと感じさせるくらいに色々なものをみせてくれていましたよ。

 ポリゴンピクチュアズによるCGワークも2期目ともなればすっかり慣れている。1期は「IBMの異様な存在感や不気味なモーションくらいならこの画が合っていると言えなくもない」くらいな消極的な評価だったのだが、2期になって物語の持つ温度みたいなものが分かってくると、永井のどうしようもなく冷たい表情とか、淡々と相手を処理していく佐藤さんのアーミーアクションとか、そういう部分にも案外このデザインはマッチしていたという気もしてくる。もちろん作画アニメに比べたらまだまだディティールは甘いのだが、こうしてCGにしてディティールを捨象することで、新たに見えてくる側面があるのならば充分プラスだったといえるだろう。「シドニア」「亜人」と並んだ作品群を見ていると、作品の選び方も大事だが、描き方次第でちゃんと「見合った」画面が作れるものだと再認識。CGを毛嫌いするのではなく、良い部分を積極的に認めてアニメ業界の発展に繋がっていけばよいね。

 中の人については佐藤さんの話を上で書いてしまったわけだが、後は真実一路の下村さんのひたむきさ、別な意味でひたむきだった田中さんあたりの「強くなりきれない」戦いが好きだったので、そのあたりのキャストの演技に好感が持てた。平川さんはあんまり「強い」役って回ってこない声質なのだが、こういういかつい役で、内面の不安定さみたいなものをみせてくれるのは面白い配役。あとはまぁ、ふてぶてしい永井役の宮野でしょうね。彼の場合、なんかもう、「永井役」っていうより「勝手過ぎるIBM役」の方がガッツリはまっていた気も。フラッド現象で溢れるサラウンドの宮野ボイス。迷惑以外の何ものでもないな!

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