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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 シーンの半分は布団の中、第5話。ここまで延々肉体関係だけを描き続けるアニメってのも他にないでしょうな。そしてこれ、エロアニメじゃないんだ。いや、エロいけども。ごっつエロいけども。息芝居が堪能出来る作品ってことで声優ファン冥利に尽きます。

 全てのキャラが全力でエゴをぶつけ合い、あらゆる人間関係が極まっているという最高に最低な状態。もう、どのキャラが会話しても面白いという見事なドラマになっている。顔を並べる連中が全員「クズ」なのがたまりませんね。

 冒頭、いきなり明かされたおめでたい事実は、麦の「知ってるよ、バーカ」である。さすがだ粟屋麦。彼はやはり阿呆ではなかったのだ。かつては「思春期の傷」として中学の先輩である早川先輩とお付き合いしていた麦。元々イケメンだし、早熟な彼は中学時代で一通り男女交際の機微を経験済みである。それに加えてお相手の早川先輩も実にドライで、中学生とは思えないあっけらかんとした関係性、まぁ、いうたらセフレの状態で彼をキープしていたようなこともあり、麦が内面に抱えていたもやっとしたものをあっさりとブレイク。「あの皆川って女、ビッチやろ」と看破し、ご丁寧にその証拠まで見せてくれたのである。麦くんは一晩枕を濡らしたわけだが、そこは彼の「クズ」っぷり。改めて視点を変えてみても、それはそれで茜ちゃん可愛くない? というやるせない男の本能。もう、こればっかりはどうしようもない。

 でもさ、これって気持ち分かるよね……ビッチなんだよ。阿漕なんだよ。ものすごく媚び媚びなのが透けて見えるんだよ。「これ、同性には絶対に嫌われるタイプだよな……」とか思いながら見てるんだけど、男目線だと話は違うんだよ。だって、「男に好かれるために手段を選ばない」んだよ。それを甲斐甲斐しさと解釈することを間違いだとは言い切れまい? 今まで思い描いてきた茜先生像とは180度向きが変わってしまったが、「それはそれで、放っておけない」ってんで、分かっていても沼にハマるのを避けられない。あとはまぁ、ほら、可愛いんだもん。目の前に後は食べるだけ、っていう状態で据え膳がぶら下がってるわけで、そりゃ食べたくなるのはどうしようもないわけで。結局、麦くんは皆川茜の全てを理解しながら、それ故に手の届かぬことを知っていながら、未だ思い続ける面倒な「クズ」なわけです。

 それに対抗するのは、目が覚めると親友が同じベッドで寝ている我らが花火さん。もう、えっちゃんとの関係性もあっという間に定着しましたね。考えてみれば、現時点での麦と花火の関係性は肉体関係とは別の次元で考えるわけにはいかないはずなのだが、それでも頑なに「ルール」を維持するという絶妙なものになっている。2人の関係は、シンプルな肉欲だけでは処理出来ないものであるべきなのだ。しかし、2人とも人間なので湧き上がるものはどうしようもない。そこで用意された「処理装置」として、麦には早川先輩という「元カノ」がおり、花火側にはえっちゃんという「親友」が用意されたわけだ。このダブル二股みたいな状態のおかげで、花火と麦はそれぞれを「単なるセックスの相手」として見るわけにはいかなくなる。そういう意味で、当て馬にすらしてもらえないえっちゃんのスタンスは本当に不憫なのだが、まぁ、彼女が満足ならそれはそれでいいのか。あろうことか、目覚めて真っ先に見たえっちゃんの顔は、花火には一瞬あの女狐の顔と重なってしまうとかいう最悪の印象。単なる被害妄想でしかないのだが、花火から見たら、肉体関係のためだけに親友の優しさに溺れる自分の立ち位置が、茜の存在と被ってしまって自己嫌悪に陥るのもしょうがないのだろう。

 そして、花火は麦に突っ込むことになる。いや、正確には突っ込まれる側のはずだが……2人とも、茜を巡る自分たちの関係がイカれていることは重々承知しており、特に花火は自分の本命の相手である鐘井に届かないことから「出口」を必死に探している状態である。そこで手近にある麦という棒をひっ捕まえて何とかステップアップしてしまおう、という安易な発想に辿り付くわけだが、麦からしてみればそれは「ヒステリー」である。実際、関係性を求める動機がお互いに不純なのは理解し合っているわけで、その関係性を進めたところで出口などないことは2人とも分かっている。しかし、そこでどちらかというと経験値の少ない花火の方が無茶をしてしまうというわけだ。2人が面倒なのは、そうした麦×花火の関係性すら代償行為であるはずなのに、互いに「代償の代償」として早川先輩やえっちゃんを求めてしまっているということ。二重底、三重底の関係性に、パーッと勢いで答えを出そうという花火が無謀なのである。そして、花火の無茶な要求に応える形で麦も挑んでみるものの、やっぱりいざことに至ると(文字通り)腰が引けてしまった花火さん。麦はおそらく親切半分、諦め半分で「付き合ってみる?」と問いかけてもみるのだが、片方が押せば片方が退く。そんなどうしようもない関係性の中で、2人は未だグルグル回っている。

 そして、そんな若い2人の導火線としてこれ以上無い役割を果たす混作随一のミラクルガール、茜さん。もう、今回の裏表両面演技は職人芸である。表の顔を鉄壁にし、裏では圧倒的な上位存在として君臨するこのゲームのマスター。そして、そこにぶつかる鐘井は、今作で唯一「二面性」が存在しない純正存在なのだが、これがまた、世の童貞パワーを集約させた、お手本のような朴念仁なのである。茜さんの言葉を借りるなら、まさに「どうしてこんなのがいいんだか」である。まぁ、鐘井と花火の関係性は単純な恋愛感情ではないからなぁ。

 肉食獣の茜さんは一応餌をひっかけて釣り竿をブラブラさせてみるが、ギリギリのタイミングまでは全く魅力的な要素もない鐘井に辟易。飲み過ぎてぶっ飛んじゃうのも全部クソつまらない鐘井のせい。何一つ欲求を満たせない対象に愛想を尽かしかけた時に、最大級の面白爆弾をたたき込む鐘井。もう、ほんとこいつなんなの。ひょっとしたらこの世界において最大のクズはこの童貞なのかもしれない。一気に火がついた茜さんは、童貞妄想を蹴散らしつつ、余裕で自分の狙ったゴールにきっちりホールイン。こんなもん、百戦錬磨の茜さんなら朝飯前である。あとは、満足行く状況が用意出来たことを花火さんに報告するだけ。というか、この報告の一瞬のためだけに、彼女は生きているのである。良かったね茜さん、つまらない人生に退屈を吹き飛ばすおもちゃが出来て。

 現状、どうしようもない青春の懊悩を抱えながら、少しずつお互いの存在に耽溺していく若者2人を、茜さんという超越存在が見下ろして楽しんでる状態である。果たして、これが打破出来るような状況になり得るのだろうか。まぁ、正直ならなくてもいいけど。茜さんからすれば、一回食っちまった既成事実が出来れば、あとは鐘井なんて用済みなんだろうが、花火が苦しむのを見たいがためにダラダラと関係を繋いでいく可能性はあるんだよな。今後の盛り上がりは、茜さんの加虐マインドにかかっているわけだ。頑張れ茜さん。僕らは君のビッチパワーを待っている。

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