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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 プラネッタ区のおねーちゃんが可愛い、第10話。CVは佐武宇綺、この子、油断するとアニメに出てくるよな。

 着々と色々なものごとが進行していく。1つは5長官によるクーデターのお膳立て、1つは各区の集大成としてのジーン包囲網、あとジーンの強行日程の主張。まぁ、全部似たような目的でつながってるからやってることは1つなのだが、ジーンの歩が進めば進むほど、各区でのクーデターに対する言及があからさまになってってるのが、そろそろ佳境に近いな、という雰囲気を醸し出している。振り返れば最初に訪れたファーマスなんて、クーデターのクの字も出てこなかったのだよな(まぁ、煙草はもらってたからなんとなく匂いはあったのだろうが)。ここ最近は立ち寄る区で必ずクーデターの打診をされるようになってしまったのだが、これも偶然ではないんだろう。おそらく、時間が経つにつれて少しずつ各区の中枢にジーンの噂が浸透している(おそらくグロッシュラーの仕掛け)、そしてジーン自身も自分の身の上を知って「相手がそういう話題を振ってくる」という身構えが出来ているので、双方からなんとなく切り出しやすいってのはあるのかも。ヤッカラでは直球で「王家の血」って言われるし、プラネッタでも「王族につながるもの」って出会い頭に言われてるし。もう、ここまで来ると公然の秘密だな。もしジーンが何も知らない状態でプラネッタに辿り付いてたらどんな顔したんだろう。

 ドーワーの、というか今作の面白いところは、13の区があり、それぞれが個性を大切にしているその体制にある。今回登場したプラネッタなんて随分極端な区になっており、砂漠と開発地帯しかない貧困の区だという。国全体でのロケーションは真ん中あたりのはずなのだが、どうにも自然環境が劣悪なようで、他の区に勝る点がほとんど無い。以前もビッラという厳しい区があったが、こちらはまた別な顔を見せているのが興味深い。なんで地続きの1つの王国の中にこんな個性が強い区が13も揃い踏みしているのかは本当に謎なのだが(一体どんな気候区分を持つ世界なんだろう)、でもまぁ、そういう設定なのだからしょうがない。こうして好き勝手に13の「個性」が並べられると、その中に一体どんなドラマが溢れているのだろうかと勝手に想像してしまう。なんか、RPGを始める時に地図が見られて砂漠や雪国が見えるとワクワクする、あの感覚に似ている。プラネッタは「大した実績もないのに区民全体が地下資源採掘に夢を追う区」という設定が自然環境や生活スタイルだけでなく区民全体の性格設定まで与えており、それだけでこの区を舞台にした冒険譚なんかが作れそうだし、それぞれの区の出身者が肩を並べる珍道中なんかも面白そう。ファンタジー世界なら確実にドワーフが出てくるところだろうな。

 まぁ、残念ながら今作は1クールで終わってしまうので(原作も全6巻らしいし)、こうして適当に与えられた個性は、あくまで「こんなにバラバラだけど、まとめて国として運営してるACCAって偉いよね」という話に集約される要素。ジーンはこれだけ様々な区を見て回っているのに、どの区でもクーデターには割と積極的なことは共通している。つまり、元から国民の総意みたいなもんであり、各々の区は、自分たちの個性的な生活を守るために、ACCA廃止と国の統合を目論む王室を打倒したいのである。これだけのものを見せられると、いかに穏健派のジーンとて、御輿として担ぎあげられるしかないような気になってくるもんである。しかし、彼が王族なのに王族らしからぬ生活をしているのは、亡き母の意志によるもの。数奇な運命の結果とはいえ、平和に暮らすことが出来たこれまでの人生を壊していいものかどうか。この話はジーンだけのものではなく、今となってはロッタも巻き込んでいるし、お目付役のニーノの立ち位置だって同じというわけにはいかない。ジーンは、愛すべき13の区のことを見守りながら、自分の周りにある「家族」のことも考えなければいけないのだ。したたかそうなヤッカラの区長、そして木訥としたプラネッタの区長。そうした人々の意志を、たった1人の監察課局員が、どう受け止めればいいというのだろう。

 そして、そんなジーンの懊悩とは無関係に、国王亡き後の政権を巡って黒い策謀は渦巻いている。グロッシュラーと与してACCA上層部からの支援を狙うリーリウム。彼の狙いは(当たり前だが)出身区であるフラワウをどさくさで盛り立ててうまい汁を吸うこと。なんかすげぇ平凡な野望ではあるが、ここに来てようやくガッツリ悪そうな本性が垣間見えたのでちょっとホッとする。ここまで、腹の中が分からない連中が多すぎたんだよぉ。リーリウムも未だに底が見えない男だが、少なくとも行動する動機は割とシンプルそうだったので余計なこと考えなくていいや。フラワウを盛り立てるため、彼の親族(兄と弟)も、フラワウにやってきたジーンを手厚く歓迎する……んだろうか。どうなるんだろう。

 モーヴ本部長はグロッシュラーに従う意を示したが、彼女は国全体のことよりも、ジーン個人の心情を考えてくれる人だろう。今のところ、ジーンが矢面に立つことはそこまでリスクがあることとも思われないのだが、それでも今の生活がぶっ壊れるのは間違いないわけで、本人の意志を考慮しない性急なクーデター計画を良しとするかどうか。そして、「従うよ」と言われたグロッシュラーさんも本当に動けるのかどうか。彼、前回のお話で完全にリーリウムに手綱を握られていることが判明したわけだが、どうもただでは終わらないような含みを持たせてるんだよね。ACCA存続は彼の望みだろうが、はたしてジーンの望まない行動に出るのかどうか。

 そして、国王の体調不良で直接的な行動を余儀なくされた第一王女は、いよいよジーンの方にも刃を向けることになるのか。馬鹿王子は一体どうなってしまうのか。次回はフラワウでリーリウム一族の歓待を受けるジーンということになるが……大量の煙草押しつけられたりしないかなぁ。

 追伸・ロリロッテちゃんの求婚をマジレスで断るニーノさんは格好良いけどひどいヤツだと思いました。まる。

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