最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
良い話だった……最終話! 最後はちょっとウルッとさせられましたね。果たして小林は実家のご両親にトールをどんな風に紹介したのか……。 実に予想通りの展開ではあるのだが、ここまでの丁寧な日常描写の甲斐あって、最後の特別感がしっかりと活きるお話になっている。最後の最後まで小林が小林のままだったのが実に潔いな。酒の力を借りなくてもドラゴンと対等に話が出来る女、小林。トールの方は流石に弱みを見せてしまったが、メインヒロインの面目躍如、完全に小林との関係性で「メイド」であり「お姫様」になることが出来た。彼女にとってこれ以上のご褒美はないでしょうね。 結局、突き詰めれば非常にシンプルな「イシュカンコミュニケーション」が本作のテーマ。今回終焉帝も取り上げた問題には大きく2つの論点があり、1つは終焉帝の気に当てられたようにトールが自分の内面と戦った命の長さの問題。人の命は限りがある。永劫を生きるドラゴンとの共同生活も、確実に終わりを迎えることになるのだ。小林をただ1つの拠り所にしてしまった場合、トールは小林亡き後、一体どうすればいいのか。正直、そんなことはまだ誰にも分からない。しかし小林はいう。「すでに共同生活は出来ている」と。そう、問題は今なのだ。確かに数十年後にはトールは小林に置いていかれることになるだろうが、それが「人間界を立ち去る理由」にはつながらない。これからの時を生きる中で、また新しい目的を見つければいいだけの話なのだ。あくまで、トールを人間界に繋いでくれたのが小林。あとは彼女との関係性の中で、新たに「人間界のドラゴン」を作り上げていけばいい。 もう1つの問題は、ドラゴンは人間界に干渉してはならないという不干渉の約定。この取り決めがいつ、誰によって成されたのかは定かでないが、終焉帝は「干渉を許せば、いつか侵略を目論む者が出てきてもおかしくない」という論を展開していたので、決してドラゴンの身勝手ではなく、むしろ人間世界に配慮した上での取り決めであることが分かる。そう言われると人間サイドとしても「しょうがない」と思うところだが……小林の返答は「知ったことか」。なるほど、これもまた真理。確かに、トールの行動によって、この世界にはドラゴンが増えつつある。カンナ、ファフニール、そしてエルマ(ルコアはトールとは別枠でこっちにきてる)。このまま特例を認めれば、いつかドラゴンとヒトの世に境がなくなるかもしれない。そうなれば、確かにヒトの身には困難が起こる可能性もあるだろう。しかし、だからといってそれがトールの責任だというのもおかしな話。現時点において、トールは人間界がいいと主張し、それを受け入れた小林もトールがいいという。ミニマムな関係性において、ヒトとドラゴンの共生は成立しているわけで、そこに「将来の懸念」を理由に割ってはいるのはお門違いである。実際、ルコアがこちらの世界にいることで問題は発生していなかったわけで、ここでトールだけを特別視してしょっ引くのは道理が通らないだろう。小林は、はっきりとこの欺瞞を見定め、巨大なドラゴンに異議を申し立てたのである。あくまで、一人の人間の主張として。 結果的に、終焉帝は娘の意地に折れた形になる。依然わだかまりは残っているだろうが、少なくとも一度はトールのわがままを認めたということで、トールの居住は親公認だ。なんだ、結局今回のお話は小林がトールの実家に乗り込んで「お嬢さんを僕にください」って言っただけの話だったんだな。結論は「2人のことなんだから好きにさせろよ」。随分わがままなプロポーズがあったもんである。トールが居なくなってからの小林の生活スタイルを見ていると、どうしても「やっぱメイドがいないと不便だから……」っていう打算的な面も見えそうになっちゃうんだけど、そこは気にしない方向で。夜勤連発の小林の庇護では、カンナちゃんの発育にも影響が出かねませんからね。育児の大変さがよく分かるお話ですよ。 小林は、結果的にイシュカンコミュニケーションを認めさせることに成功したわけだが、改めて見ると、2人の間に種族の差なんてものはあまり関係なかったということになる。冒頭、何気ないシーンの中で、トールはとてもいいことを言っている。「ドラゴンだからじゃありません。私だからです」。これ、良い言葉だと思うよ。世にいう差別とか、そういう問題も、この気持ちがちょっと持てるだけで解決することが多いんじゃないだろうか。 常識も滅しちゃえばパラダイスですよ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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