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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「サクラダリセット」 5

 浜の真砂は尽きるとも、世にループものの種は尽きまじ。今回は死なずに戻れるから安心だね!

 サクラクエストと同時期にやるなよややこしい! もういっそ「CCさくら」と「桜Trick」と「桜蘭高校ホスト部」も一緒にやってしまうのはどうか(最後のはなんか違う)。まぁ、今作の「サクラ」に意味があるかどうかは分からないが、とにかく新しいループものである。どっかで実写映画の宣伝も見た気がするが、アニメ中にもテロップで宣伝してましたね。映画の方が先行してるのかしら? 後編のタイトルが「最後の聖戦」って……ねぇ、この話どこにいっちゃうの? 大丈夫?

 まぁ、とりあえずそんな物騒なサブタイトルのことはひとまず脳内からリセットして置いとくとして、アニメだけで見ても、これが実に物騒な内容なのである。なんと評したらいいのか…………なんだろ、ものすごい詰め込み方なんだ。会話が、ものすごくハイコンテクストなんだよ。最初、別な作業しながら見ようかと思ってたんだけど、開始数分で「あ、これ正面から向き合わないと絶対分からなくなるやつだ」ってんで正座して最初から見直した。そして、正座して見てても、ちょっと油断すると何がどうなっているのかが分からなくなりそうな瞬間がある。というか、分かってない部分が山ほどある。話が分からなくなる原因は3つ考えられる。まず、単純に「そもそも面倒」なんだろう。「人々が個々に特殊能力を持ってる町」とか、「町から出ると失われる特殊能力」とか「意味の無いリセット能力」とか、初っぱなから設定が特に脈絡無く連打されていて、個々に理解するだけでも面倒なのに、いきなり1話目からそれらの要素を複合して考える必要があると言われる。そして、勝手な想像だがここに何らかの意外性を孕んだネタや、思惑をずらすストーリー展開が発生すると考えられる。もう、想像するだに大変だ。

 2つ目の理由として、そんな山盛りのネタを必要としているくせに、多分尺が無いんだ。1話目はほぼ会話だけで展開する内容で、これはつまり「全編しゃべり続けないと説明しきれない」ということだろう(監督の川面さんは信用することにしているので好意的にとらえている)。おかげでこちらに考える時間が与えられないし、次から次へとハイテンポで新しい情報が飛び込んでくるので、時間的にもかなり厳しい展開になってしまっている。普通に考えて、ラストで明かされた幼女の話とか、せめて2話目に回してくれよ。どう考えても1話で処理出来る情報量じゃないだろ。タイトルに「1/3」って書かれてたし、幼女を巡る話を3話でまとめるつもりなのだろうが、この盛り方を鑑みるに、相当尺が厳しいんじゃなかろうか。いや、原作知らないから全部想像だけどさ。ただでさえ会話に会話を繋いでギリギリの展開だというのに、更に登場人物たちがいちいち面倒な奴で、そいつらが何を考えているかまでイメージしなきゃいけないからどこまでを確定情報にしたらいいのかも分からないのが辛い。花澤キャラの淡々と突き放すような話し方が、この性急な会話劇の無味乾燥な重さに拍車を掛けている。

 そしてお話が分からない理由の3つ目。これは完全に現時点での想像だが、そもそもこの話、「理解出来ない」話なんじゃなかろうか。だってさ、リセットの能力は「脳の情報も含めて、全てをリセット」してしまうわけでしょ。だったらたとえどんな能力だったとしても、主人公だけ記憶が保持されるのはおかしいだろう。全世界、全宇宙に影響を及ぼすほどのリセットの能力が、この主人公にだけ効かないというのは「設定」なので納得するしかないのだが、その例外のみをここで許可する理由は今のところ存在せず、「別にリセットは抗っても良いものなの?」という半端な状態になってしまっているのだ。また、主人公が生徒会長の能力でコピーを使わせたとき、「何歳の記憶を思い出す?」とヒロインに尋ねている。つまり、主人公の能力は「○○の時の能力を引き出すぞ」と意識して、その記憶が脳から蘇るという構造のはずだ。だとしたら、リセット時に「本来覚えていない」はずの記憶が脳内から励起するのは矛盾していないだろうか。Aの能力を前提するとBに不都合が生じ、Bを規準とするとCの意味が分からない、というように、個々の設定がバッティングしている気がするのだ。これが原作由来の「わからなさ」なのか、アニメして詰め込み過ぎたせいでこぼれてしまった部分なのかは定かでない。

 まぁ、こういう部分は後から捕捉が入ったり、矛盾していると思ったことが伏線になったりもするので、1話目でとやかくいうもんでもないのだが……密度がやたらに高く、ハードルも高いこの第1話、必死についていったこの努力が今後の展開で無駄にならないことを祈ります。これだけの内容を強引ながらも1話で詰め込み、削り、何とかまとめきった綱渡りの構成は(ちゃんと見返りがあるならば)評価すべき点だと思うので、何も分かっていない現状はしばらく様子を見守るしかないだろう。

 中の人は……もう花澤天国なので放っておいてもいいんじゃないかな? あおちゃんはこういう意味ありげなポジションにおいとくと厨二っぽい曲者臭が良い味になる。まぁ、あの子がなんで訳知り顔なのかも謎なんだけどさ。あと久野ちゃんは久野ちゃん。

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