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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<黒>

 

Blessing of Belzenlok ベルゼンロックの祝福 (B) C

インスタント

対象のクリーチャーはターン終了時まで+2/+1の修正を受ける。それが伝説であるなら、それはターン終了時まで絆魂を得る。

 このセットの黒トリック。黒が使える能力は破壊不能・絆魂・接死・「死んでも戻ってくる」など他の色よりも多岐にわたるが、今回はロングゲームを見越した環境ということで守る側に有利な絆魂が選ばれた。1マナでパワーが2上がるので相打ち以上に持ち込む性能は他の色に劣らないし、ディフェンスで使った時の鬱陶しさはかなりのもの。その分、攻めるときには破壊不能のようにリソースを減らさずに攻め続けられるカードよりもいささか劣る。タフネスにも修正は入るが、1だけだと戦闘をひっくり返せる展開はそこまで多くないだろう。低マナ域のクリーチャーが一気呵成に攻め続けるようなデッキはあまり推奨しませんよ、という制作側からのメッセージなのである。まぁね、私くらいになるとね、こんなカード1枚からでも瞬時にそうした意図を読み解きますね。だから、是非、なんとか、マジで遅い環境になってください。

 

Cabal Evangel 陰謀団の福音者 (1)(B) C

クリーチャー・人間、クレリック

2/2

 ザ・バニラ。しかも人間。ザ・ヒューマン・バニラ。現在のイクサランでも「女王湾の兵士」は吸血鬼デッキを中心にそこそこニーズがあり、黒ならこの熊ステータスというだけでもありがたいことが多い。次の世界でも多分最低限のニーズはあるのだろうな。ちなみに、この人が圧巻なのはフレーバーテキスト。ベルゼンロックを讃える文句をテキスト欄いっぱいに唱えているわけだが、そこに出てくる称号は「悪魔王/Demonlord」という彼のカード名に始まり、「要塞のエヴィンカー/Evincar of the Stronghold」、「闇の末裔/Scion of Darkness」「漆黒の手の主/Master of the Ebon Hand」「陰謀団の永遠総帥/Eternal Patriarch of the Cabal」などなど、とにかく過去にドミナリアで悪さをした集団の回顧録のごとく。ベルゼンさん、名乗るにしてもどれか1つにしとけよ。

 

Cabal Paradin 陰謀団の聖騎士 (3)(B) C

クリーチャー・クレリック・騎士

4/2

あなたが歴史的な呪文を唱えるたび、〜は各対戦相手に2点のダメージを与える。

 福音者もいれば聖騎士もいる。黒いカード名のくせになかなか洒落ているのが今回の陰謀団である。まぁ、黒は我欲のための信教なら問題なく認めているのでね。4マナ4/2のゴキブリステータスに、ちょっとしたダメージ機構を搭載したコモンレベルの嫌がらせ屋。これがコモンにあるということは、歴史的トリガーというのはさほど頻発するものではないということなのだろうか。一応「雲石の工芸品」あたりと絡めて瞬殺コンボも組めそうなのだが、多分そこまでやるようなカードでもないんだろう。キャストが必要なので「二の足踏みのノリン」なんかとも特にシナジーはない。惜しいな。基本ステータスにボーナス付きなのだから、あまりシナジーを求めずともそこそこのニーズ。ちなみにこのカードは日本語版だとダメージが2点じゃなくて1点になっているという割と致命的な誤植が報告されている。なんでそんなミスが出るんだろうな。

 

Caligo Skin-Witch カリゴの皮魔女 (1)(B) C

クリーチャー・人間、ウィザード

1/3 キッカー(3)(B)

〜が戦場に出た時、これがキッカーされているなら、各対戦相手は手札を2枚捨てる。

 キッカー系軽量生物。序盤は最低限の肉としてお茶を濁せるし、本来なら役に立たないような終盤戦にも決め手となるような追加能力。お手本のような構造である。まぁ、「貪欲なるネズミ」というハンデスクリーチャーの大先輩に比べるとなんか能力がどっちつかずな気もするが、1/3は序盤のブロッカーの任を務める部分も大きいので、仕事ははっきりと分けて考えるべきか。若干性質は異なるが「血鞘の儀式者」と比べると全体的にもっさりしているのでコモンクオリティには違いない。これが効果的な世界になるかどうかは環境の速度次第。他に2マナの選択肢がないならこらえながらのロングゲーム狙いは理にかなっているが、ある程度速度があって代わりの選択肢もあるようなら、優先順位は下がりそうである。

 

Cast Down 喪心 (1)(B) U

インスタント

対象の、伝説でないクリーチャーを破壊する。

 「英雄の死」とは対になる除去呪文。「英雄の死」はさすがに選り好みが激しすぎて構築リミテッドを問わずなかなか出番を見つけにくかったカードだが、それでも、伝説がテーマの神河世界では稀に採用されることもあった。今回はその逆バージョンということで間口が広がり、リミテッドレベルでもかなり使いやすいカードになった(そしてアンコになった)。ただ、今回は過去の反省を活かしてか、神河世界以上にレジェンドクリーチャーが登場する確率が上がっている。一番痒いところに手が届かない事態に歯噛みする機会も増えてしまうだろう。まぁ、2マナの黒除去なんてそれくらいの不自由があってちょうどいいのだろうが。伝説出現率が低下するモダンなんかでは確度の高い2マナ除去として採用されるのではなかろうか。

 

Chainer’s Torment チェイナーの苦悩 (3)(B) U

エンチャント・英雄譚

Ⅰ、Ⅱ〜は各対戦相手に2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。

X/Xで黒の、ナイトメア・ホラー・クリーチャー・トークンを1体生成する。Xはあなたのライフ総量の端数を切り上げた半分に等しい。それはあなたにX点のダメージを与える。

 そうだよな、チェイナーさんだって悩んでたんだよな……。いや、詳しくは知らんけどさ。「狂気を操る者チェイナー」はオデッセイブロック、トーメントの主人公。一応普通の人間だし、黒の割には常識人だった印象があるのだが、今確認したらナイトメアを作りすぎて、最終的に狂死してしまったらしい。陰謀団なんてロクなもんじゃないな。そんなチェイナーさんのお悩みを体現しているのがこちらの英雄譚で、1章2章は少しずつ力を蓄え、3章ではそれを代償として一気にナイトメアを解き放つ。この痛みを刺激的だと感じられる人間だけがチェイナーの後追いチャレンジが許されるのである。ぶっちゃけ、1章2章の効果が些細なものだし、時間がかかる割に3章の結果も地味な気がするのだが、うまいこと12/12のナイトメアが生まれたらそれはそれで楽しいかもしれない。「アルゲールの断血」を併用して削られたライフをいざという時に戻せるようしてけば黒っぽいムーブでも安心だ。なお、「選定された行進」を置いておくとお手軽即死コンボ(自殺)。

 

Dark Bargain 闇の取り引き (3)(B) C

インスタント

あなたのライブラリを上から3枚見る。そのうち2枚を手札に加え、他の1枚をあなたの墓地に置く。〜はあなたに2点のダメージを与える。

 やたらシンプルなカード名だし、「Bargain/取り引き」なんて言葉が名前に入っているだけで「もしや?!」なんて思ってしまうが、「ライフとドローの等価交換」という部分はありつつも、デザインとしては「苦々しい天啓」の亜種である。マナコストは一緒で、手札に2枚入って残りが墓地に行くのも一緒だが、掘れる枚数が1枚減ってしまった。その分インスタントになったので関係性としては間違っちゃいないが、青なら4マナインスタントは「霊感」なわけで、2ライフルーズで得たものが1枚だけの選択肢というのはややもったいないか。リミテッドなら貴重な潤滑剤。このコストとライフルーズが許容される環境になるかどうか。

 

Deathbloom Thalid 死花のサリッド (2)(B) C

クリーチャー・ファンガス

3/2

〜が死亡した時、【苗木トークン】を1体生成する。

 カード1枚からパーマネントが2枚。それだけでもコモンとしては有能。緑には同型のクリーチャーとして3マナ2/2でトークンが即座に登場する「ヤヴィマヤの苗飼い」が収録されており、同じサリッドカラーでも生と死のどちらにフィーチャーするかという色の特性差が出ていて面白い。単純な戦闘力ならば当然パワー3のこちらが上。タフネス2だから大体2〜3マナ域とは相打ちになるが、死んで仕事するキャラなのだからそこまでが前提だろう。なんらかのコストとしてサクったりして墓地からの回収・再利用まで視野に入れてこその黒なのだ。唯一の難点は、無難な出来なのでサリッド狙いでなくても黒さえやってれば普通に引けてしまうところ。黒の3マナ域でこの性能ならシナジーなしでも破格だしなぁ。

 

Demonic Vigor 悪魔的活力 (B) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。

エンチャントされたクリーチャーが死亡した時、そのカードをオーナーの手札に戻す。

 なかなか惹かれるカード名だ……。Demonicなカードってのは「Demonic Consultation」なんかを筆頭に色々と危険なものも多いのだが、こちらのカードは至極素直に、堅実に。死んでも戻ってくるオーラといえば黒なら「不浄の契約」なんかがあるが、今回は最軽量なので一旦手札に戻るように設定され、そのために相手クリーチャーをパクる使い方はできない。代わりに増強オーラとしての役割も果たすため、序盤から積極的に張っていけるのが強みだ。手軽に増強できる上、187クリーチャーなんかを使いまわしてやるのにちょうどいい。必須カードではないが、穴埋めで上手に使えばデッキの底上げが一段二段。

 

Demonlord Belzenlok 悪魔王ベルゼンロック (4)(B)(B) M

伝説のクリーチャー・エルダー、デーモン

6/6 飛行 トランプル

〜が戦場に出た時、土地でないカードが追放されるまで、あなたのライブラリのトップを追放する。その後、そのカードをあなたの手札に加える。そのカードの点数で見たマナコストが4以上なら、この手順を繰り返す。〜はあなたに、これにより手札に加えられたカード1枚につき1点のダメージを与える。

 リリアナを縛る呪いをかけた4体のデーモンの最後の1人であり、こいつを倒せばついにリリアナさんも晴れて自由の身に……なれるのかどうかはよくわからないが、少なくともこいつをどうにかするのが悲願だったのは間違いない。事前情報では「4体の中でも最強」と噂され、カード名にも「悪魔王」なんて頭の悪そうなコピーが付いているベルゼンロック。しかしこうしてみると、ガチでぶつかった時の勝者は8マナ8/8のラザケシュさん。次点が8マナ7/7グリセルブランドさんであり、ベルゼンはコソフェッドと並んで最下位である。まぁ、コストの安さは強さの証ですけどね。そして、そこに与えられた能力もなかなかとんでもない。ちょっと読むと「むかつき」や「汚れた契約」みたいな効果かな、と思いきや、よく読むと失うライフは手札に入れたカードの枚数だけでいい。土地をめくるだけでリスクを孕んでいた過去のドロー&サーチ呪文とは随分違う。デッキに4マナ以上のカードを多めに入れておけば適当なところまでサーチが続き、2〜4枚くらいの(土地でない)カードを獲得できる。残念ながら「デッキの4マナ以下のカードを1枚だけにする」なんてデッキ構成は無理だろうからサーチ性能はかなりムラがあるが、このボディを展開した上で幾らかのアドバンテージがいただけるならそれで十分だろう。なお、欲しいカードが分かってるなら「ルーン傷の悪魔」でええやんけ、という意見もあるため、ベルゼンさんを使う人はこのよくわからない博打感を楽しむことが前提。長々と書いたが、「トリを任された割にお前地味だな」っていうのが結論。

 






Divest 抜去 (B) C

ソーサリー

対象のプレイヤーは手札を公開する。あなたはその中からアーティファクトかクリーチャーであるカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。

 今後に期待が持てる1マナハンデス。性能としては「村八分」の完全上位互換で、「蔑み」とは親戚関係にある。もともと「村八分」は「強迫」の対になる呪文として作られており、クリーチャーが「村八分」、それ以外が「強迫」という住み分けだった。当時はクリーチャーだけを捨てるという能力も充分有用でバランスが取れていたのだが、昨今は特にPWという新しいカードタイプの登場により、「強迫」の強さが際立っていた。そこでついに、今回コモンで完全上位互換が登場し、いくらか効果範囲を広げて大きくアピールできる1枚に仕上がっている。これにより機体カードにも手が届くようになったことは大きな意味を持ち、とにかく序盤にクロックを展開されたくないというコントロールデッキの願いがほぼ確実な形で叶えられるようになった。リミテッドでは最高の1マナアクションになりうるし、このレベルならば充分構築でもニーズがあるだろう。どうしたドミナリア、強いぞドミナリア。

 

Dread Shade 戦慄の影 (B)(B)(B) R

クリーチャー・シェイド

3/3

(B):〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

 各色レアに与えられた3マナトリプルシンボルサイクルの黒。シンプルなステータスにシンプルな能力。わかりやすい強さはいかにも単色クリーチャーといった趣である。ベースになっているのはおそらく真っ黒環境トーメントで産声をあげた「ナントゥーコの影」だろう。シェイド能力はこの時点で既に黒のお家芸として定着していたのだが、その基本形は3マナ1/1と貧弱な「立ちはだかる影」。出した直後にちょろっと火力で焼かれたりするのが弱点の、イメージ通りにわりと儚げな種族だった。そこに彗星の如く現れたレアクリーチャー「ナントゥーコの影」は2マナ2/1と素のステータスも最低限のものを有しており、そこから吹き出すパンプ能力はなかなかにセンセーショナルで、3ターン目にこいつが5/4で突っ走る姿は当時の黒を象徴するものでもあったのだ。しかし、それ以降のクリーチャーインフレは甚だしく、数年後に基本セットで帰還した時にはそこまでの活躍は出来なかったのが悲しいところ。そして今回、そんなシェイド業界に新たな風雲児。3マナ3/3はさらなる身体強化に成功した最高形。なんと4ターン目にして7/7が突っ込んでくるかもしれないという恐怖。なるほどこれはレアだし、是非とも黒単に投入して相手をヒーヒー言わせたい。惜しむらくは、現在の環境だとタフネス3は割といろんな除去の圏内なので出した瞬間の隙を考えると3ターン目に出しにくいことくらいか(まぁ、どんだけ心配しても「致命的な一押し」なら死ぬけど)。単色の時代が花開くかどうか。

 

Drudge Sentinel 酷役の歩哨 (2)(B) C

クリーチャー・スケルトン、戦士

2/1

(3):〜をタップする。〜はターン終了時まで破壊不能を得る。

 これまでの長い歴史の中であれやこれやと新しい方法を考えて死を免れたり、死から蘇ったりしていたスケルトン一族の新作。古くは再生能力持ちの「蠢く骸骨」に始まり、墓地からでも唱えられる「組み直しの骸骨」、死んだ時にマナを払ったらすぐに戻ってくる「執拗な死者」、そしてあの「ゴルガリの墓トロール」だってスケルトンなのである。とにかくしつこさが売りの連中だが、今回の新入りは再生の代わりに破壊不能を携えて現代風のアレンジ。コストは重いが、再生と違って戦闘から取り除かれないので、(一度ブロックを成立させておけば)問題なく相手にダメージを与えることができるぞ。まぁ、3マナだとちょい重いとか、攻めるか守るかはっきりしろとか、色々と微妙な部分はあるのだが……。器用貧乏だって器用のうちよ。

 

The Eldest Reborn 最古再誕 (4)(B) U

エンチャント・英雄譚

各対戦相手はそれぞれクリーチャー1体かPW1体を生贄に捧げる。

各対戦相手はそれぞれ手札を1枚捨てる。

対象の、いずれかの墓地にあるクリーチャーかPW・カードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。

 ボーラス様がじゃじゃじゃじゃん。その殺伐具合は相変わらずであり、色々と異なる効果を少しずつ解決していく様子はどこか「悪魔の契約」に似ている。神話レアのあれほどは癖が強くないが、出した時点では5マナとクソ重い「布告」効果が解決し、次にディスカードでささやかなアド、そして最後にはこうして捕まえた敵軍のクリーチャーでもいいし、自軍の最強クリーチャーでもいいのでなんでも蘇ってくる。3章の効果だけを見れば「屍術的召喚」と同じなのだから、1章2章があるぶんだけ一応コストとしてはお得なはず。あとはまぁ、こんだけ悠長な展開をぐっと待ち続ける元気があるかどうかだよな。今なんとなく「大量の英雄譚を墓地に送り込んで『蔵の開放』」っていうデッキを思いついたので、誰かやってみて。いや、特に意味はないんだけどさ。

 

Eviscerate 臓腑抜き (3)(B) C

ソーサリー

対象のクリーチャーを破壊する。

 実にシンプル、けれん味一切なしでとにかく機能だけを追求した純粋な黒除去のイデア的呪文である。もちろん「刺突」の再録やんけ、というツッコミ待ちなわけだが、一応シングルシンボルになったので上位互換と言ってしまっていいだろう。まだまだインスタントの「殺害」に迫ったとは言い難いが、コモンの枠内で少しずつではあるが質を向上させようという制作側の努力は汲み取ろうではないか。強いよ!

 

Feral Abomination 残忍な異形 (5)(B) C

クリーチャー・スラル

5/5 接死

 スラルなのかよ。確かにスラルといえばドミナリア(とラヴニカ)なのでせっかく帰ってきたのにスラルの顔を見ないと寂しい気もするからね。え? しない? スリヴァーの方が会いたいって? まぁ、スリヴァーならそのうち絶対にまとめて帰ってくるから、その日を待ちわびとけ。今回収録されているスラルは当然のようにこの1体だけだからな。6マナ5/5は黒なら及第点。おまけとして接死ももらったので合体ブロックにはすこぶる強いし、緑などのサイズで上回る連中が相手でも確実な相打ちに持ち込めるので非常に受けの広い無難なファッティである。でもまぁ、6マナの時点で無難もクソもないんだけどな。「サイクリングつけといてよ」とか思っちゃう人は永遠衆の子になっちゃいなさい。

 

Final Parting 最後の別れ (3)(B)(B) U

ソーサリー

あなたのライブラリからカードを2枚探し、1枚をあなたの手札に加え、もう1枚をあなたの墓地におく。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 このセットのチューター。ベースとなるのは当然「魔性の教示者」だが、追加の1マナで墓地にカードを置けるようになったギミックはむしろ「ジャラドの命令」の亜種と見るべきだろうか。あちらは1マナ軽いとはいえ、レアのマルチカラーでクリーチャー限定。こちらは単色のアンコモンというのだから、随分パフォーマンスは向上している(まぁ、「ジャラドの命令」が大して使われなかったという事実はあるが)。リミテッドなら普通にチューターとして使っていけるが、残念ながらこのセットは墓地にカードを置く意味はあまりないため、黒にいくつかあるリアニギミックとの併用が前提になるだろうか。同じセットのカードなら「遷延する幻影」あたりでちょっとだけアドバンテージだ。なお、こちらのカードは「注目のストーリー」の2幕目に設定されている。リリアナが愛しのジョスお兄様を撃破して眠りにつかせるシーン。せっかくレジェンドで登場したのにこの時点で死亡確認されてるお兄様不憫。

 

Fungal Infection 菌類感染 (B) C

インスタント

対象のクリーチャーは、ターン終了時までー1/ー1の修正を受ける。【苗木トークン】を1体生成する。

 サリッド応援団。こちらは黒単最軽量の除去呪文ながら、堂々とテキストに「緑」と書かれているのが新鮮。もしかしたら「魂の刈り取り」のように「緑でないクリーチャーを破壊する」とかいうわけのわからない黒除去がそのうち出てくるんじゃないか、って思えるくらいにこの2色は仲が良いのである。我々の身内で一番最近Magicを始めた某氏も、ここ最近のセットでは友好色、敵対色の概念ってさっぱり強調されないので、「てっきり緑と黒って友好色だと思ってました」って言ってたくらいだ。最近のイメージだと、青と赤、赤と白も仲良いよな……この辺りで何かカラーホイールを思い出させてくれるような決定的な対抗色ヘイトとか来ないかな。あ、このカードについては、インスタントでブロッカーを出してタフネス2までなら殺せるから強いと思います。以上です。

 

Josu Vess, Lich Knight リッチの騎士、ジョス・ヴェス (2)(B)(B) R

伝説のクリーチャー・ゾンビ、騎士

4/5 威迫 キッカー(5)(B)

〜が戦場に出た時、それがキッカーされていたなら、2/2で威迫を持つゾンビ・騎士・クリーチャー・トークンを8体生成する。

 お兄様! そんなわけで、すでに数百年前に死亡していたリリアナさんの愛するお兄様がクリーチャーとして登場。当時、まだピッチピチだったリリアナさんはお兄様の病を治すために怪しげな本まで調べて治療を試みたが、その時に「鴉の男」に誑かされ、結果お兄様にトドメを刺すことになってしまった。その時のショックで彼女はPWとなり、リリアナがドミナリアを離れた後にヴェス家は衰退の一途を辿る。久しぶりに実家に里帰りしたリリアナさんを待ち受けていたのは、憎きベルゼンロックの手で復活し、死者の軍団を率いて立派に大将格になっていたゾンビお兄様でしたとさ。めでたしめでたし。なお、公式ストーリーではすでに討伐済みである。4マナ4/5威迫というナイスバディの時点で話は終わるのでそれ以上の部分はあまり意味がない。アンコモンくらいの印象のお兄様。なんで究極奥義で8体なんて半端な数のゾンビが出てくるのかと思ったら、ちょうどパワーの合計が20になるからなのね。いや、そこ意味ある?

 

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