ドラフト通信No.296 6/24

６月２４日　ドラフト模様（AKH×３）

ピック順　【Mei】→【Serra】→【Sea-chicken】→【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→【Chrolony】→

 

　だっ、誰だお前わーっ！　

　突如発生した謎の７人戦。シークレットゲストは来るだの来ないだのと二転三転してその趨勢は定かでなかったのだが、最終的に出た賽の目は「来る」の方。しかも、ついでに来月からは正式にこっちの人間になるとのことで、（しばらくはバタバタするだろうから週末に余裕があるかは知らんけど）メンバー復帰を表明。……我々コミュニティは来るものを拒み、去る者を阻んでは来たが、まさか一度去った者が復帰する流れになるとは夢にも思わず。そう、ヤツの名はッ！……↓最下位のところまで飛んで下さい。

 

 

 

 

　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ　ＳＣ　ＣＨ

ＡＬ　　ー　　○　　◎　　×　　○　　◎　　×　　４ー２　３　○

ＳＥ　　×　　ー　　×　　○　　×　　◎　　×　　２ー４　５

ＴＨ　　×　　◎　　ー　　×　　×　　◎　　○　　３ー３　４

ＳＡ　　◎　　×　　◎　　ー　　×　　×　　×　　２ー４　６　○

ＭＥ　　×　　◎　　○　　○　　ー　　◎　　○　　５ー１　１　○

ＳＥ　　×　　×　　×　　◎　　×　　ー　　×　　１ー５　７

ＣＨ　　○　　○　　×　　◎　　×　　◎　　ー　　４ー１　２　○○

 

 

１位　【Mei】　緑白　＜グレイブディガー　献身的な門友　好戦的な巨口＞

　もう、珍客が来たから戦績なんてどうでもいいんじゃないかな。……今回は７人戦ということで普段よりもパックが潤沢なはずなのだが、何か粛々とピックが進み、割と早い段階で緑と青が余っていることは卓で共有出来ていた認識。そういうときにスッと空いてる色に渡れるかどうかってのが結局は勝敗を分ける部分でね……。こちらは「グレイブディガー」スタートだが、上からは１引き上等の「枕戈／待旦」。もうこの時点でおよそ白緑ＯＫのシグナルなわけで、そこからは迷わずに一直線。４引き「活力のカルトーシュ」、６引き「アン一門の英雄」と確実な流れ。２パック目にいたっては「ロナスの碑」が５引きである。そりゃどうとでもなるよな、っていう(卓に緑はそれなりにいるんだけどな)。でもなぁ、前回俺は勝てるやろうと思った独占ファッティ緑で競り負けてるんだよなぁ。普通に相手にしたら「クーズー」と「巨口」と「クロコダイル」の畳みかけとかどうしようもないはずなんだけど……先週はなんでみんなしてあんなに対処出来たの？　やっぱりカルトーシュなの？　カルトーシュが無いと駄目なの!？　なお、トップのプレイヤーにはピック表からデッキインしたカードにマークをつけてもらい、デッキリストを製作するのが最近の習わしになっているのだが、今回提出されたデッキリストは、相変わらず浮かれて調子に乗ったようで、確実に間違っている（黒マナがでないのにハパチラにチェックが付いている）。正直言うと俺は多分正しい答えを知ってるけども、本人の意志を尊重してそのまま載せておくよ。ひょっとしたら御守り代わりにレジェンド入れてた可能性はあるしな！　正しいデッキリスト提出できなかったから公式戦だったら失格だからな！（以前リストミスってマッチロスした奴なりの感想）

 

＜絶対間違ってるけど本人が提出してきたからしょうがないリスト＞

平地×８　森×８　絡みつく砂丘

 

＜クリーチャー類＞　１６

扇持ち　修練者の相棒

突風歩き　療治の侍臣

毒物の侍臣、ハパチラ　信念の決闘者

苦刃の戦士　献身的な門友

気性の荒いクーズー×２　好戦的な巨口

採石場の運び屋　アン一門の勇者

横断地のクロコダイル　巨大百足

有翼の番人

 

＜その他＞　７

苦しめる一射　力強い跳躍

蜘蛛の掌握　活力のカルトーシュ　

ロナスの碑　同期した一撃　

枕戈／待旦

 

 

２位　【Chrolony】　青赤黒　＜野望のカルトーシュ　炎刃の達人　木端／微塵＞

　「枕戈／待旦」を流したのがこちらだが、その時引いた「野望のカルトーシュ」も使ってキッチリ２位。もう、最近は若いモンの勢いを年寄りが止められない……。個人的には腹の立つカラーリングで、何しろ更に上家の俺がほぼ赤黒で決め打ちしており、被せられたことによるダメージが小さくないからだ。「何で被るねん！」と腹を立ててはみたが、ピック表を見ると……まぁ、しょうがないかな……。やっぱり１引きは使いたいと思うのが人情だし、明らかにシグナルだろ！　と言えそうなのは件の緑カルトーシュくらい。一応しばらく後の青カルトーシュもそうだけど、それまでにあんまり青に行く要因は無いし、２色両方なのは残念だが、赤は被るのが確定路線だったようだ。こちらのデッキは今回全員が敬遠した青に２パック目７引き（！）「釣りドレイク」からようやく乗りだし、３色には散ったが何とか必要なカード数は間に合った。赤は「道拓きの修練者」あたりの安いカードでもそこそこデッキに入れておけば説得力になり、「ナーガの神託者」が壁兼最後のワンパンに使えるようになるなど、何かよく分からない攻め手も増えている。パッと見ではあんまり勝てなそうなぶれたピックに見えるのだが……勝ち抜けてるってことはなんかあるんだろうなぁ。

 

 

３位　【Alessi】　緑白青　＜食餌／給餌　名誉あるハイドラ　媒介者の修練者＞

　きれいに緑白でレア３連引きという分かりやすいパック運を持つのがこちら。そこからほぼ迷い無しに白と緑を押さえている……のだが、それでもデッキが一直線ではないというのがこの世界の難しいところ。例えば１引き「食餌／給餌」だが、２引きは「むら気な召使い」だ。あんたも好きね(強いからな)。さらに３引き「排斥」で白を渡されていることはほぼ確定。その中には「黙考の時」なども混ざっており、出来ればゾンビ方向に流せればベストだったが……そこから風向きが変わり、６引き、７引きで２連続「楽園の贈り物」。どうやら１引きレアを使いつつ白と黒の両方に色目を使う作戦。「楽園の贈り物」はそれだけでデッキのキーになりうるからね。その後も緑のマナ要素とゾンビを少しずつ引き、２パック目では念願の「活力のカルトーシュ」も。結局黒は行く目処が立たず（下２人が行ってるから帰ってくるわけがない）、緑白で落ち着くところだったのだが、何の因果か今回Foilも含めて２枚も登場しているのが「ナクタムンの侍臣、テムメト」さん。想像してみてほしい。テムメトパワーで７／７になって突っ込んでくる「名誉あるハイドラ」トークンの姿を……。えぇ、私はそれで負けましたからね……結局、緑白をベースにテムメトタッチの不朽デッキというちょっと不思議なデザインが完成。コンセプトは悪くなかったが、やはり攻め気の強いデッキ相手だと１手２手遅れるのは「楽園の贈り物」デッキの尽きざる悩みであった。「選定の司祭」とか、入れて駄目なわけじゃないけど悩ましいラインのカードが辛い。「信念の決闘者」や「断固たる修練者」は奪い合いですからな。

 

 

４位　【Thraxi】　黒赤　＜蓋世の英雄、ネヘブ　ホネツツキ　死の権威、リリアナ＞

　もう、何をやっても勝ちきれないってんで捨て鉢になりつつある今日この頃。過去にも勝てない環境ってのはあったのだが、そういう世界って「本当にもう、何をやっても駄目で勝率がガタガタ」っていう状態になるのね（ニクス・ゲートウォッチなど。主に土地破壊やライブラリ破壊など良からぬことを考えてることが原因）。でも、今回は勝率がそこまでガタガタなわけでなくて、何となく「最後の一手で世界の見方がずれてる」感じなんだよ。もう一手正しいピック、正しいプレイが出来れば、勝てそうな気配はあるんだよ。こんだけ長いことやってて、それが分からないのがどうにももどかしい。とりあえず、セオリーやら何やらを捨ててやりたいことをやろう、ってんで、今回は「ネヘブ」と出会ったのでそこから決め打ち。赤だろ、黒だろ、ミノタウルスだろ、っていうのは分かりやすいのでピックに迷わずに済むね。ただ、上述の通りに下と被る道しかなく、肝要なパーツはギリギリで抜かれるパターンも多い。赤黒のくせに２〜３マナ域で後れを取り、ネヘブのサポーターは全員が４マナという、何とももっさりしたデッキデザイン。そこで今回は、３パック目でぐるぐるしていた「信者の確信」×２もぶっ込んでディスカード・サイクリングで何とかしようというデッキ。そして、そんな私に頑張れと神の声、２週続けてリリアナさんを開封するとかいう奇跡。今週は「ライブラリアウトが怖くてリリアナが起動出来ない」なんてことも（あんまり）無く、手札に来る事も多かったので普通にＰＷらしい暴力でフル回転してくれました。「信者の確信」もけっこうなライフを吸ったし、ネヘブのシナジーもボチボチ。悪くはない、悪くはないんだ……でも、この成績なんだ……うぅん。

 

 

５位　【Serra】　赤黒　＜野望の試練　魂刺し　冷酷な侍臣＞

　というわけで、今回は赤黒を使ってる人間が３人もいるわけだ。そりゃま辛くなるのも宜なるかな。こちらは「野望の試練」スタートでそこからすぐに３引き「活力の試練」。試練が複数枚集まるとテンションあがるよね。ただ、上が白緑なので緑は結局止められる。そして２パック目では本日３枚目の試練「激情の試練」にぶつかる。赤は流れが良かったこともあり、これで赤黒がほぼ決定。これまで書いた通りに赤は食い合いが激しかったはずなのだが、安いパーツでも何とかなってしまうのが売り。それ以外のパーツはお世辞にも褒められたものではなく、１引き「冷酷な侍臣」とか勘弁してほしい引きだろうし、「ハイエナの群れ」が入っちゃってるあたりもかなり苦しげ。とにかく強引にでも殴り合いに持ち込み、「打擲場のマンティコア」あたりで強引に本体を削り、最終的に「投げ飛ばし」に辿り付けばゴール、みたいなデッキだった。同色対決では完全にマウント取って殴り切ったから大したことなく感じたが、脇から試合を見てたら「感電」なんかで強引に殴る道を開けて「呪われたミノタウルス」と「燃えさし角のミノタウルス」で「威迫威迫ぅ！」って突っ込んでる様子は割とタフそうではあった。そのミノタウルス私に下さいよ。

 

 

６位　【Sangriter】　黒白　＜疫病吹き　イフニルの魔神　オケチラの碑＞

　黒メインは４人目ですかね……。こちらは圧倒的レアぢからによる暴力的な黒。序盤から「むら気な召使い」→「悪意のアムムト」→「魂刺し」→「疫病吹き」→「イフニルの魔神」とか、訳が分からない展開も可能なやつ。私との試合では２ターン目「むら気な召使い」が何故か確定ムーブになっており、そこからザクザクライフを吸い、こっちが何とかして除去したら今度は「死後の放浪」で「召使い」と「突風歩き」戻していいですか？　とか言うキレそうなデッキだった。更にレアまであるなんて、どうやってそんなデッキに勝てっちゅうねん！　と思ったのだが、どうやら初戦で私をボコボコにしたのがハイライトだったようで……そこからはゆるゆると負けを重ねて「俺のデッキざっこ！」とか言ってさっさと解体していた。でも、このデッキのピック表が一番強そうに見えるんだよなぁ。やっぱり単純なレアの力だけで勝てるわけではないのか、単に日頃の行いが悪いだけなのか……まぁ、よく見れば多少もっさり気味ではあるので押し負けそうな雰囲気はあるんだけどさ。

 

７位　【Sea-chicken】　白緑　＜武芸の模範、ギデオン　威厳あるカラカル　黄昏／払暁＞

　というわけで本日の主役。本日の生け贄？　何かよく分からないけど、数ヶ月ぶりに卓に復帰した我らがシーチキン先生だ。この春我々は断腸の思いで首都圏に送り出したというのに、配属でこっちに来ることなったらしく、無事に転属が済めば土曜の昼に恒常的に参戦することが可能になるかもしれないとのこと。また新しい世界が見えるといいですね……。そんなわけで久しぶりにやってきた男を歓迎するため、パックもものすごく空気を読んでおり、なんと白い強力レアを３連発。しかもＰＷと全体除去とか、どう考えても組み合わせてくれと言わんばかりのカードプールじゃないですか。もう、こりゃぁアニバーサリーな勝利をものにするのだろうと思いきや、我々はそんな人間も全力で殴るのです。まぁ、よりにもよって今回は白緑で完全一致が３人目だからな……おそらく２色目を青にしておけばもっと幸せなデッキライフを営めたのだろうが、２パック目が「威厳あるカラカル」だったのが運の尽き。半端に「修練者の相棒」を使おうという意識が強くなってしまい、そのまま猫まみれになって死ぬことが決定（ご丁寧に「死者の番人」も２体入ってるのだからすごい）。いや、悪いデッキではないと思うのだが……どうしても白の低マナ域は奪い合いが激しいからなぁ。結局、出来ればデッキインしたくない「補給の隊商」あたりで穴を埋め、何とか猫かギデオンに面倒を見てもらうデッキ。ただ、ギデオンのルールをはっきり認識していなかったり、やはりブランク故の劣勢もあったところ。さぁ、次に会うのはおそらく「破滅の刻」になるのだろうが……一皮剥けた姿を見せてくれるかな？　「皮の剥けたシーチキン」って言われても、「そりゃそうだろ」って印象しかないけども。

 

 

今回のピック表

 

【Mei】（緑白）→【Serra】（赤黒）→【Sea-chicken】（白緑）→【Sangriter】（黒白）

 　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

【Chrolony】（赤青黒）　←　【Thraxi】（黒赤）　←　【Alessi】（緑白青）

 

 

追加コーナー

【成長するカ(ァ)ド　第３回・ラヴニカへの回帰編】

　結局第３回を決行しました。これにより、ようやく全員がデッキらしい枚数を揃えることになり、ボチボチ100枚デッキを目指しての調整が進んでいるようです。まぁ、まだまだ何かコンセプトを打ち立てるのには程遠いとは思うけども。

 

　次回は多少プールの量が少ないですが、

 

【タルキール龍紀伝＆マジックオリジン】

 

の組み合わせで行います(雨天順延です)。あんまりカードプールが無い（特にオリジン）ので、枚数の少ないアーティファクトなどは譲り合って御利用下さい。