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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「アリスと蔵六」 5→5

 幼女は大切にしろよ、っていう話。うん、間違ってないな。

 始まった時点では「これはSF寄りになるのか、それともハートフルホームドラマになるのか」と見るべきスタンスを定めかねていたが、どうやら「どっちも」が正解だったようだ。ベースはホームドラマの方。とにかく紗名というメインヒロインを中心に世界が広がっていくので、「可愛い幼女」「大切な娘」がどのように世界と向き合い、成長していくかを描いた育児ドラマだ。しかし、その紗名が単なる幼女ではなく「魔女」であることで大きな歪みが生じ、向き合うべき「世界」は一般的な幼女の見るそれよりも多少ヘヴィーなものになっている。大の大人でもなかなか対処出来ないような厳しい現実を、紗名はどのように乗り越え、学んでいくのか。そんな成長記録を、固唾を飲んで見守るのがこのアニメの正しい楽しみ方だ。

 そうして紗名という少女1人の世界が収束するので、作品は非常に見やすい。「ワンダーランド」の存在など、ともすると世界観がとっ散らかってしまうのだが、たとえるなら少女がスケッチブックに適当な落書きをするように、世界は紗名の見え方によっていくらでも姿を変える。そこに他者を巻き込みながらも、他者がその世界をどう受け入れるかを知ることで、更に「関係性」が紗名にフィードバックされていく。そうしてサイクルを繰り返していく作品であれば、とにかく紗名が魅力的であれば全てが解決する。幸い、紗名は見ていて飽きないし、何よりも「良い子」なのである。視聴者は保護者目線からただ彼女を見守り、彼女が健やかに育って行く様子を楽しむ。万一道を誤った時にも、最終兵器蔵六がいるので問題無い。「アリスと蔵六」というタイトルではあるが、最終的には「アリスと、蔵六ほか諸々の愉快な仲間達」である。まぁ、少女の育成を担うのがジジイという組み合わせは我々としても心穏やかに見てられるので良いセッティングですけどね(ローゼンメイデンみたいな設定だったらまた話は変わっていただろう)。

 こうしてしっかりとオリジナルな魅力を見せてくれた作品。まぁ、テーマ性は地味であるし、映像面もそこまではっちゃけたものにはならなかったので特別目を見張るようなものではないのだが、派手になり過ぎてもテーマ性からずれてしまうだろうし、このくらいの落としどころで良いのではなかろうか。

 中の人については、とにかく紗名役の大和田仁美がいい仕事をしている。紗名がコケれば全てが台無しになる作品であるだけに、彼女が本当に魅力的に見えたことの功績は大きいだろう。周りの面々もしっかり雰囲気がマッチしてて良かったですね。豊崎ボイスは魔性のボイス。

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