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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんだこれ、第7話。急に違うアニメになったぞ。そりゃまぁ、放送時期が8月なんだからエンドレスになるのも自然な成り行き……な訳ない。

 前回の香×双回で完全にパターンに入ったと思った今作だったが、そうは問屋が卸さない。ここまでで構築してきた定型を全てぶち壊し、視聴者を更なる混乱の中へと叩き落としていく。一体何者なのだ、大場なな。

 つまり、今回のお話だけで簡単にまとめると、「実際は舞台の才能が頭抜けてトップなんだけど、高みを目指しててっぺんを取りたいというモチベーションが一切無いのでレヴューでは表に出てこない。それどころか途中からB組に抜けてサポートに回ろうとか言い出す(これはひかりが来た影響か)。しかし、レヴューに勝てば好きな舞台が作れるとキリンに説得された結果、一番の憧れであった『1年生の時の舞台』を再び完全な形で再現するため、トップの舞台構成権利をタイムリープのために費やしている究極の現状維持体質」。なんだそれ。意味わからんぞ。

 いや、意味は分かるんだ。ここまで、例えば香子の怠惰な様子やまひるの引っ込み思案な体質など、9人のプレイヤーの中でも「弱い」キャラの側面はいちいち掘り下げられてきた。今回スポットが当たったバナナの場合、それが「現状への依存」という形で現れているというお話。私のような人間は必要以上によく分かるが、現状への強烈な依存心は「ずっと今という時に甘んじていたい」という停滞への欲求となり、変化に対して激しい抵抗を感じるようになってしまう。もちろん、それが悪いことだと断じることはできないが、少なくとも常に上を目指し、成長を続けていく舞台少女にとって、このバナナの欲求は全くもって不適当な精神である。

 まぁ、それだけならお話としてはそこまで特別なものでは無い。華恋との関係性を壊されたくないと必死に抗ったまひるの精神性だって共通する部分はあるのだし、「成長・変化を拒む」という要素はキャラクターのドラマとしていくらでも描きようがあるものだ。しかし、このバナナが「依存」を描くために用いている手法があまりに斜め上すぎる。「成長したくない、させたくない」という願望を実現させるために、なんと手近にはタイムマッスィーンがあるという。そして、それを行使できるのはトップスタァに輝いた1人だけだと分かると、それを奪うために隠された強キャラ設定が発動するという。……エエエエェェ、だってお前、今までそんな様子おくびにも出さなかったじゃん……っつうか、個人的には中の人のスキルも相まって、「実はバナナが天堂さんすら片手で捻り潰す最強キャラでした」って言われても納得いかんよ……びっくりするネタではあるが、それはさすがにびっくりさせることを目的に無茶しすぎじゃないですかね? せめてもう少し伏線があればしっくり来たんだろうけども……。いや、それを隠せるからこそトップなのか? 今までなんとなくで納得してきた「オーディションで勝つのは舞台上でのスキルが高い人間」っていう今作の根幹をなす設定が、今回のバナナの暴虐で大きく揺さぶられることになってしまった。

 さらに今回、突然「トップスタァになったら舞台を好きなように作れるで」という謎設定が明かされた。今までそんなこと言及してたっけ? いや、そもそもなんで戦ってるのかすら作中では明示されてないんだけども。なんとなく、「オーディションで勝てば今年の舞台で主演やで」っていうことだけで暗黙の了解があったはず。しかし、バナナだけはそこに「勝ったら超常的なパワーで舞台どころか世界まで好きに作り変えていいよ」という権利が示され、ものの見事にそれを使いこなしているという。他の連中は「自分が主演の舞台」が理想の舞台だから、たまたま「主演=オーディションの勝者」っていう構図が自然に当てはまってただけだったってことか。

 何度も繰り返す2017年。その中でバナナは、最初に自分が体験した「1度目の舞台」を目指してエンドレスなセブンティーンを繰り返しているという。……ヤバすぎるやろ。普通の神経だったら、1周目で「自分は何かやっちゃいけないことをやっている」っていうことに気づきそうなもんだ。そもそも、エンドレスエイトだろうがシュタインズゲートだろうがまどマギだろうが、ループものってループ自体がなんらかのペナルティ扱いされることがほとんどなのだ。同じ時を繰り返すという状況は、普通の神経を持つ人間にとっては苦痛以外の何物でもないはずなのだから。

 しかし、大場ななという人間は、それをすすんでやりにいく。満足いくループが出来るまで、ただひたすら繰り返す。いや、彼女にとってすでに「2年目の舞台」は不必要なわけで、再び満足いく舞台が見られたとしても、このループを抜け出す気がない可能性すらある。他の面々の意識には上らないだろうが、彼女は自分を、クラスメイトを、そして世界をも自分の安寧という牢獄に閉じ込め、飼い殺してしまっているのである。なんだコイツ。完全にイカれてるやんけ。こいつに比べたらまひるさんのハードレズなんて赤ん坊みたいなもんや。

 こうして「バナナ・ザ・ワールド」だったことが明かされてしまった学院の舞台。その呪縛は(形式上)トップに君臨している天堂さんにすら打ち破ることができず、このまま無限の円環を描き続けるものかと思われた。しかし、流石にそれではまずいと誰が思ったのか(キリンだろうか)、新たな世界に投じられた一石の名前は神楽ひかり。彼女が入って9人になるA組。バナナはここからどんな舞台を望むというのだろうか。そして、ひかりはこのバナナ帝国を打ち崩すことが出来るのだろうか。

 なんのアニメだこれ。わかります(わかりません)。

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