最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いとこ煮っていう名前を初めて知ったわ、第10話。調べてみたら郷土料理だから地方によって内容も千差万別っぽいのだが、小豆とかぼちゃの取り合わせは奈良県、福岡県とのこと(ソースはWiki)。はたして響はどこの出身なんでしょうかね。 今回は、今作の真骨頂とも言える「ミュージカル構造がカオス」な特徴がフル回転したお話。シナリオだけをみたらすげぇ普通なんだよ。一応中心に来ていたのは響で、元々引っ込み思案で自分に言い訳の多かった彼女が一念発起して上京してヒーラーとなり、今回もイベントのセンターに立候補。立派に独り立ちした姿を見せてくれるようになりましたよ、という成長譚が中心にあり、それをハロウィンのお祭りが彩っている。しかし、そうした「ふつーにいい話」を描くにあたり、やたらに複雑な構成を組み上げているのが油断のならないところ。 前半パートで複雑なのは「時間」だ。過去のエピソードから「響の実家のお話」、そして「葵さんの留学話」と2つの要素を伏線に使用し、確実に積み上げてきた世界の厚みが感じられるのがファンとしては嬉しい。まさか、あの謎のフォルムの巨岩(奇岩?)山が再び登場するとは思ってもみなかったわ。そして、これまでのお話の積み重ねで描く「響の始まりの物語」が、現在と回想を何度も行き来することによって描かれていく。時系列のスイッチにかなり手が込んでいて、示唆的なスイッチングになることもあれば、唐突に時間が飛ぶこともある。しかも単なる「過去と現在」の2元中継ですらなく、「響の実家での様子」も幼少期とそれなりに大きくなってからが入り混じるし、「現在」パートも門の前で葵さんと話してるシーン、そして医院の中でかな達と対話したり、飯食ったりするシーンが入り混じる。なんとも複雑怪奇な時間の飛び方をするのだ。その上で、「今はいつなんだ?」ということが別段ややこしくもなっておらず、時間をかけて組み上げられた響の人物像はスッと入ってくるようにできている。1秒たりとも飽きさせまいとするサービス精神が凄まじい。 そしてBパートはハロウィンのお話に移ってくるが、こちらで複雑なのはまさに今作ならでは、「ミュージカル」である。それが明確に表れて笑ってしまったのは買い出しソングの時。歌い出しはお菓子を買いに行くかなからなのだが、すぐに「かなの記憶の中の玲美」が歌に割って入り、「たこやきでも悪くはないけど……」とツッコミを入れてくる。つまり、我々視聴者には1曲のまとまったミュージカル歌劇に見えているあの歌は、実は過去と現在を行ったり来たりしながら紡がれたものなのだ。さらにかなの歌は別な場所で買い物している「現在の玲美」へと移り、玲美の方は「かなはこんなことを言っているんじゃないかしら」と歌う。つまり、当人同士は別に「一緒に歌ってる」認識じゃないはずなのに歌が繋がる。そうして時間も場所も乗り越えて飛び回っていた歌が、最終的には3人が集まってゴールインすることでまとめ上げられる。まさに「アニメの構成そのものを舞台としたミュージカル」なのだ。これまで、「世界に当たり前のように歌がある」というこの世界における歌の実存性みたいなものにやたら注目していたのだが、今回はそうした視点すら飛び越えて、歌が世界を規定し始めた。 そうして「歌さえ画面に流れ続けてれば何をしてもええねん」という割り切りがハロウィンパーティーの本番へとつながり、あとはもう、周りの人も巻き込んでの壮大な歌劇へ拡大し続ける。ついにばーちゃんまで歌い始めたし、みんなしてやっぱりそういう仕事を任されてるだけあって歌がうまい。今回は参加人数の多さもあってか、今までで一番聞き応えのある楽曲になってたんじゃなかろうか。メインの3人、改めて当たり前のことだけど歌上手いんだよな。 全ては歌によってまとめ上げられる。そうして圧倒的な信頼と畏敬を歌に持たせたところで、残酷なことにすぐにその定理すら捻じ曲げてきやがる。どうやら、響を中心とした歌には、何か瑕疵があったようで……「歌の力を理解せずに歌うとは怖いもの」と烏丸センセがやたら意味深なことを漏らしてました。まー、一応は「医学」であり「科学」らしいので、テンションに任せて好き放題歌うと問題もあるんでしょうかねぇ。ま、先生の様子を見る限りではそこまでシリアスなことにはならないと思うけども……C級とやらを受験して、3人は新たな壁にぶつかるんでしょうか。話数を考えれば新たな壁が最後の壁かな? 今作に求められるのは突き抜けハッピーエンドだけやで。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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