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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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BASTARD!! -暗黒の破壊神-」 5→5

 放送版では1クール目と2クール目の間にブランクがなくそのまま繋がったので2クール分の作品として処理させてもらいました。ネトフリ配信作品ってことで1ミリも話題になってなかった気がするんだが、これ、別に悪いアニメ化じゃなかったよね?

 ライデンフィルムによる肝入りの映像は終始安定しており、原作のあのごちゃごちゃと複雑な絵柄もすっきりと見やすく、それでいて手抜きに見えないいいラインを保持。派手なバトルについてはCG処理が多いのでそこまでお見事というほどでもなかったが、爆裂魔法アニメの名に恥じない程度の品質は終始維持できていたと思う。少なくとも「何で今アニメ化する必要があったんや……」と呆れられるような心配はない。ゴリゴリの原作絵がCGっぽくあっさりしてしまった部分については好みの問題だろう。

 シナリオの古臭さは……まぁ、しょうがない。古臭いってぇか古いんだから。いや、でも30年以上も前の漫画であると考えると、当時は割と斬新だったんじゃないかな。メタレベルが高くて実も蓋も無いギャグの取り回しなんかは当時の感覚で言えばあだち充とかゆうきまさみとか、そっち方向の雰囲気かな。それを真正面からのダークファンタジーに盛り込んでいるので、他の作品にはあまり類例のない妙な味わいになっている。正直、「これ、原作は今読んでもそれなりに面白いのでは?」って思ったよ。いや、単に俺つえー主人公がチート能力でドッカンドッカンやった挙句に周りに美女を侍らせてるんだからこれ以上ないくらいのなろう的テイストではあるのだが……もしかして、この時代にアニメ化されたのって「30年前にすでに完成していたなろう系」の文脈だったのかしら?

 そうした見方をするとほんとに中身は無いようなもんなので手放しで面白いってこともないんだろうけど、絵も筋もめちゃくちゃの現代なろうを見るくらいなら、絵がちゃんとしてて筋は最低限ジャンプ漫画のラインを守ってるこっちの方が良さそうな気がします。ちょうど同時期に「現代ジャンプなろう」である「マッシュル」が放送中なので、比較してみるのも面白いかもしれませんね。

 そして個人的に触れないわけにいかないのは当然中の人の話。キャストがあまりにコテコテで、中堅以上の慣れきった面々の「全部わかった上でやってる悪ふざけ劇場」みたいな雰囲気がとても落ち着く。安元がこれ以上ないくらい安元だったり、日笠がどう見ても日笠だったり、杉田がピーピー言ったりしてるのを見るだけで安心感がダンチである。そしてそんな中、今作最大の評価ポイントは、もしかしたらダークシュナイダー役・谷山紀章だったのかもしれない。きーやんの声ってクセが強いからオールドファンの中にはDS像にそぐわなくて受け付けないって人もいるのかもしれないが、俺の中ではこれ以上ないくらいにドはまり役だった。しょっちゅうコロコロ裏返る谷山シャウトが絶妙に「大物のはずなのに小物くせぇニュアンス」に繋がってて、それがDS・ルーシェを行ったり来たりするキャラにマッチしてる。途中から「もうこれDSっていうかKISHOWだろ」としか思えなかったが、もう、今後のDSのイメージは固定してもらっていいと思います。俺の中で「谷山紀章の代表役」で1番に書くのは今後はDSです。幕末Rockファンと喧嘩するつもりはありませんので悪しからず。

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