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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「好きな子がめがねを忘れた」 4→4

 今期何かと気になったGoHands作品の1本目。先に2本分まとめて書いておくと、新番チェック時点で「GoHands特有のガチャガチャした画面の理念は、ユル系作品と噛み合わないんじゃないの?」という懸念を持っていたわけだが、そこについてはぶっちゃけ、慣れの問題だった。割とあっさり慣れてしまい、その後は「このアニメの画面はこういうもんだ」というので特に深い意味は感じないようになった。人間とは順応する生物なのである。「ハンドシェイカー」の時とはエラい違いだ。

 ただ、残念ながらそうして画面の違和感は無くなったものの、作品の性質自体があんまり受け付けるもんじゃなかったので加点はせずにフィニッシュ。ほんとは公正にジャッジするならこれだけの作画リソースを割いている時点で上方修正すべきなのかもしれないが……「違和感が無くなった」とは言ったが、「この作品がこの作画である意義」は相変わらず感じられないままなので、そこは心を鬼にして長所とは捉えないこととした。他のスタジオが作成したとしても、根本的なデザインが変わらないならあんまり点は変わらないんじゃないかな。

 何が受け付けなかったかといえば、そりゃ三重さんというキャラの存在そのもの。「そこまでのド近眼なのにメガネ忘れすぎやろがい」という当たり前のツッコミは視聴者全員が1話2話くらいの時点でやってると思うのだが、本作はそこを前提としておくためにどのような対処をしたかというと、「そんなことをしちゃうくらいに致命的に生きていく力に欠けているのが三重さんなんだよ」という形で、ヒロインの知能を削ることで整合性を与えた。確かにメガネを忘れたヒロインは可愛いのかもしれないが、残念ながら関係性が「うっかり者のクラスメイト」ではなく、「常に目を向けておかないと何するか分からない赤ん坊」になってしまった。いくらなんでも、中学生にもなってここまで生活力が無い人間はあまりいてほしくない。ヒロインを可愛く見せるため、主人公の地位を相対的にあげるための知能デバフってのは他の萌え漫画でも割と普通に使われている手管ではあるのかもしれないが、今作はデザインのせいでどこかに「リアル」を匂わせる結果となり、なんかとても座りが悪い状態が続くことになってしまったのである。

 よって、「三重さんがメガネを忘れることなく、普通に世話好きで気のつく主人公・小村くんといちゃいちゃする」というだけの作品だったらもっと飲み込みやすかったと思うのだが、「メガネを忘れ続けるからこそ、2人の関係性が続いたのだ」という設計が作品の根幹であり続けたため、そうした作品作りは叶わなくなってしまった。最後の最後に「メガネとか関係なく、2人の関係は続いていくよ」というエンディングになったのだから、「ここから先の話」があればもしかしたら面白くなるかもしれないのだが……その場合は「好きな子はもうめがねかけっぱなし」にタイトル変えなきゃいけないんだよな。

 まぁ、とりあえずGoHandsの新たな路線を模索する作品としては面白かったので、今後の展開に期待しよう。

 

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