最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「BULLBUSTER ブルバスター」 5→5 やりたいことは一通りやれたんじゃないかな、と思えた作品。まぁ、それがウケるかどうかは別問題ではあるのだけど。土曜9時のドラマとはニーズが違うからねぇ。 わたしゃロボットものの造詣も愛着も深くないのでロボットものに対しては若干の抵抗感があったりするのだが、幸い(?)これはロボットものじゃなかったね。どっちかってぇと最近のゴジラシリーズで見られるような「一般人が頑張ってバケモノ退治するために手持ちの機械を乗りこなす」流れの派生かな。今思い出したけど「ゴジラ シンギュラポイント」の設定と似ているといえば似ている。ただ、こちらはトンデモ科学などは極力導入せず、「現実でももしかしたらあり得るかも?」という路線に乗せることで「お仕事もの」としての性格を強くし、「お給料をもらって頑張って怪獣退治をするロボット操縦士」を描く形にしたわけだ。そうして設定した独自の設定については、きちんと1クールでやるべきドラマが出来ていたし、大きな不満はない。 まぁ、その分どうにも小利口のまとまっちゃったかな、という印象もあり、とっぴな方向にも持っていけそうな設定の割に無難な展開が多かったのであまり新鮮な刺激は得られなかったのよね。なんなら序盤にあった「会社のロゴをデザイン会社に作ってもらったけどデザイン料が高いだのなんだので会社の経理と揉める」みたいなシーンの方が「中小企業アニメ」らしさがダイレクトに出ていて、「確かに他の作品ではあんまり見たことない展開だ……」という気持ちになっていた。まぁ、あの路線を突き詰めたところで何か明るい未来につながるとも思えないからこっちの路線で正解なんだろうけども。多分、俺が会社員という立場を1度たりとも経験したことがない社会不適合者じゃなければ、もう少し今作のどこかに共感できる部分が増えて見え方が変わっていたのかもしれない。アニメを楽しむためには、労働が必要なのか(絶望)。 映像部分は中の中、ところにより上。ロボット描写にこだわりがあったのはなんとなく感じられるし、「現代技術でも可能なくらいの現実と地続きの戦闘ロボ」というイメージは表現できてたんじゃないかしら。対して、最近お馴染みになったCG巨獣のビジュアルは……あんまりなぁ……。これも適材適所だとは言ってるんだけど、今作は「現実と地続き」が目標の1つなのだから、巨獣の存在感についても、もうちょっと血が通った描写になってほしかった。あー、でも巨獣があんまり「身近に」なっちゃうとそれはそれで描写としてエグくなるのか……難しいところね。
PR 「カミエラビ GOD.app」 5→3 やぁみんな! デスゲーム設定大好きおじさんだよ! おじさんはデスゲーム設定が大好きなもんだから、つまらない作品もそれなりの数を踏んで心が強くなっているよ! でもつまらないものはつまらないって思うタフな精神でデスゲームに挑みたいね! というわけでなんかダメでした。まぁ、12話視聴し終わってなお「どう考えてもこのノースリーブの制服はキモすぎるだろ……」という印象が拭えなかった時点で画面へのヘイトが高すぎた感はありますが、最終話まで見て僕の心の滝昇が「なんですか、こ」くらいまで言いかけてる状態。まー、それこそ適当な設定で適当に誤魔化して適当に終わったデスゲームなんて山ほどあるので、今更そこで失望するほどおじさんも初心ではないのだけど……最後のシーンで制作側が「よし、うまいことやったった」みたいに思ってそうなのがかえってムカつくんだよな。 もしかしたらこれくらいの「雰囲気デスゲーム」というか、生きるか死ぬかみたいな話を適当に出しとけばなんとなく満足しちゃうということも世の中には存在するのかもしれないが、ルールもさっぱり分からず、主人公が因果に影響を及ぼすタイプで何をどうとでも出来そうな能力者設定にされてる時点で納得感のあるエンディングなんて迎えられるわけもなく。途中から「これ、1クールでまとめられるわけないよな……」という不安しかなかったのだが、ハナからまとめようという意識すらなかったらこうなってしまうのはしょうがない。いや、分からんけどね。脚本家はこれで「まとまった」と思ってるかもしれないけどね。納得する奴おるんかなぁ。 「いや、この作品におけるカミエラビっていうゲームはそういうものなんですよ。何を期待してたんですか。デスゲームにいちいち細かいルール説明を求めるなんて、マニュアルとテンプレに脳を侵されたなろうキッズじゃないんだから」とか言われたら反論の余地も意気も無い。こっちが勝手にデスゲームに期待し、違うものが出てきたから「裏切られた!」と騒いでいるだけかもしれません。でも、そういうものが描きたいなら、端々に「ちゃんと考えてゲームを構築してるんです。それっぽい世界の断片を伏線っぽく置いておきます」みたいに含み持たせるのやめてもらっていいですか? 視聴継続しちゃうから。 作画部分についてはまぁ……CGだからというだけで嫌悪する時代はもう終わったと思うけど、やっぱりこのキャラデザで真面目にやってるようには見えないよなぁ……全部ノースリーブ・サスペンダーが悪い。 (と、ここまで書いたところで「2期がある」との情報を確認する) ……………………どうしよう(頭を抱えるわたしの後頭部でフェードアウト)。
閉幕! 最終話! 絶妙に最終話っぽくないタイトルになっていますが……いや、文言はいいんだけど、「Ⅰ」がついてるってことはこれまでのフォーマットなら当然来週「Ⅱ」があるはずなんですよ。まぁ、いつの日か来る「Ⅱ」を楽しみに待つしかないわね。あ、あと「ヤッター! 裏で糸を引いて最終的に一番いい思いをする暗躍タイプの上田麗奈だ!!!」。 というわけで、万事丸く収まるとまではいかなかったけれども画面に「Fin」って出てるんだからまごうことなき幕引きでございます。とりあえずフィロメラをめぐる事件は収束しましたからね。ルーシー目線だと「いやわたしんちの話はィ!」と叫びたかったかもしれないが、せっかくの大団円ムードをぶっ壊すようなことを今のルーシーはしませんよ。フィロメラの笑顔がみんなで拝めた。今はただ、それだけで充分なのですよ。 最後の最後まで波乱を残した婆さんの顛末。禁書の魔物は「よりヤバいやつ」に持っていかれて完全除去。みんなの魔力を1つに合わせて魔法少女フィロメラが最終回に呼び出す存在としてはあまりに禍々しかったような気もするが、この世界はそういうものなので受け入れよう。ビジュアルを見ただけでその圧倒的神性、理不尽なまでの存在感が感じられるのだから押し黙る以外ないのである。根を元から断ち、禁書自体の害悪はこれにて潰えた。そしてかろうじて生き残っていた婆さんにウェブスターの家のことをとっちめようとした矢先に、まさかの人狼勢がザッケローニさんと一緒に駆け込んできて婆さんにとどめをさしてしまう。あと一歩のところで完全クリアならず、といった感じだが、流石にこの乱入は予想できなかったし無理ゲーすぎる。今回ばかりはエリアス先生の言っていた「逃げられたものはしょうがない」が正論だろう。書物の中にあった存在を追放できたのだから、現時点であの本を取られたところで魔術的な危機はないはず。単に本を手掛かりにウェブスター家の顛末に迫ることができなくなってしまったことだけが落ち度である。 あとはたっぷりのエピローグ。騒動が落ち着いて学院の封印も解除されたようで、久しぶりに家主たちが帰ってきたことでテンション爆上げの銀の君はしばらく大人しくなってくれそうもない。これだけの人数がおうちに押し寄せるのはチセにとっては間違いなく人生初。しかも時節柄クリスマスパーティーまでできちゃうってんだから、陰キャ街道一直線だった羽鳥智世さんの青春もいよいよここから始まった感がある。まぁ、そんな中でもヨセフのところに顔出しちゃうあたりがチセさんなのだが……ヨセフも満更じゃなかったが、やはり2人の距離はいろんな意味で「近く」なってるみたいですね。 そしてここまで長いこと蚊帳の外に追いやられていた不憫すぎる存在・リアンくん。久しぶりの再会でフィロメラに言いたいこともてんこ盛りだったのだろうが、ただ不器用な一言が漏れただけなのはやっぱりリアンくん。大丈夫、これから先に時間はたっぷりあるだろうし、ゆっくりと関係を再構築していけばいい。チセも確実に成長を続けているのだし、このヘンテコ学院の仲間たちならきっとフィロメラも歩調を合わせてやっていけるんじゃなかろうか。 まぁ、その学院にはヴェロニカ様という謎の存在を残してしまったわけだが……さぁ、続編はいつになるだろうか。大丈夫、1期から2期まで5年空いてるんだから、待つことには慣れている。 「Helck」 6→6 視聴終了後に「流石にこの尻切れの幕引きは減点もやむなしかなぁ……」とか考えていたのだが、よくよく考えてみれば別にここまでの楽しさに特に影響を与えたわけでもなし、毎回の盛り上がりは今期の作品でもトップクラスだったのだから、特に減点の必要もなさそうである。面白かったですよ。いや、だからって完結編をやらなくてもいいってことではないですけどね。 毎回感想を書いていたので特に追記する要素もないパターンだが、2クールの長丁場をなんとか乗り越え、最後まで独特の空気感を壊すことなく維持し続けたというだけでも努力賞。長きに渡る冒険の中で雰囲気が二転三転する難しい作品だったと思うが、きちんとその時々に応じて必要な素材を提供してくれていたし、どんな展開になろうとも「ちゃんとヘルクを見てるなぁ」という不思議な統一感があり、進んでいる方向に迷う感覚はほとんどなかった。いや、「ここからどこへ向かうのだろう」と不安になったタイミングはありますけどね。最後にはピウイの力でなんとかしてくれるって信じてるから。そう考えると、毎回提クレのところでピウイが歌ってくれていたのも癒し&統制の意味があったのかもしれない。 とぼけた味わいのキャラの掛け合いも楽しく、ピウイはもちろんだが我らがメインヒロイン・ヴァミリオ様も空気を読んだツッコミで作品を支えてくれている。後半のシリアスパートではなかなかボケるチャンスもなくて残念だったが、そんな状況でも意地でもシリアスになりきらない魔族の方々には本当に感謝。どんな苦境でもギャグを貫き通せば、アズドラさんのようにシリアスを超越したレベルで生き残ることができるのかもしれません。人間側も魔族を見習ってもっとお気楽に戦えば幸せになれるのかもね。 結果も出したし、期待も高まった。これで最終章がなかったら嘘だよ。どんな形でもいいので、ヴァミリオとヘルク(とピウイ)の幸せな結末を見せておくれよ。
「柚木さんちの四兄弟。」 5→6 今期後悔していることの1つに、今作の感想を毎週残すことができなかったことがある。今期は視聴本数も多かったので切り捨てる要素が増えてしまい、例えば「フリーレン」はまぁ、俺なんかが何も書かずとも世間が勝手に盛り上がってたので構わなかったのだが、今作については、途中からきちんと向き合っておけばよかったと残念に思っている。 それくらいに評価が尻上がりになっていった作品。正確には3〜4話あたりですでにだいぶハマっていた気がしてて、1話目の視聴時に要らん警戒心から不当に評価を下げてしまっていた可能性がある。まずもって映像クオリティは非常にソリッドで、そりゃまぁ飛び抜けて目を引くようなハイパー動画が求められるような作品でもないので動画だけで評価が爆上げするなんてことはないが、最終話まで1ミリもブレない安定のキャラ作画は昨今では貴重な仕上がり。地味な作品にはリソースを注がれない印象があっただけに、これだけの地力があったのは想定外でもあった。 そして……どうやら私は本郷みつるテイストが好きなようである。たいそうなベテラン選手だというのにこれまであまり注目していなかったのだが、彼の名前が気になりだしたのは「本好きの下剋上」から。そして直近では「ぐんまちゃん」の電波采配に魅了され、今作では流石にあんな飛び道具は出てこないだろうと思われていたところに、手堅い演出に混ざった時折の爆弾でいい刺激を提供してくれた。こういう「ちゃんとアニメしてんなぁ」ということが分かる自由な演出はとても好みだ。 内容に関しても、1話目時点では「男だらけの四兄弟」というだけで「どうせほにゃらら向けだろ」と勝手な色眼鏡で見てしまった部分があり、すぐに「地に足つけたホームドラマだった……」と気付かされて反省することになった。そりゃまぁ、兄弟各々の極度のブラコンっぷりなんてのはあまりに漫画的ではあるのだが、それが単なる消費型の萌え要素として置かれたわけではなく、物語を見守っていれば「まぁ、この兄弟ならそれぞれに愛情が過多になってもしょうがないよなぁ」という納得感があるし、何よりもまず、視聴者目線でも4人のことがどんどん好きになっていく。ハヤトは溢れるオカン風味の裏にある苦闘の人生へのシンパシー、ミコトはクールな表情の奥にある少しの狂気ととぼけた味わいへの興味、ミナトは最初に単なる悪ガキだと思っていたところが反転して愛嬌になるまっすぐな性根と、何よりもウタとの関係性へのニヤニヤ、そしてガクはその健気さ、聡明さへのエール。四者四様の魅力を持ちながら、それでいて根底ではどこか似ているような不思議な兄弟の感覚。結局、私はどんな形だろうと「家族の物語」が伝わってきたらそれでおしまいなのである。 あと、やっぱり霧島家との関係性がほんと好きでねぇ。ウタちゃん可愛いわねぇ……。ウタ・ミナト関係の恋心とも言えないような絶妙な関係性、ず〜〜〜っとニヤニヤしながら見守っちゃうし、その後により強固になった悪ガキコンビの活躍から目が離せなくなる。ガクと爺さんの関係性も涙なしには見られないくらいに優しさに満ち溢れており、家族関係だけでなくご近所付き合いにも色々とおかしなことになってしまったこの世間で、ジワリと染みる憧憬が温かい。 ある意味で今期最大のダークホースとも言える作品。興味がなかった人も、心に余裕がある時にのんびりと見守ってほしい。
「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになっていた」 5→5 無事にゴールまで辿り着けたなろう作品の1つ。まぁ、あんま真面目には観てなかったけども。実にフラットに好感も嫌悪感も持たず、「まぁ、これくらいなら」という感情のみで視聴を続けていた感があるが、多分最大のモチベはるみるみ成分の補充だった希ガス。 「嫌悪感を抱かなかった」理由としては、クソみたいななろうタイトルに出てきている「娘」要素が、いうほど鼻につくチート要素になっていなかったこと。ふつーに娘さんは「才能もあるだろうけど、頑張って訓練して、強くなった」というお利口さんなだけ。そんな娘について、主人公(?)のおっさんは「自分には勿体無いくらいの娘になっちゃったなぁ」とは思いつつ、常に家族愛を持って娘が幸せになれることを考えており、優秀な娘をチートツールのように鼻にかけるでなく、保護者として節度ある距離感で見守っている。問題があるとすればどちらかというと娘の方で、ファザコンが強すぎていわゆるなろうにおける「主人公格好いいbot」に成り下がることもあったが、まーこれも「過度な家族愛」の範疇ではあるし、生い立ちをつぶさに見ていけば娘目線で父親に憧れる理由も分からないわけではない。普通のホームドラマのレベルでの関係性は最低限成立はしているので、テンプレにおんぶにだっこの産廃作品とは一線を画す「物語」にはなっている。 「好感を抱かなかった」理由としては、「文句をいうとちょっと可哀想だけどやっぱり誰が見てもヘタってしまった作画」が最大の要因。「魔剣使い」同様、このクオリティに文句を言い始めると贅沢病かも、というギリギリのラインだが……いや、でもバトル描写のショボさは割と深刻だった気もするな。一応「そこまでバトル要素を中心に据えていなかったから容赦しよう」くらいの評価点でいいか。もうちょい頑張れば、それこそ娘がいるくらいのおっさん世代(でも娘はいない)に刺さった可能性もあるだけに惜しいところだ。 今作を見て「妹萌えの時代が終わり娘萌えの時代がきたとしたら、純粋にアニメユーザーの高齢化が深刻なのではないか」みたいな言説が出てきそうな気配がどっかに感じられた気がするんだが、「うさぎドロップ」が10年以上前の作品ですので、これは人類の普遍の性質の1つです。うちの娘のためならば(略)。
「Dr. STONE NEW WORLD(第2クール)」 ―→6 引き続き、続編があるのでその間で採点する意味もないんですが、相変わらず、丁寧にちゃんとやってくれてます。 正直いうと、これまでのシリーズの中ではかなり楽しめるシーズンだった。「宝島」編、割と好きでしたね。ただ、これは筋立ての面白さだったのか、単にこの辺りから俺が原作を読んでなくて「先の展開を知らずに見られたから」なのかはちょっと分かんない。もし後者が理由だとしたら、ここから先の展開は何一つ知らないのでずっと楽しめる可能性があるのは嬉しいよね。 今作の一長一短要素として「急速に発展しすぎる科学技術」ってのがある。「科学」をテーマにしながらも狂おしいまでに「ジャンプ漫画」であるため、いわゆる戦闘力のインフレ要素がそのまま「科学力のインフレ」という形で現れる。以前までのシーズンでは「いくらなんでも千空1人で何もかもやりすぎだし、雑に発展しすぎだろ」というのが気になってもいたのだが、裏を返せばそうしてダイナミックな拡大再生産を繰り返すことで世界が広がっていくわけで、どんどん要素が増えていく楽しみもそこから創出されている。そして今回のお話は、「再生産により積み上げてきた要素」をフル回転させて巨悪と戦うという、「発展は少ないけど活用が多い」というパートだったおかげで、より面白さが見やすい状態になっていたんじゃないかしら。 もしかしたらダイナミックすぎる贔屓かもしれないが、こうしたダイナミックジャンプバトルを盛り上げた立役者は、イバラ役の青山穣だったんじゃないかと思っている。千空陣営とぶつかるはっきりした「ボスキャラ」って司以外だと今んところこのイバラだけだと思うんだけど、「いざとなったらフィジカルでねじ伏せる」司と違い、互いに策謀のみでぶつかったイバラは今までになかった敵のスタイル(まぁ、最終的にフィジカルも強かったわけだが)。そして、千空と舌戦も交えた戦術バトルをするにあたり、千空の持ち味にして最大のイライラポイントでもある「やりすぎヘンテコ口調」と真っ向から対立するには、敵側も「すげぇ変な喋り方」で今作の空気に合わせていくしかない。おかげでどうしたって不自然で鼻につく台詞回しになるはずの無茶苦茶なキャラ造形が、青山穣ボイスで恐ろしい程に馴染んじゃったのよ。イバラの口から出てくるねちっこすぎる「おじちゃん」、最高にキモくて気持ちよかった。中ボスとして使い果たすのが勿体無いくらいにインパクトのでかい敵キャラだったなぁ。 改めて、こっから先がどういう展開になるかはさっぱり知らんので、いつくるか分かんない(けど確実に作ってもらえる)続編を楽しみに待ちたいと思います。月……月ねぇ……。 「でこぼこ魔女の親子事情」 6→6 好きです(外角高め)。「魔法に溢れる世界のほのぼの作品」「エルフが活躍する」「ヒロインがほっぺプクーってするのが可愛い」「(主に情操教育に)悪い諏訪部キャラと敵対する」。これもう、事実上のフリーレンと言っても過言。 というわけで、最近はすっかり定番になりつつある「なんか分からんけどユルいくせにやたら刺さっちゃう」枠。こういう現象を意識し始めたのが「このヒーラー、めんどくさい」からなので、私の中では「ヒーラー現象」とか「カーラ作品」と呼びならわしていきたい。その例でいえばこちらは「フェニックス作品」なのだけども。例によってゆる〜いギャグなので刺さらん人には全く刺さらないし、アニメとしてのクオリティは「話が分かりゃそれでいい」くらいなので決して人に勧めようとは思わないのだが、疲れた脳に染みるアニメってこれくらいでちょうどいい気がするんだよな。なーんも気を使わず、しかもショートネタのたたみかけなのでぽんぽん笑って次に行ける。キャラにハマってくるとどのシーンを見ていても楽しくなっちゃうので、「終始ニヤニヤ、ところによりゲラゲラ」くらいのテンションで見られるんですよ。私の場合はフェニックスが出てるシーンはほとんどゲラゲラだったんですけどね。笑いの沸点って歳とともに下がってくるものなのかしら。ぜんぶ土師さんのおかげ。 画についても「大したことない」と悪し様に言ってはいるものの、今作のユルさを考えりゃこれくらいで適材適所だし、へちょ絵のタイミングとか転がし方も良いあんばいなので決して「無駄なアニメ化」とは思わない。キャストがやたらとゴツいので声の力も大きかったとは思うが、そんだけのキャストパワーに臆面もなくこの絵を当てて、むしろ相乗効果で笑いにつながっていたのだから作品作りの方向性は正しかったということである。人材不足を嘆く声ばかりが聞こえてくるアニメ業界、こういうデザインのアニメでもちゃんと傷跡が残せることが証明できれば、もうちょっと環境も変えられるのかもしれません。まぁ、そんなご大層な志を持った作品じゃなかろうが。 もっと続きは見てみたいんだけど、今確認したら原作コミックは6巻しか出てないのか……だと流石に2期はないかなぁ(心残りがありそうなエンディングじゃなかったしなぁ)。とりあえず、この量だったらコミック買うわ。
「陰の実力者になりたくて! 2nd Season」 ―→6 正直に告白するとあんまり真面目に観てた作品ではなくて、1期の時点で(特に七陰に)キャラが山ほど出てきちゃったせいで全然名前も覚えられてない状態での2期目だったんだけど、「とりあえずCVだけでだいたいどの辺にいたキャラかを認識する」という強引かつキモい認識手段で強引に大枠だけを楽しむスタイルでの視聴。その結果、あんまり小難しいことに悩まずに見られたもんでかえって受け入れやすい部分が多くなった。 1期時点で作品の空気感がしっかり把握できたおかげで2期は何も悩まずにこの独特なノリを楽しめるようになったというのも大きな要因かもしれない。「なろうチートイキり厨二病ギャグ」という新しいんだか古いんだかよく分からないネタ回しはそれなりに数がある「ギャグテイストなろう」の中でも異彩を放つ存在で、今作はその「チートイキり厨二病ギャグ」に一点特化した芸風がきちんとオリジナルの持ち味として確立していた。全くジャンルは異なるが、基盤の確かさでは「このすば」に比肩するかもしれない。あとはまぁ、このサムさと紙一重のネタ回しを楽しむだけの心の余裕(と素直なオツム)があるかどうかですね。私は正直あんまり好きなタイプじゃないと思ってたんですが、なんかね、2期目は全然イライラせずに見られたのよね。1期ほど間延びせずにスパッと事件を描いてくれたおかげでドラマ展開にもちゃんとみるべき点はあったし、作中でもギャグの味わいの使い方を心得たおかげでテンポアップできたという理由もあるのかもしれない。 アニメとしてのクオリティもそれなりに安定しており、女の子がエロかったり可愛かったりは必要条件、その上で「全部ギャグなんですわ」という前提を持った異能バトルの見せ方は既存のラノベ的バトルにもきちんと別テイストを混ぜ込ませることで退屈しないようにもなっている。ネタ扱いされてるはずだけど、別にバトルにしろ恋愛にしろ政治的策謀にしろ、中核にあるドラマの世界設定は最低限作り込まれてはいるんだよね。そりゃまぁ、通貨価値を巡っての経済学的アレコレとか「どないやねん」と思う要素はそこらじゅうにあるんだけど、「でも、全部シャドウ様が考えた壮大なフリオチギャグだから」と言われたら「じゃぁしょうがねぇな」と納得するしかない。元々理不尽さを売りにした芸風なので、正直言えばどこまでが作者の想定した理不尽で、どこからが単なる破綻なのかが分かんなくなっちゃったのよね。もう、これはこれでいいんじゃねぇかな。どんだけまともなフリしてたとしても、真顔で「ドエム・ケツハット」って連呼されてたらそりゃ諦めるしかねぇよ。 あとどうでもいいことなんですが、オーイシファンなので最終回のタイトルが「HIGHEST」なのがなんか嬉しかったです。最後に1期オープニングに戻ってきて、作品としても「元に戻る」エンディング、想定してた以上に綺麗に終わった風に見えてズルいよ。
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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