最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「人類は衰退しました」 6→7
毎週感想書いてるからここで書くこと無い系作品。いやぁ、本当に勢いのある良い作品だった。下手したらラノベ原作でここまではまったのって初めてじゃないかしら。ギリギリ悩んだ結果「ラノベど直球の台詞回しとかがなぁ」と躊躇ったが、加点することにした。 気に入らない部分もあったわけだが、いちゃもんつける部分が違う気がするんだ。これ、文体がどうとか、設定がどうとかいうレベルの作品じゃないものな。脚本面について語るとしたらたった2つだけで足りると思う。「わたしちゃんがどう」と「妖精さんがどう」だ。そして、その2点とも、ずぶずぶとはまるだけの深みと勢いがあった。新しい時代を作るアニメっていうのは何か唯一無二の「新しい要素」があるものだが、今作の場合、「妖精さんがいた」というその1点だけでも、何か開けちゃいけない扉を開いたんじゃなかろうか。まぁ、基本的に私の属性として「信じられないくらい小動物に弱い」というのがあるので、ちまっこい妖精さんがグダグダとどうでも良いことをいいながら蠢いているだけでも、勝手に印象がどんどん良くなってしまうのだ。 もちろん、そんな外面的なものだけが売りだったというわけではなく、妖精さんが産みだすカオスをしっかりと「作品」として成立させるのが、コンダクターたるわたしちゃんの役目。彼女の飛び抜けた対応力あってこその作品である。昨今のラノベ、少年漫画などをひっくるめてみても、ここまで「悪い」主人公というのはなかなかいなかったに違いない。「悪役」を主人公にした作品ならいっぱいあるだろうが、そういうことじゃない。わたしちゃんの場合、性根が本当に悪いのだ。悪さが余りに人間くさくて、「最低の奴だな」と思えば思うほどに魅力的に見えてきてしまう。この不可解な感情は何かしら。「外道萌え」? それとも単なるMっ気なのか。まぁとにかく、1クール終わって言えることは「妖精さんもわたしちゃんも可愛かったな!」である。考えてみりゃ、「瓶詰妖精」「gdgd妖精s」ときてこの作品。妖精がいる作品は全部はまってる気がするな。ん? 「伯爵と妖精」? いや、3話くらいまでしか見てませんし。 改めて制作陣について確認しておくと、今回は確実に岸誠二の「勝ち」と言ってしまっていいでしょう。「原作つき作品にハズレ無し」の岸誠二の勝ち星がまた一つ。「神様ドォルズ」「ペルソナ4」ときて3連勝か。ボチボチ過去の因縁は忘れそうになっている私。まぁ、サポートに小坂春女、脚本が上江洲誠とかなり安定していた上、キーアニメーターとして沼田誠也がついてたんだものなぁ。かなり恵まれた制作体制だったのは事実だろう。それでも、あんだけ無茶な背景設定とか、紙一重な気がする色彩の使い方とか、冒険するところはちゃんと意欲的に作り込んであるのは嬉しかった。今期はラノベ原作が本当に区別出来ないくらいに横一線に並んでいただけに、区別出来る特徴がはっきりしている作品っていうだけでもありがたかったのですよ。是非とも2期以降に期待したい。 中の人については……もういいかな。妖精さんの週替わりキャストで出てくる名前がいちいち「なるほどそう来たか」と思える人選で毎週楽しませてもらった。あとはもう、中原麻衣を崇め奉ればいいじゃない。「中原麻衣で良かったキャラを3つだけ選びなさい」とかいう質問をされたら、悩みに悩んではげるレベル。プリエ・メイ・マイア・舞衣・蒼乃・晶子・モルガン・七実・贄川・セルニア・わたしちゃん←イマココ! PR
ショタ龍峰の後ろ姿が完全にえりか様っしゅ、第25話。先週までに比べれば完全に捨て回、作画も適当だったし、確実に穴埋めみたいなエピソードのはずなのだが、こんなときでもきっちり突っ込みどころを忘れないのは偉い。
前回までの悲壮感溢れるガチバトル展開から、当事者達も誰一人何が起こったのか分からない突然のブラックアウト。次回予告から考えて、どうやら彼らが迷い込んだのは「闇の遺跡」であるらしい。なるほど、確かに5つの遺跡があったなら残る光と闇の遺跡があったっておかしくない。なんかの拍子で、あそこにいた連中は全員闇の遺跡に放り込まれ、トラウマ刺激合戦を挑まれることになったわけだ。まぁ、これまで散々過去に揺さぶられていた光牙さんがどうなったのかは分かんないけども。今週は主人公が一言もしゃべってねぇな。 今回ターゲットになったのは龍峰・ユナ・栄斗の、「メインメンバーの中ではどうでもいい方」3人。1話で三人分まとめてやられた時点で推して知るべきだが、割と似たような「悔恨」のイメージだったおかげで、一気に3人分処理してしまえたんだ、という風に好意的に解釈することにしよう。実際、ユナのエピソードについてはこれまでの彼女の言動から予想がついていたものだったし、栄斗の思い出については既に充分語られたもの。あのあたりの話については、今更丁寧に掘りさげられても仕方ないし、サラッとついでにやっておくくらいで丁度良かったんだろう。ま、ユナさんの村が最終的にどうなっちゃったのかは、実はまだはっきりしてないんだけども。 だが、龍峰についてだけは、ちょっと事情が違う。彼が今回体験した過去話は、これまで一度も語られてこなかったもので、駆け足でやられるとあまり響いてこない。そして、「なんか共感しにくいな」と思ったら、龍峰だけ後悔の質が違うんだよな。ユナと栄斗は「また、守れなかった……」なのに対し、龍峰だけ「うわー、俺天才だから人の気持ち分からなかったわー、凡人の悩みが理解出来なくて申し訳ないわー」っていうお話。そりゃイラッとする。ミラポロスさんもせっかくの贖罪イベントなのに「あのときは分かってやれなくてごめんよ、今度はちゃんと全力でぶっつぶすから」みたいな扱いじゃ浮かばれないよな。まぁ、そもそも嫉妬心にかられて無茶しちゃったミラポロスが悪いんだけども。 とってつけたようなエピソードではあったが、昔日のパライストラの様子が垣間見えたのはちょっと面白い部分ではあった。ロリユナ、ショタ蒼摩なども現れ、「普段から蒼摩って割と甲高い声なのに、そのショタバージョンは中の人が大変そう」とか思いながら見ていた。そういえば、こいつらって10歳の当時から既にクロストーンをもって守護星座がはっきりしてるんだよね。もうちょっと上の年齢の段階でまだ聖衣を手に入れておらず、各地で地獄の修行をしていた原作青銅聖闘士たちに比べると随分ゆとり教育である。龍峰の場合は親父さんから直接受け継いだと考えれば分かるんだが、蒼摩の場合は親父さんが南十字星座でしょ、一体どこからライオネット聖衣を手に入れたんだろう。 そして、本作では毎回疑問として持ち上がる「聖衣の守護星座システムの謎」が今回も持ち上がる。ミラポロスの夢は、ゴールドまで出世することだと言っていたが、それってつまり山猫座の聖衣は捨てるってことだよな。星矢が光牙にペガサスを引き継いだみたいに、明け渡した星座って誰かに譲渡出来るものなのかしら。まぁ、一番の疑問は「黄金聖闘士になって世界から貧困を無くし、村を救うんだ」の部分なんですけどね。多分黄金聖闘士は世界経済とは一切関係ないぞ。百歩譲ってものすごく給料の良い仕事だったとしても、村は救えるが世界は変わらない。あー、でも一秒で地球を七周半出来るような人類が現れたら確かに世界は変わるかもな。経済どころじゃなくなる可能性はある。そして今日の名言「猫背は山猫座の専売特許だぜ」。なかなかいい台詞だとは思うんだけど、ドラゴンもたいがい猫背だとは思う。鳩胸のドラゴンはなんかやだ。 無事に3人は闇の試練を突破し、次回はどうやら蒼摩メイン回。そして、どさくさに紛れて闇に巻き込まれていたソニア姉さんと一緒に同じ夢を見て、あの日の記憶と対峙するらしい。当初の想像よりも蒼摩とソニアの因縁は細かく描かれはじめているので、このエピソードは案外楽しみだったりする。ソニアさんは最近本当に良い人フラグを立てまくっているので、いっそこのまま仲間になる展開まであるかもしれない。だって、闇の聖闘士が仲間にならないと、闇の遺跡のコアが破壊出来ないものねぇ。期待して待ちたい。ついでに次回予告ではロリアリアに迫るエデンさんの様子も確認出来たが、一緒にエデンの過去話もやるんだろうか。2週連続で主人公登場せず、という可能性が高くなって参りました。
9月21日 ドラフト模様(ABR×3)
ピック順 【Metallica】→【Serra】→【Alessi】→【Thraxi】→【Mei】→【Sangriter】→ まもなく終わるこの環境、一週間空けてのドラフトは、無事にアヴァシン世界に戻ってきました。キューブばっかりやってたのでパック開けたらどうなるか、っていうのは不安だったんだけど、まぁ、そんなん大した問題ではないな。結局この世界のカードって強かったんだろうか、弱かったんだろうか。約1枚、キューブにも入っていて今回も出てきた節操のないカードもあったけども。そして、次週がいよいよ最終回だが、ラス前にして劇的な優勝劇が発生したり、なかなかに空気を読んだ展開になっている。「終わり良ければ」かしら?
ドラフト明け、多少仮眠を取った状態で出撃してきました、「京都国際アニメ・マンガフェア2012」。この手のエキスポイベントってのは関西ではほとんどやらないので、当然初めていくイベントです。同日に東京の方ではゲームショーもやっていたみたいだし、初めて京都でやる試みということで客入りなんかはどうなるんだろうな、と思ってたんですが、まぁ、少なくとも初日となる今日は主催者側の予定通りか、それを上回るくらいの来場者はいたんじゃないでしょうか。みやこめっせにあんだけの人が集まるのは初めて見ましたよ。一応開場30分前くらいにいったのだが、午後から始まるはずの「水樹奈々ライブグッズ物販」の列がズラリと並んでいたのは壮観でしたね。
正直、始まる前は不安だったんですよね。運営してるスタッフはどうかしらないけど、多分会場のスタッフは「こういう」イベント仕切るのは初めてのことだったろうし、そんな状態でいきなり水樹奈々のライブなんてラスボス級の規模の企画だと、押し寄せる猛者どもの迫力に圧殺されるんじゃないかと。実際、若干の不手際というか、ちょっと消化仕切れてない部分もあって、たとえば場内の構造がどうなっているのかがよく分からなくて、展示ブースからステージイベントに回る時にいっぺん場外に出てもう一回入場列に並ばなきゃいけなかったり、「もう少しスムースになるんじゃないか」と思えるような部分もあった。でもまぁ、あの規模の箱であの人数を回すのは相当な難行だっただろうし、その割には目立ったトラブルもなしに進行してたんだからやっぱり偉いのかもしれない。コミケなんかに比べりゃ雀の涙ほどの人数だろうが、手軽に「押し寄せるオタクども」が味わえたので、ちょっとしたレクリエーションとしては楽しかったです。よくもまぁ、(自分も含めて)あれだけ似たような人種が一堂に介せるものだ。少し涼しくなってきたこの時期で本当に良かったと思う。 展示ブースの話なんかは、多分あらゆるところで紹介があるだろうし、個人的には単にうろうろしてチラシもらっていただけなので、大して書くことも無い。一番期待してたP.A.Worksのブースが思ったよりちっちゃくって、全部撮影禁止だったから記録も残せなかったし(キャストサイン入りの「CANNAN」のポスターは鳥肌もんでしたが)。会場で一番目立ってたのは、大行列を形成して「まど完売!」を実現させたシャフト以外では、多分巨大なキャラバッグを配り倒していた薄桜鬼だろう。開始数分で場内が斎藤さん一色ですよ。あの袋は迫力あるわ。また、ブース内はそっち系のおねーさん方に満足してもらうため、巨大な新撰組のイケメンたちであふれかえっている。かくいう私も特大の雪村千鶴さんを見て「おお」とか言ってましたが。 そして、今回のメインはなんと言ってもステージイベント。参加する土曜日の中から当選したのは「ゆるゆり」のステージで、後で聞いた話によると当日のステージの中では最大倍率だったみたいで。私みたいなユルいファンが当選してしまったのはちょっと申し訳なかった。ラジオの公録イベントってことだったのに、ラジオ聞いたことほとんど無かったし。一応、申し訳ないと思ったので事前にラジオは何回分か聞いて、更に「万一のことがあったら」ということでテーマソングなども多少復習してからの参加。 入場列なんかをみても思ったのだが、日本人ってのはつくづく行列が好きだ。あれだけの人数がずらりと並び、複雑な蛇行列を形成し、全員が欲望を持ち、スタッフもそこまで多くないというのに、皆粛々と列を作り、じっと耐えて並んでいる。ことステージイベントの列形成については、なんと整理券番号順に並ぶ行程も全て参加者の協力に基づいている。全員が周りの人に「何番です?」と尋ねて、きちんと順番通りの列が作られていく。同じ作品のファンどうし、という無言の結束があるおかげなのか、そこに一切の乱れが無い様には惚れる。そして、そんな中にちらほら確認出来るピンク色のはっぴ、あかりおめん。ネットでよく見る、背中に「三上枝織」の名前を背負った特攻服風の隊員なども登場。みかしー隊の人、割とかっこいいと思ってしまった。その他、京子親衛隊、京子コス(当然男性)など、なかなか気合いの入った人も多く、ますます「自分なんかが二桁台で座席前列でスミマセン」な気持ちになるが、せっかくもらえたんだから普通に並びます。入場後、ステージ前、中央付近の良い位置をキープ出来たし、あとはまぁ、流れで楽しみました。 前提条件として、私の優先順位はるみるみ>バウム>みかしー>津田ちゃんなんですよ。大久保留美は今作品の前から気になっていた存在だったし(あと、素直に可愛いし)、ゆかちんに関しては「ニャル子」関係のイベント動画なんかをみて一気にファンに。この2人をメインで見てみたい、っていうのが前提としてある。みかしーについてはそこそこなんだが、正直津田推しをする理由が無く、「津田ちゃん男前」と持ち上げる風潮にも「あたしゃあんまり」と思っていたりした。まぁ、一番の原因は京×綾推しなので結衣があんまり、っていうのがあるんだけども。 で、ステージが始まっての感想は、「なるほど、これが津田か。そして三上か」と。基本的に生でタレントを見るとそれだけで印象ってのは変わるもんだが、4人の掛け合いのバランスを見ていて、「みかしーはいつの間にこんなにキャラが押せるようになっていたんだ。そして、これなら津田ちゃんはモテる、俺も惚れる」と。実物見ると5割り増しでイケメンやな。そして、この子はポジション取りが上手いんだ。4人の掛け合いは、基本的にみかしー中心に構成されているのだが、まずみかしーのキャラが良い。どこぞでいず様の洗礼を受けているせいかもしれないが、今作の雰囲気に合わせて阿漕なくらいに押してくるのが嫌みじゃない。そして、そんなみかしーに対しての津田ちゃんのスタンス。これはおいしい。なるほど、多分ラジオをきちんと聞いていたら、もっと「津田美波の世界」に対する理解が深まるだろう。今後はちょっと気をつけて見ていかねばなるまい。 もちろん、他の2人ついては当初の予定通りに眼福。るみるみがすげぇ小さい。そしてバウムは終始にやけ顔、違う、笑顔。口角の上がった彼女の笑顔は幸せを運びますね。そこまで時間が長くなかったこともあるが、今回はDFEは発生せずにすんだ。総じて言えることだが、この4人は歳が近いこともあって、非常に雰囲気が良い。事実上全員これがメジャーデビューみたいな部分もあり、非常に思い入れの深い作品になっているのだなぁ、というのがよく分かる。その掛け合いが生で見られただけでも、大満足の時間でしたよ。多分この公録回はラジオもすごく面白くなっていると思うので、期待大です。キーワードは「三森すずこ」(マジ)。 そして、ラストはちょっと期待してはいたが、実際にあったのはやっぱり嬉しい、サプライズのライブイベント。曲目は2期のOPEDです。いやぁ、ライブでコール入れたのなんて、マジでアンセブの解散ライブ以来な気がする。予習不足だったせいで、原曲にある部分までは対応出来たんだけど、流石にPPPHとかまで合わせられなくて。会場で盛り上げるのに全力をつくしていた親衛隊の人々のがんばりには感謝したい。多分、全てのイベントを含めてこの日一番の盛り上がりだったのは間違いないだろう。あたしゃ両隣の人が割と濃くて、ガンガン飛んでるのに挟まれて必死になってました。盛り上がれて嬉しかったですが、出来れば足は踏まないで欲しかった。いや、それくらいは別にいいや。当然のことだけど、曲の方も、4人は手慣れたもんでしたね。ここ最近は多分こればっかりやってるんだろうけど、振りも完璧、歌も昔どこかの音源で聞いたライブに比べると格段に上手くなっていた。曲になるとバウムが一番楽しそうにしてたのが印象的。ちっちゃいくせに動きがしゃきしゃきしているるみるみも見応えがある。満足度の高いイベントでした。 以下、オチ。 ステージが終わり、退場するときに次のイベントの列がすでに完成しており、会場の外で今や遅しと待ち構えていた。次のイベントは「薄桜鬼」。私が応募して落選してしまった奴だ。そして、500人いる待機列の中に、ざっと見渡して私は男性を3人しか発見出来なかった。……ほんとに落選してよかった……。
「ゆるゆり♪♪」 5→5
無事に2期も終わりましたー。さて、ここまでは案外行ける作品も多いんだ。次だよね、原作ストックさせて3期目まで行けるかどうか、そこで真の人気作品かどうかが問われることになる。 2期目はまぁ、「冒険は避けた」っていうのが一番の印象。そりゃこんだけ平坦な作品で冒険も何も無いとは思うが、よく言えば無難、悪く言えば付加価値がない。もちろん、1期で人気が出た作品だし、基本的な作品作りは丁寧なもので、作画面での遊びなど、1期を楽しんだファンにきちんと2期目も見てもらおうという意志は感じられた。メインで扱いたい登場人物が多いので油断すると散漫でガチャついた印象になりやすい構成だとは思うのだが、1期で作った流れを壊さず、「積み重ね」としての続編が作れた、というのも評価出来る部分。原作でもそのあたりは意識されているはずの部分で、一応看板に「百合」を標榜しているだけあって、個々のカップリングについて、「深み」みたいなものを加えていく割り振り方には神経を使っていただろう(まぁ、ひょっとしたら視聴者が勝手に脳内補完してるだけなのかもしれないけども)。 強いて気になった点を明文化すると、ファンの目を気にしすぎたのか、なんだか幅を狭くするような制限を勝手に作りすぎているかな、という印象があった。たとえば冒頭の「あっかり〜ん」タイムなんかは、必ず「前回以上のもので、まだやっていないパターンのネタを用意しなきゃ」という意識が先んじてかえって無理矢理なものになっていたような気がするし、あかりのおねーさん、あかねさんのキャラが、「強烈なのにそれを表に出せない」といういびつな形で確定させてしまったおかげで活かし切れていないようにも感じられた。尺やストックの問題で「単に原作に忠実に」ってなわけにもいかなかったのだろうが、どうせなら「アニメはアニメだし」ってんで適当に描き散らすくらいの奔放さがあってもよかったんじゃないか、と思う。ちなつ絵のエンディングとか、そういう単発要素だけでなくね。 まぁ、色々と言ってはみても、あくまで「日常もの」の枠内のこと。やっぱりファンからしたらこれでいいものなのかもしれません。なんで微妙に消化不良な感想になっているかを自問自答したところ、「今期は千歳×綾乃成分が足りなかった」というのが最大の不満なのかも。ごらく部の比重が大きくなったせいで、今期は生徒会の活躍が少ない! いや、違うな、ひまさくは出番増えてたからな。単純に千歳の活躍が減ったのが不満なんだろう。私の推しカプは千×綾。時点が京×綾。
「はぐれ勇者の鬼畜美学」 3→2
これも形の上では最後まで視聴したけど、本当に合わなかった作品だったなぁ……大体の作品の場合、「ここはちょっと見るべき点だったけど、他の大半が駄目」という非難の仕方をするのだが、この作品の場合、横目で見ていて面白そうな要素が無かったんだよなぁ……唯一あるとしたら、「割と珍しいタイプの役をやってるぴかしゃの演技」。 異世界を舞台にした剣と魔法もののラノベなんて本当に恐ろしい数があり、今期は特にこれと「僕H」「カンピオーネ」「アルカナファミリア」と立て続けに視聴しなきゃいけない日程だったので、しんどいものを見るのはかなりの苦行になった。それこそ、「俺は何でここまでしてアニメを見ているんだろう」と自分のアイデンティティを問われるほどに。結局その答えは見つからず、「よし、来期はちゃんといらん番組を切ろう」という、毎回決心していることを改めて決心するだけに留まったのであるが(今期はついに「ドリランド」を切ったんだよ!)。 この作品は、一応「異世界から帰還し、既に実績をあげた勇者が主人公」というのが新しい切り口だったのだが、その新しさは全く話の面白さに繋がらず、余計なわかりにくさ、思わせぶりなイライラの種にしかなっていなかった気がする。主人公がとにかく「俺つえー」って言ってるだけなのでバトルに何のカタルシスも生まれないし、敵側が頑張って抵抗すればそれはそれで「最強の勇者さまpgr」としか言われないだけなので結局設定は活きない。魅力的な俺様主人公というのも数多く存在しているはずなのだが、今作の主人公の場合、無駄な紳士的振る舞いと、ニーズに無理に答えているかのようなエロ行為のバランスがちぐはぐで、最後までどういう人間なのかが見えてこなかった。もちろん、そんな主人公に振り回される回りのヒロイン勢に息吹など与えられるはずがないのである。 エロいことをやるだけの作品があるというのは、それはそれでいいと思う。最近なら「ハイスクールD×D」とか、今期なら「カンピオーネ」「僕H」のセットは、これと大して変わらない、いわゆる「紳士枠」の作品。このジャンルでも「IS」みたいなヒット作は生まれるし、「何となくハーレムでわーわー言ってるだけでも見られるわ」というアニメは確実に存在する。だが、それが何なのかは定かでないのだが、この作品にそうした魅力は見いだせなかった。一番きついのは確実におかしなキャラクターデザインだったとは思うんだが……なんだったんだろ、あのゴツいデザインは。1話目の時点で「なんやねん」と思ったのだが、結局最後まで変わらなかったところを見ると、あれが正しいと思って描いていたってことだ。そういうニーズがあるってことなのかしら。「無闇な肩幅と長い首フェチ」とか、世の中に存在しているんだろうか。「この絵がいいんじゃないか!」という人もおそらく存在しているんだろうが、多分私は一生かかってもわかり合えないと思う。 元々のキャラデザをさておいても、結局動画面だって演出面だって大した力は入っていなかっただろう。アームスってのはこういう作品作りは慣れたもんだと思っていたのだが、おそらくキャラデザの指揮がまずいと、そのままなし崩し的に動画の完成形もグダグダになるんだと思われる。「肉感的な」というと聞こえはいいが、身体のラインのメリハリが無くて動くともさっとするのである。同社が制作した「クイーンズブレード」シリーズと見比べると多分はっきりするんじゃなかろうか。 結局、冒頭で書いた通りに「褒める点が見あたらない」というのが総括。そろそろこういう枠は削っていこうよ。粗製濫造の流れもボチボチブレーキが必要なんだからさ。
「アルカナファミリア」 4→3
あかんかったなぁ。途中から本当に適当にしか見ていない「流し見枠」だったもんだから大して語る言葉も持ち合わせていないし、例によって「ちゃんと見れば面白かったよ」と言われればごめんなさいというしかないのだが、残念ながらその「ちゃんと見る」モチベーションが維持出来ない作品だった。 新番チェックの時の印象を確認すると、「分かりやすそうな作品だから単純なドンパチで見せられるようになれば良いな」と書いているのだが、そっち方向での収穫は皆無と言っていい構成だった。そらま、原作が乙女ゲーなんだから、普通に考えてそっち方向の売りは無いっていうのは気付くべきだったんだよな。いざ始まってみると、最初に言っていた「ボスの座を巡っての能力者どうしの戦い」という要素は一切関わらず、その争うべきライバルどうしの仲良し劇場が繰り広げられるだけだった。この作品の正しい顧客を考えたら、実に正しい方向性といえるだろう。過去の記憶に悩む福山キャラ(相変わらず名前を覚えてないので中の人ネームです)や、上司(師匠?)との軋轢になやむよっちんキャラ、親との関係性に苦しんだ代永キャラなど、野郎のデリケートな問題をじりじりと刻み、それをメインヒロインである麻美子が折を見て触っていくという、「少しは戦えよ」と思って見ている人間からするとどうにも魅力が感じられない内容だった。全て見当違いのなせる業ではあるのだが、最後までモチベーションの修正が効かなかったってことは、やっぱりメインとなるべきシナリオラインに求心力が無かったんじゃないか、という気がするんだよね。 せめてバトル要素は無くてももう少しキャラの立ち位置を明確にして、掘りさげたいキャラをまとめてくれればなぁ。最終回のおざなり風味満載の決戦は流石にはしょりすぎだと思うし……キャラの特徴が出にくいのよ。代永・福山・吉野あたりが均等に主役に回ろうとしていた印象があって、「結局お嬢は何がしたいんだよ」とずっと悩ましかった。キャラで印象に残っているのっていうと、遊佐さんの胡散臭いキャラなんかはちょっと面白かったんだけど、全体像が見えないうちだと誰が敵となるべきキャラで、誰が血の通った「家族」なのかっていうのも分からないし、もっさりしてる割には説明不足な部分もあった気がする。単なる初見殺しだったんだろうか。
大団円! ですか? いかがですか? 判然としませぬ? わかりませぬ? 最終話。いや、綺麗に終わってたと思いますよ。この世界にそれを望んでいたかどうかは別としてね。
前回からの続きでわたしちゃんの過去話。前回ラスト前に巻き毛ちゃんが一気に食い込んできたおかげで、てっきり先週の冒頭で言っていた「友人」というのが巻き毛ちゃんなのだろうと思っていたのだが、意外にも、わたしちゃんの矛先はルームメイトの巻き毛ちゃんではなく、それまで気配すら消していた不可思議な同胞、銀髪ちゃんことY氏に向いたのである。妖精さんについての事情を調べるという「のばら会」の来歴を聞いているうちに、この奇妙なコミュニティにおいても、どこか浮いているような奇妙な存在だったY氏に興味が向いたのは、彼女の向学心、探求心が本物であった証拠だろう。議論にかこつけてお茶を飲んでいる連中よりも、袂を分かち、一人孤高の研究を続けている(ように見える)Y氏の方が、わたしちゃんの生まれもっての性格からすると付き合いやすかったようである。 そして突き止めるY氏の正体。既にこの頃から全力で腐っていたY氏だったが、やはりその探求心は本物には違いない。それに加え、この歪んだ学びの園において、回りをたゆたう子女達が本当はどんな人間であるのか、という裏を調べ尽くしていた。奇しくも、自分の秘密を同様に握ってしまったわたしちゃんを相手に、その全貌を吐露することになる。「異常な環境だからこそ、異常なこともまま起こる」とはY氏の弁だが、それにしたってのばら会の面々の個性的なこと。恨み日記の花先輩、髪の毛大好き魔女先輩、粗野にして低俗なABの両先輩。そして行きすぎた愛情が止まらない巻き毛ちゃん。これまでも人との接触に距離を保ってきたはずの「腹黒」わたしちゃんも、バーゲン品のように飛び交う隠れた人格にぐうの音も出ない。Y氏はこれだけのことを知っていて、よくもまぁ学園で生活が続けられたものだ。 ハイパーヤンデレタイムを見たわたしちゃんは、そこで逃げ出すことはせず(できず)、結局のばら会としての職務は無難な方向に進めて処理をし、人の裏表を全て理解しながら送った学園生活は、Y氏の支えもあってか、無事に幕を閉じることになったのである。そこには、寂しさを解消したいという彼女の願いがあり、願いを聞き届け、「ずっと一緒にいた」妖精さんの姿もあった。いつもならばエキセントリックな発明や行動で一日二日の暴走をして去っていくはずの妖精さんだったが、わたしちゃんの願いを聞き届けて、ずっとずっと、彼女の「交友関係」を作り続けてくれていたようである。結局、彼女の手元に残ったものは、Y氏という、くせ者ながらもかけがえの無い1つの友情。そして、妖精さんとのかけがえの無い関係性。なるほど、学生時代にこんな経験をしていれば、そりゃぁ調停官にもなるだろうし、妖精さんとの交流に生涯を捧げようという気にもなるだろう。普段は腹黒ずぼらで適当な言動の目立つわたしちゃんだが、妖精さん関係の問題になると、なんだかんだ言いながらも親身に動いてくれるのは、こういう事情があったわけだ。最後の最後に、「無茶苦茶なことがたくさん起こる世界」のはじめの一歩としての「すごく分かる」しんみりと良い話が見られました。想像とは違っていたけど、これはこれでよい最終回だったと思いますよ。 まぁ、この感想はちゃんと最後まで見たからこそ出てくるもんだけど。ホントね、途中でヤンデレブーストタイムのところはどうしようかと思ったもの。花先輩の時点で迫力充分だったのに、魔女先輩はその斜め上に怖いし、巻き毛ちゃんの念の入ったヤンデレっぷりも見事なもの。残念ながら私の望むような百合世界はここにはないようである(ホモォはあるのに……)。ちなみに、魔女先輩・巻き毛ちゃん・Y氏のキャスト的に、「もうこの世界で人格入れ替わりとか欲望解放が起こればいいんじゃないかな」と思ったのは秘密。なんで御前は同時に2作品で「主人公に粉をかける百合っ娘」の役なんだよ。まぁ、藤島さんは髪の毛集めたりはしないだろうけど。 今回はポイントごとに全てが見どころと言ってしまっていい、実に贅沢なエピソードだったが、個人的にはY氏を打ちのめしてわたしちゃんがいやみったらしく講釈をたれるシーンが好き。沢城VS中原という、当代最強声優どうしが互いに人格を叩こうとして牽制しあう様子が実にエキサイティング。打ち負かされた後のしおらしいみゆきちも素敵。なんか、強気な沢城キャラは必ず後でギャップ萌えを作るような可愛いシーンが用意されてるよね。ずるい。 もちろん、最後は妖精さんの素敵な気遣いが締めてくれたというのも、この作品の本筋を忘れていない大切な部分。妖精さんが眼を細めて笑ったシーンって、今回が初めてよね。何やらせても可愛らしいけども、意思疎通がちゃんと出来た妖精さんもなかなか素敵。夢うつつの中に幕を引くこのお話のエンディングは「ユメのなかノわたしのユメ」。いやぁ、心得てますよ。
「夏雪ランデブー」 5(8)→7
放送終了から少し経って、ようやくちょっと落ち着いたので改めてまとめをやろう。まぁ、多分書いてるうちにまた正常でなくなるとは思うけど。 ゆーても、1話で初めて見た時みたいな衝撃は11話も見てれば少しずつ落ち着いていくのですよ。最初は動悸、息切れ、不整脈などの症状だったのが、せいぜい動悸だけになったくらい。最終的にはそこそこ冷静なジャッジになっていると思うのだが、ま、うち1点分が仮に中の人への配点だったとしても大した問題じゃないよ。うん。 この作品を改めて振り返ってみると、設定はそこそこ奇抜ではあるのだが、やっていることはすこぶる地味である。もっと正確に書くと、アニメとしての画面構成がどうあがいても地味な作品。何しろ、メインで絡むキャラクターは本当に3人ぽっきりで、11話のうち10話分くらいは延々この3人がしゃべっているだけなのだ。流石に、ここまでたった1つの人間関係だけに時間を割いたアニメ作品というのは見たことが無い。現在同時にやっている「じょしらく」なんかも「閉鎖空間で延々5人がしゃべるだけ」という非常に限られた空間のお話ではあるが、それでもこの作品よりは外部からのインタラクションは多いだろうし、そもそも人数も多い。やはり「3人」というのは、過去に遡っても類を見ない、あまりにも尖ったセッティングである。 普通に考えると、そんなものはアニメとして成立しない。いくらこの3人の関係性を面白いものにしようとも、それを表現するにはどうしたって3人以外の「外部」が必要になってくるだろうし、「他の人間」を描けば、より簡単に人物像を掘りさげ、画面を盛り上げ、話を盛り上げることが出来るだろう。キャラを増やし続けてしまえばもちろん破綻もするだろうが、少なすぎても、同様に破綻してしまうのが普通なのだと思う。しかし、この作品は決してそこに「おかしさ」を感じさせなかった。たった3人しかいない、というこの状態が、ただの一度もぶれずに、それのみを描ききって幕を閉じた。この時点で、演出には想像を絶する困難を伴っていたことは疑う余地は無い。少しでも見せるために、少しでも流すために、アニメとしての「夏雪」は、誰も見たことのないものに挑戦しなければならなかったのだ。 この重責を任されたのが、松尾衡監督であったわけだ。彼の手腕は既に「紅」の時に嫌というほど思い知らされていたが、今回は更に一歩先の「演出家」としての手腕を見せつけられる結果ことになった。ただ淡々と流れる一組の男女の恋愛事情を、「不自然さをなくす」ことに尽力しながら、充分に「見応えのある」形で組み上げたのは見事としか言いようがない。また、そのためのツールとして、氏のお得意のプレスコ演出が大きな役割を果たしており、「徹底的に男女3人を描く物語」であることを利用し、その3人の運命を任せることにしたキャストたちに、芝居の空気、間、流れを任せた。もちろんプレスコが長所ばかりの手法ではないと思うが、今回に限りは、この「先にキャラクターの思いから命を吹き込んでいく」という方法論は、作品の「不自然さ」と見事に噛み合い、結果を出したのではなかろうか。まるで張り付くような圧倒的「近さ」の芝居、六花や亮介の生活がそこに息づいているかのような「生々しさ」の画作り。そうした起点から、気付けば11話分の「夏雪」の世界が出来上がっていったのだ。 振り返ってみれば、脚本自体にはひょっとしたら陳腐さはあったのかもしれない、登場人物の心理が理解出来ないような破綻もあったのかもしれない。原作漫画だけを読んだ時点だったら、そのような感想も起きえただろう。しかし、原作を通し、アニメ脚本、演出家、そしてキャストの手を通すことによって、そこには「万人の共感を受ける六花たち」が次第に作り上げられていった。制作に携わる人々がみんなで考え、形作ったキャラや物語に、与えられたのは理屈を超えた存在感である。 やっぱり私は、どこまでいっても「アニメファン」じゃなくて「声優ファン」である。だからこそ、こうして「声優」という職業が伸び伸びとどこまでも技術を活かせる作品というのは、溜まらなく好きだ。新たな大原メモリアルとなる今作は、今後とも忘れることはないだろう。もちろん、一進一退のトライアングルを作り上げ、その緊張感をずっと維持し続け、最後にはあまりに綺麗に打ち砕いてくれた福山潤・中村悠一の両氏にも感謝である。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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