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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
佐隈さん育ちすぎ、第5話&OAD。今期はトップレベルにこの「アザゼルさん」が面白くて、ラジオを聞いていたらOADが既に2本分もあったことを知ったので、どさくさに紛れてそちらも視聴した感想まとめて。本当にね、癖になる勢いがあるよね。っていうか、勢いだけだけどね。
OADの制作は最も古いものだと1年以上前に遡るようだが、監督が原作を読んで「これを地上波でやりたいんだよねぇ」という無茶な意欲を見せたというエピソードからも分かる通りに、基本的に制作理念は変わらない。一見すると「製品版だから出来る無茶なことがたくさんあるな!」と思えるのだが、実際は、地上波でやっている現在の本放送も大概だ。やっぱり、水島努の変態エナジーは本物であろう。「芸人魂」というのが正しいかな。 一気に3本のエピソードを見たおかげで一番目が行ったのは、なんと言っても佐隈さんの急速なやさぐれっぷりである。1話ではあれだけ初々しくてツッコミ専門だった彼女が、「セーヤ編」では酒癖の悪さを見せ付け、そのまま今回のエピソードでもやさぐれキャラとしてすっかり定着している。基本の外面は常識人なので、すっかり悪魔に囲まれた生活に慣れきって毒を吐きまくる彼女の姿は、Mっ気のある男性にはたまらないものに仕上がっている。正直、最初はアザゼルさんやベルゼブブなど、悪魔のセクハラのひどさや野放図なネタ回しを楽しみに見ていたのだが、今ではすっかり、佐隈さんの乱れた生活が楽しくて見ている番組になっている。何がすごいって、人様には見えない悪魔達が散々悪さをしているのに、一向に動じず依頼人と会話出来るその胆力である。芥辺さんは、多分彼女のそうした素質を見込んでバイトにしたんだろうな。加えて、そんな才能はあるのに、基本的に佐隈さんってバカなんだよね。素敵やわぁ。 そして、そんなメインボディを支える周りの細かいネタ回しも容赦無い。個人的に大好きなのは、本当に小物っぽいヘタレた罵詈雑言をわめき立てている時のベルゼブブ。なんだろう、神谷ボイスの小物っぷりが本当に板に付いていて、あの独特の荒ぶった表情と絶妙にマッチする。アザゼルさんの場合は最初から駄目なおっさんとして描かれているので「普段通り」でしかないんだけど、ベルゼブブは一応普段は貴族っぽい振る舞いを見せているから、ギャップによる見せ方が出来るんだよね。ベルゼブブが本気で猛り狂うとどうなるかは、是非「セーヤ編」をみて頂きたい。ホント、クズばっかですわ。 で、やっぱりこの作品の場合、中の人の話ですよ。今回は謎のキャラクター、天使のサリエル役に草尾毅、依頼人役にうえだゆうじ。使うべきところにつぎ込まれた名優達よ。そして、モロク役には(ほとんどしゃべってねぇけど)玄田・アーノルド・哲章。「鳴き牛編」では大活躍してくれていたけど、本編の方では「謎の脅威」としての側面しかクローズアップされなかったな。また頑張って佐隈さんを牛乳にしてくれよ。そういや牛乳の中の人、佐藤利奈さんが今週無事に三十路に突入。おめでとうございます。今後も、ますますご発展の上、水島監督に無茶ぶりされてひどい役に回されて下さい。ラジオでは執拗に牛コスプレを強要されていたけど、ヤング師匠は、やはり乳を見て案を持ち出したとしか思えないのですよ。私の中で、今期アニメのナンバーワンヒロインは、佐隈さんです。 PR
齋藤さんが絡んでくるといちいち字幕追わなきゃいけないから面倒臭い第6話。もう、「トリコ」のメルクみたいに首元にずっとマイクつけとけよ。
少しずつ回り始めた大きな物語。虎徹とバーナビーの関係性は本当に相変わらずなままだが、ようやくバーナビーが自分の過去のしがらみを表に出し、それを「お節介焼き」の虎徹が知るところになった。次回以降、彼の暗い過去がどのように巨悪に絡んでいくのか、気になるところだ。 3話で登場した例のアイツは残念ながら下っ端だったらしく、特にしゃべることも無しに瞬殺。おかげで彼の行動目的もよく分かんないまんまである。最後に登場した怪しいネクストが囚人殺害のホンボシのようであるが、1話で捕まったどうでもいい連中をわざわざ殺しに来た理由は完全に不明。また、黒人さんの方がディレクターを狙いに来た意味もよく分からない。虎徹とバーナビーは声を揃えて「あの爆弾事件の時に顔を見られたからその口封じのためだ」と推理していたが、爆弾設置なんて細かい犯罪の隠蔽のために、逃げも隠れもしない巨大重機による襲撃事件を起こしてしまっては本末転倒だろう。本当に目撃者を恐れていたのなら、虎鉄の素性(つまり一筋縄ではいかないヒーローであること)は知っていたはずだし、もっと静かに潜伏することを選んだ方がよっぽどお利口。ディレクターたちまで狙ってアクションを大きくしてしまっては、この世界では「ヒーローの集団に是非ともボコって欲しい」と言っているようなもんだ。本当はもっと別の目的があったのかもしれないが、そこが分からないままになってしまったのはどうにもモヤモヤするのである。 そして、そんなよく分からない襲撃者とドンパチをやる兼ね合いで今回引きずり出されたのがファイアーエンブレムだったわけだが、残念ながら、ブルーローズのような「お当番回」という雰囲気ではなく、あまり活躍を見せることが出来なかった。オネェキャラとしての濃さは多少補強されたかもしれないが、「炎を操れる」という能力を持つエース級の能力者のはずが、単なる機械にも負けてしまう大したことない奴という烙印を押され、特に炎の能力も有効活用出来ず、あげく、最後に登場した敵キャラと能力被りまでしている始末。見た目にインパクトの大きいキャラなのに、格好良い見せ方が出来ないのは残念である。一瞬だけ口調が男に戻ったときとかは面白かったんだけどねー。 あと、地味によく分からんかったのは、最後に黒人さんが人質を取ったシーンで、「手を挙げろ」っていうのは分かるんだけど、なんで「マスクを取れ」だったんだろう。一般市民ってバーナビー以外にはみんな素顔は知らないんだっけ? それで顔が拝みたかったとか? よく分からんなぁ。 ま、細かいところは謎とか粗がある気もするけど、相変わらずの王道展開的な謎の男登場シーンはなかなかの迫力だし、何より虎徹さんが可愛いから、それだけで満足することにしよう。ファイアーエンブレムの活躍は、また次の機会にでも。……あるんかなぁ。あと、虎徹さんがちゃんと次回予告できる日も……くるんかなぁ。
ギャグとマジのあいだに、第5話。今回の引きを見る限りでは、ちゃんと試合はやるみたいですな。ずっとこのまま白玉中の面々だけでギャグってもらっても一向に構わないのだけど……まぁ、それだけだと個性が出ないかね。
相変わらずの緩さは安心品質。特に明日菜のエロ妄想と琴音のハイテンションはいつでもどこでも健在で、この2人を見ているだけでもこの作品の目的は大体果たすことが出来る。そして、エロ妄想担当の明日菜は主人公のはずなのに基本的にヌルいギャグ担当なので、スポ根が絡んでくると元気なのは琴音の方。更にみっしーとのラブコメ要素まで一手に引き受けており、八面六臂の大活躍だ。フレームでのショットとはいえ、人間の毛髪を切断して壁にめり込ませるだけの威力を持った球が打てるのだから、武道で見せ付けた才能は恐ろしいばかり。常勝赤玉相手にも案外良い試合が出来そうな気もする。まぁ、ペアになってる明日菜の実力はさっぱり分からないままだけどさ。 実力ナンバーワンの来栖は、基本的に影が薄いし、その脇でわいわいやっているだけのエリザベスも、今のところあんまりキャラ立ちしてないのは気になる部分だろうか。5人が5人ともはっちゃけてたら収拾が付かなくなるんだろうとは思うけど、レギュラーメンバーがまだ本気を出せていないような気もしてちょっともどかしい。せっかくの可愛らしいキャラなので、この後の試合で少しでも盛り上げられればいいのだが。 そして残った1人、千歳さんが一体どこへいきたいやら。前半パートでは一応部長らしい観察眼の鋭さを見せて面目躍如だったのに、その後のパートではエロとギャグにかまけて遠い世界へと行ってしまった。全裸で森の中を闊歩して獣と渡り合い、サンショウウオと食事をともにする部長って、意味が分かりません。あれだけのバイタリティがあるのにテニス自体は下手くそなんだよなぁ……最後は春風家の飼い牛である花子とのコラボレーションまで実現させ、とにかく一番美味しいポジションなのは間違い無い。エロいキャラなのに頑張れば頑張るほどエロくない。でも、声が御前なのでそこはかとなくエロい。難しいキャラである。 さ、来週からはいよいよ待ちに待った「普通のテニスの試合」である。一体何が起こるのか。多分何も起こらない。今回一番面白かったカットは、明日菜がジュースを飲む口元のどアップでした。一瞬なにがどう映ったのか分からない上に、直前のカットが全裸千歳さん大暴走のシーンだったから、画面一杯に広がった肌色成分がエロい何かに見えて仕方なかった。多分、スタッフもそこまで分かってて遊んでるんだろうけどさ。省エネ作画の割に失点が少ないのはずるい作りだよなぁ。
わずか2週間という短期決戦を終え、新番チェックから番組感想までの最短記録を樹立した番組。この形式はなかなかまねできるものではなさそうなので、今後この記録が抜かれることは無いだろう。もちろん、この作品の後を受けて同じような放送形態の作品がガンガン出てくれば分からないが、おそらくそれは無いと思われる。なにせ、この作品がアカンかったからだ。
上の点数を見てもらえば分かる通り、個人的にはがっかりと失望の連続で幕を閉じた作品であった。製作陣に期待があったからこその初期配点だったと思うのだが、シナリオ面、映像面ともに、一切の加点要素が見付からず、ただダラダラと2週間を歩き続けただけ。何故こんな妙な放送形態にしたのかがよく分からないし、わざわざこれをアニメ化した意味も分からない。1話を見た後に「作品として中途半端なものなのだから、見たいなら原作や原典を当たればいいんじゃないか」というコメントを書いたのだが、終わってみれば、アニメとしては中途半端というか、明らかに駄目な部類に含まれるだろう。 シナリオが駄目なのは仕方がない。何度も言うように、「マネジメント」という一種の学術書、啓発本を、更に啓蒙しようとして書かれたフィクションという媒体自体が特殊すぎて、それを他の媒体に移植するのは並大抵の労苦ではないはずだ。教科書としても座りが悪く、お話としても目新しさのないもの。アニメにしたら、そんな中途半端な状態が改善されるわけもなく、話の筋の単調さ、陳腐さだけが浮かび上がるのは避けられない。ただ、やはりそれにしたって酷かった気がするのだが。最大の売りであるはずの「高校野球+ドラッガー」という新規さが欠片も感じられず、やってることは凡百の「野球漫画」である。しかも、そこに「マネジメント」が絡んでいるというニュアンス自体が弱く、努力をするでもなし、飛び抜けた発想力があるでもなし、単に理想論だけを振りかざして練習して、試合にでる不気味な高校球児の姿があるだけ。「ノーボール作戦」を標榜していたくせにピッチャーが映るシーンでは大体フォアボールで歩かせていたあたり、笑うしかあるまい。 別にありきたりな物語だからといって文句を言うつもりもないが(あだち充なんて何十年同じことをやっているか分からないが、別に「クロスゲーム」に不満は無かったのだが)、それが面白いものにならないことくらいは、分かりそうなものだと思うのだが。最も見せなければならない各部員達の特性や、各々の人間関係など、「野球もの」に必須の魅力の出し方が感じられない時点で、感情移入して見守ることなど出来やしない。 そして、そんな腑抜けた野球漫画を、アニメーションの動画、演出が後押しせず、更に足を引っ張っている有様。世間では作中で登場した球場の造形がおかしすぎることが話題になっていたが、その他にも選手の動きや打球の弾道、観客の描き込みにいたるまで、とにかく「野球を面白く、アツく見せよう」という意識が感じられない。最終回のピッチャーの力投シーンなんて、まさかの同じ話数内でのバンク使い回しまで発生し、「どこまで野球描写に力を入れたくないんだよ」と呆れてしまう。この作品は内容の9割が野球なのだから、そこを魅せられなければマネージャーもドラッガーもクソもないと思うのだが。一体どういう製作体勢だったのだろうか。 本当に「手間をかけていない」出来には、様々な邪推も可能だ。元々2週間限定の10話というスタイル自体が珍しかったし、スタジオ側はよっぽど無茶なスケジュールで制作を任されたのかもしれないし、金が出なくて人手を確保仕切れなかったのかもしれない。だが、昨今のアニメ制作事情の中で、それは言い訳にすらならないだろう。はっきり言って、この作品の腑抜けた動画面は、プロダクションI.G.の看板に泥を塗ったと言っても過言ではないと思う。最近は「おおきく振りかぶって」(A-1 Pictures)のように見ていて充分に「真摯さ」が伝わってくる野球アニメがあっただけに、その対比はあまりに明らかである。何故こうなってしまったのか、制作スタッフの本音を聞いてみたいところだ。 せめてもの救いは、終わった後に「結局、ドラッガーって、マネジメントってなんなんじゃい!」というのがさっぱり分からなかったおかげで、ひょっとしたら「マネジメント」自体の売上は伸びるかもしれない、ということくらいだろうか。確かに、あそこまで適当な扱いを受けた「名著」というのはなかなか無いだろうし、ちゃんと読んで改めて「これで野球……キチ○イの所業か」と突っ込みを入れる作業は必要な気もしてくる。ドラッガーさんも幸いだったのか災難だったのか…… 結局、こんな妙なスタイルで走り抜けた意義もよく分からなかった本作。例によって中の人の話をしようとも思うが、まぁ、ぴかしゃの代表作にはあんまりなりそうもないのが残念至極。9話のみなみご乱心のシーンとか、もう単に「この子は本当にどうしようもねぇな」という哀れみの目で見るしか無く、演じる方もあんな無茶苦茶な心理状態に肉薄するのは大変だっただろうと同情するばかりである。 ミル昇天
土地(24) 平地×5 島×2 山×2 広漠なる変幻地(M11)×2 ハリマーの深み(WWK)×4 沸騰する小湖(ZEN)×2 乾燥台地(ZEN)×2 氷河の城砦(M11)×4 金属海の沿岸(SOM)×1 ソーサリー&インスタント(22) 定業(M11)×4 失脚(ROE)×4 糾弾(M11)×3 先読み(ROE)×4 罠師の引き込み(ZEN)×2 審判の日(ZEN)×3 書庫の罠(ZEN)×2 その他(16) 紅蓮術士の昇天(ZEN)×3 ジェイスの消去(M11)×4 ジェイス・ベレレン(M11)×3 寺院の鐘(M11)×4 サイドボード(15) 否認(M11)×3 瞬間凍結(M11)×3 存在の破棄(SOM)×3 紅蓮地獄(M11)×3 貪欲な罠(ZEN)×3
オープニング変わった、第5話。先週あたりに、この作品のオープニングを担当していたアーティストが麻薬所持でしょっ引かれたというニュースを見て、「あちゃぁ、まだまだ始まったばっかだってのに災難だな」と思っていたら、予想以上に対応が早くて驚いた。天下のNHKはこういうことの処理は容赦ねぇな。流石に替えの映像や楽曲があったわけではないので、画面はそのまま、作中で使われる音楽にSEを入れただけのその場凌ぎのものでしかないが、それでもなんとなくやれているだけでも頑張った感は出ていますよ。
で、そんな世事とは一切関係なく、作中でも時代は進んでいく。前回、利休との会談で否が応でも自らの内にある野心を意識してしまった秀吉が今回の主人公。「信長討つべし」の利休の案は、忠臣としての地位を確立した秀吉には聞き入れるわけにはいかないものである。しかし、その気持ちは常に己が内にあったもの。利休の進言をその場で正すことも出来ず、熟考した後に斬って捨てることも出来ず。自分の業の深さに呆れながらも、秀吉は止まれぬ坂道を転がり始める。そして、その矛先が向いたのは信長自身ではなく、事前に不和の気配を感じさせていた光秀の方。猿が猿知恵を回し、忠臣の中の忠臣を揺さぶりにかかる。秀吉自身の手による横腹の小さな傷は、比べものにならない傷を光秀の心に残し、それが、この後で信長を焼き焦がすことになるわけだ。まことに、秀吉という人物は恐ろしい。 腹の探り合い、謀略、野心、そして忠義。様々な思惑が交錯する人間模様を見ていると、やはり戦国時代なのだな、ということを改めて思い出させてくれる。自らの立ち位置を心に決めた秀吉は、利休との密談の証拠を消すために、いとも容易く門番2人を斬って捨てた。後にその野心を海の外にまで広げることになる関白殿の冷淡な行動力が、遺憾なく見せ付けられる場面であった。 そして、そんな猿の思惑に完全に踊らされる形となりそうなのが、忠臣・明智光秀である。主君の振る舞いには多少の不満はあるものの、そこはあくまで主従の関係。信長の器は認める以外に無いものであるし、自分の気持ちや、家臣からの不満などは二の次であったはず。しかし、そこに突然現れたのは、自分と同じような立場に思い悩み、涙を流した秀吉の姿。あの気丈で飄々とした信長の側近が、自分の前で情けない泣き顔を見せた。これは、男として見過ごせる事態ではない。何が自分のため、家臣のため、そして国のためになるのか。光秀はしばし思い悩むことになる。 秀吉と光秀。2人の英傑の感情の揺れや決意が、今回も見事な止め画と「目」の演出で見せ付けられる。また、雨の中、家臣を切り捨てて修羅の道を歩み始めた秀吉の後ろ姿や、庭木をいじる平穏な日々を送っていたところに、予期せぬ涙を見せられた光秀の困惑など、1つ1つの感情が、言葉ではなく表情や仕草で見えてくる。相変わらずの重厚さである。秀吉の悪そうな顔が、単なる悪役ではなく、こもごもの思いを秘めた天下人の風貌に見えるように描かれているのが本当に気持ちいい。 で、そんな重苦しい雰囲気などどこ吹く風なのが、我らが主人公、左介さんである。決意に揺れる秀吉がひたすら自問を続けている間も、信長に送られた名馬を見て飛びつかんばかりに喜び跳ねているだけだし、高山右近にもらった「良からぬ気を起こさぬお守り」としての十字架も、名物の馬を見れば心がよろけて意味が無いし、何事も無かったかのように秀吉に渡った名品をかすめ取る小悪党っぷりは磨きがかかる。上司が「天下を取るために主君を裏切るどうか」で悩んでいるにもかかわらず、その間、部下は必死で偽の杓をこさえたり、ムラムラしちゃったからかみさんを呼び出したり。ほんと、武士としては最低の男である。しかし、だからこそ利休も秀吉も「面白き男」と評しているわけだが。「神を信じるか」って聞かれて、「3つの茶入れ」って答える時点で人として駄目だよなぁ。
毎日がエブリディな生活をしているために、あんまりゴールデンウィークとか関係無い私ですが、「世間では連休と言って浮かれたり凹んだりしているらしい、何か連休っぽいことがしたい!」ということで、思い立って劇場アニメを見ることにしました。近場の映画館の情報を調べると、やっているアニメというと「忍たま」「豆腐小僧」「プリキュア」「ワンピース/トリコ」などなど、結構やってるもんです。その中から何を見るか悩んだんですが、キモいおっさん1人で見に行って一番違和感が無いのはどれだろう、と考えた時に、最終的には随分前に封切りされていた作品になってしまいました。仕方ないです。流石に小さなお友達に囲まれて単身プリキュアを応援する気にはなれなかったですから。
というわけで「攻殻機動隊」である。ただ、劇場版と言っても過去に放送されたエピソードを3D映像に焼き直した作品なので、完全新作ではない。実をいうと「攻殻」はそこまで真剣に見たことが無くて、確か2nd GIGは昔地上波で放送していたのを全部見たけど、笑い男編はアニマックスとかでやっていたのを途切れ途切れに見ていただけなので、全容を把握していないズボラな視聴者だったりする。だから更にぶっちゃけると、このエピソードについても、劇場で見始めるまで、自分が既に見た作品だということを全然知らない状態で行ったのであった。いやぁ、適当ここに極まれり。ま、中身はすっかり忘れてたので丁度良かったんだけどさ。 というわけで、新作扱い出来ないけど新鮮な気持ちで見られる劇場映画。内容については、そこまで「攻殻」を真剣に語れる身分ではないのでおいとくとして、「過去に放送したエピソードをわざわざ劇場でやること」について、ちょっとだけ触れておこう。 まず、改めて見て分かることだが、「攻殻」ってのは本当にすごい作品だ。世界観が完全に確立し、「攻殻だから」というだけで色々な問題が解決するくらいのエネルギーを秘めている。SF作品としての骨子はしっかりした方だとは思うのだが、あくまでフィクションなのだから、突っ込みどころはあるのだろう。その上で、あのシナリオをあの映像、あの構成で叩きつけられると、文句を言う隙間が一切見あたらなくなってしまう。これは劇場で放映する前から作品として内包させたものであって、焼き直しだというのに観客動員がものすごいことになっているらしいのは、ひとえに「攻殻」という作品の世界そのものに魅せられたファンが多いからであろう、ということは理解出来る。 逆に言えば、「攻殻」にそこまで愛着を持っていない私のような人間は、「畜生! 見たことある内容じゃないか! 金返せ!」という感想になりかねないということでもあるのだが……幸いにして、決してそんなことはなかった。今作の最大の売りは当然「3D」という部分であるが、ここまで相性のいいアニメ素材は、ちょっと思いつかない。「電脳を介して見た世界」をイメージさせた3Dの画面配置が、これまでどこか突き放しているような印象を受けた硬質な画面を、有無を言わさず一人称視点にまで持ち込んでくるのである。視界の端に浮かぶ通信機器のインターフェースは、「あぁ、俺も電脳化するとこんな風に世界が見えるのか」という疑似体験を完璧に果たしてくれる。なるほど、これは3Dで見なければなるまい。 実写と違い、アニメ素材はアクション部分になるとどうしても動画のエッジがブレてしまい、3D眼鏡を通しても多少の不自然さが出てしまう部分があるのだが、それを加味しても、「浮かんで見える」という3D効果は充分にプラスである。基本的に背景はどっしりと暗いことが多く、そこまで奥行きを意識させる構図を取ることは少ないのだが、サイトーの最大の見せ場である狙撃シーンなんかは、画面の押し引きも利用して阿漕ともいえるくらいに画面が引っ張り出されてくるので思わずのけぞってしまう。こいつぁなかなか強烈でしたよ。 ま、正直言うと眼鏡オン眼鏡の人間は2時間ぶっ続けで3D眼鏡をかけていると目元がしんどくなってきてしまうのだが、それでも見続けなければいけない求心力があったと言うことは、この作品は成功したと見ていいのだろう。今後も劇場作品っていうと3Dを売りにしたものが増えていくのだろうが、はたしてここまで親和性の高いものが現れるかどうか…… 作中、実際は「飛び出す」というよりも「奥行きが見える」効果の方が大きかったので、ラストシーン付近になって「どうせ飛び出すなら少佐のおっぱいが、おっぱいが!」と念じていたのは秘密だ。相変わらずのナイスバディだったけど、特に飛び出す要素は無かったぞ。
少し遅れましたが、無事に見ることが出来ました、第26話。久し振りに見る「アマガミ」でしたが、ヒロインでガラッと雰囲気が変わるくせに、根底に流れる理念が統一されているので、懐かしいと同時に新鮮でもある。思い返してもなかなか良い作品であったことよ。
最終話を飾るメインヒロインは、満を持して登場する無敵の妹キャラ、美也である。個人的には「アマガミがアニメ化するの? だったら棚町さんと絢辻さんと美也の3本だけでいいわ!」と言っていたくらいなので、本当に嬉しい限り。全編通して美也が全開。わずか30分の出来事なれど、他のヒロイン勢の4話分に負けないインパクトを残していきました。地味に上崎が存在感をアピールしていたのも無闇に楽しかった。 こうしてみると、橘さんってばホントにイケメン。妹フィルターがかかっているので多少美化されているきらいはあるものの、一応「色んな女の子と仲良くしていることの正当性」は説得力があり、美也の杞憂ともやっかみとも取れる微妙な感情が、いい塩梅で漏れ出してくる。スタート地点が「駄目なにぃに」なのに、リサーチをしていく過程で少しずつ格好いい兄貴になっていって、最後には頼れるお兄ちゃんとしての地位を獲得する(オチで少し戻すが)。もちろん、だからといって美也は兄に対してベタぼれしているわけではなく、あくまでも「ちょっと憧れのいい兄弟」としての距離感を維持しており、「これくらいの兄妹関係ならあってもおかしくないかもなぁ」と思わせるくらいなのが良い(実際の妹がいる身としては、絶対にあり得ないと断言できるけどさ……1つ違いの妹なんて、脅威以外のなにものでもないと思われる)。 シナリオ最終段階では「アマガミ」というゲームタイトルと絡めたエンディングまで用意されていた。テレビ放送だけを見てエンディングを迎えた場合、どっちかって言うと「ヘソナメ」とか「ヒザウラナメ」の方が適切なタイトルだと思えるだけに、このエピソードは実は必要不可欠なものである。あれだけたくさんの恋人と変態行為に及んでいた純一が、最終的には家族からのスキンシップで受け手側に周り、その「甘噛み」という行為自体も、愛情表現とは言っても家族愛を表すものであったというのは、何とも奇妙な幕引き。このくらいのライトな感じの方が、すっきりして良い終わり方とも言えるのかしらね(冷静に考えると、家族愛としては度が過ぎた表現ではあるのだが)。 この作品を見る上で不可欠なのは、やっぱりみゃーの中の人である。妹キャラの完投率100%、天性の鬱陶しさを誇る声優、阿澄佳奈の真骨頂。猫をモチーフにした美也というキャラクター自体が、アスミスとはものすごく馴染みやすいんだよね(アスミス自身も釣り目で猫っぽいイメージがあるからね)。阿澄成分を堪能出来るだけでも、このエピソードには価値があるのだ。 そういや、このほどそんなアスミスが体調不良で休養に入っているとの報が、所属事務所から出された。人気絶頂期で多忙なのは間違い無いし、アイドル稼業との両立は想像以上にしんどいのだろうが、こういう形で不安が残ってしまうというのは残念至極。ちゃんと休養して、後の遺恨が残らない万全の状態で復帰して欲しいものである。また、今回の騒動で、どうもLISPへの風当たりが強くなっているのも気になるところ。確かに、あんまり「向きの」仕事って気もしなかったし、少なからず影響があるのは事実だろうが、あんまりLISPとしての仕事に非難が集まるのは、当人としても望まざることなのであまりよろしくないと思うのだが。今回の結果を受けて、事務所がどのように判断するのかは注目したい。 こうして考えると、堀江由衣が立ち上げてそれなりに賑わった後に円満解散したAice5ってすごいユニットだったのかもしれない。
安心の母親率、第3話。この半年だけで6本もの作品で母親役! 今回は既に故人、幸薄、病弱、人妻! もう、日本の母親声は井上喜久子についで大原さやかに確定した模様。繰り返す、さぁやは人妻である。
あ、すみません、いきなり関係無いところから切り出しました。個人的な興味対象がそっちなもんでいきなりブレましたが、今回も全くペースを落とさない、文句のないエピソードでありました。見れば見るほど、やっぱりこの世界は「良いもの」が詰め込まれているなぁ、ということを実感します。 めんまのおねだりに加え、鳴子の訴えを思い出して何とか登校しようと奮起する仁太。着替えて、玄関のドアを開けて、うだるような暑さの中通学路を歩く。短い間とはいえ引きこもりを経験した人間にとって、これだけの行動がどれほどのハードルになっているかを思えば、この段階で仁太はかなり変わってきている。家にいたらめんまがうるさい、っていうのもあるんだろうが、それだけで前を向いて歩く理由にはならなかっただろう。やはり、鳴子とのやりとりが彼の自尊心を揺り動かしていたのだ。だが、物事はそううまくいくものでもない。登校途中の道行きで鳴子に遭遇した仁太は、そのまま鳴子の友達連中に飲み込まれ、あえなく挫折。目標達成は次に持ち越した。 その後、ぽっぽの話を聞いて「めんまの幽霊」についてのゴタゴタが発生し、相変わらず空気を一切読まない能力を持つぽっぽにより、数年ぶりに超平和バスターズが一堂に会することになった。めんまが見える者、めんまを見た気がしている者、めんまに合いたいと願う同性、そして、めんまを見たと言ってのけた者。それぞれの「今」は違っていても、一所に集まった理由は、全員同じく「めんま」である。現時点で、ゆきあつが「見た」と言ったことが真実なのかどうかが分からないし、ぽっぽが見かけた謎の後ろ姿の正体も判明していない。ひょっとしたら5人に5人分のめんまが存在しているのかもしれないし、やっぱりめんまは一人だけで、ぽっぽが人違い、ゆきあつが見栄、という可能性もある。どちらかといえば後者であろうが、その場合には、次に焦点となるのはゆきあつの存在になるだろう。知利子が比較的ニュートラルな立場で仁太たちに歩みよっていたことを考えれば、現時点で残された異分子はゆきあつのみ。彼の言動が、今後の物語を広げていきそうだ。 さて、ゴタゴタしながらも順調に全員集合したバスターズの面々。1話でのギスギスした感じはそのまま残されているものの、やっぱり「めんまが好き」という共通部分を持つ幼馴染み集団である。かみ合わないように見える関係性の中にも、不可思議な信頼感が見て取れる気がする。 主人公の仁太は、めんまが見えているだけに最も影響力が大きい。受験の失敗という苦い記憶のおかげで他のメンバーとの間に隔たりを感じてしまっているが、過去にはバスターズの中心になっていた人物なのだ。なんとか心の傷さえ癒えるならば、彼の行動がメンバーを左右するのは間違い無い。バーベキューと聞いて、唯一彼だけが「バーベキューらしいもの」を持参できたことが、彼の持つ「普通さ」「配慮深さ」を暗示している。 ぽっぽは本当に裏表がないので分かりやすい。思い立ったらすぐ行動、実際に今回メンバーを集められたのは、全て彼の力に依る。ただし、決定力にはなるものの、空気を読まない独自のスキルがあるために求心力にはなりえない。今回彼が会合を企画したのも仁太を思ってのことであるし、あくまで他者の行動の音量を大きくして、力を与えるのが彼の役回りだ。加えて、知利子と鳴子の喧嘩を仲裁しに入ったり、細かい部分でメンバー内の不和を事前防止する緩衝材としての意味合いも大きい。「こいつが関わってるなら細かいことなんかどうでもいいや」と思わせるだけの何かが、彼にはある。 鳴子は、メンバーの中でも1人だけ異なる行動原理で動いている人間である。他の面々がめんまへの思いという「郷愁」に後押しされる中、鳴子だけは、仁太への思いという、リアルタイムの感情によって行動している。それ故に仁太を動かすきっかけとして働いたし、現在という時間軸に沿って、感情の微調整が可能な存在とも言える。ギクシャクしていた知利子との関係性も、今回鳴子の方から一方的に感情を吐露することにより、いくらか前向きに修正された。めんまが「過去」を体現するヒロインなら、鳴子は「今」を体現している。 そして、今回ようやく出番が増えた知利子。進学校に所属している単なるお堅いおねーちゃんだと思っていたら、やっぱりこの面々で絡んでいるだけあって、ちょっとおかしい奴であった。空気を読まない度合いで言ったらぽっぽに負けず劣らずで、これだけ異様な状態においても、一切自分自身を曲げる様子がない。ただ、それ故に「曲がらない知利子であっても、めんまに会いたいという思いがある」という信念を思わせるキャラクターでもある。彼女が持ってきた大量のろうそくは、「オカルト的要素としてならめんまに会うという行動にも大義名分が立つ」という彼女のなりの折り合いの付け方だったのだろう。「めんまがいた」などというぽっぽの主張を信じてしまえばバカの仲間入りだが、降霊術のようなふざけたイベントに参加するお遊びだと理解すれば、それは高校生でも許される領域であるという処理である。加えて、そんな「理知的な」判断にも関わらず、鞄の中に大量のろうそくを詰め込んで参加しているあたりが、馬鹿正直というか、やっぱりバカというか。ちょっとズレた彼女のなりのコモンセンスのおかしさがうかがえる部分だろう。面白いとはいえ、山道に大量の火を放置して歩くのは危ないですよ。 そしてゆきあつだ。最後に颯爽と登場した優等生は、何故か仁太に対抗意識を燃やし、「自分もめんまを見た」と主張した。この行為が真実なのか、妄言なのか、虚勢なのか、それはまだ分からないが、一筋縄でいかない彼の性格が垣間見える。ただ、ゆきあつは今回、知利子を連れて土産物を買いに行っている描写がある。その目的も謎のままだが、一つだけ分かるのは、そんな奇妙な行動に、何故か知利子を連れて歩いているということである。隠し立てすることならば一人で行くだろうし、プライドが高いのは間違い無いので、本当に自分の恋人に贈り物をする場合など、特に理由がなければおそらく一人で買い物に行くだろう。知利子を連れているというのは、彼なりの虚栄心から、知利子にその現場を見てもらいたいがため、もしくは、やはり一人では行動出来ないような、ゆきあつの内面の弱さの表れであると考えられる。連れ回すのが幼馴染みでいまいち空気を読まない知利子一人という時点で、彼の虚勢も推して知るべしであるとは思うが。 とにかく五者五様、まだまだ気持ちの交わらない幼馴染み達の物語。それを離れて見ているめんまの涙に、今回ももらい泣きしそうになったのは本当に悔しい限りである。彼女の気持ちも、なんか分かるんだよなぁ。「どれだけ変わっても、みんな一緒なんだ」っていう安心感から、ついポロッと涙がこぼれてしまう気のゆるみ。あれだけお気楽なキャラに見えていためんまも、やっぱり昔の仲間達の関係性に心を痛めていたのは間違い無かったのだ。そりゃ視聴者だって、同じ気持ちですよ。 最後に1つ。やっぱりあなる可愛い。髪おろしたバージョンはずるいな。あと、ビッチばっかで近寄りがたいと思っていた鳴子の友達連中だが、最初に仁太に声をかけていたのを見て「案外こういう連中の方が友達になったときに付き合いやすいのかもしれない」とも思えた。不登校復帰初日の人間に平気で声をかけて、しかも軽口で笑い飛ばすなんて、なかなか出来ることじゃないですよ。腫れ物に触るように接されるとかえって心苦しいし、案外こういう脳天気な連中の方がありがたい場合もあるんです。まぁ、仁太の心は折れたけど。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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