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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 濃い濃いキャラが濃い、第2話。1話であれだけ本気で振り抜いてくれたので2話では少し落ち着くだろうと思っていたのだが、いやはや、このテンションでどこまで駆け抜けられるものか。

 ゾンビ溢れる校内に残れたのはおよそ3組。1組目は主人公の孝と、ヒロイン麗のコンビ。親友をその手にかけた悲しみや葛藤はひとまず置いておくとして、生きていること、生きて行けそうなことだけをとにかく意識することで、2人は活路を見いだす。父親への電話は助けではなく絶望をもたらす結果となり、麗は涙ながらに「孝についていく他はない」ことを理解した。明るく振る舞おうとする発言の中でナチュラルに既に殺してしまった久の名前を出すなど、相変わらず微妙なラインでの憎たらしさは保持しているが、少なくとも前話のようなトラブルは無い。孝は内心の不安を隠しながら、気付けば理想のヒーローへ。

 2組目は、自称天才少女の沙耶と、そのしもべ(?)である平野のコンビ。無理矢理連れてきた「キモ・デブ・オタ」と3拍子揃った平野だったが、釘打ち機を手配したところでなにかが覚醒。檜山ボイスを持つ意味が早くも判明する。すさまじい早さで大工道具をウェポンへと変貌させる様子は圧巻で、その後も口元に笑みを浮かべながら、姫を守るナイトのように、得意のフィールドで輝きを取り戻す。そんな平野を薄気味悪く見ていた沙耶だったが、絶体絶命のピンチに遭遇し、半狂乱から一度は癇癪を起こす。しかし、自称天才は伊達ではないらしく、その後なんとかメンタルを平常に戻し、生存者一行における自分の立ち位置をキープするべく動き出す。

 そして3組目は、とある男子生徒の命がけの防御に救われた保険医鞠川と、冷血の女剣士、毒島。これまたあり得ないキャラクターで、かたや目の前で学生が殺されようとしているのにピントのずれた質問しか出てこない、超絶駄目思考の「唯一の大人」。かたや防衛という大義名分の下で剣を振るうも、敵だけでなく味方の介錯にも一切の躊躇を見せないキラーマシーン。こんな連中がいてたまるか、と思うようなラインナップなのだが、気付けば奇妙な連繋は完成しており、シンプルな戦力と、阿漕なお色気要員が無事に確保出来た。

 巡り巡ってまとまることが出来た一行。各々にきちんと役割分担がなされるのは出来すぎだが、果たしてここから、どこへ行こうというのか。テレビのリポーターの悲惨すぎる中継をみても分かる通り、この世界は終わりかけている。家を巡る? 安全な場所を探す? 希望は持てそうもないのは前回と同じ。このもやもやした感情、誰か何とかしてください。

 相変わらずの容赦のなさもさることながら、今回も絵・音ともに濃密で素晴らしい仕上がり。まずは絵の方だが、前回にも増してビビッドなラインで描かれたキャラクターの表情が実に個性的で面白い。涙ながらにうったえる麗や、武器を手にして人格崩壊気味の平野。鉄面皮の下に奇妙な嗜虐心を見え隠れさせる毒島に、窮地でぶっ壊れる沙耶。どのキャラクターも、極限状態だからこその強烈な個性。この画が見られるだけでも、充分秀作といえるレベル。

 そして、そこにさらなる緊迫感と絶望感を与えるのが、キャスト達の魂を引き裂くような演技の数々。

 現状への絶望と、パートナーへのかすかな期待と、拭いきれない不信感。3つの感情の間で泣いたり叫んだりが止まらないのが麗。井上麻里奈によるわがまま女子高生は、前回にも増して更に存在感がアップしている。

 マニア心と戦場への憧れ、頼られることへの恍惚感に身をよじらせるのは、平野役の檜山修之。この檜山も当たり役だ。あの顔を思い出すと、「よし、中の人の顔出しキャストでやってみよう」と言いたくなってしまうのは内緒。

 どう見ても女子高生には見えない恐怖の殺戮剣士の中の人は、やはりこの人、沢城みゆき。もう、名前書いただけで安心感。既に今後の役作りのプランニングのためにキャラの「呼吸」を整えていることが確認出来る。

 しかし、今回はそんな沢城を超えるMVPが。ピンク髪ツインテなのにアホキャラじゃない、ギャップの妙味、沙耶役は喜多村英梨だ。平野を引っ張って自らのプランニングを披露し、生存のために邁進する天才少女としての才覚に、平野を罵って罵って、適度に和らげてみせる絶妙なツンデレ配分、そして襲撃された際のこの世の終わりのような悲鳴と嗚咽、その後の当たり散らした時の激昂具合。もう、役作りがどうこう言うレベルではなしに、「キタエリは過去にゾンビに襲われてました」と言われても信じてしまいそうなテンション芸だ。まだ2話でキャラクターさえ馴染んでいないはずなのに、早くも背中に「ゾクッ」と来る辛抱たまらん回でした。

 麻里奈・みゆきち・キタエリ。当代切っての実力派そろい踏みのこの作品。面白くならなかったら詐欺ですぜ。あ、ゆかりん(乳のでかい方)がいることも分かってますよ。彼女も空気を作る役者ではあるんだよ。ただ、流石に他3人と並べるのは酷。

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○「アマガミSS」 5

 関西では関東よりも2週遅れでスタートという、ちょっとひどい仕打ちをくらった新番組。そして、なんやらよく分からない評価を受けてしまっている前身、「キミキス」のリベンジともとれる作品。個人的に「キミキス」も別に嫌いではなくて、確認したら最終評価はやはり穏当に5点だった。英理子エンドは普通に良作だったと思う。

 まず、SSが何の略なのかがよく分からないのだが、1話に「森島はるか編」とクレジットされていたことを考えると、今回は各キャラクターに何話かを配当して描いていくというシステムになったのだろう。となると素直に考えればSSはショートストーリーの略か。「キミキス」では主人公分身や突然の変心といった「ヒロインが多すぎるが故の改変」が全て悩ましい方向に行ってしまったので、この選択は無難だろう。ただ、1キャラあたり何話くらい割かれるのかは分からないが、少なくとも今回の進行を見る限りでは、決して余裕のある構成にはなっていないようだ。1話は各ヒロインのポジションはある程度紹介するという仕事もこなしつつ、更に告白から失恋までを描くという、いささか忙しい展開だ。原作でどうなっていたかは知らないが、初めて見る視聴者としてはちょっと唐突な感は否めない。

 また、気になる点は他にもいくつかあって、これも原作通りなのかは知らないが、台詞回しが不自然な箇所が多い。なんだか説明をそのまま台詞にしてしまっていることが原因だと思うんだが、静止画(というか立ち絵と背景)メインのゲームと違ってアニメは常に時間の流れと画面全体があるのだから、少し台詞を改変して、もうちょっと会話調になるように工夫すべきじゃないだろうか。原作の台詞に手を入れていないとしたら、それはシナリオ担当の怠慢である。誰が構成を担当しているかというと……平池さんやん。頼みますわ。

 画面についても、駄目という程ではないのだが、なんだか微妙な違和感がつきまとう。原作準拠の画風なのか、キャラクターの表情がぺたっとテクスチャを貼ったように平面的に見えるシーンがところどころ見受けられる。これはキャラデザというよりも塗りの問題なので、おかしいとしたら色彩か仕上げのどちらかだろう。慣れれば気にならなくなるものなのだろうが、特に目を見張るほど良いという作画でもないので、ちょっと重箱の隅も見えてしまう。

 とまぁ、ちょいちょい気になる部分はありつつなのだが、それでも5点という平均点を維持出来るのは、私がアニメを観る人間でなしに聴く人間だからである。「キミキス」に引き続き、この作品も実に魅力的なキャスト配置になっている。オールスターという程賑やかなわけでもないが、10年前のホークス投手陣くらいの安定感はあるだろう。

 最初にスポットが当たる森島先輩役は、「生徒会長声」で微塵もぶれない伊藤静。ただ、森島先輩は普段の御前の基本線からは少しズレた「天然気味のナチュラル男殺し」という配役なので、今後の変化は楽しみである。今期はこれの他にもおおかみさんやら「セキレイ」の紅翼やら、御前も久し振りに元気なクールとなりそうだ。主人公の妄想の中で妹の美也との入浴シーンがあったのだが、「アスミスの胸を揉む御前」というのはスタジオで普通に行われていたであろうイベントなので、妄想するだけで魔貫光殺砲を撃つエネルギーくらいは得られそうだ。

 その他、名塚・さとりな・新谷など、「手放しで喜ぶほどでもないけど聞かなきゃ損」という万全の布陣で今後の保証もばっちり。あとはこの不規則なショートストーリーの連作で、どれくらいとっ散らかった印象を与えずにまとめられるかの勝負だろう。個人的な希望として、今後の話数配分は1クールだとして森島先輩と絢辻さんに3話ずつ、美也で2話、棚橋さんに5話くらいでお願いしたいです。他は特に要らないです。え? 美也は攻略キャラに含まれてないの? ……無念。

 余談だが、今回失恋して帰ってきた主人公が押し入れのプラネタリウムに潜り込むシーンが地味にホラーだったのが気になった。押し入れの中には確かに星が瞬いているように見えたのだが、美也の話ではあれは「蛍光ペンで付けただけ」。つまり、蛍光塗料ならある程度蓄光しないと発光できないはずなのだ。夕方、部屋の電気は消えており、そもそも押し入れの戸が閉まっている状態で、何故あの「星」は光ることが出来たのか……確かそんなホラーコピペがあった気がするので、それを思い出して怖くなってしまった。一応、自分の中では「美也が兄貴に隠れてこっそり見に行って、部屋の電気を付けた状態で放置した」という心暖まる説明で逃げることにした。

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 満を持して、持し過ぎちゃってどうしような最終話。配信開始直後に観てたんだけど、そう言えば記事にしてなかった。どれだけ待ち望んでいたとしても、流石にここまで待たされちゃキツいキツい。

 そして前話同様、待たされたとはいうものの(この作品としては)普通の仕上がり。最終話らしいまとめ方というのでも無し、「なんでこんなに時間かかったんだよ」という文句が口をつくのも致し方ないところ。ほんと、なんでこんなにかかったんだろう。シャフトが前クールまで色々と仕事を詰め込み過ぎたのがいかんのかねぇ。

 もちろん、足かけ1年経過してしまった全体像を考えなければ、ラストエピソードとしての「つばさキャット」は完結している。Aパートはほとんど阿良々木がネコと会話するだけで終わる。画面も動きは薄く、無機質な背景、目のアップ、回想などが時間を埋め尽くす会話劇の後ろをクルクルと流れていく。もちろんいつも通りに文脈と一見切り離された変化は加えられており、例えば劇団イヌカレーの作った画と元絵の合作。エンディングでは実に印象的な画面を提供してくれているイヌカレー。「絶望先生」ではまるまる1話の製作に携わったりしていたが、普通の作画とのコラボレートは初めてだろうか。ネコの語る羽川の真実がどこか不可思議なデフォルメ絵と絡み合い、2人の間に交錯する奇妙な現実をコラージュする。他にも実写を交える、回想の絵に別な台詞を重ねるなど、相変わらず会話劇に含みを持たせる手際は手慣れたもの。少しずつ煮詰まっていくあやかしとの対話が、奇妙な画面の中でネコの思惑に結実する。

 ネコに襲われる阿良々木。「恩人」羽川の手にかかることを一時的に諦めかけた阿良々木だったが、そこによぎるのはひたぎの存在。普通のラブストーリーなら、「ひたぎがいるから僕は死ねない」という単純な決意になりそうなところを、阿良々木さんの場合はそんな簡単には割り切れない。「自分が羽川に殺されるとひたぎは確実に羽川に復讐しちゃうから自分は死ねない」。彼の思い描く結末は確かに「最悪の」ものであるが、この最悪さは質が悪い。ネコの提案する「阿良々木が死ぬこと」の結末よりも酷い結末が羽川に降りかかり、さらにひたぎにも不幸が降りかかる。そりゃまぁ、死ねない。

 そんな彼が最後に頼るのは、奇跡でも、愛の力でもなく、超越した力の権化、忍野忍。思わず彼女の名前を呟くと、待ち構えていた忍がネコを一蹴してしまう。「前回と同じ」結末であり、何ともあっけなく、適当な解決策。お話としてはどうかと思うが、これがこの物語の「結末」。朦朧とした羽川に怒られて、阿良々木も無事に日常に帰ることが出来た。

 すべてが終わったことを確認し、ひたぎとデートの約束をした阿良々木。そしてラストエピソードは、忍野との別れ。まぁ、アニメ視聴者は忍野のパーソナリティがよく分からないので、彼が何を考え、何故あの場を立ち去り、それに対して阿良々木が何を思うかはよく分からない。

 「終わらない日常」という幕切れ。未来が面々と続いていく阿良々木とひたぎのことを考えれば、実にまっとうな終わり方。何ともあっけない。このヘロッとした感じも、ひょっとしたらこの作品の性格の表れなのかもしれない。

 まぁ、色々と釈然としない部分もあるけどね。それはそれ、これはこれ。

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○「屍鬼」 5

 ノイタミナ新番組。せっかく2作品続けて放送する形態になったノイタミナ枠だが、今期は1本目がドラマの「もやしもん」なので、またアニメは1本だけになってしまった。ちなみに、「もやしもん」も一応見てはいました。実写だと菌のCGの部分が際立つから、そこは案外面白いと思えた部分。ただやっぱり妙な改変が多いなぁ、というのは気になってしまったけどねぇ。蛍が最初から出てこねぇって、どういうことだよ。

 あ、違う、「屍鬼」の話ですね。小野不由美の原作ものとしては、「十二国記」「ゴーストハント」に続いての3作品目ということになるだろうか。並べてみると、割とアニメ運には恵まれた作家である。今回は「ゴーストハント」同様に、一旦漫画版を経由してのアニメ化ということになるが、その漫画をやっているのが藤崎竜ってのが、なかなか曲者である。連載が始まった時には興味があったので読もうと思ったのだが、フジリューの癖の強い絵と、月一という連載ペース、それに恐ろしい数のキャラクターがまとめてガンガン登場する展開についていけず、結局読むのをやめてしまっていた。そんな作品だという先入観があるので、この1話もおっかなびっくりの視聴である。あ、でも「学園黙示録」みたいなホラー枠という意味での「おっかな」ではなくね。今期は季節柄か、ホラーもんがやたら多いな。

 1話目の印象は、「思ったより柔らかい」。確かに漫画で見た1話同様に、あり得ない数のキャラクターが一気に登場したおかげで名前なんかはさっぱり入ってこないのだが、アニメの場合は色がついたり声がついたりしたおかげでキャラクターの識別がしやすく、その分シナリオも入ってきやすい。1話は戸松ボイスの女の子がメインということはすぐに分かるので、そこから田舎の村落の夏の日の情景を追いかければいいだけ。キャラクターデザインも漫画原作に比べれば随分丸くなっており(具体的な意味でなくてね)、個性は弱くなったがその分見やすくもなっている。脚本の切れ目も興味を引っ張るちょうどいいポイントだったので、まだしばらくは苦労せずにシナリオラインを追うことが出来るだろう。まぁ、原作はけっこうな長さなわけで、今回のシリーズだけで完結するようなもんじゃないんだろうけどさ……

 今作の監督は、なんだか地上波作品は久し振りな気がするアミノテツロー(クレジットはアミノテツロ名義)。こうした大きな枠を必要とする作品ならお手の物だろうし、それなりに安心して観られそうで何より。また、1話はコンテに井出安軌が参加しており、今後どういったスタッフが見せてくれるのかは楽しみなところである(ただ、童夢ゆかりのアニメーターと言われてもぼんやりしすぎてイメージ出来ないんだけど)。作品の性質上、「原作がある」ことが制限になることの方が多いとは思うが、あまりそれに縛られずに、分かりやすさを優先して作っていって欲しいもんである。

 最後は当然キャストの話になるのだが、、実はまだどの辺のキャラクターがメインになるのかが分かりにくかったので、語りにくい状態。医者の人が大川さんってのが一番印象的かな。あと、戸松便利すぎ。これまでやってきたキャラクターと同じような音域のくせに、今回意図的に発声に奇妙な「うわずり」を加えることで変化を与えているのが面白い。ほんとに小器用な役者である。

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 「私立〜学園生徒会」とか言われると、どうしても私立宮神学園極大権限保有最上級生徒会を思い出してしまう第2話。あの作品からもう5年?! 歳は取りたくないなぁ。

 で、「2話目は見るけど多分感想書くことはないだろうなぁ」と思っていたのに、なんだか面白かったのでついつい動いてしまった。なんだろう、2話目なのに安心して観られたぞ。そりゃま、マンネリ気味と言われればそうかもしれないんだが……案外オチの種類はあって、そこまでテンプレ臭もしないのが不思議。試験があってタカトシが悩んでみたり、シノたちが修学旅行に行ったり、意外とイベントがあるのな。言われてみれば原作だって毎回シチュエーションは変えてるんだよな……絵が同じだから気付かないだけで。

 そんなわけで、それなりに季節が進んでいることを感じさせる仕上がりになっている2話。1話から早くも一ヶ月経っているらしいが、タカトシの馴染みっぷりが半端じゃない。わずかの期間で面倒な先輩連中の扱いをマスターするとは、なかなかの才人ではないか(シノの妄想の中身まで全て見抜けるのは恐ろしいが)。しかもスズとの関係はなんだか良い感じに進展しているようにも見えるし。生徒会3人娘は、2名ばかり思春期のくせに無闇に可愛いな。デフォルメ姿とか、アニメだと案外目新しくて映えるんだわ。

 そして、もう1つの重要なファクターは、ネタの切れ目に乱発されるスタンプによるアイキャッチ。だいたいは一言コメントとか突っ込みとかタカトシの心情なんだけど、「トップを」「ねら」「われた学園」は不意打ちだったので吹いた。流石に原作準拠じゃないからオリジナル演出だよね。油断出来ない作品だなぁ。あとはまぁ、大好きな声が平気でヘヴィーな下ネタを発することに対するねじれた恍惚感? もう、自分でも訳が分かりませんわ。しゅが美に「××××」とか「××××」とか言わせやがって……製品版だとピー音外れるって? ……いや、流石に………………おはぎだけ下ネタを明示的に言わないのはずるいよな。今回一番楽しかったのはスズがアリアに暴言を連発してるシーンだったんだけどな。

 閑話休題。今回は表に出てきた新キャラが2人。1人は小見川ボイスの同級生。もう、小見川は開き直ってそのうわずった声質をプラスに転じられないものだろうか。無理かなぁ。独特ではあるんだから、なにか一つきっかけがあれば化ける可能性はあると思うのだが……現時点では鬱陶しいだけだな。そしてもう1人は、画伯ボイスの顧問の先生。こちらも声質は何ともコメントしづらいが、ボケている時の声色は、ネタというか、彼女の場合は本気だろうに。中の人がおかしすぎるせいで、ほどよいボケでもなんだか気軽に笑えないという、妙なジレンマ。もう、この人だけは別枠でいいか。面白いのは確かだし。

 そうそう、前回何故か触れなかったのだが、この作品のエンディングがなんだかワカランがすげぇ。勉強不足でコンテ切ってるクリエイターの菊田幸一氏という名前を知らなかったのだが、独特なのかまっとうなのか分からないコンテワークは見ていてドキドキしますね。いや、何を描いてるのかよく分からないんだけども。そしてまた、angelaの歌唱も面白いんだ。atsukoがこういう曲でもノれるってことは知ってたけど、最近あまり聞いてなかったからちょっと新鮮。ライブで盛り上がりそうだなぁ(歌うの大変だろうけどな)。

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 本当に汚ねぇ第2話。ひとはが「汚いから嫌です」っていうのもしかたないよね。こういうの見てると、やっぱりこの作品はチャンピオン原作なんだなぁ、というのがよく分かる。他の雑誌だと子ども主人公でこの内容ってのはアウトなんじゃなかろうか。

 1話目の感想で持ち上げておいたので確認だが、本当にこの作品のギャグってのは、「つまらねぇ」。ふたばの鼻水が絡みつくくだりとか、保健室で尿をばらまくくだりとか、その尿を使ったしつこいまでの保険医のボケとか。設定がどうとかキャラの性格がどうとかいう以前に、「それが許されるのは小学生までだ」という突っ込みが先んじる。それでも、そのギャグの帰着するポイントが三つ子の全然違う性格で、三つ子の差異を出すために全てのネタが用意されている。よって、三つ子のキャラクターが好きになれば、どんなエピソードでも何となく見られてしまうという寸法だ。また、しょーもないネタでもアニメで回すと工夫のしがいがあって、みつばがふたばに背負い投げされるシーンなんかは、みつばの軌道にそって画面がぐるりと回ってよく分からない躍動感が生まれていたし、やたらとスローモーションが入って仰々しさが増しているシーンなんかも壮絶。元絵が荒っぽかっただけに、アニメにして動きを表現出来るようになったアドバンテージは大きい。個人的には、止めどなくわき出すみつばの額の血が性格をよく表していて気に入っている。

 さらにこの作品独自のセールスポイントをあげるとするなら、本当に小学生レベルのことを堂々とやってのける下ネタ。前回の「チクビ」に続き、今回のキーワードは「尿」。もう、尿って言いたいだけだろ、というくらいの尿祭り。ここまで尿にスポットが当たった作品など、「充電ちゃん」以来ですよ。「30人分の尿っスね」って、この小学生は何が言いたいんだ。

 あとはひとはが矢部宅に侵入する話と、みつばがぶら下がってパンツのプライドを死守する話。小学生が幼稚園児っぽいパンツを履いていても全然構わない気がするのだが、確かこの作品もパンツにはこだわりがあるようなので、そのへんのネタの導入とも取れるな。こうしてみると、ひとはは1人でネタ回しが出来るけど、ふたばとみつばは今のところ必ずセットになっている。基本的にみつばが突っ込み体質だからかねぇ。ちょいちょい出てくるサディスティックな部分をネタとして一本立ちさせることが出来ればみつばだけのエピソードも作れるんだけどねぇ。

 というわけで、結局この作品は三つ子のキャラクターをどう楽しめるか、というのが勝負だ。そう考えると、中の人ファンは見るのが楽なのであった。世界中のファンの皆さん、もうみつばの声は馴染んでますか? 僕は幸せです。「小さい生き物ぐちゃっ、小さい生き物ぐちゃっ!」

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○「戦国BASARA弐」 5

 なんだかよく分からない人気を博して終了したあの「戦国BASARA」が、まさかの日曜5時枠での復活。めでたいような、この国がよく分からないような。とにかく、歴史大好き腐女子たちが今期大注目する話題の新番組である。

 1期目で最終的に付けた点数は「割と面白い」で6点。時代考証とかバトルの駆け引きとか、そういうものをまるまる無視したノリと勢いだけのバサラテイストは次第に脳みそ空っぽに出来る心地よさが癖になって、終わってみれば実に天晴れな出来映え。もう少しシナリオ面を楽しみたい、というニーズもあるにはあるのだろうが、これはこれで完成形なのではないかと思える仕上がりにはなっていた。今回は、そんな1期の流れはもちろんありつつ、固まった世界観の中を安心してゆったり歩いているイメージから始まった。

 冒頭は正宗と幸村の一騎打ちから。相変わらず暑苦しい2人だが、バトル自体のトンデモっぷりは慣れてしまったせいか、そこまで面白いというものでもない。ただ、その代わりに今回メインとなる秀吉の存在感がでかい。登場シーンから既にちょっとおかしかったが、サウザーのごとき迫力で天に風穴をあけ、直接対決では邪鬼法則を発動させたかのようなスペシャルサイズでお出迎え。ゲーム中でも確かにでかかったが、流石にあそこまででかくはなかったよな。武器を持たずに徒手空拳で戦うキャラクターなので、その分ボディサイズにおまけがついてるんだろうけど。

 そして意外だったのは、幸村が敗れたことと、豊臣軍以外の全軍が割と大人しく退却したこと。1期では姿すら見せなかった豊臣軍が突然あれだけの大軍勢として他を脅かしているのはどう考えてもおかしいとは思うのだが、そのへんの流れを無視して突っ走るための2部構成と考えれば、むしろうまいことやったのかもしれない。信長の次は秀吉、見事に2種類のボスキャラでバリエーションがつけられているしね。間もなく発売の「3」では家康がメインだよ。

 一通りシナリオが進んだ後は、お待ちかねの武田軍コント。1期1話でもがっつりと掴みで見せてくれた幸村&信玄のどつき漫才。ジャイアントスイングから星になる幸村は流石に笑える。星にする信玄も信玄だが、律儀に帰ってくる幸村もすげぇ。一瞬で吊っていた腕が治ってるのもすげぇ。

 そしてラストは、忠臣vs忠臣、ナンバー2どうしの深夜の密会。義の男片倉小十郎と、謀略の将、竹中半兵衛。ここでもしっかりと両軍の対比が出ていてナイス。1期はスパイやら裏切りやら、そういうドロドロした要素はほとんど描かれなかったので、今後の豊臣軍の戦い方も注目だ。

 全体を通じてみると、1期で慣れてしまったおかげでそこまでの衝撃はないが、やはり夕方放送のアニメということで気合いが入っているのが分かる。監督の変更などはそこまで大きな影響もなさそうなので、何とかこの勢いのまま、新たな舞台を描ききって欲しいものである。

 最後はやっぱり、中の人の話。野郎ばっかりなのであまり語りたいこともないのだが、中井さんが元気なだけでほっとします。あとは豊臣軍の2人の適材適所な迫力はやっぱり別格。本当にキャスト人気で保ってる作品だよなー。ただ、個人的に不満たらたらなのは、慶次役の森田成一。昔から本当に駄目だ駄目だと思っていたのだが、この期に及んで基本のスキルが駄目ってのは奇跡的。花澤香菜ですら一応上達しているのに……「別に下手じゃないだろ!」と言う人は、利家の屋敷での慶次の台詞を聞き直してみるといいと思う。言えてない言えてない。どんだけ滑舌悪いんだか。

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 ○「あそびにいくヨ!」 5

 ハードなミリタリーものかと思ったら突如猫耳宇宙人が現れ、光線修正も入ったのでギャルゲ原作のエロメインだったのかと思い直したら、先生や幼なじみが再び武装や情報戦に絡み始めて、最後には映画鑑賞仲間のおとなしめの黒髪少女が無敵エージェントだったりするお話。予備知識無しの1話視聴ではどーゆーノリで見ていいのか分かりませんでした。

 はっきり言えば、今のところ強力に視聴者を引っ張るような誘致要因は見いだせない。ありがたいことに作画などのベースは全て及第点といえるのだが、どれもこれも、今のところ「この作品ならでは」というものが見えてこない。1話目でそれを打ち出せってのも酷は要求ではあるが、結局、見終わった時点で何をどう判断して良いのか分からないと、ちょっと不安になってしまう。

 要素を1つずつ解体していこう。まずは脚本。シリーズ構成が高山カツヒコということで、期待は出来るが油断は出来ないという印象。この人のことなので分かりにくい方向にいじってくる可能性が高く、1話で提示された情報も、どこまで脚本家が恣意的にぼかしたり、選択したものかが分からない。「典型的な幼なじみだなー」と思っていたキャラクターが突如自宅で無線をいじり出したり、常識人に見えた先生がすぐさま秘密組織にアクセスしたり、表面的なサプライズ要素は散見されるのだが、1話目はキャラ紹介の話数なので、このへんのどんでん返しはちょっとばかり情報過多。ベースが無いのにいきなり積み重ねられる負担は、視聴者に優しくないのである。ずっとこのペースで進むほどに密度の濃い作品ってならしかたないが、これで後々スカスカになったりすると困るんだが……でもまぁ、基本線はベタな要素を押さえてあるだけの「ファーストコンタクト」ものなので、人物関係の配置さえ把握できていれば、多分観るのに支障は来さないんだろうけどね。

 次に、デザイン・作画のこと。本作は今期やたら製作本数が多くて心配なAICによるものだが、AICは部署分けがきっちりしていることでも有名で、幸い作画の乱れはなく、強めに押し出された沖縄要素などはそれなりに気を配っている。キャラ絵もど真ん中の萌え絵というわけではないが手堅くまとまっており、これならラブコメやりつつミリタリー、SF要素を加える方向性でもさめることなく観ることが出来そうだ。主人公が誰かに凄く似てる気がしてたのだが、「おねティ」の草薙桂だな。家に宇宙人が転がり込んでくる眼鏡男子ってんだから、大して違わない。

 動画面では、冒頭のスパイアクションのようなシーンを観ると、まぁ、並。ミリタリー、猫耳+しっぽというと「ストライクウィッチーズ」と被ってしまうのだが、こちらはそこまでバトルメインになるのかどうか分からないので、そこそこレベルのバトル描写については一応合格といったところか。

 あとはディティールですね。個人的に良いと思ったのは、何故だか無闇にこだわる沖縄の描写。BGMや細かな背景、食べ物の描画なんかにそれがよく現れていて、一応、舞台をアピールしているだけの新鮮さはあると思う。今後は有名無実化するのかもしれないが、最近の沖縄ものというと、方言のおかげでちょっと処理に困ってしまった「うみものがたり」があるので、あそこまで徹底して地元感を出さずにやってもらってもいいのかもしれない。

 全体的には「中の中」といったところで1話の感想は終わりなのだが、やはり問題は中の人談義。まず、田村睦心がめでたく1人でメイン。新世代の男前声は、三瓶や画伯あたりからショタボイスの仕事のシェアを奪うことが出来るだろうか。

 そして、そんな少年の周りを固めるのが、すでに食傷気味との声も多い、若手花形のオンパレード。メインの猫耳宇宙人には伊藤かな恵。気付けば2期続けての迷い猫。ちょっと怪しげなハイテンション幼なじみには、スーパーオールマイティ、戸松遥。戸松については、私は聞き飽きるということはないです。そして、影のある眼鏡友達には、そのうちぶっ倒れるんじゃないかと心配になる、オーバーワーク神、花澤香菜。ほんと、大沢事務所は一発当てるとその時期を1人の声で埋め尽くしてくれるな。あと、地味に次回予告が彩陽だったのだが、花形じゃなくて裏方に回されるあたり、本当に彩陽。今期もなんだかんだで仕事が多いから良しとする。

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 神回確定! な第14話。今回の主人公は誰だい? ムギ回? 違うね!

 さて、何をさておいてもオープンエンドの変更がニュースですかね。既に各所で話題にはなってますが、あれだけ評判になった元の曲を変更しても全くクオリティが落ちた印象にならないのが流石です。オープニングは相変わらずの電波全開、何を言っているのかはさっぱり分かりませんが、軽音部員どうしの仲の良さがより強調されており、たまらんものがあります。サビ部分でのライブシーンもこれまでよりも小さくて密なコール&レスポンスを意図して構成されており、いかにもありそうな振り付けの雑多な感じが素敵。今後行われるであろう中の人メインのライブ会場では、ぐるぐると一斉に回り始めるオーディエンスが目に浮かぶようです。

 エンディングもこれまで通りの流れで、澪の格好いいボーカルにスタイリッシュなアニメーション。前期までのような特別な衣装でなく制服でのパフォーマンスもあり、より「リアルに格好いい」仕上がりになっている。アンニュイな表情を見せるメンバーもまたひとしお。ぴかしゃのボーカルは勇ましくて本当に「似合う」声だ。青空バック+スプレーによる演出っていうとどうしても「まなびストレート」を思い出してしまうんですが、これはどこぞからクレームがきて修正なんてことにはならないもんでしょうかね。どこに落書きしてるか明示されてないから大丈夫なのかな。

 さて、今回は誰が見ても明らかな律×ムギ回。ゲル化を皮切りに、妙ちきりんなムギのテンションが鮮烈。そして、普段あまりみないカップリングの新鮮さは感じさせつつも、それが違和感に繋がらず、ごく自然な「友達同士のデート」に仕上がっている。そりゃ3年つきあってんだから自然なのは当たり前なのだが、仮にこのカップリングが澪×ムギや唯×ムギでは絶対にうまくいかない。破天荒なムギの言動を自然に受け入れてコミュニケーションを成立させているのは間違いなく部長の度量ゆえである。講習の日にムギの隠された意図を察知した洞察力は目を見張るものがあるが、それだけ部員全員の様子に目を光らせているということだろう。部長さんかっけー。

 ムギを連れて行くデートコースのプランニングも流石の一言で、ゲーセンと駄菓子屋は、ピンポイントでムギの憧れのスポット。彼女が何を求め、何を提供すると喜んでもらえるかをきちんと把握していなければチョイス出来ないのは間違いない。ムギ相手でも肩肘張らずに、自分なりに提供できる最大限の楽しみを選び抜けるのは素晴らしき才能である。

 しかし、そんな律にも出来ないことが1つ。それは、何もしていないムギを殴ること。どれだけがさつだと言われようとも、そんなこと心情的に許されなかったのである。最初は「何を遠慮することがあるんだろう」と思ったのだが、考えてみれば、確かに案外やりにくいかもしれない。叩くって急に言われても加減が難しいしねぇ。SPもいるかもしれないしねぇ。

 その後は、ムギと「常識人」律ちゃんによるボケの講習会。先生の自然な会話の流れを構築するスキルの高さが改めて確認出来ますね。あと、冷静に見るとおかしいのはムギのボケのセンスじゃなくて澪の突っ込みの流れじゃねぇかって気もするんですけど。後ろ向き証明写真のセンスは、なんだか苺ましまろみたいなシュールさがあって好き。

 これだけのボケを重ねたエピソードのくせに、最終的に澪が全部持っていった気がするのはずるい。言いたいことは色々あるが、泣くな。和がどう反応していいか困ってるやないか。こんだけ律×ムギで引っ張ってきたのに、最後の最後はやっぱり律×澪で締めるのは、アリだ。澪ったら、構って欲しいくせに!

 今回はわざわざ取り上げるまでもなく、出番も多くて名シーンの連続です。1つを選びきれなかったのでセレクションを並べてお届け。オープニングでおしゃまに出しゃばる律ちゃん、おどろかし返しをくらってドびっくりの律ちゃん。腕相撲ゲームにねじ伏せられて「ふひゃぁ」な律ちゃん(こういう声がたまりません)。澪におねだりしてきらきらしてる律ちゃん。褒められると案外弱い律ちゃん。そしてエンディングでばっちり決めてる律ちゃん。

 個人的なベストは、やっぱり澪との絡み。「制服で来ちゃったの〜? ぷぷぷ〜!」

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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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